平成27年度自家用電気工作物の立入検査結果について

平成27年度自家用電気工作物の立入検査結果について
中部近畿産業保安監督部近畿支部電力安全課
1.はじめに
経済産業省では、自家用電気工作物が起因となる感電、火災等の事故から従業員、点検作
業者、一般公衆等を守り、電力の供給に影響を与えないための自主保安体制の確保、公共の
安全確保、保安レベルの向上を図ることを目的として、電気事業法第107条に基づき自家
用電気工作物設置者(以下「設置者」という。)に対する立入検査を実施しており、自主保
安体制の中心となる保安規程の遵守状況、技術基準の適合状況及び電気主任技術者を中心と
した保安活動が円滑に執り行われているかを確認しております。
立入検査の実施により、設置者及び電気主任技術者に自主保安について再認識して頂き、
保安管理に不備がある場合はその是正を通じ、継続的に自主保安のレベルが向上するよう指
導を行っております。
以下に立入検査の実施結果をまとめました。皆様方の事業場の保安体制の再検証、継続的
に保安体制を向上する上で、ご参考にして頂けましたら幸いです。
なお、自家用電気工作物の保安体制は図1-1のとおりとなっています。
2.立入検査の目的と内容
(1)立入検査の目的
立入検査事業場において、一般公衆及び従業員の安全確保や波及事故防止の観点から、設
置者が自己責任意識に基づく自主保安体制をどのように構築しているか、また、その保安レ
ベルの維持、向上に対する意識を確認し、必要な行政指導・助言等を行うことにより、各事
業場がより望ましい自主保安体制の確立を促すことを目的としています。具体的には、①保
安規程の遵守状況の確認、②電気主任技術者の保安活動が適正かつ円滑に執り行われている
かの確認、③保安上必要な情報提供を行うことにより設置者の自主保安活動の充実を図る等
です。
電気事故を発生させた事業場については、その後の事故再発防止対策を適切に実施してい
るか、また、従業員等に対してどのような保安教育を行っているかを確認しています。
更に、立入検査の結果をこのような誌面を通じて他の設置者及び電気主任技術者に対し広
く周知することにより、同様の電気事故の発生・再発並びに技術基準適合違反を防止するこ
とを目的としています。
(2)立入検査の内容
検査の内容としては、工場、商業施設・店舗、事務所ビル、公共施設等に立ち入り、電気
工作物、帳簿、書類等について以下の項目を確認します。
・ 保安規程遵守状況(組織、保守点検、運用、保安教育、災害対策等)
・ 電気主任技術者の執務状況
・ 電気工作物の施設状況、維持管理状況(技術基準適合状況等)
・ 電気事業法関係法令に基づく諸手続状況
(3)立入検査事業場の選定基準
検査を実施する事業場は、原則として、以下の観点に基づいて選定しています。
・事故報告対象の事故が発生した事業場(事故内容を勘案)
・当支部から技術基準に適合するよう命じられた事業場
・経年劣化の恐れのある設備を持つ事業場
・使用実績がない又は少ない新技術を導入した事業場
・公共施設等の社会的影響が大きい事業場
・保安管理状況の実態把握が必要な事業場
・保安管理状況が適切でない恐れのある事業場
3.立入検査事業場の概要
平成27年度は、62箇所の事業場に立入検査を実施しました。
選定基準別の内訳は、電気事故発生事業場(感電死傷事故13箇所、破損事故1箇所、波
及事故28箇所)、保安管理状況の実態把握が必要な事業場が20箇所となっています。
(表3-1及び図3-1参照)
なお、保安管理状況の実態把握が必要な事業場としては、電気管理技術者の執務状況又は
電気保安法人のマネジメントシステムが有効に機能していることの確認を行うため、保安管
理業務を外部に委託している事業場や、主任技術者が未選任状態となっている事業場及び特
別高圧の受電事業場を重点的に選定しています。
電圧別の内訳は、高圧受電が49箇所、特別高圧受電が13箇所です。保安形態別の内訳
は、選任主任技術者が17箇所、兼任主任技術者が3箇所、電気管理技術者(外部委託)が
12箇所、電気保安法人(外部委託)が23箇所、主任技術者未選任が7箇所となっていま
す。(表3-2及び図3-2参照)
事業場の業態別内訳は、工場が29箇所、商業施設・店舗が6箇所、事務所ビルが5箇所、
