十 狂 犬 病 九 豚 羅 斯 疫 八 豚 虎 列 刺 七 羊 痘 六 流 行 性 鵝 口 瘡 四 鼻 疽 及 び 皮 疽 三 気 腫 疽 二 炭 疽 一 牛 疫 第 一 条 こ の 法 律 に よ る 獣 類 と は 、 牛 、 馬 、 羊 、 豚 、 犬 の こ と で あ り 、 法 律 第 六 十 号 獣 疫 予 防 法 明 治 廿 九 年 三 月 廿 九 日 獣 疫 予 防 法 規 ③ 獣 疫 予 防 法 か ら 赤 括 弧 内 ) 獣 疫 と は 左 の 十 病 の こ と で あ る 。 P61 ( 五 伝 染 性 胞 膜 肺 炎 P47 第 二 条 獣 類 獣 疫 を 発 症 し 、 ま た は そ の 疑 い が あ る こ と を 発 見 47 特 別 市 制 を 施 行 す る 市 に お い て は 区 長 、 市 制 町 し た 所 有 者 、 管 理 人 、 ま た は 獣 医 は 、 直 ち に そ の 旨 を 所 轄 警 察 署 、 又 4849 は 市 町 村 長 ( 村 制 を 施 行 し な い 地 方 に お い て は 区 戸 長 、 又 は こ れ に 準 ず る 命 令 に 従 わ な い と き は 、 警 察 官 及 び 獣 医 又 は 検 疫 委 員 に よ り 、 第 六 条 所 有 者 又 は 管 理 人 が 、 第 四 条 の 指 揮 に 従 わ ず 、 及 び 前 条 の 豚 羅 斯 疫 を 発 症 し た 獣 類 の 撲 殺 を 命 ず る こ と が で き る 。 類 を 撲 殺 し 、 ま た は 鼻 疽 及 び 皮 疽 、 伝 染 性 胸 膜 肺 炎 、 豚 虎 列 刺 予 防 上 必 要 と 認 め る と き は 、 病 性 鑑 定 の た め 第 五 条 地 方 長 官 剖 検 東 京 府 は 警 視 総 監 、 以 下 こ れ に 準 ず る 者 が 必 要 な は 獣 獣 疫 そ の 疑 い の あ る 物 品 は 焼 却 、 埋 却 す る か 、 こ れ に 消 毒 を 行 う こ と 。 獣 医 又 は 検 疫 委 員 が 直 ち に 撲 殺 す る こ と 。 ま た 、 病 毒 に 汚 染 さ れ た か 前 項 の 所 有 者 又 は 管 理 人 が 現 場 に 不 在 の と き は 警 察 官 及 び 又 は 検 疫 委 員 の 指 揮 に 従 い 、 直 ち に こ れ を 撲 殺 す る こ と 。 病 を 発 症 し た 犬 は 、 所 有 者 又 は 管 理 人 に お い て 警 察 官 及 び 獣 医 第 四 条 牛 疫 に 感 染 し た 疑 い が あ り 、 又 は こ れ を 発 症 し た 牛 、 羊 、 及 び 狂 犬 従 い 、 直 ち に こ れ を 鎖 錮 し 、 ま た は 健 康 な 獣 類 と 隔 離 し 、 そ の 監 督 を 受 け る こ と 。 者 、 又 は 管 理 人 は 、 警 察 官 及 び 獣 医 又 は 検 疫 委 員 の 指 揮 に 第 三 条 獣 類 が 獣 疫 を 発 症 し た か 、 又 は そ の 疑 い が あ る と き は 所 有 獣 類 を 撲 殺 し た と き も 同 様 と す る 。 者 ) 直 ち に 撲 殺 す る こ と が で き る 。 ) 第 七 条 病 性 鑑 定 の た め 撲 殺 し た 獣 類 を 除 き 、 こ の ほ か 法 律 に 」 よ り 撲 殺 し 、 又 は 獣 疫 を 発 症 し 死 亡 し た 獣 類 の 死 骸 は 、 所 有 「 者 又 は 管 理 人 に お い て 、 警 察 官 及 び 獣 医 又 は 検 疫 委 員 の 指 揮 に ( 従 い 直 ち に こ れ を 焼 却 又 は 埋 却 す る こ と 。 