【参考】 これまでの取組状況について ○沖縄県では、アジアにおける金融ニーズのマッチング拠点を創出する「アジア金融情 報センター」※を経済金融活性化特別地区に構築することを目指しているところであ る。 ※アジア金融情報センターとは、①国内外の上場株式に関する情報提供機能を持つ企業(例 :アジア各国のサテライト証券取引所)、②国内外から投資を呼び込むための中核となる企 業(例:証券会社)、③その他、沖縄の産業振興をサポートする金融関連企業(例:弁護 士、会計士)などの集積地域やその企業群のこと。 ○アジア金融情報センター構想は、アジア金融情報センターを核として、資金調達 ニ ーズと投資ニーズをマッチングさせることをコンセプトとしており、資金の需要者、 仲介者、供給者を集積させることを目指している。 【アジア金融情報センターイメージ図】 ○平成26年度は、その一環として、日本のPTS市場と、シンガポール、韓国、香港、 タイ及び台湾のPTS市場を接続したアジアPTS市場の創設に向けた課題とその 解決方法について検討を行ったところであり、国内外の金融事業者、有識者等への ヒヤリングを通じた検討の結果、アジアPTS市場の創設には、特区制度を活用し た信用取引の規制緩和の実現や規制緩和制度の創設が必要であることに加え、各国 のPTS市場単体の市場規模が現状では小さいため事業として成立しないことから、 - 1 - 複数国の市場を接続し事業が成立するスキームが必要であり、その実現には中長期 的な取組が必要であると整理した。 【アジアPTS市場イメージ図】 ○また、平成27年度は、国内外の金融事業者等と証券貸借市場におけるマッチング環 境の構築(以下「レンディングプラットフォーム」という。)について検討を行った ところであり、国内外の金融事業者、有識者等へのヒヤリングを通じた検討の結果、 レンディングプラットフォームの構築には、①プラットフォーム構築費用が高額と なり収益性を確保することが難しいこと、②株式の賃貸借条件に関する商慣習が平 準化されていないこと等の課題があり、引き続き、課題の解決について検討すべき 事項と整理した。 【証券貸借市場イメージ図】 - 2 -
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