paperlanternsimpression - POW研究会 POW Research Network Japan

「Paper Lanterns(灯篭流し)」上映後に寄せられた感想
①
“原爆の映画”と思っていましたが、森さんが生涯かけて12人の米国POWのために捧げた記録だと思い
ました。丁寧で、静かで、同時に力強く、心動かされる映画でした。音楽も大変美しかったです。森さんの活
動を多くの方に知って欲しいと思いました。
②
核兵器の犠牲になったのは“日本人”だけではなく広島・長崎にその時いた全ての人が被害影響を受け
たということを感じた。森さんの最後のメッセージ“それが戦争だから二度と起こしてはいけない”という言葉
がすとんと落ちました。誰もが傷つき悲しみしか残らない戦争・核兵器の使用は地球市民として二度と起こ
らないよう願い、活動していかなければと思う。
③
数年前にダックワースという教授で米国で原爆の映画を撮影、作成した人の姉上と、東京で逢い、日光を
案内しました。その折に「原爆をどう思うか?」と聴かれ、「あまりに非人間的な、クルエルな行為であっ
た。」と答えたら、「全く同感だ。」と言っていたのを記憶しています。戦争そのものが悪です。
④
9 年前に亡くなった実母は 8 月 6 日は 16 歳で、呉で鉄砲の玉を作っていました。その時の経験を話して
くれたのは孫が小学生の時に絵本「とびうおのぼうやはびょうきです」の感想文を書こうとしていたときでし
た。やっと話してくれたのですが、名もない若い人たちだけではない沢山の犠牲があった戦争、全世界から
なくしていきたいです。そのためにも学んだことを子供、孫に伝えていきたいです。映画の中に登場する森
さんの奥様、佳代子さん(私の学校の先輩)の丁寧な暮らしが森さんの長い研究を支え続けてこられたの
だと思います。カートライト機長の著書の中で夫人にプレゼントしますと言って耳のそばで歌われたというエ
ピソードも彼女らしいなと感動しました。
⑤
長崎のホリョの話が出たのですが、数年前ルネ・シェイファーさんというオランダ人のホリョの体験記〈作
品が長崎原爆資料館にあります〉を読んだのですが、オランダ人の中にもインドネシア系の人達は Dark
Dutch(黒いオランダ人)として差別を受けていたそうですが、日本の収容所で扱いに差があったのか知り
たいと思います。(慰安婦の方達も、白人系オランダ人は将校にあてがわれたように)
⑥
先日のオバマ大統領の広島のスピーチ後の森さんとの hug をテレビで拝見してこの映画を知りました。
長い年月、一生懸命POWの方々の為に活動されたその偉業をこの映画を通じて広く世界に知ってもら
い、平和であることの大切さを考えてほしいと思いました。中学生、高校でも上映すると子供たちにも平和
の意義を考える機会に恵まれてよいのではと思います。
⑦
正直、森さんがオバマ氏と映像に映るまで捕虜の歴史、事実について考える機会はありませんでした。
被害者、加害者という枠を超えて戦争で残された悲惨さは全ての人に共通であり、感情だけでなく「事実」
を知る・伝える重要性と奥の深さに多くのことを考えさせられました。また映画の中の森さんの思いと探求
心に強く感銘を受け、今日映画に来て良かったと思います。
⑧
妹と同じボストン大学に行かれたマックスさん(この映画の撮影・編集を担当)はボストン美術館での上映
時、観客の反応をご覧になったそうですが、今後日本で、多くの人が観てくれるのを楽しみにされていると
思います。今後の広報メールございましたらMLに追加ください。【註;今後のHPのお知らせにご注目くださ
い】
⑨
広島・長崎に縁もゆかりもありませんが、たまたま仕事の出張で広島を訪れた日がオバマ氏の来日の日
でした。その日は平和記念資料館を午前中だけのオープンで閉館ぎりぎりに入場し、見学することができま
した。そんな偶然の縁でオバマ氏の来日のニュースを興味深く見る中で森重昭さんのことを知り、今日参
加させて頂きました。まだ、入り口に立ったばかりですが、この偶然の縁をきっかけに日本人として戦争の
事実に目を向けて知っていきたいと思っています。きっかけは演出された「オバマ氏との感動的なハグ」だ
としても、興味を持った人が事実を知る受け皿として、森さんの著書があり、映画あり、それらがより多くの
人がアクセスしやすい状況になることを願っています。(本の復刊、映画の公開予定があるとのことで良か
ったです。)
⑩
オバマさんが森さんとハグした時のTV画面を見て初めて関心を持ちました。大学時代のクラス仲間にす
