平成28年度テナント省エネセミナー 平成28年7月25日 大規模事業所への温室効果ガス排出総量削減義務と排出量取引制度 特定テナント点検表の分析結果について 環境局 地球環境エネルギー部 総量削減課 課長代理(テナント対策担当) 大場教司 本日の説明内容 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書 2『特定テナント等事業者における省エネ対策 の取組を評価・公表する仕組み』 3 特定テナント等計画書・点検表の分析結果 2 2 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書 3 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.1 東京都の気候変動対策~温室効果ガスの総量削減目標~ あるべき姿 省エネルギー・エネルギーマネジメントの推進により、エネルギー利用の高効率化・ 最適化が進展し、エネルギー消費量の削減と経済成長が両立した、持続可能な都市が実 現している。 産業・業務部門においては、事業者規模の大小にかかわらず、設備機器の効率的な運 用・高効率化が進むとともに、低炭素なエネルギーの選択行動がとられている。 目標 ●東京都の温室効果ガス排出量目標 「2020年までに、25%削減(2000年比)」 ・2006年12月「10年後の東京」において設定 ●東京都のエネルギー消費量目標 「2020年までに20%、 2030年までに30%削減(2000年比)」 ・2014年12月「東京都長期ビジョン」において設定 ●東京都の温室効果ガス排出量目標 「2030年までに30%削減(2000年比)」 ・2016年3月「東京都環境基本計画」において設定 ●東京都のエネルギー消費量目標 「2030年までに38%削減(2000年比)」 ・2016年3月「東京都環境基本計画」において設定 4 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.2 東京都の気候変動対策 都CO2排出量(部門別割合)※ 業務・産業 部門 約46% 家庭部門 約30% 大規模 事業所 約4割 ~部門別の対策~ 大規模事業所への「総量削減義務」の実施 ●総量削減義務と排出量取引制度 中小規模事業所の省エネを促進 ●地球温暖化対策報告書制度 (約1300) ●中小テナントビルの省エネ改修支援 中小規模 家庭の節電・省エネを進める 事業所 ●既存住宅の断熱性能の向上、太陽光発電・太陽熱利用の促進 ●家庭用燃料電池の普及促進 など 約6割 (約63万) 自動車部門のCO 削減 2 運輸部門 約21% 約5060万㌧ ※2013年度速報値(2000年度係数固定)より部門別割合を算出 ●燃料電池車、電気自動車など次世代自動車の普及促進 ●交通・輸送における省エネルギー対策の推進 など 環境都市づくり制度の導入・強化 ●新築建築物の環境性能の評価と公表 ●マンション環境性能表示 ●大規模都市開発での省エネ性能の条件化、 地域でのエネルギーの有効利用 など 5 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.3 総量削減義務と排出量取引制度 ~制度概要~ ●オフィスビル等を対象とする世界初 の都市型のキャップ&トレード制度 ●高効率機器への更新や運用対策の推進 など、自らの事業所で削減対策を推進 ●自らの削減対策に加え、排出量取引 での削減量の調達により、合理的に 対策を推進することができる仕組み ●大規模事業所間の取引に加え、各種 クレジットの活用が可能 6 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.4 総量削減義務と排出量取引制度 ~削減計画期間~ ● 削減計画期間:5年間 第1計画期間:2010~2014年度 第2計画期間:2015~2019年度 ● 総量削減義務の履行期限 計画期間終了後、1年6ヶ月間の整理期間の後、履行期限となる。 □第1計画期間の整理期間は2015年4月~2016年9月末 □第2計画期間の整理期間は2020年4月~2021年9月末 ※ 削減義務量及び年度排出量確定時点で、整理期間の終了まで180日以下の場合は、 それらの確定後180日を経過した日が履行期限となる。 