仕様書 [PDF 243.5 KB]

(別添2)
平成 28 年度フッ素等水質分析法検討調査業務仕様書
1.業務の目的
水質分析法は、近年の科学技術の進歩により環境分析技術も向上してきていることか
ら、より高精度かつ効率的な分析手法の導入が技術的に可能となっている。
本業務は、
「平成 27 年度フッ素等水質分析法検討調査業務」
(以下「平成 27 年度業務」とい
う。)の検討結果を踏まえ、フッ素の公定分析法(以下「公定法」という。)への追加適用に向
けての検討、
及び、
亜硝酸性窒素の公定法への追加適用に向けた検討を進めるものである。
また、水生生物保全環境基準項目として新たな環境基準(アンモニア、ニッケル)の検討が
進められていることから、アンモニア、ニッケルについて、公定法への移行を視野に入れ、高
精度で信頼性の高い分析法確立のための調査・検討を行うものである。
2.業務の内容
(1) 業務の適切、円滑且つ確実な実施を図るための措置
請負者が、契約書及び仕様書並びに環境省担当官の指示等に 基 づき、 業 務 を 適 切 、
円滑且つ確実に実施するため、以下の措置を図るものとする。
1)計画・準備
請負者は、契約締結後、業務実施計画書(検討事項、検討会 、 実施ス ケ ジ ュ ー ル 、
実施体制)を作成し、計画書に基づき、誠実に業務を実施すること。
また、業務実施計画書に変更があった場合は、速やかに、環 境 省担当 官 と 協 議 し 、
その指示に従うこと。
2)打合せ協議
請負者は、業務開始時、業務完了時において、計 2 回程度打合せ協議を行うものと
する。その際に、業務の実施状況等について、契約書、仕様書、業務実施計画書、そ
の他環境省担当官の指示等に沿って、環境省に報告すること。打合せ協議は、原則と
して、実務的な責任者(管理技術者)が行うこと。なお、業務完了時における報告に
ついては、履行期限までに充分な余裕をもって行うこと。
また、上記の報告のほか、業務の実施状況に応じて、必要な報告を環境省担当官
へ行うこと。
3)打合せ等の記録、保管
請負者は、環境省担当官との打合せ内容、環境省担当官からの指示事項と対応内
容を記録し、保管するとともに、環境省担当官の求めに応じ提出すること。
(2) フッ素に関する検討
平成 26 年 3 月、「流れ分析」を環境測定に利用可能とした昭和 46 年 12 月環境庁告
示第 59 号(水質汚濁に係る環境基準について)(以下「告示」という。)の改正が施
行 さ れ 、 平 成 27 年度 業務 に お い て 更 な る 効率性 向 上 に 資 す る 検 討を実 施 し た と こ ろ 、
「流れ分析法(FIA)は、蒸留前処理条件など測定条件の規定が必要」、
「流れ分析法(CFA)は、対応策となり得るメーカーメソッドのバリエーション確
認が必要、高塩濃度試料の測定について妥当性を確認する必要がある、多様なフ
ッ素化合物の回収率の確認が必要」等
の課題が示された。この結果を踏まえ、以下調査・検討を行う。
1) 流れ分析 2 法の検討
~流れ分析法(FIA)~
① 確認試験(発生条件、シュリーレン効果対策)
「シュリーレン効果(濃度が異なる 2 種類の水溶液を混合した際に発生するゆら
-1-
ぎ)」の発生により測定結果への影響が懸念されることから、シュリーレン効果発
生条件を確認するとともに、その対策を検討する。
3 種以上の異なる塩分濃度の試料を調製し、蒸留時におけるアルカリ添加量と塩
分濃度の関係を把握するとともに発生条件を確認し、平成 27 年度業務にて検討(流
速低減等)した FIA 法(以下「改良 FIA 法」という。)により分析を行う。
【3 検体以上】
5 検体以上を用いシュリーレン効果発生対策を検討し、改良 FIA 法により分析を
行う。
【5 検体以上】
② 精度確認試験
