第10次栃木県卸売市場整備計画の概要 卸売市場配置計画 第1 目標 流 整 通 設置市名 (1)目標年度 ○平成28年度を初年度とし、平成32年度を目標年度とする。 市 場 名 圏 市 場 の 整 備 計 画 県 宇都宮市 1 宇都宮市中央卸売市場 (中) 第10次中央卸売市場整備 卸売市場取扱数量の現状と見通し 品 目 H24年度 H26年度 (基準年度) H32/H26 対 比 H32年度 (目標年度) 野 菜 128,503 124,886 119,862 113,000 94 果 実 55,483 50,150 47,517 41,000 86 水産物 20,917 18,174 18,206 16,000 88 77 食 肉 5,746 4,787 4,393 3,400 花 き 57,167 52,084 50,183 44,000 88 その他 2,212 2,316 2,380 2,500 105 (2)卸売市場配置計画の基本的考え方 ○地方卸売市場については、地域内の生鮮食料品等流通において重要な役割を 果たす特定の地方卸売市場であって、経営展望を策定するものを地域拠点市場 として配置する。 ○地域拠点市場は、他の地方卸売市場との連携した集荷・販売活動等に取り組む ことを基本としつつ、困難な場合は産地や実需者との連携による市場機能の強化等 に計画的に取り組む。 ○食肉卸売市場については、輸出に対応した衛生基準を満たすと畜施設と一体的 に配置する。 ○県においては、地方卸売市場の卸売市場に係る財務基準等を定め、市町村等と 連携して一定の目安に該当する地方市場の経営改善、整理・再編を早期に検討。 区分 整備予定 年 度 ( 中) 青 果 水産物 ~32年度 (小) 存置 ( 小) 青 果 3 宇都宮市食肉地方卸売市場 (民) 移転して新たに整備 ( 民) 食 肉 4 宇都宮花き地方卸売市場 (民) 存置 ( 民) 花 き 5 栃木植物地方卸売市場 (民) 存置 ( 民) 花 き 足利市 6 足利市公設地方卸売市場 (公) 地域拠点市場として 存置整備 果 ( 公) (民) 水産物 花 き 佐野市 7 佐野海陸物産地方卸売市場 (民) 存置 ( 民) 8 佐野食品地方卸売市場 (民) 存置 ( 民) 青 9 佐野水産物地方卸売市場 (民) 存置 (民) 水産物 鹿沼市 10 鹿沼市公設地方卸売市場 (公) 存置 ( 公) 日光市 11 日光市公設地方卸売市場 (公) 廃止 小山市 12 栃木県南公設地方卸売市場 (公) 地域拠点市場として 存置整備 青 果 ( 公) (民) 水産物 花 き 真岡市 13 公設芳賀地方卸売市場 (公) 存置 ( 公) 青 果 水産物 大田原市 14 協同組合大印地方卸売市場 (民) 存置 ( 民) 青 果 水産物 矢板市 15 矢板地方卸売市場 (民) 存置 ( 民) 青 果 水産物 那須塩原市 16 黒磯那須公設地方卸売市場 (公) 存置 ( 公) 青 果 水産物 那須烏山市 17 烏山水産青果地方卸売市場 (民) 存置 ( 民) 青 果 水産物 円 (単位:トン、切花・鉢物=千本) H25年度 針 取 扱 品 目 2 (株)北関東共栄青果市場 一 (中 ) :中央卸売市場 (公 ) :公設地方卸売市場 (準 ) :準公設地方卸売市場 青 ~32年度 ~32年度 青 果 水産物 果 青 果 水産物 青 果 水産物 第2 卸売市場の適正な配置の方針 (1)本県における卸売市場流通の見通し等 ○目標年度(平成32年度)における市場取扱数量をトレンドで見ると、平成26年度 と比較して概ね減少と予測。取扱数量向上に向けた更なる対応が必要である。 方 計画に基づき存置整備 内 (2)基本的方向性 ○人口減少の進展等による食料消費の量的変化等大きな変化が見られる中、 生産者・実需者との共栄を図る視点の下卸売市場の機能・役割を果たしていくため、 以下を基本に、市場の整備、運営を行う。 ・ 卸売市場における経営戦略の確立 ・ 立地・機能に応じた市場間の役割分担と連携強化 ・ 産地との連携強化と消費者、実需者等の多様化するニーズへの的確な対応 ・ 国産農林水産物の流通・ 販売に関する新たな取り組みの推進 ・ 公正かつ効率的な売買取引の確保 ・ 卸売業者及び仲卸業者の経営体質の強化 ・ 卸売市場に対する社会的な要請への適切な対応 ○経営戦略的な視点から、それぞれの卸売市場のあり方・位置づけ・役割、機能強化 の方向、将来の需要予測を踏まえた市場施設の整備の考え方、市場運営の方針等 を明確にした経営展望の策定等により、卸売市場としての経営戦略 を確立する。 ○公設市場については、開設者等の民間活力の導入も視野に入れて対応する。 備 区分 (民 ) :民設地方卸売市場 ~32年度 (小 ) :その他の卸売市場 第3 近代的な卸売市場の立地並びに施設の種類、規模、配置 及び構造に関する指標 ○施設の配置、運営及び構造については、以下の事項に留意する。 ・経営戦略に即した計画的な整備・配置を推進 ・産地との連携強化により魅力的かつ特色ある商品の品揃えを充実させるための 設備を計画的に推進 ・大規模小売業者、外食産業事業等のニーズに応じた施設の整備・配置を計画的 に推進 ・コールドチェーンやHACCP等に対応した施設の整備・配置を計画的に推進。 ・輸出業者等のニーズがある場合には、輸出先が求める品質管理、多品目混載等 に対応可能な施設を整備・配置 ・情報通信技術の活用や通い容器等の導入に取り組む。(物流の効率化) ・小売業態の変化に対応した仲卸業務の機能の充実等に資する施設を整備 (小売支援活動) ・PFI事業、指定管理者制度の活用等を通じ、整備運営コストを抑制するとともに、 入場料の徴収等についても検討 第10次栃木県卸売市場整備計画の概要 第4 取引及び物品の積卸し、荷さばき、保管等の合理化並びに 品質管理の高度化に関する事項 ○卸売業者と仲卸業者との連携の下、バリューチェーンの構築やサプライチェーン マネージメントシステムの構築等による市場流通の効率化に取り組む。 ○集荷の共同化等の複数の卸売市場間における効果的な連携や新商品の開発等 のための産地や実需者との連携を図る。 ○電子商取引の推進を図るとともに、売買取引等に係る事務手続について法令の 範囲内でより迅速かつ簡易なものとする。 ○売買取引について、円滑かつ確実な決済を確保する。 ○品質管理高度化規範の策定及び管理体制強化を推進する。 ○HACCPに基づく衛生管理の導入等、品質管理を高度化に取り組む。 第5 卸売業者及び仲卸業者の経営の近代化の目標 (1) 卸売業者及び仲卸業者に共通する事項 ○産地に対する営農指導、出荷支援のほか、地域特産物のブランド化に関する産地 との連携強化に取り組む。 ○大規模小売業者、外食産業事業者等のニーズに対応した加工施設等の機能強化 等による実需者との連携強化に取り組む。 ○国内産の農林水産物の新たな需要の喚起と需要に対応した供給体制の確立に 努める。(川上、川下の支援) ○国内産の農林水産物の輸出に係る拠点としての機能発揮に努める。 ○情報通信技術を活用して多様な情報を把握し、産地や実需者へのフィードバック。 ○取引先のニーズに対応できる集出荷体制の構築と、輸出先の法令で求められる 衛生・品質管理に取組む。 (2)卸売業者 ○資本の充実、従業員の資質の向上等による生産性の向上に努める。 ○統合大型化や卸売市場を超えた卸売業者間の資本関係の構築等による連携の 強化を図る。 ○原則として従業員1人当たりの取扱金額の水準(下表)を目標年度に達成すること を目指す。 部類別 市場別 中央卸売市場 地方卸売市場 青果物 卸売業者 270 130 水産物 卸売業者 380 160 (百万円) 花 き 卸売業者 160 90 (国が設定) ○地方卸売市場にあっては、県が定める指導監督に係る指針、財務基準等を 踏まえ、経営状況の強化と経営の早期改善を図る。 ○県等は、指導監督に係る指針に即して適切な指導を行うとともに、改善計画の フォローアップ、計画見直し等を指導する。 ○財務基準を満たさない事業者は、原則として、専門家による財務・経営診断を 受ける。 ○国の施策による経営支援の活用も検討する。 ○経営管理システムの整備、責任体制の確立等を図り経営コスト縮減に努める。 (3)仲卸業者 ○合併や営業権の譲渡等による統合大型化、仲卸組合の協同事業として廃業す る仲卸業者の営業権の取得等に取り組む。 ○目標年度における従業員1人当たりの取扱金額の水準(下表)を達成すること を目安とする。 (百万円) 部類別 市場別 中央卸売市場 地方卸売市場 青果物 卸売業者 100 90 水産物 卸売業者 100 80 花 き 卸売業者 70 50 (国が設定) ○必要に応じて開設者が定める指導監督に係る指針、財務基準等を踏まえ、 経営状況の評価と経営の早期改善を図るとともに、開設者は適切な指導を 行う。 ○経営再編等による経営合理化により、コストの削減を進める。 第6 その他の推進事項 ○関連事業者の体質改善、関連棟の消費者への常時開放等を検討、市場関係 者間の連携による市場の活性化に取り組む。 ○防災性に配慮した施設整備を行うとともに、BCP(事業継続計画)の策定、 協定締結等を通じた自治体関係機関との連携強化や災害発生時に備えた 複数市場間におけるネットワーク構築等を通じて、緊急事態に際しても、 卸売市場の機能を維持する。 ○イベント等による市民と卸売市場との交流を深める機会の確保等をはかり、 生産者と消費者を結ぶ市場づくりを推進する。 ○インターネット等を活用し、卸売市場に関する情報を効果的・効率的に広く 公開・提供する。 ○卸売業者と生産者との協定等による生産・販売体制の構築、加工業者等の マッチングなど卸売市場の新たな展開に取り組むことにより、フードバレーとち ぎの実現等に努める。 第7 第10次卸売市場整備計画の具体化に向けた取組 ○県は、計画の達成のため、市場関係者に本計画の周知を図るとともに国や県 の支援制度等の情報提供を行う。 ○県は、各卸売市場に対し、それぞれの市場の実情に応じた経営展望(基本 戦略及び行動計画)の作成を指導し、持続可能な卸売市場の実現を図る。 また、経営展望の策定状況についてフォローアップ調査を毎年実施する。 ○県は地方卸売市場における各卸売業者等の平成27事業年度の財務状況等 を踏まえ、指導監督に係る指針・財務基準等を平成28年度内に作成する。 また、指導を行った場合には継続的なフォローアップを実施する。 ○その他の事項についても、県は随時進捗状況を把握する。
© Copyright 2025 ExpyDoc