履行期限 2016年9月末 第1計画期間の履行期限 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 第2計画期間の履行期限 計画期間 整理期間 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 履行期限 2021年9月末 7 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.5 総量削減義務と排出量取引制度 ~削減義務率~ ● 対象 約1,300 事業所 ● 削減義務率 区 分 第1計画期間 第2計画期間 Ⅰ-1 オフィスビル等※1と地域冷暖房施設 (「区分Ⅰ-2」に該当するものを除く。) 8% 17% Ⅰ-2 オフィスビル等※1のうち、他人から供給された 熱に係るエネルギーを多く利用している※2事業所 6% 15% 区分Ⅰ-1、区分Ⅰ-2以外の事業所 (工場等※3) 6% 15% Ⅱ ※1 オフィスビル、官公庁庁舎、商業施設、宿泊施設、教育施設、医療施設等 ※2 事業所の全エネルギー使用量に占める他人から供給された熱に係るエネルギーの割合が20%以上 ※3 工場、上下水施設、廃棄物処理施設等 《新たに特定地球温暖化対策事業所となる事業所の削減義務率》 ● 第2計画期間中に新たに特定地球温暖化対策事業所となる事業所は、第1期と同等の削減義務率を適用 ● 第1計画期間の途中から特定地球温暖化対策事業所となる事業所は、特定地球温暖化対策事業所に なってから5年間は第1期の削減義務率を適用し、第2期の残りの期間は第2期の削減義務率を適用 8 1 1.総量削減義務と排出量取引制度 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.6 総量削減義務の対象者 ● 義務者 原則対象となる事業所の 所有者(オーナー) ● 義務を負うことが可能な事業者(例) ○ 大規模設備改修を実施する権限を有している事業者 ☆ 特定テナント等事業者 ☆ 事業所の排出量の5割以上を排出しているテナント等事業者 ☆ 複数のテナント等事業者(事業所の排出量の1割以上を排出して いる者に限る。)が合計で事業所の排出量の5割以上を排出してい る場合の、その複数のテナント等事業者 ※「○」単独で義務者となることができる。 ※「☆」所有者等と共同で義務者となる場合に限る。 9 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.7 テナント等事業者に係る規定 ● 環境確保条例 第7条 テナント等事業者との協力推進体制等 第8条 知事による特定テナント等地球温暖化対策計画書の公表 第8条の2 知事による特定テナント等地球温暖化対策計画書の評価等 ● 環境確保条例施行規則 第4条の25 特定テナント等事業者 第4条の26 特定テナント等事業者の計画書の提出 第5条の2 知事による特定テナント等地球温暖化対策計画書の公表 第5条の3 知事による特定テナント等地球温暖化対策計画書の評価 の公表 10 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.7 テナント等事業者に係る規定 ● 地球温暖化対策指針 第1編第6 テナント等事業者における地球温暖化の対策の推進 1 テナント等事業者の役割 2 特定テナント等事業者の役割 3 特定テナント等事業者における地球温暖化の対策の推進 4 特定テナント等地球温暖化対策計画書の作成及び提出 5 特定テナント等事業者における地球温暖化の対策に係る取組の 評価・公表 6 知事の勧告等 第1編第8 指定相当地球温暖化対策事業所における地球温暖化の対策 の推進 8 テナント等事業者における地球温暖化の対策の推進 10 知事の勧告 ● 特定テナント等事業者の評価基準及び特定テナント等地球温暖化 対策計画書テナント点検表作成の手引 ● 特定テナント等事業者における省エネ対策の取組を評価・公表 する仕組み 11 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.8 テナント等事業者の義務 ● 効果的な温室効果ガスの削減の推進のためには、 所有者、テナント等事業者双方の取組が必要 所有者を義務対象の基本としつつ、テナント等事業者にも 次の義務がある ◆ 全てのテナント等事業者に、事業所の所有者の排出量の把握及び 削減対策に協力する義務 ◆ 特定テナント等事業者※には、独自の対策の計画書(特定テナント等 地球温暖化対策計画書)を作成・提出し、その計画に基づき対策を推進 する義務 ※特定テナント等事業者の要件 前年度末時点で5,000㎡以上の床面積を使用している事業者 前年度1年間 (4月から3月末日まで) の電気使用量が600万kWh以上の事業者 12 1 