確認試験①で設定した条件で、改良 FIA 法により精度確認試験を行い、定量下限
値、回収率、室間変動を確認する。3 分析機関以上、フッ素 3 段階濃度、それぞれ
3 回以上の繰り返し試験(合計 27 検体以上)に加え、同機関において定量下限値に
ついてそれぞれ 4 回以上の繰り返し試験(合計 12 検体以上)を追加実施する。
分析機関(外注)については、環境省担当官と協議の上決定すること。
【合計 27+12=39 検体以上】
~流れ分析法(CFA)~
試験⑤、⑧は河川の実試料、試験⑥、⑦は模擬試料を用い分析を行う。
③試料採取
採取地点は、分析に影響するような水質の地点を選定するものとし、環境省担当官
の了承を得るものとする。
(3 地点(2 日)を想定。)
採取に当たっては、公共用水域の常時監視と同様、「水質調査方法(環水管第 30
号昭和 46 年 9 月 30 日)」に従い、採取後速やかに測定するとともに、採水日時、採
水地点の位置、水深、流速、水温、pH、電気伝導率、塩分、透明度等も併せて測定
し、外観(色相、濁り、臭気)等を記録する。
④ メーカーメソッドのバリエーション調査
メソッドのバリエーションについて、CFA 製造メーカーを対象にヒアリング調査
を行い、各測定条件の差異(試薬・流速等)について整理する。
⑤ 精度確認試験(実排水試料による影響度試験)
メーカーメソッドを用いた CFA 法(以下「改良 CFA 法」という。)により、メソ
ッドバリエーションが分析結果に与える影響を調査し、その結果を基に測定条件を
決定する。
5 分析機関以上、4 種のフッ素化合物添加、フッ素 6 段階の濃度、それぞれ 3 回以
上の繰り返し試験を行う。
【合計 360 検体以上】
分析機関(外注)については、環境省担当官と協議の上決定すること。
⑥ 確認試験(模擬試料)
⑤で決定したメソッドにおいて、高塩濃度試料の分析の妥当性を確認するため、高
塩濃度にフッ化ナトリ ウム以外のフッ素化合 物も添加し、改良 CFA 法により検証す
る。3 種以上の異なる塩分濃度試料、4 種のフッ素化合物添加、フッ素添加 5 段階の
濃度、それぞれ 3 回以上の繰り返し試験を行い、回収率や変動を確認する。
【合計 180 検体以上】
⑦ ⑥の条件について、公定法等である CFA 法(JIS K 0170-6[6.3.3])により比較
試験を行う。
【合計 180 検体以上】
⑧ 確認試験(実排水試料による試験)
実排水に他のフッ素化合物を添加した試料により分析する。実排水 3 種以上にフ
ッ素化合物 2 種を 6 段階濃度添加し、改良 CFA 法により分析する。
【合計 36 検体以上】
-2-
2) 公定法等との比較のための測定
1)①、1)②、1)⑤、1)⑥、1)⑧の試験に供した試料を用い、公定法等であ
る手分析(JIS K 0102[34.1])による比較試験を行う。
【合計 8+3+24+60+36=131 検体以上】
3) 公定法への適否の検討
1)、2)の結果及び平成 27 年度業務結果を踏まえ、公定法への適否検討を行う。
検討結果等は、(5)検討会における審議の資料となることを念頭に、的確に取り纏
めること。また、当該検討会における検討結果を踏まえ、告示の改正素案を作成するこ
と。
(3)亜硝酸性窒素に関する検討
平成 27 年度業務において公定法への追加適用に向けた検討を実施したところ、
「環境・安全面から現場保存処理の検討が必要」、
「定量下限値は測定できるレベルまでかつ測量方法ごと測定必要」、
「イオンクロマトグラフ法の測定条件の検討」等
の課題が示された。この結果を踏まえ、以下の調査・検討を行う。
試料については、複数河川の実試料を用いることとし、採取地点は分析に影響するよ
うな水質の地点を選定するものとし、環境省担当官の了承を得るものとする。
