3 特記仕様書 (PDFファイル 182.2KB)

第二北上中部工業用水道ほか浄水池清掃等業務委託
特 記 仕 様 書
第1 一般的事項
1.適用範囲
この特記仕様書は、「第二北上中部工業用水道ほか浄水池清掃等業務委託」に適用する。
2.提出書類
受注者は、別紙に掲げる書類を監督職員に提出しなければならない。
3.主任技術者等
(1). 主任技術者は、その運営及び取締りに当たっては、常に業務の安全に留意し、事故の未然防止に
努めなければならない。
(2). 主任技術者は、災害の恐れがあるため必要と認めるとき、又は災害が発生したときは、臨機の措
置をとらなければならない。この場合において、その措置の内容を監督職員に直ちに報告すると
ともに必要があると認めるときは、その指示を受けなければならない。
(3). クレーン、足場仮設等作業を行う場合は、作業主任者を選任し業務計画書に明記するものとする。
4.施工管理等
(1). 業務の実施及び工程の管理に当たっては、誠実にこれを実施するとともに監督職員の指示に従わ
なければならない。
(2). 監督職員が指示する重要な部分の業務の実施については立会を得て行わなければならない。
5.業務実施計画書
(1). 受注者は、業務実施計画について書面にて監督職員の承諾を得なければならない。これに変更が
生じた場合も同様とする。
(2). 業務実施計画書には、次の事項を記載する。ただし、監督職員が了承した事項については、この
限りではない。
① 業務概要
② 計画工程表
③ 現場組織表
④ 施工方法(手順、配置、仮設備計画を含む)
⑤ 施工管理計画
⑥ 使用する機械の種類、名称、性能
⑦ 安全対策
⑧ 緊急時の体制及び対応
⑨ 作業員名簿
⑩ 車輌、人員等配置計画図、仮設配置図
⑪ その他業務に必要な事項
6.業務の再委託
当業務において、全部又は一部を第三者に委託し、又は請け負わせてはならない。
ただし、清掃のための車両機器等をリースする場合などはこの限りではない。その場合であっても
書面により承諾を得るものとする。
1
7.機器・材料
(1). 受注者は、この業務に使用する機器又は材料は、法令に定める規格に適合したものを使用しなけ
ればならない。
(2). 受注者は、監督職員から請求があった場合は、見本又は資料を提出しなければならない。
8.支給品・貸与品
(1). 業務の実施に際して必要な支給品並びに特殊機器及び工具等の貸与品は、監督職員が立会のもと
に請負者に対して支給し、又は貸与するものとする。
(2). 受注者は、支給品及び貸与品を善良なる管理者の注意をもって管理しなければならない。
9.官公署等への手続き
(1). 受注者は、業務を実施するために必要な関係官公署等に対する諸手続きについては、速やかに行
わなければならない。
(2). 受注者は、関係官公署等と協議が必要と認めたとき、又は関係官公署等から協議を受けたときは
遅滞なく監督職員に報告し、その指示を受けなければならない。
10.
(1).
(2).
(3).
(4).
(5).