に 届 け 出 る こ と 。 所 有 者 又 は 管 理 人 が 狂 犬 病 に 感 染 し た 長 官 は 、 三 人 以 上 の 評 価 人 に 、 物 品 及 び 発 症 前 の 獣 類 の 価 第 十 条 第 四 条 、 第 五 条 、 及 び 第 八 条 第 一 項 の 場 合 に お い て 、 地 方 こ の 限 り で な い 。 使 用 し て は な ら な い 。 但 し 、 地 方 長 官 の 許 可 を 得 た と き は 獣 類 の 死 体 、 及 び 病 毒 に 汚 染 し た 物 品 の 埋 却 地 は 、 発 掘 、 又 は 第 九 条 こ の 法 律 に よ り 撲 殺 し 、 又 は 獣 疫 を 発 症 し て 死 亡 し た 委 員 は 、 直 ち に 焼 却 、 埋 却 す る か 、 消 毒 を 行 う こ と が で き る 。 船 長 が 前 項 の 指 揮 に 従 わ な い と き は 、 警 察 官 及 び 獣 医 又 は 検 疫 所 有 者 又 は 管 理 人 が 、 前 二 項 の 指 揮 に 従 わ な い と き 、 及 び 車 長 、 た 場 所 、 汽 車 、 船 舶 等 の 消 毒 を 行 う こ と 。 員 の 指 揮 に 従 い 、 獣 疫 を 発 症 し 、 又 は そ の 疑 い の あ る 獣 類 を 繋 留 し 所 有 者 、 管 理 人 、 車 長 又 は 船 長 は 、 警 察 官 及 び 獣 医 又 は 検 疫 委 却 す る か 、 消 毒 を 行 う こ と 。 指 揮 に 従 い 、 病 毒 に 感 染 し 、 又 は そ の 疑 い の あ る 物 品 を 焼 却 、 埋 第 八 条 所 有 者 又 は 管 理 人 は 、 警 察 官 及 び 獣 医 又 は 検 疫 委 員 の と き は こ の 限 り で な い 。 但 し 、 病 性 鑑 定 又 は 学 術 研 究 の た め 特 に 地 方 長 官 の 許 可 を 得 た 前 項 の 死 体 は 、 各 部 を 採 取 し 、 又 は 部 検 」 格 の 評 価 を 行 わ せ 、 左 の 標 準 に よ り 所 有 者 に 手 当 金 を 支 給 す る 。 「 そ の 評 価 額 に 不 服 が あ る と き は 、 更 に 他 の 三 人 以 上 の 評 5051 価 人 に よ り 評 価 を さ せ る こ と が で き る 。 を し て は な ら な い 。 る 物 品 の 運 搬 を 停 止 さ せ る こ と が で き る 。 を 定 め 、 獣 類 の 種 類 を 限 定 し 、 そ の 出 入 り 、 往 来 並 び に 病 毒 が 広 が る 疑 い の あ 第 十 二 条 地 方 長 官 は 、 獣 疫 予 防 上 必 要 と 認 め る と き は 、 区 域 獣 類 、 及 び 物 品 五 、 第 十 五 条 の 命 令 に 違 背 し 、 検 疫 を 受 け ず 、 又 は 輸 入 し た 四 、 第 十 二 条 の 命 令 に 違 背 し 、 移 動 し た 獣 類 、 及 び 物 品 三 、 狂 犬 病 を 発 症 し た 犬 、 及 び そ の 病 毒 に 汚 染 さ れ た 疑 い の あ る 物 品 5253 第 十 三 条 地 方 長 官 は 、 獣 疫 が 流 行 中 に 必 要 と 認 め る と き は 、 屠 獣 場 合 に お け る 物 品 二 、 第 六 条 の 場 合 に お け る 獣 類 、 及 び 第 八 条 第 一 項 に 違 背 し た 一 、 第 二 条 に 違 背 し 、 届 け 出 を し な い 獣 類 、 及 び こ れ に 触 れ た 物 品 品 を 焼 却 、 又 は 埋 却 し た と き は 、 手 当 金 を 支 給 し な い 。 