ぐ紹介したら、今日 3 人そろいました。森さんの素晴らしいひたむきな活動に大拍手です。同時にケネディ
大使を leader とするアメリカ側の森さんに対する「おもてなし」は素晴らしいと感じました。皆さんの活動に
感謝一杯です。
⑪
私立学校の教員をしているものですが、是非生徒たちに見せたいと思います。(アンケートにあった高校
生の声を聞いてよりいっそう感じています。)真実を丁寧に伝えていくことが、これから生きる子供たちにと
っても、今を生きる私達にとっても大切なことと考えます。簡単に放映できる方法があれば、考えていただ
ければ幸いです。初めての研究会に参加させて頂き有意義な時間を過ごすことができました。地道な研究
を積み重ねている姿を見させて頂き、力になりました。ありがとうございました。
⑫
平素POWの件で種々ご活躍されておられる由、心から敬意を表します。やはりオバマ大統領が森さんと
hug したシーンが印象的であり、是非この映画を見たいと思い今回参りました。ところで森さんが何故大統
領と会うことができたのか?一説にはケネディ駐日大使が直前にこのことに気がつき、メンバーに追加され
たと伺いましたが、このことは事実ですか?何故日本政府が森さんのことに気がつかなかったのか?何故
日本人の多くがこのことを知らないのか?又、ダン・クローリーさんが何故大統領と一緒に来日するのを辞
退したのか?退役軍人の圧力か?いろいろ知りたいことがあります。【註;クローリーさんは辞退したので
はなく、ホワイトハウスから来日要請があったが、翌日に miss communication だったと伝えられ、中止にな
った。】最後の件は質問に応じて説明があり、全体がわかりました。
⑬
ニュースの裏の事実を知らないことが怖い時代だと思う。
⑭
今日は自分の知らないことをたくさん学びました。現在地球上の国同士の距離が近くなった中で地球人と
して未来に向けてしっかり生きたいと思います。ありがとうございました。
⑮
ロンサムレディー号でただ一人生き残ったカートライトさんの本が家にあります。本日もう一度読み返して
見ます。本日はありがとうございました。
⑯
Twitter でオバマ大統領と抱擁された方が森さんという方だと知ってから、インタビュー記事などさかのぼ
っていく中で本日の上映会を知り参加しました。損得勘定や周りからの協力があるかどうか、賛同されるか
どうかに関わらず森さんがこれが自分の成し遂げることだと決めて年月と想いをかけて取り組まれた姿に
とても感銘を受けました。こうした機会をつくっていただいたPOW研究会の皆さまには感謝の気持ちばかり
ですし、自分は今、この時代に生を受けた身として、自分が成し遂げるべきことに全力か?をすごく見直す
機会となりました。本当にありがとうございます。
⑰
森重昭さんの活動が一番非戦を訴えていく効果があるのではないかと思いました。今後とも戦争の悲惨
さを伝えていってほしいです。
⑱
なぜ森さんはアメリカ人捕虜のことを調べようとされたのか、疑問だったのですが、この映画をみて経緯を
知ることができました。
⑲
私は日本史にとても興味を持っています。今回は母と一緒に来ました。今回の映画を通して学校の教科
書には載っていないことが沢山あり、もっと日本の歴史について、世界の歴史について深く知りたいと思い
ました。私は現在高校 3 年生ですが、修学旅行で沖縄に行き、ガマに入ったことがあります。あの何も見え
ない暗い中で看護師として働いていた女性たちのことを思ったら涙が出てきました。第二次世界大戦は日
本にとってとても歴史が深いと思います。悲惨な事だらけのこの戦争の中でも、今回のこの映画のように心
温まる出来事があったことはとても喜ばしいことと思います。
⑳
大変すばらしい映画を見せていただきありがとうございます。相手の立場、人間としての悲しみは同じこと
として、ずっと取り組み明らかにして遺族を探し出し、会い、慰霊碑の中にお名前を刻むことはよかった。こ
の行為こそが戦争を止めさせる、拡大させないための最大のメッセージになっていると思います。
㉑
1.映画は国際文化会館に次いで 2 回目ですが、他の参加者のご意見にもありましたが、淡々とした制
作態度であるだけに、尚さら平和への尊さが伝わってきました。
2.POWの扱い等について種々の歴史的な事実を知ることが出来て、大変勉強になりました。
㉒
落ち着いた良いドキュメンタリー作品でした。森重昭さんの努力に敬服いたします。
㉓