適用基準
日本工業規格(JIS)
電気設備技術基準(通商産業省令)
日本電気工業会標準規格(JEM)
日本電気企画調査会標準規格(JEC)
その他関係法令に定める基準及び規格
第2
個別的事項
1.業務概要
第二北上中部工業用水道及び第一北上中部工業用水道(第三工水)の浄水施設及び汚泥施設の清掃
並びに取水施設の堆積土砂除去を行い、設備機能の維持を図るものである。
2.履行場所
(1). 第二北上中部工業用水道
(2). 第二北上中部工業用水道
(3). 第一北上中部工業用水道(第三工水)
(4). 第一北上中部工業用水道(第三工水)取水口
(5). 金ケ崎ろ過施設
北上市相去町谷木地内
胆沢郡金ケ崎町西根大森地内
北上市北工業団地地内
北上市二子町坊館地内
胆沢郡金ケ崎町西根森山地内
3.業務範囲および業務予定時期
(1). 業務範囲
① 第二北上中部工業用水道
ア) 沈砂池
イ) 沈殿池(混和池、フロック形成池、流入渠、トラフ、流出渠を含む)
ウ) 送水ポンプ井
エ) 取水塔
② 第一北上中部工業用水道(第三工水)
ア) 着水井
イ) 沈殿池(混和池、フロック形成池、トラフ、流出渠を含む)
ウ) 排泥池
エ) 取水口
2
③ 金ケ崎ろ過施設
汚泥運搬
ア)金ろ一期汚泥濃縮槽
イ)金ろ一期汚泥貯留槽
ウ)金ろ二期汚泥濃縮槽
エ)金ろ二期汚泥貯留槽
(2). 業務予定時期
業務予定時期は別紙のとおりとするが、他関連工事と調整の必要があるため、詳細な業務日程
については監督職員と協議のうえ決定する。
4.業務委託の内容
(1). 各施設池清掃
ア) 池内部の抜水作業
イ) 池内部に堆積している汚泥の収集・運搬
ウ) 池内部の壁・床面の清掃及び配管等の清掃
エ) 清掃に伴う汚泥の収集・運搬
(2). 第二北上中部工業用水道取水塔土砂除去
ア) 取水塔内部の抜水作業
イ) 取水塔内部に堆積している土砂の除去・運搬
ウ) 土砂除去に伴うクレーンの運転操作
(3). 第一北上中部工業用水道(第三工水)取水口土砂除去
ア) 取水口内部の抜水作業
イ) 取水口内部に堆積している土砂の収集・運搬
ウ) 取水口内部の壁・床面の清掃及び配管等の清掃
(4). 各施設汚泥濃縮槽・貯留槽吸引
ア) 槽の抜水作業
イ) 槽内部に堆積している汚泥の収集
ウ) 抜水に伴う汚水の収集
(5). 汚泥、汚水及び土砂の処理
① 収集した汚泥・汚水(以下「汚泥」という)及び土砂は、次の場所に運搬する。
ア) 第二北上中部工業用水道
•
沈砂池の汚泥は、構内の天日乾燥床に運搬する。
•
沈殿池の汚泥は、構内の汚泥池に運搬する。
•
取水塔の土砂は、構内の天日乾燥床に運搬する。
•
汚泥濃縮槽・貯留槽の汚泥は、構内の汚泥池に運搬する。
•
送水ポンプ井の汚泥は、構内の汚泥池に運搬する。
イ) 第一北上中部工業用水道(第三工水)
•
各施設の汚泥は、構内の排泥池に運搬する。
•
排泥地の汚泥は、既設の汚泥移送ポンプにて、汚泥濃縮槽へ移送する。
•
取水口の土砂は、受注者で用意した土捨て場に処分することとする。詳細について
は監督職員と協議のこと。
•
汚泥濃縮槽・上澄水槽の汚泥は、構内の排泥池に運搬する。
ウ) 金ケ崎ろ過施設
•
各施設の汚泥(汚水)は、第二北上中部工業用水道天日乾燥床に運搬する。
•
運搬量は、1 回の運搬毎に運搬車両の計量を行うこと。
•
各施設配水池により発生した汚水を全て運搬した時点で業務完了とする。
•
業務完了報告書及び汚水運搬報告書は業務完了後速やかに提出すること。また、汚
水運搬報告書には計量伝票の写しを添付するものとする。
エ) 北上ろ過施設
•
各施設の汚泥は、第一北上中部工業用水道(第三工水)排泥池に運搬する。
3
•
•
•
運搬量は、1 回の運搬毎に運搬車両の計量を行うこと。
各施設配水池により発生した汚水を全て運搬した時点で業務完了とする。
業務完了報告書及び汚水運搬報告書は業務完了後速やかに提出すること。また、汚
水運搬報告書には計量伝票の写しを添付するものとする。
5.試験・検査
試験及び検査は、次の事項について監督職員立会のもとに行うものとする。なお、指示があった場
合は再清掃を行うものとする。
