全部位 膵臓がん 肺がん 乳がん 子宮がん

4)臨床進行度から見たがんの罹患
全部位の臨床進行度分布を見ると、割合が高い順に「限局」、「遠隔転移」、「隣接
臓器浸潤」、「所属リンパ節転移」となっており、それぞれ42.2%、18.6%、12.7%、8.6%
であった。「所属リンパ節転移」、「隣接臓器浸潤」、「遠隔転移」の割合を合わせる
と約4割が診断時に何らかの転移が認められたということであった。
部位別では、膵臓がんと肺がんにおける「遠隔転移」の割合が特に高く(45.5%、33.1%)、
乳がんや子宮がんの「遠隔転移」の割合(5.7、11.6%)とは好対照であった。
*表5-A参照
全部位
不明
17.9%
限局
42.2%
遠隔転移
18.6%
隣接臓
器浸潤
12.7%
膵臓がん
不明 限局
15.3% 11.8%
遠隔転
移
45.5%
所属リ
ンパ節
転移
3.7%
遠隔転移
5.7%
隣接臓器
浸潤
4.5%
所属リン
パ節転移
17.3%
肺がん
不明
13.8%
隣接臓
器浸潤
23.6%
限局
33.2%
遠隔転移
33.1%
隣接臓
器浸潤
7.9%
乳がん
不明
25.2%
所属リン
パ節転移
8.6%
所属リン
パ節転移
12.0%
不明
8.3%
子宮がん
遠隔転移
11.6%
限局
47.3%
隣接臓器
浸潤
17.4%
所属リン
パ節転移
5.0%
限局
57.9%