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.9 オーナーとテナント等事業者の主な役割 対象事業所の所有者 協力体制 ● 排出量の把握及び削減に協力 ● 協力推進体制に参画(努力義務) 指定地球温暖化対策事業者 ● テナント等事業者との協力推進体制整 備 ● 統括管理者、技術管理者の選任 ● 地球温暖化対策計画書の提出・公表 など 「地球温暖化対策計画書」 「特定テナント等地球温暖化対 策計画書」 全てのテナント等事業者 特定テナント等事業者 「特定テナント等地球温暖化対 策計画書」 テナント点検表 提出 ● 協力推進体制への参画 ● 所有者からの共同削減義務申し出へ の対応(努力義務) テナント点検表 提出 11月末期限 東京都 必要に応じて、指導・助言 場合によっては、勧告、違反事実の公表 13 1 1.総量削減義務と排出量取引制度 特定テナント等地球温暖化対策計画書について 1.10 特定テナント等地球温暖化対策計画書 ● 特定テナント等地球温暖化対策計画書とは ・義務者(所有者)を経由して、東京都に毎年度11月末日までに提出 ※提出に当たっては、第三者検証は不要 ・東京都ホームページにて公表 《計画書(提出書類)の構成》 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ※公表対象は、①から④まで 特定テナント等地球温暖化対策計画書提出書(鑑) 特定テナント等事業所の概要 地球温暖化対策の推進体制 推進に係る目標・目標を達成するための計画及び実施状況 特定温室効果ガス排出量 特定温室効果ガス排出量の算定シート ( 本年度変更 ) 特定テナントの要件の状況・推進責任者 テナント点検表 基準年度排出量再計算シート ( 本年度追加 ) 特定テナント評価シート ( 本年度変更 ) 点検表アンケート 14 2 『特定テナント等事業者における 省エネ対策の取組を 評価・公表する仕組み』について 15 2『特定テナント等事業者における省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み』について 2.特定テナントにおける省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み 2.1 テナント等事業者における省エネ対策推進の必要性 ● 第二計画期間における取組 ・第二計画期間(2015~2019年度)の削減義務率が原則として17% 又は15%となる中、テナント等事業者を抱える対象事業者における義務 履行に向けては、より一層のテナント等事業者の省エネ対策の推進及 び協力体制の強化が求められる。 ● 省エネ対策の体制強化 ・省エネ対策を推進しているテナント等事業者がいる一方、省エネに関 するノウハウや人材が不足しているテナント等事業者も存在するため、 都でも省エネの取組をサポートする必要がある。 省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み を平成26年度から導入 16 2『特定テナント等事業者における省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み』について 2.2 評価の考え方 ● 「特定テナント等地球温暖化対策計画書」の点検表及び 温室効果ガスの削減実績を勘案して評価を行う。 〔評価イメージ〕 特定テナント等地球温暖化対策計画書 省エネ対策 テナント点検表 評価点:最大70点 温室効果ガス 排出実績 評価点:最大30点 【総合評価】 ◆ 点検表と削減実績の合計点に応じて、6つの評価区分を設ける。 17 2『特定テナント等事業者における省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み』について 2.特定テナントにおける省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み 2.3 テナント点検表による評価 ● テナント点検表の種類・構成 業種 推進体制の整備 運用・導入対策 事務所 商業 宿泊 データセンター 【30項目】 【30項目】 【30項目】 【30項目】 12項目 13項目 13項目 6項目 バックヤード 事務所 バックヤード 事務所 事務所 共用部 4項目 4項目 5項目 売場 接客エリア サーバールーム 13項目 13項目 19項目 18項目 ※ この4業種に該当しない事業所においては、事務所版を使用 18 2『特定テナント等事業者における省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み』について 2.