腐敗原因微生物の クイックスクリーニング

腐敗原因微生物の
クイックスクリーニング
1 日でビール中の微生物の存在を効率的にチェック!
腐敗の主原因であるホップ抵抗性マーカを持つ細菌も同時に検出
時間のかかる培養法で満足していますか?
一般に行われている培養法では、好気性菌を検出
するのに数日、嫌気性菌にいたっては数週間かかる
ことが知られています。しかも、この方法では実際
に検出された微生物がビールを腐敗させる可能性が
あるか否かを確認することはできません。
ビールクオリティチェックのターゲット
実際にビールを腐敗させる細菌は、抗菌作用を持つ
ホップの存在下でも増殖ができ、その結果ビールの
ビール腐敗を起こす複数の原因微生物と、ホップ
腐敗を起こします。今までの方法では、細菌や野生
抵抗性マーカの有無を 1 反応で同時に検出します。
酵母の存在とその細菌がホップ抵抗性を持つかを
ビールを腐敗させる微生物をこのパネルで網羅
同時に測定することはできませんでした。
しています。
GeXP が持つマルチプレックスキャピラリー技術は
製品クオリティに問題を起こす複数の細菌、酵母を
検出するだけではなく、抗菌性を持つホップ存在下
でビールの腐敗を起こすホップ抵抗性マーカも同時
に検出します。
GeXP を使った微生物検出は、従来法に比べ、製品
製造完了から出荷までにかかる時間を大幅に削減
することができます。
細菌
ホップ抵抗性マーカ
野生酵母
多機能ジーンエクスプレッサー
GenomeLab GeXP
おいしいビールの敵
製品中の微生物を把握できます!
多くの微生物が
美味なるビールを狙っています!
培養法で検出できなかった微生物も
検出可能
GeXP を使ったマルチプレックスキャピラリー電気
泳動法では、今まで難しかった複数のビール腐敗
原因微生物を同時に同定するだけではなく、ホップ
抵抗性を示す微生物の存在を確認することができ
ます。また、微生物のおおよその存在量を把握する
ことができます。
一般的に使用されている培養法では検出できなかっ
た微生物を、GeXP では間違いなく検出できます。
同一条件で培養できない酵母や、ビール品質に問題
を起こすホップ抵抗性マーカも、まとめて検出する
ことができます。
Sample
ID
たった 10 個の微生物の混入を
確実にキャッチできる高い検出感度
わずかな微生物の存在でも、その種類を同定する
ことができます。1 個の微生物の混入でも、その
微生物にホップ抵抗性マーカが存在するか否かを
同時に判定します。
Brewer's
Culture
Result
1
Brewery A
Lactobacillus
2
Brewery A
Lactobacillus
3
Brewery A
ND
4
Brewery A
Wild Yeast
5
Brewery
B
ND
6
Brewery
B
ND
7
Lactobacillus
8
Brewery
B
Brewery
C
9
Brewery
M
Bacterium
10
Brewery
M
Bacterium
11
Brewery
M
Bacterium
12
Brewery
M
Brewery
U
Brewery
U
Brewery
U
Wild Yeast
それぞれのピークが混入している微生物の存在を示します。反応は
インターナルコントロールと同時に行いますので、反応ミスによる
陰性を確実に除外することができます。
Source
13
14
15
ND
Lactobacillus
Pediococcus
Lactobacillus
GeXP Detection Result
Bacterium
Lactobacillus
Hop-Res
Markers
HorA, HitA
Wild Yeast
ND
Lactobacillus,
pectinatus
HorA, HorB,
HorC, HitA,
ORF
ND
Pediococcus
HorA, HorB,
HorC, HitA,
ORF
ND
ND
ND
Cadida
krusei
like
wild Yeast
ND
ND
ND
Acetobactor,
Lactobacillus
HorB, HitA
ND
Lactobacillus
HorC
ND
ND
Candida-like
Cadida
tropicallis
Lactobacillus
HorA, HorB,
HorC, HitA,
ORF
ND
Lactobacillus
HorA, HorB,
HitA, ORF
ND
Pediococcus
HorA, HorB,
HorC, HitA,
ORF
ND
ND
ND
Lactobacillus
ND
Wild Yeast 2
type
ND
Pediococcus
HorA, HorB,
HorC, ORF
HitA
Lactobacillus
ND
Wild Yeast 2
type
ND:Not Detected
培養法と GeXP での検出結果を示しています。赤字で示してあるよう
に、一般的な培養法では検出できなかった微生物を GeXP では検出
することができました。また複数の微生物が混在していた場合、従来
法ではすべての微生物を検出ことができなかったのに対し、GeXP で
は複数微生物を同定、なおかつホップ抵抗性マーカも検出してい
ます。
GeXP のマルチプレックスキャピラリー
電気泳動法での微生物スクリーニングは、
ビールクオリティ向上に貢献します
■ 複数微生物を 1 反応同時検出
■ ホップ抵抗性マーカ 5 種類を判定
■ 10 個以下の微生物の存在も検出する高い感度