公共施設が12箇所、その他(ホテル、老人ホーム等)が10箇所となっています。(表3
-3及び図3-3参照)
4.立入検査結果
(1)電気主任技術者の執務状況及び保安規程遵守状況
改善指導件数は合計121件(当方の検査官と事業場の立会者の両者が文書で相互確認し
たもの)で、改善を指導した内容のうち、主な例は以下のとおりです。
なお、詳細な内訳は表4-1及び図4-1を参照して下さい。
①電気主任技術者の状況
・ 主任技術者を選任していない
・ 保安監督の職務を誠実に実施していない(工事期間中の監督を行っていない、保安管
理業務の一部を自ら実施していないなど)
②保安規程等の変更手続
・ 保安規程等を変更していない(保安規程に定められた組織図、巡視点検基準及び頻度
等が実態に合っていないなど)
③保守点検
・ 保安規程で定められた点検頻度を守っていない(停電点検を毎年実施すべきところ3
年に1回となっているなど)
・ 巡視点検結果の判定が不適切(管理基準から逸脱しているにもかかわらず点検記録で
は「良」と記載されているなど)
・ 点検の全部又は一部を実施していない(停電点検の未実施、低圧回路の絶縁抵抗測定
未実施、低圧機器の接地線接続状態未確認など)
④保安教育
・ 保安教育を適切かつ計画的に実施していない(保安教育が実施されていない、保安教
育の記録がないなど)
⑤運転または操作
・ 運転または操作基準を定めていない(停電復電に係る操作手順、非常用予備発電装置
操作手順など)
⑥災害時の防災体制
・ 災害時(電気事故)の防災体制(連絡体制)が整備されていない
⑦整備その他
・ 現有設備を反映した単線結線図が整備されていない
・ ばい煙発生施設に係る手続きがされていない(氏名等の変更届出書が提出されていな
いなど)
その他、保安規程の遵守状況等に関して口頭で指導した主な事項は以下のとおりです。
・ 電気設備の老朽化が進んでいるので計画的な設備更新を検討すること
・ 点検記録等の保存期間を定めること
・ 改修記録等は電気主任技術者が確認し、記録を残すこと など
(2)電気設備の維持管理状況
受電設備関係(構内電線路を含む)及び負荷設備関係の技術基準不適合件数は29件でし
た。改善を指導した内容は以下のとおりです。(表4-2-1及び表4-2-2参照)
①技術基準不適合事項
(受電設備)
・接地抵抗値が過大
・機械器具の鉄台および外箱の接地工事不完全又は未施工
・受電用遮断器の遮断容量が不足
・地絡遮断装置が未設置
・高圧受電設備の出入口に立入禁止又はキュービクルに危険である旨の表示がない
・電柱の足場金具等が高さ 1.8m未満に設置されている
(負荷設備)
・電路の絶縁抵抗値が基準を満足しない
・機械器具の鉄台および外箱の接地工事不完全又は未施工(自販機含む)
・ケーブル工事が不適切(支点間の距離が2m超過など)
・低圧屋内配線と弱電流電線の離隔距離が不足
②危険であるため指導したもの
・ 電気室内に不要な物を置いている、分電盤の前が整理されていない
・ 低圧配線の行先表示がない
・ 必要な箇所の照明器具や計測器、配電盤のパイロットランプ等が不良 など
(3)指導件数のまとめ
図4-3及び図4-4は、昨年度立入検査を実施した各事業場の指導件数を円グラフにま
とめたものですが、電気主任技術者の執務状況及び保安規程遵守状況(以下「保安体制」と
いう。)については121件、技術基準適合状況については29件の改善指導を行いました。
保安体制に関しては、指導を受けなかった事業場が19箇所(全体の31%)と最も多く、
次いで指導件数1件の事業場が13箇所(21%)、2件の事業場が9箇所(14%)とな
り、7件以上指導された事業場は1箇所(2%)ありました。
技術基準に関して指導を受けなかった事業場が39箇所(63%)で、大半の事業場で技
術基準違反は見られませんでしたが、3件以上指導された事業場も1箇所ありました。
なお、保安体制及び技術基準ともに指導を受けなかった事業場は16箇所(26%)でし
た。
(4)文書による厳重注意
平成27年度の立入検査では、電気管理技術者が保安管理業務を行っている事業場におい
て、停電による年次点検の未実施、年次点検記録の改ざん、竣工検査の不備(一部機器の絶
縁耐力試験の未実施)、保安教育記録の改ざん等の不適切事項が確認されました。当支部は