(3 地点(2 日)を想定)
採取に当たっては、公共用水域の常時監視と同様、「水質調査方法(環水管第 30 号
昭和 46 年 9 月 30 日)」に従い、採取後速やかに測定するとともに、採水日時、採水地
点の位置、水深、流速、水温、pH、電気伝導率、塩分、透明度等も併せて測定し、外
観(色相、濁り、臭気)等を記録する。
1) 亜硝酸性窒素の毒性評価に関する文献調査
亜硝酸性窒素の水道水質基準を設定した際に調査された毒性評価等につ い て 整 理 し 、
環境基準設定の根拠基礎資料とする。
2) 現場固定方法の検討(保存性の確認)
保存処理として、規定方法(JIS K 0102 3.3 b)3))によりクロロホルムが現場使用
されているが、環境面・安全面の観点からクロロホルム以外の物質の添加効果につい
て、検討する。
4 以上の固定方法(クロロホルム添加、冷蔵、冷凍、その他)について、採水時に亜
硝酸性窒素を添加後、固定用の試薬を添加し、それぞれ2濃度の調整試料を作成する。
上記試料について、時間ごと(0h,6h,24h,48h,72h等)にサンプリングし、表
にある公定法1方法により経時変化を確認する。
冷蔵(0h,6h,24h,48h,72h)
クロロホルム添加(6h,24h,48h,72h)
その他添加(6h,24h,48h,72h)
冷凍(48h,72h)
を想定。
【合計 30 検体以上】
また、有効とされた固定方法の再現性を確認するため、表にある公定法1方法に
より、2 段階の濃度、それぞれ 3 回以上の繰り返し試験を行う。
2 ケースを想定
1.その他添加(経時変化 4 回×2 濃度×3 回=24)
2.冷凍
(経時変化 2 回×2 濃度×3 回=12)
-3-
【合計 36 検体以上】
3) 各測定方法の定量下限値の検討
定量可能な下限値レベルを把握するため、3 媒体の実試料、表にある 5 種以上の測定
方法、それぞれ 7 回以上の繰り返し試験を行う。
【合計 105 検体以上】
4) イオンクロマトグラフ法の条件設定
排水流域の亜硝酸性窒素の測定において、塩素イオン、硝酸イオンが妨害ピーク
となるため、分離カラムや検出器、サプレッサーなどの使用条件を検討する。
塩素イオン 5 段階、硝酸イオン 5 段階を添加した試料を調整し、分離カラム 3 種以上、
検出器 2 種以上を組み合わせ、亜硝酸性窒素を測定し、共存イオンの影響を評価する。
【合計 150 検体以上】
5) 公定法への適否の検討
1)~4)の結果及び平成 27 年度業務結果を踏まえ、公定法への適否検討を行う。
検討結果等は、(5)検討会における審議の資料となることを念頭に、的確に取り纏
めること。また、当該検討会における検討結果を踏まえ、告示の改正素案を作成するこ
と。
(4)アンモニア、ニッケルに関する検討
水生生物保全環境基準項目として新たな環境基準(アンモニア、ニッケル)の検討が進め
られていることから、アンモニア、ニッケルについて、公定法への移行を視野に入れ、高精
度で信頼性の高い分析法確立のための調査・検討を行うものである。
1)情報収集・整理
平成 27 年度までに行われた報告書、文献・論文、分析機関または装置メーカー等
へのヒアリング(電子媒体で行う。謝金を要しない。)により、公定法等による測定
結果(表にあるそれぞれ 4 種の測定方法)、新たな測定法に関する情報を収集し、測
定対象試料の種類、測定範囲、妨害物質、対処方法及び固定法等について整理するも
のとする。
参考資料;平成 27 年度水生生物保全環境基準等検討調査業務
平成 26 年度水生生物への影響が懸念される有害物質情報収集等調査業務
平成 25 年度水道消毒副生物前駆物質等に係る水質分析法検討調査業務
平成 24 年度 JIS 見直し等に係る水質分析法検討業務