昨年春、韓国へ行った際に被爆問題は日本人以外の在外被爆者の体験も通じて考えなければと思いま
した。今春、映画「ヒロシマ・ピョンヤン」(伊藤孝司監督)を観て、また今日、米国人の広島被爆者のことを
知り、改めて「被爆問題に国境はない」と痛感しました。私は広島の被爆二世として、米国の捕虜被爆者
のことを長年調べられ、被害と加害の枠を超えて核の怖ろしさを伝えられた森さんの姿勢と共にこの映画
を制作された(監督をはじめ)方々に感謝します。
㉔
映画を観て、自分自身のいろいろなことが思い浮かびました。私自身、身内が原爆に遭い、今でも行方不
明です。そういう意味ではそれまで、どこで亡くなったかわからないと思っていた米兵の人たちの遺族と非
常に似ています。私の身内は 8 月 6 日を境にいなくなり、前日に広島市内に行くと言っていたためおそらく
原爆に遭ったのだろうといわれているだけで、今現在もどこでどのようにして亡くなったのか全く分かりませ
ん。又私自身、戦争の加害者の孫でもあります。幼い頃より「お祖父さんは中国で酷いことをしたのでシベ
リアに送られた」と聞いて育ちました。祖父は中国のどこでどんな風にひどいことをしたのかとずっと思って
いました。それが去年、ひょんなことから祖父が撫順戦犯管理所にいたことが分かり今年 4 月に「撫順の
奇跡を受け継ぐ会」の人とのつながることが出来ました。聞くところによると祖父が中国でどんなことをした
のか、中国で公表しているので詳細に分かるそうです。このことについては私が自分で探して見つけたの
で、映画に出て来る米国の遺族の人たちとは少し異なるかもしれません。今まで歴史の中に埋もれている
事実が探せば出て来るのだという驚きのようなものは少し米国の人たちと似ているのかなと思いました。
映画のことに関しては、「なぜこれを個人がやらなければならのだろう」と思いながら観ました。私は自分
自身、被害者であると共に(被爆二世)、加害者の孫としてこれからやらなくてはならないことがあると思う
けど、でも一番やらなければならないのは、将来起こる戦争反対よりも、過去にやったことに対する謝罪で
あることだと思っています。「和解」をするためにはそれ以前に加害者に対する謝罪ではないでしょうか。そ
の点では被爆二世としてはこの度のオバマ大統領のことはとても複雑な気持ちがして、来日すると決まっ
て以来、ニュース等は全く見ませんでした。なので大統領の挨拶だとか、森さんとの抱擁とか、詳しくは知
りません。
一方私は中国へ行って、祖父が「酷いこと」をした地へ行ってみたいと思っています。特に私は祖父が中
国人に対してやったことに対して今、自分が直接誰かに謝りたいとは思っていませんが(個人で謝るべき
かどうか私にはよくわかりません)ただ、祖父がやったことは事実ですし、どういうところか、この目でみて
みたいような気もします。
戦争の被害者と加害者のことは 100%被害者、100%加害者もほとんど存在しないと思っています。(植民
地だった国の人々等は 100%被害者に近いのではないかと思いますが)また、いろいろな考えもあるでし
ょうし、様々な立場もあると思います。その中には必ずしも謝罪は必要ではないと考える人もいると思いま
す。それはそれでいいです。ただ、あったことを「無かった」ことにしてはならない。それぞれの人が自分の
頭で考えて、どうすべきか、どのように行動すべきかを、それぞれの人が考えて、行動して欲しいです。私
も自分が何をできるのか考えて行動していきたいです。この映画の森さんもそうですよね。おそらく他の被
爆者の人からは異端視されていたと思います。(映画の最後の方でそういう場面もありましたね。)でもや
り遂げて一定の成果をあげられた。見習いたいです。
㉕ Was really moving are powerful documentary. War is terrible, everyone is casualty, there are no wars with
no casualties. Powerful anti-war message. I hope everyone watches this movie, everyone will come away
with something. God Bless Mr. Mori and his family.
Lets’ hope his peace message goes on from generation to generation.
(記録:高田ミネ)