水と私たちの生活(PDF:123KB)

奨
励 賞
水と私たちの生活
昭和学院中学校 1年 繁澤 美奈
「水」
。それは、私たちの生活の中であまりに身近なものであり、日常生活の中で当たり前に存
在しています。特に日本では、蛇口をひねれば、飲むこともできるし、顔を洗うこともできます。
色々な場面で水は存在し、密接な関係を持っています。
今回、水がテーマということで、水の存在そのものが私たちの生活においてどのように関わっ
ているのかを考えることで、改めて水の存在を再確認してみたいと思います。
水の存在を考えるにあたり、その関わりを大きく三つに分けます。まず第一に、食生活などの
場面です。朝起きて、コップ一杯の水を飲みます。これは、寝ている間に身体から失われた水分
を補給するのによいとされていますが、そもそも、蛇口をひねると出てくる水を飲むということ
は、世界からしたらめずらしいことです。今でこそ日本でもミネラルウォーターが多数みられま
すが、世界では飲み水は買うものだったり、国によっては水道もない国もあります。日本のよう
に水道水をそのまま飲むことのできる国はまれです。そのコップ一杯の水は、私たちが元気な一
日を送るための活力となっています。また、母が用意してくれる朝食をはじめとする料理も水道
水を使って調理されています。日本では当たり前の水道水ですが、世界で見ると本当に貴重なも
のであるということが再認識できます。
第二に、生活環境の場面です。日常生活を振り返ると炊事・洗濯・掃除など色々な場面で水を
使用しています。水を使うことで色々なものをきれいにすることができます。もし水がなかった
としたら清潔感あふれる生活を送ることは不可能になってしまうのです。
第三に、精神的な関わりの場面です。家庭の中を見ると観葉植物を育てたり、水そうには小さ
な熱帯魚が泳いでいます。観葉植物は水をあげることでその生命を維持し、熱帯魚は、きれいな
水の中を心地よさそうに泳いでいます。このような姿を見ることで私たちは心をいやされ、おだ
やかな生活を送ることができます。外に出れば、公園に池や噴水があり、大人も子供もその周り
集まっています。水がそこにあるということは、それだけで人の心を和ませ、安心させるものな
のかもしれません。
このように、私たちの生活はあらゆる場面で水と関わっています。そして、いつでも気軽に水
を飲むことも、使うこともできる環境が整えられています。
世界では、きれいな水がなく、生きる為に必要な飲み水に苦労する国もあります。雨水をため
て、泥水をすくって使用している国もあります。日本のようにいつでもどこでもきれいな水に触
れることができるのはとても幸せなことで、当たり前ではないのです。私たちはそれに気がつく
時が来ているように思われます。世界の環境破壊が問題となっている中、あまりに身近な存在で
ある水をもっと大切にしなければなりません。環境を守るということは、大きなことをするので
はなく、水一滴を大切にするところからはじまると思います。朝歯をみがくとき蛇口を閉めてい
るか?といった小さな行動の積み重ねが環境を守る第一歩だと思います。
きれいな水があることにもっと感謝をしなければなりません。私たちの生活の中で、水の存在
の大きさを再確認し、その一滴を大切にする心をもとうと思います。そんな第一歩が、私たちの
生活と水との関わりにおける環境に優しい生活のスタートだと思います。