第 十 一 条 こ の 法 律 に よ り 、 左 に 掲 げ た 獣 類 を 撲 殺 し 、 又 は 物 の 場 合 に お い て は 総 計 十 円 を 超 過 す る こ と は で き な い 。 お い て は 一 頭 百 五 十 円 、 第 三 の 場 合 に お い て は 一 頭 二 百 円 、 第 四 手 当 金 額 は 、 第 一 の 場 合 に お い て は 、 一 頭 六 十 円 、 第 二 の 場 合 に 四 、 焼 却 、 又 は 埋 却 物 品 評 価 額 の 二 分 の 一 三 、 牛 疫 に 感 染 の 疑 い が あ る た め 撲 殺 し た 牛 羊 評 価 額 の 五 分 の 四 二 、 病 性 鑑 定 の た め 撲 殺 し た 獣 類 評 価 額 の 五 分 の 三 を 発 症 し 、 撲 殺 し た 獣 類 評 価 額 の 三 分 の 一 一 、 牛 疫 、 鼻 疽 及 び 皮 疽 、 伝 染 性 胸 膜 肺 炎 、 豚 虎 列 刺 、 豚 羅 斯 疫 し た 者 は 、 刑 法 第 二 百 四 十 九 条 規 定 に よ り 処 罰 す る 。 第 十 九 条 第 三 条 に 違 背 し た 者 、 及 び 第 十 二 条 の 命 令 に 違 背 所 有 者 、 又 は 管 理 人 で 、 第 二 条 に 違 背 し た と き は 、 そ の 罰 は 前 項 に 同 じ 。 以 下 の 罰 金 に 処 す 。 者 、 及 び 第 十 三 条 の 命 令 に 違 背 し た 者 は 、 二 円 以 上 二 十 円 第 十 八 条 第 七 条 、 第 八 条 第 一 項 第 二 項 、 第 九 条 に 違 背 し た 獣 医 で 、 第 二 条 に 違 背 し た と き は 、 そ の 罰 は 前 項 に 同 じ 。 違 背 し た 者 は 、 五 円 以 上 百 円 以 下 の 罰 金 に 処 す 。 違 背 し た 者 、 及 び 第 十 五 条 の 検 疫 を 受 け ず 、 又 は 輸 入 停 止 に 第 十 七 条 第 四 条 第 一 項 に 違 背 し た 者 、 第 五 条 の 命 令 に 一 個 人 の 負 担 と す る 。 そ の 負 担 の 区 分 は 勅 令 に よ り 定 め る 。 第 十 六 条 獣 疫 予 防 に 関 す る 費 用 は 、 国 庫 、 府 県 、 市 町 村 及 び 行 い 、 又 は 汚 れ あ り ) 第 二 十 条 第 一 条 に 掲 げ た 獣 類 獣 疫 の ほ か 、 獣 畜 伝 染 病 予 防 ( 上 必 要 と 認 め る と き は 、 勅 令 に よ り 、 こ の 法 律 の 全 部 、 又 は 一 部 を 停 止 さ せ る こ と が で き る 。 病 地 か ら 、 又 は 右 の 病 地 を 経 由 し て 輸 入 す る 獣 類 、 及 び 物 品 の 検 疫 を 第 十 五 条 外 国 か ら 獣 疫 が 侵 入 す る 危 険 が あ る と 認 め る と き は 、 有 を 限 定 し 、 健 康 な 獣 類 の 検 査 を 行 う こ と が で き る 。 第 十 四 条 地 方 長 官 は 、 獣 疫 予 防 上 必 要 と 認 め る と き は 、 区 域 は 直 ち に そ の 旨 を 農 商 務 大 臣 に 届 け 出 る こ と 。 市 場 、 共 進 会 な ど の 開 設 を 停 止 さ せ る こ と が で き る 。 