平成 23 年度水生生物保全環境基準項目に係る水質分析法検討調査業務
2)公定法の検討
アンモニア、ニッケルについて、1)の結果を踏まえ、分析法候補リストを作成す
るとともに、作成された分析法候補の精度確認試験を行う。現状知見に基づく仮の
水質目標値(以下「暫定目標値」という。)を分析法検討のため便宜的に示すと以下
のとおり。
目標定量下限値は、各項目の暫定目標値の 1/10 を目安とするが、目標定量下限値
にこだわらず、目標定下限値以下の濃度を定量できるよう努めること。
<暫定目標値>
アンモニア態窒素[pH7.8]:300µgN/L(淡水域_河川・湖沼)、60µgN/L(海域)
ニッケル
: 2 ㎍/L(淡水域_河川・湖沼)、15 ㎍/L(海域)
3)検討試験
請 負 者 が 用 意 する環 境 試 料 を 用 い て 、2) で 作 成 し た 分 析 法につ い て 、 検 討 試
-4-
験を行い、分析法の精度を確認する。
検討試験に当たっては 2 項目(アンモニア態窒素、ニッケル)について、3 媒体
(河川、湖沼、海域)、濃度等の異なる 3 試料、それぞれ 6 回以上の繰り返し試験
を行い、定量下限値の確認を行う。
【合計 108 検体以上】
試 料 に つ い て は、河 川 ・ 湖 沼 、 海 域 の実試 料 を 用 い る こ と とし、 採 取 地 点 の 決
定 に 当 た っ て は 、 分 析に 影 響 す る よ う な 水 質の 地 点 を 選 定 し 、 環 境省 担 当 官 の 了
承を得るものとする。(河川 1 地点(1 日)・湖沼 1 地点(1 日)、海域 1 地点(1
日)を想定)
試料採取に当たっては、公共用水域の常時監視と同様、「水質調査方法(環水
管第 30 号昭和 46 年 9 月 30 日)」に従い、採取後速やかに測定するとともに、採
水日時、採水地点の位置、水深、流速、水温、pH、電気伝導率、塩分、透明度
等も併せて測定し、外観(色相、濁り、臭気)等を記録する。
4)公定法への適否の検討
測定結果等を踏まえ、 次の判断基準(目安) に基づき公定法への適 用可否を検討
すること。検討結果等は、(5)検討会における審議の資料となることを念頭に、的
確に取り纏めること。また、当該検討会における検討結果を踏まえ、告示の改正素案
を作成すること。
<判断基準(目安)>
・繰り返し分析による変動係数が 10%以下であること。
・添加回収率は 70~120%であること。
※分析法によっては判断基準が当てはまらない事項がある。
(5)検討会の設置及び開催
前述(2)~(4)に関する検討結果等の妥当性を評価するため、別記に掲げる学識
者・研究者等からなる「平成 28 年度水質分析法検討会(仮称)」を設け、その指導・
助言を得るものとする。
請負者は、環境省担当官との業務実施計画の打ち合わせ後に、各委員へ業務の実施内
容等について、事前説明を行うこと。
また、請負者は、検討会の運営に関する主要な作業及び一切の庶務を行うものとし、
具体的には次に掲げる業務を実施する。なお、検討会は 2 回程度開催するものとする。
・別記に示す検討会の委員について、委嘱手続きを行うこと。
・検討会の日程調整、会場の確保及び設備・お茶の手配、開催通知の発出を行うこ
と。なお、検討会会場(30 人以下収容、半日を想定。)は東京都千代田区霞が関
近郊(または東京都 23 区内)の交通利便性の高い場所を確保すること。
・会議資料の作成(1 回当たり 13 部 100 頁/部程度)を行う。なお、事前に環境
省担当官の了承を得ること。
・会場及び設備諸費用の支払いや出席した委員への謝金・旅費の支給を速やかに行
うこと。なお、旅費は国家公務員等の旅費に関する法律に基づくものとし、委員
の格付けは一律5級相当とする。また、謝金は委員1人に対して1日当たり
