山椿/花水木

Yamatsubaki
山 椿
20
2月のある日、会館地下の
ない分野だったが、上記行動
に述べておきたい。
蕎麦屋でのこと。ばったりお
原則に則り調査室嘱託に加え
審査担当者は可能な限り申
会いした本誌編集長から今回
て頂いた。右も左も分からな
出を通したいと思って審査を
の執筆を依頼された。修習期
いので一から勉強した。途中
している。審査担当者も本業
は55期であるから「花水木」
の2年間、日弁連の照会制度
では立証の労苦を味わってい
の方だろうと早合点した。と
委員会委員にも選任して頂い
るからである。そのため、照
ころが編集長は「山椿」の方
会の要件に照らして微妙な申
だと言う。登録者数で区分す
出については、助け船を出し
る と55期 は 既 に「 山 椿 」 だ
ているつもりである。決して
とのこと。「山椿」ときいて
泥船ではないから、素直に乗
正直怯んだ。自分には語るべ
っ て ほ し い。 難 し い 事 案 で
き「 来 し 方 行 く 先 」 も「 見
は、申出会員と一緒に考える
識」もありそうにない。しか
こともあるので、率直に審査
し断るに断れない。編集長に
担当者に相談するのがいいと
奢ってもらった蕎麦(よりに
思う。受任事件に対する真摯
よって大盛である。)を私が
な姿勢が伝われば審査担当者
完食したタイミングで話を切
も意気に感じて何かいい方法
り出されたからである。「ご
はないかと考えたくもなる。
馳走様でした。でもそれとこ
河野 浩(55期)
審査担当者を上手に活用して
れとは別です。お話はお受け
●Hiroshi Kohno
頂 け れ ば い い と 思 う。 他 方
できません」とはとても言え
で、審査担当者に無意味な論
ない。それに、声がかかると
た。在任中の累計では1万件
争を挑んだり、非難する申出
いうのは大変ありがたいこと
前後の申出を審査したはずで
会員もいるが、それで結論が
である。「信頼すべき人から
ある。東日本大震災が発生し
変わることはないので建設的
の頼まれごとは断るなかれ」
た 時 は 会 館9階 で 審 査 中 で、
とは思われない。
を行動原則としてきたが、総
事務局の皆さんと机の下に隠
以上は、今年3月で審査を
じて言えば間違っていないと
れたのも今では思い出であ
お役御免となった私の個人的
思っている。
る。
見解にすぎないことをお断り
そうやって頼まれごとを引
弁護士会照会の書式、記載
しておくが、おそらく、現役
き受けていると、それが本来
内容、その他留意事項につい
の審査担当者は同じ思いで審
の弁護士業務以外の会務、閥
ては、当会の会員専用サービ
査しているはずである。
務等であっても、ときに興味
スサイトに最新情報までフォ
深いことに出くわす。私にと
ローアップされているのでそ
っては、平成22年7月から平
ちらをご覧頂くのが便宜であ
成28年3月まで担当していた
る。ここでは、申出をする際
弁護士会照会申出の審査がそ
の一助として頂く趣旨で、審
れである。当時の調査室長か
査担当者がどのような考え方
らお誘いを頂き、何の関心も
で審査に臨んでいるか、簡単
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山椿 花水木
Hanamizuki
花水木
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と自分を納得させたこともあ
カレドニア)に参加したこと
りました。
をきっかけに、年1回はどう
受任事件の割合としては、
しても海外旅行に行きたいと
今年の9月で弁護士登録を
家事事件が多いと思います。
強く思うようになりました。
してから10年目になります。
私は、家事事件の依頼者、特
ニューカレドニアから帰国
弁護士になった当初から現在
に自分よりも年上の女性の依
後、それまでは海外に縁のなか
まで、恵比寿にある齋藤総合
頼者から可愛がっていただく
った夫を口説いて、初めて年末
法律事務所に所属し、一般民
ことが多く、結婚した際には
年始をグアムで過ごしました。
事、家事、企業法務等様々な分
お祝いをもらったり、ご自宅
その後も、カナダ、フラン
野の案件を扱っております。
での夕食やホームパーティー
ス等、年に1回は海外旅行に
もう10年も経つのかという
等に招かれたりします。この
行っているのですが、私も夫
のが率直な感想です。これま
ような依頼者から、「先生と
もまだまだ海外初心者なので
でを振り返ってみると、本当
出 会 え て よ か っ た。『 ご 縁 』
ツアーに参加することにして
にいろいろな事件や人に出会
があってよかった。」と言わ
います。ツアーで出会う、年
い、悩み、喜び、反省し、の繰り
れると嬉しく、何より心が救
齢も様々な夫婦や親子の方々
返しだったように思います。
われます。
と、観光や夕食等を共にする
法 律 相 談 の 際 に は、 未 だ
先日も、弁護士会の電話相
ことも『ご縁』であり、次回
に、役に立つアドバイスがで
談から面談を実施し、2回面
のツアーではどのような人と
きているのか、また相談した
談を行った後に受任に至っ
出会えるのかとワクワクしま
いと思ってもらえるような対
た依頼者から、「先生があの
す。今年の旅行も今から楽し
応をしているのか、常に自問
時電話に出られてよかったで
みです。
自 答 し て お り ま す。 弁 護 士
す。これも『ご縁』ですね。」
最 後 に、10年 目 と い う の
になって間もない時の話です
と言われ、『ご縁』とは最近
は1つの区切りだと思います
が、 女 性 か ら 離 婚 の 相 談 を
よく耳にする言葉だから大切
の で、 改 め て、 人 と の『 ご
受けました。入室時、さめざ
にしなさいという意味なんだ
縁』を大切に、感謝の気持ち
めと泣いていらっしゃった
なと感じております。
を忘れず、夫と行く年1回の
ので、一生懸命話を聞いて自
『ご縁』といえば、夫と一緒
海外旅行を楽しみにしなが
分にできるだけのアドバイス
に行く年1回の海外旅行でも
ら、自分の持ち味を生かして
をしたと思っていましたが、
感じます。私は、特段趣味を
今後も張り切っていきたいと
相談の最後に、相談者から、
持っておらず、かつ出不精な
考えております。
坂井 愛(60期)
●Ai Sakai
「面白かったです!」と、に
ので、連休等ある程度まとま
っこにっこの笑顔で言われて
ったお休みがあるときでも自
しまいました。相談者の頭に
宅にいるか自宅を出ても自宅
残るアドバイスが何もできて
近辺を越えて出かけることは
いなかったのかしらと反省を
ありませんでした。このよう
しましたが、相談者が前向き
に、休日は若干引きこもりが
に元気になって帰って行った
ち で あ っ た 私 が、 平 成25年
のだから一先ずよしとしよう
に当会の互助会旅行(ニュー
フェアモント ル シャトー フロントナック
(カナダ)
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