但 し 、 こ の 場 合 に お い て 場 、 及 び 獣 類 の 加 工 場 の 営 業 を 停 止 し 、 又 は 獣 類 の 種 類 を 限 定 し 、 そ の 一 、 器 具 器 械 費 一 、 消 毒 用 薬 品 費 一 、 評 価 人 手 当 、 及 び 旅 費 一 、 臨 時 汚 れ あ り ) 第 二 、 左 の 費 用 は 府 県 の 負 担 と す る 手 当 、 及 び 旅 費 一 、 獣 類 撲 殺 、 及 び 物 品 棄 却 手 当 第 一 、 左 の 費 用 は 国 庫 の 負 担 と す る 獣 疫 予 防 に 関 す る 費 用 負 担 の 区 分 を 左 の よ う に 定 め る 。 第 一 条 明 治 二 十 九 年 法 律 第 六 十 号 獣 疫 予 防 法 第 十 六 条 に よ り 明 治 二 十 九 年 十 一 月 三 十 日 勅 令 第 三 百 七 十 七 号 獣 疫 予 防 に 関 す る 費 用 担 負 区 分 か ら 廃 止 す る 。 獣 畜 伝 染 病 予 防 に 関 す る 従 前 の 規 則 は 、 こ の 法 律 施 行 の 日 第 二 十 二 条 こ の 法 律 は 、 明 治 三 十 年 四 月 一 日 か ら 施 行 す る 。 附 則 第 二 十 一 条 こ の 法 律 施 行 に 関 す る 規 則 は 、 命 令 に よ っ て 定 め る 。 を 他 の 獣 畜 伝 染 病 に 適 用 す る こ と が で き る 。 5455 一 、 被 服 費 ( 一 、 通 信 費 及 び 器 具 器 械 運 搬 費 は 、 獣 疫 発 生 の 届 け 出 を 受 け た と き は 地 は 区 長 、 市 町 村 制 を 施 行 し な い 地 方 に 於 い て は 区 長 戸 長 、 又 第 一 条 警 察 官 、 又 は 市 町 村 長 特 別 市 制 を 施 行 す る 市 に 於 い て 農 商 務 省 令 第 一 号 獣 疫 予 防 法 施 行 規 則 明 治 三 十 年 一 月 七 日 の 負 担 に 属 す る 費 用 は 国 庫 の 負 担 と す る 。 第 三 条 北 海 道 庁 及 び 沖 縄 県 に お い て は 当 分 の あ い だ 府 県 及 び 市 町 村 を 除 き 、 全 て 国 庫 の 負 担 と す る 。 及 び 朝 鮮 釜 山 に お け る 牛 疫 予 防 費 は 、 前 条 第 四 に 掲 げ る も の 5657 は こ れ に 準 ず る 者 ( 方 長 官 に そ の 旨 を 報 告 し 、 同 時 に そ の 管 轄 内 に 掲 示 す る こ と 。 ) 第 二 条 獣 疫 を 発 症 し た 獣 類 が 全 癒 、 死 亡 、 又 は 撲 殺 し た と き は 、 所 第 二 条 獣 疫 予 防 法 第 十 五 条 に よ り 設 置 す る 検 疫 所 の 費 用 一 、 検 疫 獣 類 の 繋 留 に 要 す る 資 料 、 そ の 他 雑 費 一 、 獣 類 の 撲 殺 、 及 び そ の 死 体 並 び に 物 品 の 棄 却 に 要 す る 費 用 第 四 、 左 の 費 用 は 一 個 人 の 負 担 と す る 一 、 標 示 費 一 、 人 夫 傭 入 費 第 三 、 左 の 費 用 は 市 町 村 の 負 担 と す る 一 、 雑 費 一 、 家 屋 そ の 他 借 料 停 止 を 命 じ た と き は 、 そ の 旨 を 農 商 務 大 臣 及 び 隣 接 地 、 並 び に 航 路 第 七 条 地 方 長 官 は 、 獣 疫 予 防 法 第 十 二 条 及 び 第 十 三 条 に よ り 5859 に 関 係 す る 道 庁 府 県 の 地 方 長 官 に 報 告 す る こ と 。 末 に 報 告 し て も よ い 。 式 に よ り 農 商 務 大 臣 に 報 告 す る こ と 。 