○8月11日(木)現在、第一次選考試験の結果を一部の自治体が発表しています。すべての自治体の 発表を待って、 「教職支援室便り9月号」に本学現役・既卒者の第一次選考試験合格者数を掲載します。 ○北海道を皮切りに第二次選考試験が始まりました。大分県、大阪府は第三次選考試験まで実施します が、ほとんどの自治体は第二次選考試験で終了します。その結果は、10月中旬から10月下旬に発表 になります。今回は、第二次選考試験の内容を紹介します。 教員採用選考試験においては、教育者としての使命感、豊かな人間性や社会性、様々な体験に裏付け られた確かな指導力などを備えた、優れた人材を確保することが重要な課題となっており、人物評価を 重視した選考になっています。第一次選考試験では、筆記試験が中心でしたが、第二次選考試験では、 ほとんどの自治体が、個人面接、集団面接、集団討論、模擬授業、場面指導などの面接試験を実施し、 人物重視の選考試験が行われます。また、適性検査を実施している自治体もあります。 面接試験には、個人面接等にそれぞれ3~4名の面接員が入るので、1名の合格者を決めるのに12 名程度の面接員が評価することになります。 1 個人面接 個人面接は、すべての自治体で実施しています。質問の内容は、冒頭に1分程度の自己PRをした後、 願書などに基づいて受験者の履歴、ボランティア活動歴、具体的な志望動機などの個人的な質問に始ま り、教科指導や生徒指導について具体的な対応など幅広く質問されます。昨年の質問は、次の通りです。 ・小学校から英語が教科になることについてどう思うか。 ・あなたの夢は何か。夢を叶えるために、今実践していることは何か。 ・別のクラスの教師が女子生徒に自分の肩を揉ませている。あなたはどう対応するか。 ・もし自分の生徒がいじめられていると言ってきたらどう対応するか。 ・よい職場にするために、あなたはどのようなことをしたいか。 ・「思いやりの心」をどのように育てていくか。 2 集団面接 集団面接は、4~6名の受験者を同時に面接するものです。実施方法は、同一の質問を受験者全員に 投げかけ、並んでいる順や指名順に一人ずつ答えを求める場合が多いようです。また、挙手によって答 えを求める場合もあります。 受験者は、面接員の質問を的確に捉え、他の受験者の回答に影響されることなく、自分なりの答えを 明快に伝えることが必要です。 3 集団討論 集団討論は、5~10名の受験者の集団討論の様子を面接員3~4名が評価するものです。集団討論 室に入ると、面接員から集団討論題が示されます。例えば、 「生徒指導上、配慮を要する生徒を把握し、 適切な指導を行うために、どのような工夫を行う必要がありますか。具体的な例を挙げながら、皆さん で話し合って下さい。」 (宮崎県)と書かれた用紙が配付され、7分程度で自分の意見をまとめます。そ の後、1番から順に2分間の意見を発表後、面接員から自由に20分間討論するよう指示されます。討 論後、10分間程度、面接員から質問があります。 4 模擬授業 模擬授業は、ほとんどの都道府県で英語(各教科)の模擬授業が行われていますが、道徳や学級活動 の模擬授業を行うところもあります。模擬授業は、他の受験者を生徒と見立てたり、面接員が生徒役に なったりして、教室において模擬授業を行うものです。なお、学習指導案を課している自治体もありま す。 ● 宮崎県二次:英語の模擬授業 宮崎県の場合は、受験者1名、面接員4名で、別室でテーマについて15分構想(移動時間も含む) し、模擬授業を行う部屋に入って、10分間授業を行います。その後、5分程度面接員から質問があ ります。昨年の題材は、次の通りです。 「中学校学習指導要領解説外国語編 第2章各教科 第9節外国語 第2外国語化の目標及び内容 第2節英語2内容(4)言語材料の取扱い」に示されている『イ 文法については、コミュニケーシ ョンを支えるものであることを踏まえ、言語活動と効果的に関連付けて指導すること。』を踏まえ、 次の基本文に含まれている文法事項を取り扱った授業を展開しなさい。 A: I’m planning to visit Kyoto this summer. B: I’ve visited that city three times. A: Really? I’ve never been to Kyoto. B: It’s a beautiful city. 5 場面指導 場面指導とは、現実に起こりうる場面(生徒指導、悩み相談等)を想定し、その場面において、受験 者が教員として実際にどのような指導や対応をするかを問う面接試験の一形式です。宮崎県の場面指導 は、別室で構想時間が7分(別室で思考、移動、面接室前で待機)与えられ、面接室に入室後、受験番 号、氏名を述べ、場面指導を3分間行います。昨年の題材は、次の通りです。 あなたは中学2年生の学級担任です。ある男子生徒は、話を集中して聞くことができず、注意し てもなかなか改善が見られません。最近では、少しずつ反抗的な素振りを見せ始めてきています。 そこで、放課後、教育相談をして、 「どうして話を聞かないのか」の旨を聞いたところ、生徒があ る言葉を発しますので、その言葉の後に、指導を行って下さい。 