件 名: 日 時 大 臣 臨 平成 28 年 8 月 15 日 1528~1536 (日本時間) 場 所 ジブチ自衛隊拠点ぶら下がり 1 時 会 見 概 担 当 大臣官房広報課 備 考 要 ジブチ自衛隊拠点視察 派遣海賊対処行動部隊視察 発表事項 なし。 2 質疑応答 Q:今回の視察の感想について、お聞かせ下さい。 A:就任以来、国内外を問わず一線で活動し、活躍しておられる隊員の皆さ んの活動を視察したいという思いを持っておりましたが、こうしてジブチ に来て、日本から遠く離れ、家族を残してこの猛暑の厳しい環境の下で士 気高く活躍いただき、また、その成果として、ソマリア沖アデン湾の海賊、 非常に成果を挙げて国際的にも評価をされている、そんな皆さんの活躍を 見ることができて大変誇りに感じるとともに、様々な活動についても聞か せていただいたところでございます。また、南スーダンの7月の事件の時 には、邦人輸送を行なったということで、非常に、わが国のためにも、ま た、国際貢献という意味からも活躍いただいているということを、実際に 肌身に感じることができました。 Q:先ほどおっしゃられたように、南スーダンで邦人輸送などでも活躍され たということですけれども、自衛隊の拠点をジブチに置いておく意義とい うのを、改めて教えていただけますか。 A:ご承知のとおり、ジブチの拠点的な活用に関しては、平成25年12月 に策定された現在の防衛大綱で、「国際平和協力活動等を効果的に実施する 観点から、海賊対処のために自衛隊がジブチに有する拠点を一層活用する ための方策を検討する」というふうに、防衛大綱にも書かれておりますし、 また、平成27年度には、諸外国が海外の拠点を活用している事例等につ いて調査するための委託研究を実施したところであります。防衛省・自衛 1 隊としては、こういった調査結果等も参考にしつつ、今、御指摘になった ように、このジブチは、アフリカにおいても、海賊対処という意味におい ても、非常に重要な役割を担っているところでありますので、今後一層の 活用の在り方についても、しっかりと検討していきたいと思っております。 Q:南スーダンのPKOに関して、国連が先日増派を決めましたけれども、 それに対して、南スーダンの国連大使は反対を表明しています。日本のP KO法5原則には、当該地域に属する国が、PKOや日本の参加に賛成し ているということが入っていますけれども、現状は、PKO5原則を満た しているのでしょうか。 A:まず結論から言いまして、現時点で、PKO5原則は満たしているとい うふうに思います。まず、当事者国の同意についてですけれども、もちろ ん南スーダン政府の反応、対応については注視していきますけれども、国 連南スーダン共和国ミッション、UNMISSの展開について、南スーダ ンは、同意は維持されておりますし、今般の地域保護部隊の展開について も、基本的には受け入れておられる。ただ、この詳細については、今後、 南スーダンと国連とを始めとする各国間でしっかりと協議をしていかれる ものというふうに想定しております。また、もう一つの要件であるところ の、紛争の点でありますけれども、このPKOと現在の情勢についての評 価については、派遣されている要員からの報告、また大使館、国連からの 情報等を総合的に勘案すると、PKO法上の「武力紛争」が新たに生じた ということではありませんし、また、「紛争当事者」がいるということでは ないというふうに思っております。よって、最初に述べたとおり、5原則 は現時点で満たしていると考えております。 Q:そうしますと、今の南スーダンの情勢をどのように認識されているのか、 また自衛隊の今後の現地の活動をどうされていくか、お聞かせ下さい。 A:今の南スーダンの情勢については、PKO5原則を満たしているという ことでございます。そして、その上で現在の自衛隊の任務、施設部隊がや っていることについては、実施計画に基づいて活動を続ける、実施計画を 変えるということは現時点で考えているわけではありません。 Q:終戦記念日に当たっての御所見と、毎年、靖国神社に参拝されていたか と思うのですけれども、今回、できなかったことについて、お話しをお聞 かせ下さい。 A:私は、今の平和な日本というのは、いかなる歴史観になろうとも、この 2 国のため、家族を守るために、また、故郷や国を守るために出撃していっ た多くの方々の命の積み重ねの上にあると思います。私は、そういった感 謝の気持ちは、日本人は忘れてはいけないと思っています。 Q:8月15日、終戦の日、戦後70年経って、防衛大臣という立場で、今 日を迎えることについてはどのようにお考えですか。 A:私は、今日本を巡る情勢というのは、非常に厳しいものがあるというふ うに思います。そのような中で日本は、過去に対する反省の上に立って、 戦後70年間、どこの国と戦争をすることも、侵略することもなく、平和 に活動を続けてきました。さらには、平和安全法制も成立し、日本国憲法 の下でしっかりと国際貢献をしていかなければならないというふうに思い ますし、何よりも、力ではなくて、法による支配、そして、法による平和 と安定を、アジア、そして世界に広げていく役割を、日本がしっかりと努 めるべきだというふうに思っております。そのような中で防衛大臣という、 わが国の平和と安定、そして、世界の平和と安定に貢献するための大臣と いうことで、非常に緊張感をもって、また、その責任の重さを感じながら、 職務に邁進していきたいと思っております。 Q:靖国参拝、今年は行かれなかったということなのですけれども、行かれ なかったかわりに、玉串料であるとか、何らかの対応というのはとられた のでしょうか。 A:毎年、「伝統と創造の会」で参拝をしておりました。今年も、私はおりま せんけれども、「伝統と創造の会」で参拝し、そして、その会として玉串料 を奉納したというふうに承知をいたしております。 以 3 上
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