但 し 、 鼻 疽 及 び 皮 疽 は 毎 月 第 六 条 地 方 長 官 は 、 獣 疫 流 行 中 、 そ の 状 況 を 調 査 し 、 毎 週 別 記 様 す る 道 庁 府 県 の 地 方 長 官 に 急 報 す る こ と 。 る と き は 、 地 方 長 官 は 農 商 務 大 臣 及 び 隣 接 地 、 並 び に 航 路 に 関 係 外 国 の 獣 疫 が 侵 入 す る か 、 又 は 一 地 方 に 於 い て 獣 疫 が 蔓 延 す る 恐 れ が あ 官 に 報 告 す る こ と 。 は 、 直 ち に そ の 旨 を 管 内 に 告 示 し 、 農 商 務 大 臣 及 び 隣 接 す る 府 県 の 地 方 長 第 五 条 第 一 条 お よ び 第 二 条 第 二 項 の 報 告 を 受 け た 地 方 長 官 に 診 断 さ せ る こ と 。 知 し た 警 察 官 は 、 直 ち に 現 場 に 出 張 し 、 必 要 が あ る と き は 獣 医 第 四 条 獣 疫 発 生 の 届 け 出 、 又 は 通 知 を 受 け 、 も し く は そ の 発 生 を 探 市 町 村 長 は 、 互 い に 双 方 に 通 報 す る こ と 。 第 三 条 第 一 条 、 及 び 第 二 条 第 一 項 の 届 け 出 を 受 け た 警 察 官 、 及 び 報 告 す る こ と 。 前 項 の 届 け 出 を 受 け た 警 察 官 、 又 は 市 町 村 長 は 、 地 方 長 官 に は 市 町 村 役 場 に 届 け 出 る こ と 。 有 者 又 は 管 理 者 は 獣 医 と 連 署 の う え 、 直 ち に 所 轄 警 察 署 、 又 第 十 五 条 獣 類 の 撲 殺 は 、 そ の 所 在 地 に 於 い て 行 う こ と 。 但 し 、 特 別 所 に 警 察 官 又 は 相 応 の 看 守 人 を 配 置 す る こ と 。 第 十 四 条 地 方 長 官 は 、 必 要 と 認 め る と き は 予 防 区 域 の 各 要 監 督 を 厳 重 に す る こ と 。 第 十 三 条 地 方 長 官 は 、 獣 疫 が 流 行 し て い る 間 は 、 屠 獣 場 又 は 獣 類 加 工 場 の 獣 医 又 は 検 疫 委 員 に 対 し て 、 健 獣 の 検 査 を 行 わ せ る こ と が で き る 。 第 十 二 条 地 方 長 官 は 、 獣 疫 予 防 法 第 十 四 条 に よ り 、 警 察 官 及 び 員 を 命 ず る こ と が で き る 。 第 十 一 条 地 方 長 官 は 、 所 属 官 吏 、 市 町 村 吏 、 及 び 獣 医 に 検 疫 委 さ せ る こ と が で き る 。 督 さ せ る こ と 。 但 し 、 必 要 が あ る と き は 、 警 察 官 に 病 獣 を 看 守 を 発 症 し 、 も し く は そ の 疑 い の あ る 獣 類 の 鎖 錮 、 も し く は 隔 離 を 厳 重 に 監 第 十 条 地 方 長 官 は 、 警 察 官 及 び 獣 医 又 は 検 疫 委 員 に 対 し 、 獣 疫 許 可 し な い 。 し た 場 所 に は 、 警 察 官 の 許 可 を 得 た 者 の ほ か は 出 入 り を 第 九 条 獣 疫 を 発 症 し 、 も し く は そ の 疑 い が あ る 獣 類 を 鎖 錮 し 、 又 は 隔 離 健 獣 を 留 置 し 、 病 獣 を 他 に 移 す こ と が で き る 。 前 項 の 隔 離 を 実 行 で き な い 場 合 は 、 特 に 警 察 官 の 許 可 を 得 て 相 互 の 交 通 を 断 ち 、 病 毒 が 拡 散 す る 媒 介 と な る こ と を 防 ぐ こ と 。 