ある言葉:「先生には関係ねえよ」 畠山先生から 第一次選考試験の結果が発表になってから第二次選考試験対策 を行っても十分な対応ができないため、7月25日(月)から個 材 で10分 間 の 人面接、集団討論、模擬授業、場面指導等の第二次選考試験対策 模 擬 授 業 を 行 を始めました。勉強会は、8月下旬まで、毎日10時から17時 い、そ の 都 度 、 まで行います。 アドバイスを受 個人面接、集団面接、集団討論、場面指導は、山本が指導しま けます。 すが、模擬授業については、学外の指導者(元校長 畠山先生) から、5日間指導して頂きます。みっちり対策を行ってから第二次選考試験に臨むことができます。 ≪模擬授業の心構えとポイント≫ 7月26日(火)から模擬授業の指導に入りました。畠山先生から頂いた資料の一部です。 ① 入室後の氏名等の言い方 ・大きな声で、堂々と。やる気と自信を感じさせる意気込みと迫力。 ② 模擬授業の実施 ・元気よく、リズミカルに、そして表情豊かに。 ・英語で基本文を導入(場面設定の工夫、絵や教材の活用、寸劇や会話、ジェスチャー、 既習事項の活用) ・ポイントだと分かる声の調子(声にメリハリをつける) ・明確な指示(Classroom English を使って) ・適切な「間」 ・視線の位置(生徒一人一人をよく見る) ・板書の工夫:板書中の指先に全生徒の目を集中させる (見える、分かりやすい、内容と構造化、スピード、書き順) 与えられた題 教職支援室便り7月号を大学のホームページにアップした日に、今年の3月に卒業した大畑聖文先生 からメールを頂きました。本人の許可を得て紹介します。 大畑聖文先生(平成28年3月卒) お久しぶりです。島根県の益田東高校に就職した大畑聖文です。7月の教職支 援室便りで大村さんが頑張っているのを知り、僕も近況をお知らせしようと思い 連絡しました。 市川さんから聞きましたが、現4年生もいよいよ第一次試験も始まったと聞い ています。全員合格目指して頑張ってほしいものです。 さて、私はというと 1 年生の進学クラスの担任をしています。最初は不安で「初 任から担任なんて…」と思っていましたが、周りの先生方のサポートのおかげで 毎日刺激的な日々を過ごしています。部活動では陸上部と水泳部の顧問をしており、陸上部では毎日 生徒と同じ練習をして、高校生に負けじとトレーニングをしています。ただたまに生徒と間違えられ て、練習場で「おい!そこの東高生!」と他の高校の先生に呼ばれるのが辛いところです。 余談ですがうちの高校は野球部が強く、もしかしたら今年甲子園に出場するかもしれません。もし 甲子園に出場し、テレビで益田東高校の名前を見たら僕を思い出してもらえると嬉しいです。 暑い日が続いていますので、お体に気をつけてください。 6月16日、文部科学省は「特別な事情」のある小学校未修了者の中学校入学を認める見解を、都道 府県・政令指定都市教育委員会などに通知しました。 文部科学省では、従前より「中学校は、小学校における教育の基礎の上に、心身の発達に応じて、義 務教育として行われる普通教育を施すことを目的とする」との学校教育法第45条の規定にのっとり、 小学校等の課程を修了した者が中学校等に進学することを予定しているとの考え方に基づき対応して きています。 このことに関し、通知文では、「小学校未修了者の中学校等入学の取扱いについて」、近年、様々な 状況変化があるとして、「特別の事情を有する場合には中学校等への入学を認める」としました。 特別な事情の事例として、 ① 保護者による虐待や無戸籍といった複雑な家庭の事情や犯罪被害等により、学齢であるにもかか わらず居所不明となったり、未就学期間が生じたりした子どもが、小学校未修了のまま中学校相当年 齢に達してから中学校等への入学を希望する場合。 ② 不登校等により長期間学校を欠席する間に、やむを得ない事情により小学校未修了のまま小学校 相当年齢を超過した後、通学が可能となり、中学校等への入学を希望する場合。 ③ 病弱や発育不完全等の理由により、小学校相当年齢の間は就学義務の猶予又は免除の対象となっ ていた子どもが、中学校相当年齢になってから就学が可能な状態となり、小学校未修了のまま中学校 等への入学を希望する場合。 ④ 海外から帰国した子どもが、重国籍や日本語能力の欠如といった理由により、 就学義務の猶予又は免除の対象となって外国人学校の小学部等に通った場合で、 その子どもが中学校段階から中学校等への進学を希望する場合。 ⑤ 日本国籍を有しない子どもがいったん外国人学校の小学部等に通った後、経 済的な事情や居住地の変更等といった事情により、中学校段階から中学校等へ の転学を希望する場合。 などを挙げています。 また、都道府県教委には、市町村教委の意見を聞いた上で、必要と認める場合 には、専門職員の配置に関する予算補助や教職員定数の加配などの人的支援措置の 孫 ( 小 一 ) が 観 察 活用も要請しました。 中の朝顔
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