電気管理技術者に対して、文書による厳重注意を行うとともに、同様事案を調査し再発防止
対策を実施するよう指示しました。
5.立入検査結果を踏まえた留意事項
以上のご紹介した検査結果を踏まえ、皆様方の事業場の自主保安活動において特に留意い
ただきたい事項は以下のとおりです。
(1)電気主任技術者の執務状況については、工事期間中の監督を行っていない、竣工検査の
うち一部の試験を実施していないなどの事例が見受けられました。これらは保安規程遵守
違反であるとともに、法令に基づく電気主任技術者の義務に反するものであり、看過でき
るものではありません。電気主任技術者の法令違反であっても法令遵守の責任は、設置者
も負うことになります。その上で、しっかりと保安教育を行い、電気主任技術者が中心と
なって自主保安体制を築いていただくようお願いします。
(2)保安規程の遵守状況については、保安規程が現状の保安組織、設備、運用の実態に合っ
ていない事例が数多く見受けられました。保安規程が全く活用されずに形骸化している状
況が伺えます。特に、自社で主任技術者を選任している事業場やビル管理会社から選任し
ている事業場では、標準的なサンプルを基に保安規程を策定することが多く、点検頻度や
基準など保安業務の実施方法を保安規程に基づかずに行っている事例が多く見られます。
各事業場において、一年に一度は保安規程の全条文を再確認し、保安管理業務が保安規程
に基づき実施されているかを検証するとともに、必要に応じて見直していただくようお願
いします。
(3)電気設備の維持管理状況については、低圧電路の絶縁抵抗値が技術基準に適合していな
い事例や、機械器具の金属製外箱に感電事故防止のための接地工事が施工されていない事
例が数多く見受けられました。特に、低圧電路の絶縁抵抗値が技術基準に不適合のまま改
修を実施していない事業場がありました。機器の絶縁状態を保つためには、定期的に絶縁
抵抗測定するとともに不良箇所は速やかに改修する必要があります。さらに、このような
維持管理に努めていても絶縁不良は起こり得るものと認識し、接地線の接続状態の確認及
び接地抵抗測定を定期的に実施するとともに、不良箇所があれば速やかに改修するようお
願いします。
(4)自家用電気工作物設置者の皆様は、電気事業法上、電気工作物を技術基準に適合する
ように維持しなければならないという義務が課されていることを認識していただき、特
に、以下の点をお願いします。
① 年次点検は、早めに停電日程を調整する等、保安規程に基づく期限内で確実に実施
して下さい。
② 点検の結果、技術基準に適合しない箇所が見つかった場合は、速やかに改修して下
さい。
(低圧回路の絶縁不良・接地不良が多く、感電死亡事故も発生しています。)
③ 更新推奨年を超えた経年設備は、設備の重要度等を考慮して、計画的に更新するよ
うお願いします。(設備の経年劣化によって、周辺地域を停電させる波及事故が多
く発生しています。
)
④ 工事を実施する場合は、電気工事以外の場合でも、電気主任技術者に連絡するよう
お願いします。(電気工事以外の工事でも、誤って電路に触れることによる感電死
傷事故や、誤ってケーブルを損傷することによる波及事故が多く発生していま
す。)
6.おわりに
以上のように、平成27年度は62箇所の自家用電気工作物に立入検査を実施し、電気主
任技術者の執務状況、保安規程遵守状況については121件、技術基準適合状況については
29件の改善指導を行いました。これら違反行為は、電気事故の可能性を高くし、人命や財
産を失い、又は健全な国民生活や産業活動に大きく支障をきたす原因となり得ます。
今回ご紹介した昨年度の立入検査結果を踏まえ、保安管理業務に従事する皆様におかれま
しては、自ら管理する事業場において同様の問題がないか、改めてご確認するとともに、電
気主任技術者が中心となって、設置者とともに、自主保安体制を常に見直し改善し、継続的
に保安レベルの向上に努めていただくようお願いします。
最後になりますが、電気の保安は皆様方の心がけ一つ一つの積み重ねで成り立っておりま
す。今回紹介した立入検査結果が、皆様方の自主保安活動の一助となることを願うとともに、
電気の便利さ、大切さ、電気事故の怖さについて改めてご認識いただければ幸いです。今後
も引き続き、電気事業法ならびに電気保安行政へのご理解とご協力を賜りますよう、よろし