き は 病 獣 を そ の 場 所 に 留 置 し 、 健 獣 を 安 全 な 場 所 に 移 し は 、 こ れ を 一 定 の 地 所 に 繋 い で 逸 出 を 防 ぎ 、 ま た 、 隔 離 を 要 す る と 第 八 条 獣 疫 予 防 法 第 三 条 に よ り 獣 類 の 鎖 錮 を 必 要 と す る と き 獣 類 の 往 来 を 禁 止 す る こ と 。 及 び 道 路 か ら 離 れ た 、 埋 却 に 適 し た 場 所 を 区 画 し 、 木 標 を 立 て 、 人 や 第 十 八 条 獣 疫 予 防 法 第 九 条 の 埋 却 地 は 、 人 家 、 飲 料 水 、 河 流 の 場 合 は 、 土 坑 の 深 さ を 四 尺 以 上 と す る 。 土 坑 を 塞 ぐ こ と 。 但 し 、 羊 瘡 、 豚 虎 列 刺 、 豚 羅 斯 疫 、 狂 犬 病 し 、 死 体 及 び 物 品 を 投 入 し た 後 、 厚 く 石 灰 を 散 布 し 、 土 に よ っ て 死 体 及 び 病 毒 に 汚 染 さ れ た 物 品 を 埋 却 す る 為 の 土 坑 は 、 深 さ 八 尺 以 上 と す る と き は 、 皮 膚 を 切 り 、 消 毒 薬 を 散 布 す る こ と 。 第 十 七 条 獣 疫 を 発 症 し 、 も し く は そ の 疑 い の あ る 獣 類 の 死 体 を 埋 却 し よ う と そ の 場 所 を 消 毒 す る こ と 。 脱 漏 を 防 ぐ こ と 。 そ れ が 脱 漏 し た 場 合 に は 、 直 ち に こ れ を 除 去 し 、 す る と き は 、 天 然 孔 肛 門 、 鼻 孔 な ど ) 第 十 九 条 獣 疫 の 病 毒 に 接 触 し た 者 、 又 は そ の 疑 い が あ る 者 は 、 警 」( 察 官 及 び 獣 医 、 又 は 検 疫 委 員 の 指 揮 に 従 い 消 毒 し た 後 で な け れ ば 「 他 の 獣 類 に 接 近 す る こ と は で き な い 。 6061 第 二 十 条 地 方 長 官 は 、 獣 疫 予 防 法 第 十 二 条 及 び 第 十 三 条 に よ る 停 (2.4m) 止 を 解 除 し た と き は 、 そ の 旨 を 管 内 に 告 示 し 、 農 商 務 大 臣 及 び 隣 接 (1.2m) 地 、 並 び に 航 路 に 関 係 す る 道 庁 府 県 の 地 方 長 官 に 報 告 す る こ と 。 を 塞 ぎ 、 全 体 を 消 毒 し 包 ん で 汚 物 の 第 十 六 条 獣 疫 を 発 症 し 、 も し く は そ の 疑 い の あ る 獣 類 の 死 体 を 運 搬 し よ う と と が で き る 。 の 事 由 が あ る と き は 、 焼 却 又 は 埋 却 す る 場 所 に 於 い て す る こ P99 十 狂 か 犬 ら 病 ) ( 第 1 1 項 と 第 1 2 項 ( ) 赤 括 弧 内 ) ) 犬 、 猫 、 牛 、 馬 属 、 豚 、 羊 、 山 羊 病 性 十 狂 狂 犬 犬 病 病 は 赤 犬 括 属 弧 の 内 固 有 伝 染 病 で あ り 、 狂 犬 の 咬 獣 疫 予 防 心 得 P65 P102 ( 傷 に よ っ て 人 、 家 畜 ( 家 禽 及 び 野 獣 に 感 染 す る 。 行 う こ と 。 委 員 の 指 揮 に 従 い 、 獣 疫 予 防 心 得 に 掲 げ た 消 毒 法 に よ り 第 二 十 四 条 消 毒 を 行 お う と す る 者 は 、 警 察 官 及 び 獣 医 又 は 検 疫 綱 を 施 し 、 綱 を 付 け て 引 い て 行 か せ る こ と が で き る 。 