17,700 円を支給すること。
(6)業務報告書の作成
請 負 者 は 、 調 査 ・検 討 結 果 及 び 検 討 会 にお け る 議 論 を と り ま とめ 、 業 務 報 告 書 を 作
成 す る 。 な お 、 報 告 書 の 構 成 、 盛 り 込 む べ き 内 容 等 は 、 事 前 に 環 境 省 担 当 官 の 了 承を
得ること。
-5-
3.業務履行期限
平成 29 年3月 24 日まで
4.成果物
紙媒体:報告書
10 部
(A4版 200 頁程度(日本語概要版 10 頁程度、英語概要版 10 頁程度を含む))
電子媒体:報告書の電子データを収納した DVD-R 等
5式
報告書等及びその電子データの仕様及び記載事項等は、別添によること。
提出場所
環境省
水・大気環境局
水環境課
5.著作権等の扱い
(1)成果物に関する著作権、著作隣接権、商標権、商品化権、意匠権及び所有権(以
下「著作権等」という。)は、環境省が保有するものとする。
(2)成果物の中に請負者が権利を有する著作物等(以下「既存著作物」という。)が
含まれている場合、その著作権は請負者に留保されるが、可能な限り、環境省が第
三者に二次利用することを許諾することを含めて、無償で既存著作物の利用を許諾
する。
(3)成果物の中に第三者の著作物が含まれている場合、その著作権は第三者に留保さ
れるが、請負者は可能な限り、環境省が第三者に二次利用することを許諾すること
を含めて、第三者から利用許諾を取得する。
(4)成果物納品の際には、第三者が二次利用できる箇所とできない箇所の区別がつく
ように留意するものとする。
(5)納入される成果物に既存著作物等が含まれる場合には、請負者が当該既存著作物
の使用に必要な費用の負担及び使用許諾契約等に係る一切の手続を行うものとす
る。
6.情報セキュリティの確保
請負者は、下記の点に留意して、情報セキュリティを確保するものとする。
(1)請負者は、請負業務の開始時に、請負業務に係る情報セキュリティ対策とその実
施方法及び管理体制について、環境省担当官に書面で提出すること。
(2)請負者は、環境省担当官から要機密情報を提供された場合には、当該情報の機密
性の格付けに応じて適切に取り扱うための措置を講ずること。
また、請負業務において請負者が作成する情報については、環境省担当官からの
指示に応じて適切に取り扱うこと。
(3)請負者は、環境省情報セキュリティポリシーに準拠した情報セキュリティ対策の
履行が不十分と見なされるとき又は請負者において請負業務に係る情報セキュリ
ティ事故が発生したときは、必要に応じて環境省担当官の行う情報セキュリティ対
策に関する監査を受け入れること。
(4)請負者は、環境省担当官から提供された要機密情報が業務終了等により不要にな
った場合には、確実に返却し又は廃棄すること。
また、請負 業務にお い て請負者が 作成した 情 報について も、環境 省 担当官からの
指示に応じて適切に廃棄すること。
(5)請負者は、請負業務の終了時に、本業務で実施した情報セキュリティ対策を報告
すること。
(参考)環境省情報セキュリティポリシー
http://www.env.go.jp/other/gyosei-johoka/sec-policy/full.pdf
-6-
7.その他
(1)請負者は、本仕様書に疑義が生じたとき、本仕様書により難い事由が生じたとき、
あるいは本仕様書に記載のない細部については、環境省担当官と速やかに協議しそ
の指示に従うこと。
(2)会議運営を含む業務
会議運営を含む業務にあっては、「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」
(平成 28 年2月2日閣議決定)の「会議運営」の判断の基準を満たすこと。
