第 9 回 1994年 1月号

■D■MDT
ISSN0389-5254
…回
表紙:新広島空港
JAPANAIRCRAFTPILOTASSOCIATION
<新年を迎えて>
新年のご挨拶………………………………………操縦士協会会長有働武俊…2
年頭の辞……………………………………………運輸省航空局長土坂泰敏…5
あけましておめでとうございます……………………………………操縦士協会…8
<航空気象>
気象予報の外れ…………………………・…………………………..…中山章…11
<航空管制>
HANEDANEWTWRTAKESOFF………………………………真面由美子…16
<航空局通達>
高性能小型飛行機の飛行について……………………………………………………24
技能証明等の既得資格による試験の免除の取扱いについて………………………25
飛行場気象状況電話応答装置のテストについて(お知らせ)……………………34
<気象庁>
国際航空と国内航空のための気象サービス………気象庁予報部佐々木喜一…37
<外国資料>
忘れることの出来ない日…………………………………………訳:佐藤裕…40
<寄稿>
ポケットコンピューターによる航法計算⑨………………………佐野浩樹…44
セイルトレーニング……………………………………………………土井厚…49
<医食同源>
手作り健康法のすすめ(29)…・……………………・……・キャプテン・マエネ…56
<エッセイ>
気層の底で(20)………………………………………………………宮田豊昭…61
<安全飛行>
新しい年の無事故を願って……………………………………………宮田実…73
<部会・委員会活動>
座談会一地球環境問題を考える④−…………………………定期航空部会…74
法務委員会の紹介④…………………………………………………法務委員会…88
<追悼>
園岡照夫氏の死を悼む………………………………………………栗崎教雄…96
<新書紹介>
ベル206を飛ばす.………………………………・……………………………………・97
<エアポートシリーズ>
新広島空港……………………………・………………………………………….。……98
PILOT,January1,1994
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紅あると便利なプログラム②
・真大気速度とパンク角(または荷重倍
数)から,旋回半径,荷重倍数,1旋
今回は,ミニプログラム集『第2弾』
回するための所要時間,入力した真大
として,簡単なプログラムを3本紹介し
気速度における標準旋回のバンク角。
ます。
それぞれのプログラムは単体でも使用
・真大気速度と旋回半径から,バンク角,
できますが,サブルーチンとして使うほ
荷重倍数,1旋回するための所要時間1
うが利用できそうです。
入力した真大気速度における標準旋回
1旋回諸元計算
のバンク角。
航空機の釣り合い旋回時における真大
・真大気速度と標準旋回(または1/2
気速度と旋回半径,バンク角の関係を求
標準旋回)のパンク角から,旋回半径,
めるプログラムで,次の計算を行います。
荷重倍数,1旋回するための所要時間。
バンク角による入力
−44−
計算結果
PILOT,January1,1994
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G
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このプログラムの計算式は,ご存じの
・標準旋回のパンク角による入力
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SRTJ
R=−−−−−−
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・1/2標準旋回のパンク角による入力
を展開して使用していますく
HSRTJ
の4つの方法を用意しました。
入力メッセージには①真大気速度②
真大気速度とパンク角を入力した場合
パンク角③旋回半径の3つがあり,こ
は,60行から90行で,前の4つのどの
のうち真大気速度と,パンク角または旋
方法で入力したかを判別して,no行で
回半径のどちらかを入力すれば,前述の
旋回半径,1旋回の所要時間,標準旋回
計算を行ないます。
のバンク角,荷重倍数を計算します。
また,パンク角の入力に対しては,
バンク角が入力されなかった場合には
・バンク角による入力
130行で旋回半径を入力し,150行でバ
30J
ンク角を計算しています。
・荷重倍数による入力
プログラムのうち,370行以降は,1
100:IFBA<=0OR90<=BABE
270:TM=2*PI*TR/<VT/3600
EPl:BA*=.・:G0T060
118860SUB*TRN860TO179
120:TR=VT/(K*PI>:G0T01
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"':G0T0130
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280:T=VT/<60*PI)
290:SRT=INT<ATN<SQU<(
VT/3600)*6876>/<T*19
5939.6))+9.5)
300:SRT*=MID$<STR*SRT
2,9)
310:BG*=I1ID*<STR$<INT
<100/COSBA+0.5)/100
)>29)+''G*
320:GOSUB*TME:RETURN
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50:CLEAR:CLS
498INPUT.T角S
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TURNRADIUS*"
〔旋回諸元計算〕
PILOT,January1,1994
−45−
旋回半径による入力
計算結果
旋回の所要時間を表示するための処理で,
たとえば『2分30秒』を『2m30s』