犬 は 厳 重 に 繋 留 さ せ る こ と 。 但 し 、 使 用 す る 上 で 必 要 と さ れ る 飼 い 犬 は 口 域 に お い て 、 所 有 者 の い な い 犬 を 撲 殺 さ せ 、 所 有 者 の 記 名 の あ る 第 二 十 三 条 地 方 長 官 は 、 狂 犬 病 流 行 の 際 、 危 険 が あ る と 認 め る 区 な ら な い 。 皮 疽 の 場 合 に 於 い て は 馬 、 又 、 炭 疽 の 場 合 に 於 い て は 牛 馬 を 使 用 し て は 牛 疫 伝 染 性 胸 膜 肺 炎 及 び 気 腫 疽 の 場 合 に 於 い て は 牛 、 鼻 疽 及 び 第 二 十 二 条 獣 類 の 死 体 及 び そ の 病 毒 に 汚 染 さ れ た 物 品 を 運 搬 す る と き 、 長 官 は 、 そ の 旨 を 管 内 に 告 示 す る こ と 。 第 二 十 一 条 第 五 条 第 七 条 及 び 第 二 十 条 の 報 告 を 受 け た 地 方 ( ) ) に は 主 と し て の 二 種 類 あ り 、 も と も と こ れ は 同 一 の 病 気 で あ り 、 た だ 症 躁 状 が 症 状 生 で 育 は 潜 で な 伏 き い 期 な 。 は い 病 一 。 毒 定 は し 、 な 脳 い 、 。 脊 犬 髄 に 及 於 び い 唾 て 液 は 中 平 に 均 存 三 在 週 し 間 、 か 体 ら 外 六 に 週 お 間 い で て あ は り ( 」 躁 狂 躁 狂 鬱 狂 長 い と き は 数 ヶ 月 に わ た り 、 短 い と き は 数 日 に 過 ぎ な い 。 狂 犬 病 に は 「 「 は の 説 に よ れ ば 、 」 」 鬱 狂 パ ス ト ー ル 氏 「 「 に 変 わ り 、 と 」 鬱 狂 狂 「 は は 主 に 脊 髄 を 侵 す と き 又 は 病 毒 を 皮 下 に 接 種 異 な る だ け で あ る 。 」 躁 狂 」 は 三 期 に 分 類 さ れ 、 前 駆 期 、 刺 激 期 、 麻 痺 期 で あ る 。 鬱 狂 脳 を 侵 す と き 及 び 病 毒 を 直 接 脳 に 接 種 す る と き に 「 躁 狂 発 症 し 、 」 す る と き に 発 症 す る と い う 。 「 躁 狂 変 わ る こ と が あ る 。 ま た 、 二 者 の 中 間 の 位 置 す る 症 状 が あ る 。 そ し て 、 「 前 駆 期 、 又 は 沈 憂 期 は 、 半 日 か ら 二 日 間 持 続 す る 。 こ の 間 は 病 狂 犬 病 は 定 期 的 に 発 生 す る 急 性 病 で あ り 必 ず 死 に 至 る 病 気 で あ る 。 」 甲 一 100101 」 犬 の 挙 動 が 突 然 変 わ り 獰 悪 執 拗 と な り 、 不 安 の た め 憤 怒 、 驚 愕 「 し や す く な り 、 や や も す れ ば □ 下 に 隠 れ 、 頻 り に 居 場 所 を 替 え 、 突 然 」 跳 ね 起 き る こ と も あ る 。 稀 に は 従 順 、 温 和 な も の が あ り 、 ま た 咬 傷 部 に 異 常 な 「 痒 み を 感 じ 、 自 分 で こ れ を 噛 ん だ り 舐 め た り す る 。 味 覚 が 一 変 し 、 」 常 食 を 嫌 い 、 好 ん で 寒 冷 の 物 を 舐 め 、 藁 草 、 土 石 、 木 片 、 硝 「 ) 子 の 破 片 、 ボ ロ の よ う な 種 々 の 異 物 を 呑 み 込 み 、 甚 だ し い と き は 自 分 ( の 糞 尿 を 喰 う 。 