(3)本業務を行うに当たって、入札参加希望者は、必要に応じて「平成 27 年度フッ素
等水質分析法検討調査業務」、2.(4)1)参考資料に係る資料を、所定の手続
きを経て環境省内で閲覧することを可能とする。
資料閲覧を希望する者は、以下の連絡先に予め連絡の上、訪問日時及び閲覧希望
資料を調整すること。
ただし、 コピー や写真 撮影等の 行為は 禁止す る。また 、閲覧 を希望 する資料 であ
っても、「平成 27 年度フッ素等水質分析法検討調査業務」、2.(4)1)参考資
料における情報セキュリティ保護等の観点から、提示できない場合がある。
連絡先:環境省水・大気環境局水環境課 調査係(TEL:03-5521-8316)
表 確認試験、精度確認試験、比較測定の対象分析方法
測定項目
フッ素
測定方法
JIS 規格
K 0102
公定法
34.1 ランタン-アリザリンコンプレキソン吸光光度法
規格 34.1 若し
34.4 34.1 と同様な原理で発色させる流れ
くは 34.4、又は
分析法
適用
流れ分析法
34.1 c) 及 び 付
表6
K 0170_6
6.3.2 ランタン-アリザリンコンプレキソン発色 FIA 法
流れ分析法
6.3.3 蒸留・ランタン-アリザリンコンプレキソン発色 CFA
法
亜硝酸性窒素
K 0102
43.1.1 ナフチルエチレンジアミン吸光光度法
規格 43.1
43.1.2 イオンクロマトグラフ法
43.1.3 43.1.1 と同様な原理で発色させる
流れ分析法
流れ分析法
K 0170_2
6.3.2 リン酸酸性ナフチルエチレンジアミン発色 FIA 法
流れ分析法
6.3.3 塩酸酸性ナフチルエチレンジアミン発色 FIA 法
6.3.4 リン酸酸性ナフチルエチレンジアミン発色 CFA 法
6.3.5 塩酸酸性ナフチルエチレンジアミン発色 CFA 法
アンモニア態
K 0102
窒素
42.2 インドフェノール青吸光光度法
規 格
42.3 中和滴定法
42.3、42.5 又は
42.5 イオンクロマトグラフ法
42.6
42.6 42.2 と同様な原理で発色させる流れ
分析法
ニッケル
K 0102
59.1 ジメチルグリオキシム吸光光度法
59.2 フレーム原子吸光法
59.3 ICP 発光分光分析法
59.4 ICP 質量分析法
-7-
42.2 、
流れ分析法
(別記)「平成 28 年度水質分析法検討会(仮称)」委員(案)
所
属
一般社団法人 環境放射能除染学会
横浜国立大学
役
職
理事長
名誉教授
最寄り駅
旅費
謝金
関東鉄道バス・
○
○
国立環境研究所
(日帰り)
横浜市営バス・横
○
○
浜国立大学正門前 (日帰り)
国立研究開発法人 土木研究所
総括主任研 関東鉄道バス・
究員
国立研究開発法人 国立環境研究所
一般社団法人 日本環境測定分析協会
土木研究所
客員研究員 関東鉄道バス・
部門長
○
○
(日帰り)
○
国立環境研究所
(日帰り)
東西線・葛西駅
○
×
○
(日帰り)
横浜市環境創造局環境科学研究所
係
長
横浜市営バス・恵
比須町
公益財団法人東京都環境公社
主
任
東西線・東陽町駅
東京都環境科学研究所
分析メーカー
○
○
(日帰り)
○
×
(日帰り)
参
与
総武本線・馬喰町
駅
-8-
×
×
(別添)
1.報告書等の仕様及び記載事項
報告書等の仕様は、
「環境物品等の調達の推進に関する基本方針」
(平成 28 年2月2日閣議決定。
以下「基本方針」という。
)の「印刷」の判断の基準を満たすこと。
なお、
「資材確認票」
(基本方針 204 頁、表3参照)及び「オフセット印刷またはデジタル印刷
の工程における環境配慮チェックリスト」
(基本方針 205 頁、表4参照)を提出するとともに、印
刷物にリサイクル適性を表示する必要がある場合は、以下の表示例を参考に、裏表紙等に表示す