くお願い申し上げます。
自家用電気工作物の保安体制
電気工作物設置者
国
技術基準適合維持義務
(電気事業法第三十九条第1項)
保安規程の届出・遵守
( 電 気 事 業 法第 四 十二 条 第1 項 及 び
4項)
主任技術者の選任・届出
( 電 気 事 業 法第 四 十三 条 第1 項 及 び
3項)
工事計画の届出
(電気事業法第四十八条第1項)
使用前自主検査
(電気事業法第五十一条第1項)
事故などの報告義務
(電気事業法第百六条など)
(法に基づく届出の審査、受理)
工事計画等の審査
安全管理審査
(電気事業法第五十一条第3項)
立入検査
(電気事業法第百七条第3項)
技術基準適合命令
(電気事業法第四十条)
保安規程変更命令
(電気事業法第四十二条第3項)
免状返納命令
(電気事業法第四十四条第4項)
外部委託承認の取消
(電気事業 法施行規 則第五十 三条第
5項)
図1-1 自家用電気工作物の保安体制
表3-1 立入検査事業場選定基準
立入検査事業場選定基準
箇所数
感電死傷事故発生事業場
13
破損事故
1
波及事故発生事業場
28
保安の実態把握が必要な事業場
20
合
計
62
構成比
21.0%
1.6%
45.2%
32.3%
100.0%
保安形態
表3-2 立入検査対象事業場電圧別及び保安形態別内訳
高圧
規模
低圧
100kW以上 500kW以上
1000kW
選任主任技術者
兼任主任技術者
許可主任技術者
電気管理技術者
電気保安法人
未選任
合計
100kW未満
0
1
5
1
7
500kW未満
1000kW未満
【単位:箇所数】
特別高圧
5000kW
未満
小計
以上
2
2
1
1
1
9
16
6
35
1
2
1
5
2
4
3
0
12
23
7
49
5000kW
以上
2
11
2
11
合計
小計
13
0
0
0
0
0
13
17
3
0
12
23
7
62
表3-3 立入検査事業場業態別内訳
項目 箇所数
構成比
業態
工場
29
46.8%
商業施設・店舗
6
9.7%
事務所ビル
5
8.1%
公共施設
12
19.4%
その他
10
16.1%
計
62
100.0%
表4-1 電気主任技術者の執務状況及び保安規程遵守状況に関する指導件数
番
号 改善を必要とする事項
選任
1 電気主任技術者の状況
小 計
(単位:件)
保安形態
兼任
3
許可
0
外部委託
0
合計
未選任
3
6
①設置者が改修要求に応じない
12
0
②上司に改修依頼、報告がない
1
1
③点検の結果を確認していない
1
1
④主任技術者が転退職して不在
0
⑤主任技術者を選任していない
1
5
⑥主任技術者の変更届がされていない
0
⑦保安監督の職務を誠実に実施していない
3
3
⑧主任技術者の執務形態が不明確
1
1
0
9
⑨主任技術者を含む組織が機能していない
2 保安規程等の変更手続
0
小 計
①保安規程等を変更していない
7
1
7
1
0
1
9
1
②保安規程を定めていない
0
③保安規程を紛失
3 保安管理体制
0
小 計
3
①保安管理体制が保安規程に適合していない
2
②保安管理体制が不適切
1
③保安管理体制が不明確
4 保守点検
6
0
0
0
0
3
2
1
0
小 計
25
4
19
①保安規程で定められた点検頻度を守っていない
5
2
2
6
1
9
13
1
8
0
1
49
9
②巡視・点検記録が保管されていない
0
③巡視・点検記録が不適切
④点検の全部又は一部を行っていない
⑤判定基準が不明確
1
17
22
1
1
⑥点検結果に基づく改修が未履行
0
⑦点検結果に基づく改修状況が不明
0
⑧点検結果を設置者が確認していない
5 書類保管
0
小 計
0
1
2
0
①保安規程で定められた関係書類保管期間を守っていない
6 保安教育
0
3
0
5
1
小 計
①保安教育を適切かつ計画的に実施していない
0
4
0
7
3
2
4
5
7
②防災訓練を適切かつ計画的に実施していない
7 工事の計画及び実施
0
小 計
①竣工検査の全て又は一部を実施していない
2
0
0
②工事に係る巡視、点検を実施していない
③補修工事関連資料が整備されていない
8 運転または操作
2
小 計
①運転または操作基準を定めていない
6