特定テナントにおける省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み 2.4 テナント点検表による評価 ● 対策項目の主な概要 【推進体制の整備】 事務所 商業 宿泊 ◆ 省エネ対策における組織体制について ◆ オーナー・テナント間の協力関係について データセンター 【運用・導入対策】 事務所 ◆オフィス内の照明・空調・コンセント・サーバ について 商業 ◆バックヤード・事務所内の照明・空調・コンセント について ◆売場内の照明・空調・食料品・飲食関連設備 について 宿泊 ◆バックヤード・事務所内の照明・空調・コンセント について ◆宿泊エリア内の照明・空調及び宴会・料飲部門の関連設備 について データセンター ◆サーバールーム以外の照明・空調・電気設備 について ◆サーバールーム内の照明・空調・関連機器 について 19 2『特定テナント等事業者における省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み』について 2.5 総合評価(評価区分) ● 評価区分 ◆ 点検表と削減実績の合計点(=総合評価点)に応じて、6つの評価 区分を設ける。 S :省エネ対策の体制・取組が極めて優れたテナント 総合評価点:90点以上 AAA :省エネ対策の体制・取組が優れたテナント 総合評価点:80点以上 AA :省エネ対策の体制・取組が良好なテナント 総合評価点:70点以上 A :省エネ対策の体制・取組が進んでいるテナント 総合評価点:60点以上 B :省エネ対策の体制・取組が今一歩なテナント 総合評価点:40点以上 C :省エネ対策の体制・取組が不十分なテナント 総合評価点:40点未満 20 2『特定テナント等事業者における省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み』について 2.6 評価結果の公表・通知 ● 評価結果の公表 【対象】 S AAA AA A 【主な公表内容】 ◆ 業種・評価区分ごとに、テナント等事業者の氏名(法人にあっては代表者の氏 名)及び事業所の名称並びに指定地球温暖化対策事業所の名称及び指定番号 ※個別の点数公表は行いません。 【公表方法】 ◆ 東京都環境局ホームページで公表 ● 評価結果の通知 【対象】 S AAA AA A B C 【通知内容】 ◆ 指定地球温暖化対策事業者宛に2部、個別に郵送 21 2『特定テナント等事業者における省エネ対策の取組を評価・公表する仕組み』について 2.7 評価・公表の効果 ●自らの事業所の省エネ対策の度合いを知る ●どの対策から取り組んだら良いかが分かる ●自らの事業所の省エネ対策の度合いを相対的に比較する ことによって、位置付けを把握できるとともに、他の事業所 の取組を参考にできる ● 省エネ対策を進めている事業者が社会的に評価を受け られる 22 3 特定テナント等計画書・点検表の 分析結果 23 3 特定テナント等計画書・点検表の分析結果 3.1 キャップ&トレード制度の運用実績 ●事業所全体で、平成26年度は基準排出量比25%削減を達成 ●5年間で約1400万トンの排出量削減 ※1 基準排出量とは、事業所が選択した平成14年度から平成19年度までの間の いずれか連続する3か年度排出量の平均値 ※2 平成28年1月12日時点で確認での集計値 24 3 特定テナント等計画書・点検表の分析結果 3.1 特定テナント等事業者の省エネ状況 ●平成21年度以降、継続して延べ面積当たりの特定温室効果ガス 年度排出量が減少し、平成26年度には、平成21年度比27%減 ※ 平成21年度の延べ面積当たりの特定温室効果ガス年度排出量を100とした場合の値 25 3 特定テナント等計画書・点検表の分析結果 3.2 特定テナント等事業者の業種別割合 ●特定テナント等事業者数は、用途毎の変動は若干あるが、 総数に大きな変動は無い。 