或 い は 、 堪 え ず 自 分 や 他 の 犬 の 生 殖 器 を 原 因 伝 染 毒 の 本 態 に 関 し て は 諸 種 の 説 が あ る が 未 だ 明 確 三 ) も の も あ る 。 但 し 、 よ く 躾 け さ れ た 犬 は 、 死 に 至 る ま で 向 か っ て 蠅 を 捕 ら え る よ う な し ぐ さ を し 、 絶 え ず 吠 え 鞭 で 打 っ て も 平 気 な 主 に 沈 鬱 の 状 態 と な り 、 痴 鈍 幻 惑 の 表 情 で 一 箇 所 を 凝 視 し 、 空 中 に も の で あ り 、 診 断 す る 上 で 大 き な 要 素 と な る 。 或 い は 、 狂 乱 し な い で 変 し 、 し わ が れ た 声 を 出 し て 吠 え る 。 お そ ら く 変 声 は 、 声 帯 の 麻 痺 に よ る を 咬 傷 す る 傾 向 の 無 い も の は 例 外 に 属 す 。 音 声 は 全 く 一 の 尾 や 生 殖 器 、 四 肢 等 を 噛 む も の も あ り 、 人 畜 を 避 け 、 全 く 人 そ の 咬 傷 力 は 烈 し く 、 歯 牙 を 破 砕 す る こ と も あ る ぐ ら い で あ る 。 ま た 、 自 分 状 態 と な り 、 人 畜 を 問 わ ず 、 遭 遇 し た 者 に は す べ て 咬 み つ く 。 遠 隔 の 地 ま で 行 く こ と も あ る 。 ま た 、 咬 癖 が 強 く な り 、 ま さ に 発 狂 し た 破 壊 し て 逃 げ よ う と す る 。 戸 外 で は 目 的 も 無 く 走 り 回 り 不 安 な 気 分 が 益 々 増 大 し 、 檻 柵 、 鉄 鎖 等 を 噛 断 し 、 或 い は 窓 戸 を 痙 攣 の 発 作 が あ り 、 そ の 発 作 は 数 時 間 続 く 。 こ の 期 間 に 於 い て は 吐 き 気 、 及 び 便 秘 の 症 状 が 表 れ る 。 二 ) 麻 痺 期 、 又 は 末 期 に 於 い て は 、 病 獣 は 非 常 に 痩 せ 、 体 毛 も 抜 け 主 人 の 命 令 に 服 従 す る も の も あ る け れ ど も 、 こ の よ う な 例 は 絶 無 希 有 で あ る 。 ( 眼 球 が 陥 没 し 、 咽 頭 も 麻 痺 し て 食 物 を 飲 み 下 す こ と も 出 来 ず 、 大 量 の ( ) 遅 く と も 十 日 涎 を 流 す 。 続 い て 下 顎 が 痙 攣 し 、 口 を 開 け 舌 を 出 す 。 つ い に 後 脚 、 102 尾 、 直 腸 、 膀 胱 が 痙 攣 し 、 五 日 か ら 八 日 ( が 経 過 す る と 脳 が 麻 痺 し 、 全 身 が 虚 脱 の 状 態 の た め に 死 亡 す る 。 狂 犬 病 の 経 過 中 の 刺 激 期 は 、 三 四 日 に わ た り 狂 乱 、 及 び 嗅 ぎ 、 も し く は こ れ を 舐 め る 。 こ の 期 間 に 於 い て 既 に 軽 微 の 咽 頭 痙 攣 、 乙 「 鬱 狂 」 体 温 の 高 低 に 関 し て は 定 説 は 無 い 。 ヘ リ ン グ 氏 ) 躁 狂 と 異 な る 点 は 、 刺 激 狂 乱 期 間 が 無 い か 三 度 以 上 も 高 騰 し 、 ま た 速 や か に 熱 が 下 が る こ と を 確 認 し て い る 。 ( も し く は 、 そ の 期 間 が 極 め て 短 く 、 早 期 か ら 下 顎 の 麻 痺 を 発 す る こ と に あ る 。 等 は 、 摂 氏
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