(1). 外観検査
清掃完了確認のため外観検査を実施する。
6.業務委託の留意事項
(1). 共通事項
① 工業用水道の供給に支障を及ぼさない範囲での作業であり、作業日・作業時間に制約がある
ことから、事前に監督職員と十分に協議を行い、計画、実施するものとする。
② 作業に入る場合は、その都度酸素濃度その他有害ガス等を計測、管理すること。
③ 受注者は、業務の実施に必要な機材等にかかる経費をすべて負担すること。
④ 受注者は、作業中に事故または故障が生じた場合、直ちに作業を中止し、原因の究明に努力
するとともに、監督職員に連絡し必要な措置を講ずるものとする。
⑤ 排水機器、清掃機器、照明設備等に必要な電源については一部を除き受注者が用意すること。
(2). 第二北上中部工業用水道 池清掃
① 沈砂池及び沈殿池は 1 池ずつ作業を実施する。
② 混和池の清掃は、塩素ガスが発生するため、換気装置を用意し十分な換気を行うこと。また、
肌に薬品が直接触れないような服装で実施すること。
③ 沈殿池清掃において、傾斜板が破損しやすいため、高圧洗浄機の水圧及び水流の角度には十
分注意すること、また、破損した場合は受注者の負担で補修を行うこと。
(3). 第二北上中部工業用水道 取水塔土砂除去
① 作業は 1 日とし、1 回あたり作業時間は準備から後片付けまでを一連のものとする。
② 作業前の抜水は発注者が取水ポンプ、排砂ポンプにて行うが、取水ポンプ停止後からの抜水
は受注者による補助排水作業(小型ポンプ)を併用し行うものとする。
③ 取水ゲートの開閉操作、取水ポンプ、排砂ポンプの運転操作は発注者が行う。
④ 作業には、取水塔内に設置しているクレーンを利用できるものとし、その操作は有資格者が
行うものとする。
クレーンの規格:床上操作式クレーン 2.8t
⑤ 土砂除去にバケットを使用する場合、バケットについては発注者が準備する。
⑥ 土砂の積込、運搬には汚泥吸排車 8t(超高圧)車両を用いて行うこと、車輌配置場所につい
ては河川管理用道路とすることを標準とする。また、汚泥吸排車の能力目安としての条件を
次のとおりとする。
距離
水平(m)
垂直(m)
各地点
汚泥吸排車~橋台
3.5m
1.8m
水管橋
83.0m
取水塔内~土砂吸引場所
2.9m
15.3m
合計
89.4m
17.1m
⑦ 土砂除去作業に必要なホース、スコップ等資機材の全ては受注者が準備すること。
⑧ 作業に必要な電源については発注者施設内電源を利用できるものとするが、事前に使用する
機器について発注者と打合せを行うこと。
⑨ 作業は、河川管理者との協議が完了した後に実施とし、発注者指定の日を基本とする。
⑩ 標準的な作業編成は次のとおりとする。
ア) 構成人員
4
職 種
単位
数量
作 業 内 容
一般世話役
人
1
総合指揮・監督
普通作業員
人
ポンプ設置撤去・土砂除去作業
3
特殊運転手
人
高圧吸引車の運転、トラック(クレーン装置付)の運転
2
イ) 使用機種(参考)
名
称
規
格
単位
数量
摘
要
汚泥吸排車
超高圧 7.8t 積
土砂吸引、運搬
台
1
トラック(クレーン装置付)
2t 積 2.9t 吊
仮設材、業務資機材運搬
台
1
排水用ポンプ
揚程 10m、1 インチ
抜水補助、土砂除去時水補給
台
1
※使用機種については参考とし、実際の施工にあたっては協議によるものとする。
(4). 第一北上中部工業用水道(第三工水)池清掃
① 混和池の清掃は、肌に薬品が直接触れないような服装で実施すること。
② 沈殿池清掃において、傾斜板が破損しやすいため、高圧洗浄機の水圧及び水流の角度には十
分注意すること、また、破損した場合は受注者の負担で補修を行うこと。
(5). 第一北上中部工業用水道(第三工水)取水口土砂除去
① 作業期間は汚泥吸排車1台による作業2日及びその準備・後片付け期間とする。
② 使用機材は、汚泥吸排車8t×1台、高圧洗浄機×2機、クレーン付トラックを標準とする。
ただし、汚泥吸排車については、複数台で8t車以上の機能を有するものであれば、監督員
と協議の上使用することができる。
(6). 金ケ崎ろ過濃縮槽(第一期・第二期)汚泥運搬