ること。
リサイクル適性の表示:印刷用の紙にリサイクルできます
この印刷物は、グリーン購入法に基づく基本方針における「印刷」に係る判断の基準に
したがい、印刷用の紙へのリサイクルに適した材料[Aランク]のみを用いて作製してい
ます。
なお、リサイクル適性が上記と異なる場合は環境省担当官と協議の上、基本方針
(http://www.env.go.jp/policy/hozen/green/g-law/kihonhoushin.html)を参考に適切な表示を
行うこと。
英語サマリーについては、以下により作成すること。
(1)以下の対訳集等を参考に、ネイティブチェックを経ること。
① 環境用語和英対訳集 (EIC ネット http://www.eic.or.jp/library/dic/)
② 法令用語については、日本法令外国語訳データベースシステムの標準対訳辞書
(http://www.japaneselawtranslation.go.jp/)
(2)海外で参照されることを念頭に入力は半角で行い、全角文字や全角スペースは使用しない
こと。特に以下に注意すること。
・丸数字は使用不可。
「℃」→「degrees C」又は「degrees centigrade」
・記号はすべて半角。例:
「“ ”
」→「" "」
、
「`」
「’」→「'」
、「-」→「-」
・化学物質は英文名+化学記号(半角の英数字)
。1/4 文字にしない。二度目以降は化学記
号のみでも可。 例:carbon dioxide (CO2)
・環境省の略称は「MOE」
(大文字)
2.電子データの仕様
(1)Microsoft 社 Windows7 SP1 上で表示可能なものとする。
(2)使用するアプリケーションソフトについては、以下のとおりとする。
・文章;Microsoft 社 Word(ファイル形式は Word2010 以下)
・計算表;表計算ソフト Microsoft 社 Excel(ファイル形式は Excel2010 以下)
・画像;BMP 形式又は JPEG 形式
(3)
(2)による成果物に加え、「PDF ファイル形式」による成果物を作成すること。
(4)以上の成果物の格納媒体は DVD-R とする。事業年度及び事業名称等を収納ケース及び DVD-R
に必ずラベルにより付記すること。
(5)文字ポイント等、統一的な事項に関しては環境省担当官の指示に従うこと。
3.成果物の二次利用
(1)納品する成果物(研究・調査等の報告書)は、オープンデータ(二次利用可能な状態)と
して公開されることを前提とし、環境省以外の第三者の知的財産権が関与する内容を成果物に
盛り込む場合は、①事前に当該権利保有者の了承を得、②報告書内に出典を明記し、③当該権
-9-
利保有者に二次利用の了承を得ること。
第三者の知的財産権が関与する内容の一部または全部について、二次利用の了承を得ること
が困難な場合等は、当該箇所や当該権利保有者等の情報を、以下の URL からダウンロード出来
る様式に必要事項を記入し提出すること。
(2)環境省が保有するオープンデータの情報を政府が運用するオープンデータのポータルサイ
ト「データカタログサイト DATA.GO.JP(http://www.data.go.jp/)
」に掲載及び更新情報を反
映させるためのデータに関する説明(メタデータ)について、成果物と併せて以下の URL から
ダウンロード出来る様式に必要事項を記入し提出すること。
http://www.env.go.jp/kanbo/koho/opendata.html
4.その他
成果物納入後に請負者側の責めによる不備が発見された場合には、請負者は無償で速やかに必
要な措置を講ずること。
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