大分県屋外広告物条例及び施行規則の一部改正(案)概要 1 条例及び施行規則の概要 大分県屋外広告物条例(以下「条例」という。)は、看板などの屋外広告物の設置を禁止又は 制限することにより、良好な景観の形成、風致の維持、又は公衆に対する危害の防止を目的と しています。 条例では、屋外広告物の設置を禁止する地域の指定、屋外広告物の設置の許可制度、屋外広 告業登録制度などを定めています。 大分県屋外広告物条例施行規則(以下「施行規則」という。)では、条例に基づき、広告物設 置の許可基準、許可期間、申請書等の様式などを定めています。 2 改正の理由・目的 平成27年2月に札幌市で発生した看板落下事故をはじめとして、全国的に看板の老朽化に 伴う落下事故が発生し、その対策が急務となっています。 こうした事態を踏まえ、屋外広告物の安全性向上を目的とし、定期的な有資格者による点検 の義務づけなどを内容とした条例及び施行規則の見直しを行います。 3 主な改正内容 (1)自己点検報告書の様式関係 ①様式の名称を「安全点検報告書」に変更し、点検項目の細分化などの改正を行う。 (2)設置許可の期間が3年の広告物(以下「3年許可広告物」という。)関係 ①地上からの高さが4mを超える広告物に対し、有資格者(屋外広告士、建築士など)に よる、安全点検報告書に基く点検を義務づける。 ②3年許可広告物の対象範囲を拡大する。(別表1) 現 行)建築基準法に基づく工作物の確認を受けた広告物 (対象例:高さが4mを超える自立看板) 改正案)・地上からの高さが4mを超える広告物 (追加対象例:看板自体は大きくないが、高い位置に設置してあるもの。) ・地上からの高さが4m以下の広告物で、自主的に有資格者による管理・点検を 行うもの。 (追加対象例:設置位置は高くないが、自主的に安全管理を強化しているもの) ③3年許可広告物の管理者の資格を厳格化する。(別表2) 自治体が行う講習会を修了した者を「3年許可広告物の管理者の資格」から外す。 (3)例外的に広告物の設置許可を必要としない広告物関係 ①例外的に設置許可を必要としない広告物の対象範囲を縮小する。 設置許可を必要としない小型の自家用広告物(お店の敷地内にある看板などのこと)の うち、地上からの高さが4mを超えるものについて、新たに設置許可を必要とすることと する。 (小さい広告物であっても高い位置に設置してあるものは、落下時に重大な事故を起こ す可能性があるため、許可を必要とすることとし、定期的に安全点検を求めます。) (4)設置許可の期間が1年の広告物(以下「1年許可広告物」という。)関係 ①1年許可広告物の設置許可の更新申請の際に、以下の書類の提出を義務付ける。 ・安全点検報告書 ・現況のカラー写真 4 今後のスケジュール(予定) 8月下旬(1ヶ月) 県民意見募集 9月中旬 屋外広告物審議会開催 10月初旬 県民意見募集結果公表 12月初旬 議会へ提出 (別表1)3年許可広告物の対象範囲拡大 3年許可広告物の対象範囲 現 追加対象の具体例 建築基準法に基づく工作物の確認 高さが4mを超える自立看板 を受けた広告物 行 改 正 案 備 考 高い位置にある広告 物全てをカバーして いない。 ・地上からの高さが4mを超える 看板自体は大きくないが、高 広告物の大小に関わ 広告物 い位置に設置してあるもの らず、設置の高さで 線引きをする。 ・地上からの高さが4m以下の広 設置位置は高くないが、自主 告物で、自主的に有資格者によ 的に安全管理を強化している る管理・点検を行うもの もの (別表2)3年許可広告物の管理者の資格 現 行 ・屋外広告士 ・講習会修了者 ・職業訓練指導員 ・技能士 ・職業訓練修了者 ・一級、二級建築士 改 正 ・屋外広告士 ・職業訓練指導員 ・技能士 ・職業訓練修了者 ・一級、二級建築士 案
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