① 受託者は、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」
(昭和 45 年法律第 137 号)並びに関係法
令に基づき廃棄物を適正に運搬しなければならない。
② 受託者は、この契約締結後、遅滞なくこの業務に必要な監督官庁の許可証の写しを委託者に
提出しなければならない。後日、許可事項を変更した場合も同様とする。
③ 運搬車両は、上記②の許可証に記載された、産業廃棄物「汚泥」の収集運搬が可能な車両を
使用しなければならない。
④ 受託者は、業務の実施に必要な器材等にかかる経費をすべて負担するものとする。
⑤ 搬出予定日は委託者と協議するものとする。
⑥ 汚泥は、汚泥濃縮槽・貯留槽底部に固着している為、高圧洗浄機により汚泥吸排車で吸排可
能な状態にすること。なお、高圧洗浄機による洗浄水と汚泥が混在するため、汚泥運搬時は
吸引により車輌へ積込むものとし、汚水として処理・運搬すること。
⑦ 廃棄物の管理は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(昭和 45 年 12 月 25 日法律第 137
号)第 13 条の2第1項に規定する情報処理センター(以降「情報処理センター」という。)
を使用することを標準とする。ただし、排出者及び運搬者の状況により情報処理センターの
使用が不可能である場合には同法第 12 条の3の規定に基づき、産業廃棄物管理票を使用す
るものとする。
7.発生品・撤去品の処分
業務実施による発生品及び撤去品は、受注者の責任と負担において適切に処理処分するものとする。
8.疑義
本仕様書に記載の無い事項または疑義のある事項については、発注者、受注者協議のうえ決定する
ものとする。
9.その他
(1). 各施設の汚泥堆積量(推定量のため実際の量とは異なる)
ア
第二工水
沈砂池(1 池、2 池)
イ
〃
沈殿池(1 池、2 池)
5
86
85
m3
m3
ウ
〃
沈殿池(3 池)
41 m3
エ
〃
送水ポンプ井
27 m3
オ
第一(第三)工水
着水井
13 m3
カ
〃
沈殿池(1 池、2 池)
54 m3
キ
金ケ崎ろ過 1 期
汚泥濃縮槽・貯留槽
5 m3
ク
金ケ崎ろ過 2 期
汚泥濃縮槽
12 m3
※第一(第三)工水の排泥地及び上澄水槽については、既設の汚泥移送ポンプを使用するため、
堆積量は推定しない。
(2). 取水施設の土砂堆積量(推定量のため実際の量とは異なる)
ア
第二工水
取水塔
イ
第一(第三)工水
取水口
2
20
m3
m3
(3). 各施設の排水量(推定量のため実際の量とは異なる)
ア
第二工水
沈殿池(1 池、2 池)
249 m3
イ
〃
沈殿池(3 池)
113 m3
ウ
第一(第三)工水
沈殿池
87 m3
エ
金ケ崎ろ過一期
汚泥濃縮槽・貯留槽
20 m3
オ
金ケ崎ろ過二期
汚泥濃縮槽
51 m3
※エ 金ケ崎ろ過一期汚泥濃縮槽・貯留槽及びオ 金ケ崎ろ過二期 汚泥濃縮槽排水量につい
ては昨年度運搬実績による。なお運搬量は、運搬車両による計量実績に基づき変更を行う。
6
別紙
項
目
部数
備
考
契約後
業務前
業務中
完了時
工程表
1
当初及び変更契約の都度
現場代理人及び主任技術者通知書
1
経歴書、雇用確認資料含む
実施計画書
2
承諾事項 1部返却用
安全対策計画書
2
〃
下請調書
1
作業日報
1
現地作業日のみ対象
打ち合わせ記録簿
2
打ち合わせの都度
業務完了報告書
1
業務写真
1
その他
その他資料等
下請がある場合のみ。
(原則下請は不可のため提出にあたっては要協議)
着手前、完了、実施状況(全工程)
、その他
必要の都度
備考
図面以外の提出書類は、指定のない限りすべてA4判とし、支障のない限り両面を使用する
こと。
業務写真は、デジタルカメラを用い、各施設、各清掃区分ごとに撮影し、代表的なもののみ
印刷物を提出するものとする。その他撮影写真についてはディスク媒体による提出とする。
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