第10次尼崎市交通安全計画策定にあたっての考え方について(PDF

第 10 次尼崎市交通安全計画策定にあたっての考え方について
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理由・目的
国の交通安全対策基本法(以下「法」という。
)では、国・県・市町村がそれぞれに交
通事故防止に向けた計画を策定することとなっています。
本市においても、法及び兵庫県交通安全計画に基づき、本市における地域の実態に即
した陸上交通の安全に関する施策の大綱として第 1 次(S46∼S50)から第 9 次(H23 年∼
H27)まで策定し、
「交通事故のない尼崎」を目指し諸施策を推進してきました。
このたび、第9次計画期間が満了したことから、後継計画となる第10次尼崎市交通
安全計画を策定するものです。
※ 法第 26 条第1項
市町村交通安全対策会議は、都道府県交通安全計画に基づき、市町村交通安全計画を作成するよう努
めるものとする。
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これまでの問題点や課題
【国】
・車両台数の減少、車両性能の向上、道路交通施設の改良などにより、交通事故死者
数はピーク時(昭和45年)の4分の1以下となりました。
・高齢者人口の増加、シートベルト着用率等の頭打ちなどの背景から、平成27年に
15年ぶりに増加となるなど、死者数が下げ止まっています。
【県】
・平成 27 年の交通事故死者数は 171 人で、最多であった昭和 44 年の 740 人から約 76%
の減となり、過去最少の死者数となりました。
・死傷者数は 35,374 人と最多であった昭和 45 年から約 36%の減となりました。
【尼崎市】
・国と同様、交通事故死者数はピーク時の 60 人(昭和45年)から9割減となる 5 人
(平成 24 年)まで減少したものの、第 9 次計画最終年の平成 27 年には 16 人まで増加
しました。
・市域全体の高低差が少ない平坦な地形であるという地理的特長、道路網が整備され、
鉄道駅が多く設置されている交通利便性、全市的に市街化され、商業、医療、福祉施
設などが密に立地するコンパクトな都市機能などの面で自転車に利用に適しており、
自転車の利用が多くなっていいます。それに伴い、自転車が関係する人身事故も多く、
人身事故の件数を減らすためには、自転車関連事故を減らす必要があります。
・高齢化により、高齢者の交通事故も増加傾向。高齢者が事故に遭わないための、教
育や啓発も重要。
・平成 28 年度 兵庫県の交通安全対策重点地域、高齢者交通安全対策重点地域、自転
車交通安全対策地域の3つに指定されています。
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第 10 次計画の考えかた
【国計画】
○第 9 次計画における考え方に加えて、
・運転者の不注意や高齢者の身体機能の低下等に起因する事故を未然に防止する安全運
転支援システムの活用など、
「先端技術の活用推進」
・事故発生場所、事故形態等のビッグデータ分析に基づいた対策の実施など、
「交通実態
を踏まえたきめ細やかな対策の推進」
・地域の見守り活動を通じた高齢者の安全確保や地域住民等の主体的交通安全施設等の
点検など、
「地域ぐるみの交通安全の推進」
の 3 点を新たに、交通事故が起きにくい環境をつくるための重視する事項として追加し、
講じようとする施策に反映されています。
【県計画】
○第 9 次計画における4つの視点(①高齢者及び子どもの安全確保、②歩行者及び自転車
の安全確保、③生活道路及び幹線道路における安全確保、④踏切道における安全確保)
に、国が新たに追加した3点を視点に追加し、第 10 次計画では、7つの視点が各施策
に盛り込まれています。
○平成 27 年に制定された、
「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」を踏まえた
交通安全教育や自転車保険の加入徹底について追加されています。
【尼崎市においては】
第 10 次兵庫県交通安全計画に基づいた上で、
第9次尼崎市交通安全計画における4つの視点(①高齢者及び子どもの安全確保、
以 上
②歩行者及び自転車の安全確保、③生活道路及び幹線道路における安全確保、④踏
切道における安全確保)に、国及び県の第 10 次計画に新たに盛り込まれた新たな視
「地域ぐるみの交通安全の推進」を
点のうち、市が主体的に取り組むことができる、
新たな視点として盛り込みます。
また、本市では、死亡事故及び自転車関連事故の多発、高齢者の交通事故が増加
傾向にあることなどが課題となっていることから、
・交通事故死者数の減少、自転車関連事故の抑制に向けた、ハード、ソフト両面か
らの対策
・高齢者の交通事故の抑制に向けた、高齢者の心に響く交通安全思想の普及啓発
について特に盛り込み、改めて「交通事故のない尼崎」を実現するための方策等を定め
る第 10 次尼崎市交通安全計画を策定していきます。