0
2
2
3
3
1
1
1
1
1
4
0
0
2
2
0
11
0
3
3
0
3
0
9 災害時の防災体制
小 計
①災害(電気事故含む)発生時の防災体制が整備されていな
い
小 計
①現有設備を反映した単線結線図が整備されていない
4
5
1
③設備台帳が整備されていない
④ばい煙発生施設に係る手続がなされていない
3
⑤その他法令に基づく手続がなされていない
0
6
0
18
2
2
②関係図面が整備されていない
6
3
5
2
3
1
1
2
5
1
1
⑥絶縁監視装置警報発報時に必要な措置がとられていない
3
3
⑦絶縁監視装置の警報設定値が適切でない(隔月点検の要
件を満たしていない)
合 計
5
5
②操作基準を守っていない
10 整備その他
8
0
52
9
0
53
7
121
図4-1 電気主任技術者の執務状況及び
保安規程遵守状況に関する指摘件数
表4-2-1 技術基準に関する指導件数(受電設備)
不良事項
1 接地抵抗値が過大
条項(解釈)
該当件数
10,11 (17,24)
2
2 接地工事施工方法が不適切
6,11 (17)
3 機械器具の鉄台および外箱の接地工事不完全又は未施工
10,11 (29)
4 B種接地工事が不適切
6,10,11,12 (24)
5 高圧の充電部に取扱者以外の者が容易に触れる恐れがある
9 (21)
6 受電用遮断器の遮断容量が不足
14 (34)
7 過電流遮断装置が未設置
14 (34)
8 地絡遮断装置が未設置
15 (36)
9 避雷器が未設置
49 (37)
10
23 (38)
高圧受配電設備の出入口に立入禁止又はキュービクルに危険である旨の表示がない
11 高圧受配電設備の出入口に施錠装置がない
23 (38)
12 電柱の足場金具等が1.8m未満に設置されている
24 (53)
13 架空ケーブルの施設方法が不適切
14 高圧架空電線路支持物の支線の施設方法が不適切
15 架空電線の地表上高が不足している
16 高圧(低圧)架空電線等相互の離隔距離が不足
17 高圧(低圧)架空電線と建造物、アンテナ等との離隔距離が不足
18 高圧(低圧)架空電線が植物に接触
合 計
1
1
1
3
2
6,10,11,21 (67)
32(61,62)
25(68)
28(74~76)
29 (55,71,77~79)
29 (79)
10
表4-2-2 技術基準に関する指導件数(負荷設備)
不良事項
1 電線の接続方法が不適切
条項(解釈)
7 (12)
2 電路の絶縁抵抗値が基準を満足しない
5,58 (14,15)
3 接地抵抗値が過大
10,11 (17,24)
4 機械器具の鉄台および外箱の接地工事不完全又は未施工(自販機含む)
10,11 (29)
5 過電流遮断器の施設方法が不適切
14 (33)
6 地絡遮断装置が未設置(水気のある場所、300Vを超える低圧電路)
15 (36)
7 低圧屋内配線にビニルコードを使用(電球線は15に記載)
59 (150)
9 低圧屋内機械器具の施設方法が不適切
59 (151)
4
56,57,63(148)
11 低圧屋内配線の施設場所に適合しない工事方法により施設
56 (156)
12 金属管工事の金属管に未接地、またはボックスカバーがない
10,11,56,57 (159)
13 ケーブル工事が不適切(支点間の距離が2m超過など)
13
56,57 (146)
8 低圧屋内配線器具の施設方法が不適切(充電部露出、器具の固定など)
10 過電流遮断器の定格電流が低圧屋内幹線の許容電流を上回る
該当件数
56,57 (164)
1
14 低圧屋内配線と弱電流電線の離隔距離が不足
62 (167)
1
15 電球線工事が不適切(ビニル電線の使用など)
56,57 (170)
16 屋内低圧用移動電線の施設方法が不適切
56,57 (171)
17 低圧接触電線の施設方法が不適切
56,57,62,63,73(173)
18 高圧屋内電線の施設方法が不適切
56,57,62 (168)
19 屋外配線の施設方法が不適切
56,57,62,63 (166,168,169)
20 配線器具に堅ろうな防護装置がない
56,59 (143,150)
合 計
19
図4-3
保安体制に関する指導件数
図4-4 技術基準に関する指導件数