第 2 回 仁淀川大規模氾濫に関する減災対策協議会の

記者提供資料
平成28年 8月18日
仁淀川水系仁淀川の取水制限について
~第2次取水制限について~
仁淀川流域は、7月以降少雨傾向が続き、加田地点の自然流量(大渡ダム
からの補給が無いと仮定した場合の河川流量)の減少により、8月15日(月)
午前9時から第1次取水制限を開始しました。
8月17日時点(日平均)の加田地点の自然流量は、約26.0m3/sとなって
いますが、今後、降雨がない場合には再び減少すると予想されます。
このため、8月18日の第2回 仁淀川渇水調整協議会の決定に基づき、大
渡ダムの貯水率が70%程度になった時点から、第2次取水制限を開始しま
す。
本施策は、四国圏域広域地方計画「No.1 南海トラフ地震を始めとする大規模自然
災害等への「支国」防災力向上プロジェクト」の取組に該当します
問い合わせ先
仁淀川渇水調整協議会 事務局
国土交通省高知河川国道事務所
電話(088)833-0111(代)
担
副 所 長 清水 宰
当
者
(内線204)
○ 調査課長 北川 誠純 (内線351)
○主たる問い合わせ先
平成28年 8月18日
平成28年度 第2回 仁淀川渇水調整協議会
<決定事項>
今回の渇水に対して、平成28年8月18日「第2回 仁淀川渇水調整協議会」
により、関係利水者等と協議を行い、2次節水として大渡ダムの貯水率が
70%程度になった時点から、加田地点での吾南用水の水利流量を30%カッ
ト(1.95m3/s カット)及び鎌田用水の水利流量を30%カット(2.04m3/s カッ
ト)及び高知上水の水利流量を30%カット(0.21m3/s カット)し、河川維持流
量10.30m3/s を加えた20.10m3/s で加田地点流量を確保するよう大渡ダ
ムの運用を行うことを決定致しました。
■水利流量
水利流量
水利流量
【5/1~9/30】
(m3/s)
節水量
(m3/s)
2次節水
節水後水量
(m3/s)
吾南用水
鎌田用水
高知上水
計
6.50
6.80
0.70
14.00
1.95
2.04
0.21
4.20
4.55
4.76
0.49
9.80
■河川維持流量
河川維持流量【1/1~12/31】
■加田地点確保流量
20.10m3/s
10.30 m3/s
節水率
(%)
30.0%
30.0%
30.0%
参考資料
●仁淀川の状況について
仁淀川流域は、7月以降少雨傾向が続き、加田地点の自然流量(大渡ダムか
らの補給が無いと仮定した場合の河川流量)の減少により、8月15日(月)午
前9時から第1次取水制限を開始しました。
8月17日時点(日平均)の加田地点の自然流量は、約26.0m3/sとなって
いますが、今後、降雨がない場合には再び減少すると予想されます。
現在、加田地点での節水後の確保流量は22.86m3/sであり、今後、加田
地点の自然流量(大渡ダムからの補給が無いと仮定した場合の河川流量)が
減少し、不足分を補うために大渡ダムからの補給を行った場合、大渡ダムの貯
水量が減少します。
今後、無降雨が続くと、加田地点の自然流量が更に少なくなり、大渡ダムか
らの補給量が増加するため、大渡ダムの貯水量が著しく減少する可能性があ
ります。
―参考-
大渡ダムの貯水率は、8月18日0時現在、貯水率89.9%です。
(平年の貯水率【昭和61年~平成27年】 87.9%)
仁淀川(大渡ダム上流)における月別累計雨量は、4月が186mm(平年比
126.5%)、5月は225mm(平年比116.0%)、6月は555mm(平年比1
76.2%)と平年値以上でありましたが、7月は193mm(平年比55.5%)と
少ない状況でした。また、8月は18日0時までで29mmです。
仁淀川(大渡ダム上流)降雨量は以下のとおりです。
4月 186mm (平年値147mmの126.5%)
5月 225mm (平年値194mmの116.0%)
6月 555mm (平年値315mmの176.2%)
7月 193mm (平年値348mmの 55.5%)
8月 29mm (平年値361mm)
平成28年8月18日
大渡ダムからの補給量
加田地点自然流況
50
加田確保流量
100
貯水率
40
80
30
60
24.3m3/s
22.9m3/s
20
40
22.9m3/s
20
0
0
8月17日
10
8月1日
流量( m3/s)
貯水率
日平均値
120
貯水率(%)
加田地点の自然流量と大渡ダムからの補給量
60