2距離・時間・速さ
このプログラムは,距離・時間・速さ
と変換しています。
これは,IFRログ作成プログラムで
飛行中に次のフィックスへコースを変え
の3つの関係のうちの2つを入力して,
残りの1つを求めるものです。
るためのリード量の計算(Automatic
LegChange)のサブルーチンとして使
計算式は,小学校で習った
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320:IFRIGHT*a*.!)^*
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170:CLS:WAIT0
330:S=i:RETURN
180:PRINT*DISTANCE<NM
〉=,;INT〈、*19+9.5)
3498,
g9ELSEV=、′TN*ヨ698
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i90:PRINT*SPEED<KT
s)="5INT<V*10+0.5)
/19
200:WAIT
2198PRINT呼TINE
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350:*THE
360:TM=INT(TI1+0.5>
370:T=ABSTM
380:X=T/3600:A=INTX:T=T
-A*3600
390:X=T/60:B=INTX:C=T-B
*69
400:A*=NID*<STR*A2>9)
220:GOTO40
2列:,
410:B*=f1ID*(STR*B,2,2>
240:*SEC
250:S=0:T=0:TM=0
420:C*=MID*(STR*C22)
260:TM=TM+T
270:T$=MID*<T順’1PLEN(
STR$(VALTI1*))+1)
280:Ti1$=MID$<T順,LENT$
+1.LENTI1*-LENT*)
290:IFT^'RETURN
300:IFRIGHT*(T*>2)=*h
'LETT=VALT$*3600:G
OTO260
310:IFRIGHT*<T*,2>=<n
"LETT=VALT**60:IF
3600<=TGOTO330ELJ
+甲h噂
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+甲昌¥
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440:IFAO0ANDB<10LETB
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450:IFAO0ORBO0ANDC<
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460:TM*=A*+B*+C*
470:IFTIK0LETTt1*=。−り+T
N
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489:RETURN
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〔距離・時間・速さ〕
−46−
PILOT,January1,1994
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距離と速度を入力
速度と時間を入士
計算結果
計算結果
3が『時』I,PF4が『分』,PF5が
だけの簡単なものです。
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180:S=0:T=0:TM=0
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200:T*=I1ID*(TM*1jLEN(
STR*(VALTM*))+1)
210:TM*=MID*(Tftt.LENT*
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OTO199
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240:IFRIGHT*(T*j2>=*<n
"LETT=VALT**60:IF
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*rLTIF﹄りl﹄F﹄TI
130:PRINT*TOTAL
−47−
PILOT,January1,1994
時間の入力には『プログラム・ファン
クション(PF)キー』を使用し.PF
距離÷時間=速さ
〔時間の加減算〕
『秒』に対応しています。
プログラム中,30行でPFキーの機
能を定義し.90行または150行で前式
の計算を行っています。
250行から330行は,入力した時間を
『秒』に変換するための処理で,たとえ
ば『25m32s』を『1532秒』に変換し,
表示画面
必要な計算を行った後,320行から480
行でもとに戻しています。
3時間の加減算
これは,時・分・秒単位の時間の加減
いままで紹介してきましたプログラム
を組むにあたっては,次の書籍を参考に
しました。プログラミングには良い教科
書となりますのでご紹介します。
算を行うもので,前々号で紹介しました
『フライトログの時間管理」で使用した
サブルーチンです。
時間の入力には,同様にPFキーを使
用し,入力された時間を一度『秒』単位
に変換して計算を行った後,再度,時・
分・秒単位に戻します。
400行で,計算結果がマイナスになっ
た場合に,頭に『一』記号を付けるよう
コンピューター航法プログラム集
鈴木邦裕著(海文堂)
電卓で解く航法計算
鈴木邦裕著(海文堂)
パソコンによるデータ解析入門
奥村晴彦著(技術評論社)
BASICによる数値計算入門
伊藤実著(工学出版)
にしています。
−48−
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