26 3 特定テナント等計画書・点検表の分析結果 3.3 特定テナント等計画書評価結果の推移 ● 平成26年度実績は、平成25年度実績に比べて、B評価の事 業所数が減少し、 公表対象のA以上の評価が増加 S 平成25年度実績 C 2% 3% AAA (19事業所) (13事業所) 14% B (96事業所) 23% 28% (189事業所) 公表テナント事業所 506事業所 C S 3% 3% (22事業所) B AAA 19% 14% (123事業 (96事業所) (19事業所) 所) (156事業所) A 平成26年度実績 AA 30% (208事業所) A 29% (194事業 AA 32% (215事業所) 所) 公表テナント事業所 524事業所 27 3 特定テナント等計画書・点検表の分析結果 3.4 テナント点検表で実施率の高かった項目 事務所版 ● 点検表で80%以上の事業所が実施している項目を抜粋 NO 対策内容 ★推進体制の整備 1 【組織体制の整備】テナント事業者の推進体制の整備 ~省エネ対策推進体制の整備 7 【オーナー・テナント間の協力】テナント専有部における協力 8 【オーナー・テナント間の協力】ビル共有部における協力 ★運用・導入対策 14 【照明】点灯エリアのゾーニング 18 【空調】居室の室内温度の適正化 平成26年度実績で、 実施率が80%以上に向上した項目 28 ① 推進体制の整備___オーナー・テナント間の協力 参考資料 ◆ テナント専有部における協力 事務所 №7 対策項目 選択肢 これまで、オーナーとのやり取りの中で、テ ナント専有部における省エネ対策の提案 をした、もしくは提案を受けたことがあるか 2:提案した、もしくは提案を受け対応している(対応中含む) 1:提案した、もしくは提案を受けたが、実現に至っていない 0:双方、提案したことがない 【留意点】 ● 「これまで」とは昨年度だけでなく、過年度を含む。 ● 選択肢で『1』又は『2』を選択した場合は、備考欄に詳細を記入する。※記載がない場合は点数が付きません。 ① 推進体制の整備___オーナー・テナント間の協力 ◆ テナント専有部における協力 参考資料 省エネのポイント ● 省エネ対策を積極的に推進するためにはオーナーとテナントの連携・協働が必 要不可欠である。 ● オーナーに対するテナント事業者からの積極的な提案によって、省エネ対策が 実現した実例もある。 ● 設備更新など大きな費用が生じる提案は、お互いに協議した上で進めることが、 オーナー・テナント双方にとって大切である。 【取組事例】 ○ 日射が強い窓ガラスへの遮熱フィルムの設置を提案した。 ○ 照明設備のゾーニングの細分化等を検討し、オーナーへ提案した。 ○ 建物全体の省エネ診断を実施し、その結果に基づきオーナーより省エネ対策の提案を 受けた。 ○ 毎年6月に、オーナーから通知文により夏の節電対策の依頼を受けている。 3 特定テナント等計画書・点検表の分析結果 3.4 テナント点検表で実施率の高かった項目 商業版 ● 点検表で80%以上の事業所が実施している項目を抜粋 NO 対策内容 ★推進体制の整備 1 【組織体制の整備】テナント事業者の推進体制の整備 ~省エネ対策推進体制の整備 2 【組織体制の整備】テナント事業者の推進体制の整備 ~役員クラスが推進体制の責任者 ★運用・導入対策 24 【売場その他機器】トイレ ~洗浄便座暖房の夏季停止 比較的実施しやすい項目 29 3 特定テナント等計画書・点検表の分析結果 3.4 テナント点検表で実施率の高かった項目 宿泊版 ● 点検表で80%以上の事業所が実施している項目を抜粋 NO 対策内容 ★推進体制の整備 1 【組織体制の整備】テナント事業者の推進体制の整備 ~省エネ対策推進体制の整備 2 【組織体制の整備】テナント事業者の推進体制の整備 ~役員クラスが推進体制の責任者 ★運用・導入対策 19 【接客エリア 客室照明】ブラインドの活用 22 【接客エリア 宿泊エリア共用部】照明設備の省エネ対策 平成26年度実績で、 実施率が80%以上に向上した項目 30 ② 運用・導入対策___客室照明 参考資料 ◆ 《接客部門》 ブラインドの活用 宿泊 №19 対策項目 選択肢 ブラインド(カーテンも含む)の活用について、次のような省エネ対策 を行っているか 2:2つ以上対策を行っている [取組例] 0:行っていない ・客室清掃時にブラインドを開けて自然採光を利用し、照明は必要最 小限とする 該当無:客室に窓がない 1:いずれか1つ対策を行っている ・客室不在時の室内温度上昇を抑えるために、日射しが強い時はブ ラインドを閉めている ・日射熱を得るためなど必要に応じて、意図的に開いている 【留意点】 ● 夏季に冷房している際、及び冬季に暖房している際に、ブラインドやカーテンを閉めることにより、窓からの日射や熱の 侵入(冬季は熱の放出)を防いでおり、それ以外の期間はブラインドを開けて、昼光利用をしている場合は実施とする。 ● 取組例と同等と考えられる取組も含めて選択できる。その場合は、具体的な取組内容を備考欄に記載 ② 運用・導入対策___客室照明 参考資料 ◆ 《接客部門》 ブラインドの活用 省エネのポイント ● 太陽位置や晴天度合いに応じて、ブラインドを昇降又はスラット(羽)角度を調整 させることにより、熱の侵入・放出を低減して、空調エネルギー削減につながる。 ● 窓際は採光を積極的に利用し、照明は照度を下げる、消灯することで、照明エ ネルギーの低減につながる。 ● 効果的にブラインドを活用するには、誰もがわかりやすく利用できるようにすること も大切である。 ② 運用・導入対策___宿泊エリア共用部 参考資料 ◆ 《接客部門》 照明設備の省エネ対策 宿泊 №22 対策項目 選択肢 共用部(エントランス、ロビー、廊下など)における照明設備について 、次のような省エネ対策を行っているか 2:2つ以上対策を行っている [取組例] 0:行っていない 1:いずれか1つ対策を行っている ・スポット照明や間接照明の出力調整をしている ・LEDなど高効率器具を採用している ・間引き点灯を行っている 【留意点】 ● 宿泊エリアの共用部において、間引きや調光によって照度緩和を行っている場合に「2」を選択する。 ● 共用部以外のエリアよりも照度が高い場合には「0」を選択する。 ● [取組例]と同等と考えられる取組を行っている場合は、その取組を含めて回答できるが、その場合は具体的な取組 内容を備考欄に記載する。 ② 運用・導入対策___宿泊エリア共用部 参考資料 ◆ 《接客部門》 照明設備の省エネ対策 省エネのポイント ● 宿泊エリア共用部における管理照度を設定し、不要な照明について間引きをす る、又は、調光によって照度を落とし、照明にかかる電力負荷を低減させることが できる。 ● 宿泊エリアにおける省エネ対策については、お客様への理解を求めることも大切 である。 3 特定テナント等計画書・点検表の分析結果 3.4 テナント点検表で実施率の高かった項目 データセンター版 ● 点検表で80%以上の事業所が実施している項目を抜粋 NO ★推進体制の整備 平成26年度実績で、 対策内容 実施率が80%以上に向上した項目 1 【組織体制の整備】テナント事業者の推進体制の整備 ~省エネ対策推進体制の整備 2 【組織体制の整備】テナント事業者の推進体制の整備 ~役員クラスが推進体制の責任者 ★運用・導入対策 15 【サーバルーム サーバ(自社)】ケーブル類 ~ケーブル類配線の整理 16 【サーバルーム サーバ(自社)】ケーブル類 ~ラック開口率の把握 30 【サーバルーム その他】整理整頓 ~サーバルーム内の定期的整理整頓 31 ② 運用・導入対策___サーバ 【自社】 参考資料 ◆ 冷暖分離 データセンター №16 対策項目 熱だまり防止の観点から、ラックの開口率を把握しているか 選択肢 1:把握している 0:把握していない 【留意点】 ● 熱だまり防止の観点から、概ね80%以上のラックについて、開口率を把握している場合は「1」を選択する。 ② 運用・導入対策___サーバ 【自社】 ◆ 冷暖分離 参考資料 省エネのポイント ● ラック内に未使用スペースがあると、機器の後方から排出された熱気が前方に 回り込み、機器の吸気に取り込まれ冷却効率が低下する。 ● ラック内への排熱の空気を遮断するためブランクパネルを設置することによって、 冷却効率が向上する。 ● コールドアイル(空調機から送風した冷気を集めた空間)とホットアイル(サーバか らの排熱を集めた空間)の混合を防ぐことで、ラック内の排熱効率を高め、空調に 係るエネルギー消費量を削減できる。 ② 運用・導入対策___その他 参考資料 ◆ 《自社・顧客共通》 整理整頓 データセンター №30 対策項目 選択肢 サーバールーム内の定期的な整理整頓を行っているか 2:取組例の複数(2つ以上)を行っ ている [取組例] 1:取組例の1つを行っている ・毎月通気の妨げとなっているダンボール等がないか点検している 0:行っていない ・ラック内に置かれている不要なものを月1回廃棄している ・冷風の効率を上げるために年1回床下清掃を行っている 【留意点】 ● [取組例]のようなことを行っている場合、「1」又は「2」を選択する。なお、取組例以外の取組を行っている場合は、具 体的な内容を備考欄に記載する。 ② 運用・導入対策___その他 ◆ 《自社・顧客共通》 整理整頓 参考資料 省エネのポイント ● サーバルーム内やラック内にダンボールや傘、その他不要なものが放置されてい る場合、また、ケーブル類がスパゲッティ状となり整理されていない場合、適切な空 気の流れが妨げられる。また、床下が汚れている場合も同様である。 ● 整理整頓や清掃時には、安全面に注意して行う必要がある。 ● サーバルーム内の定期的な整理整頓により、適切な空気の流れを確保し、空調 負荷を低減させることでCO2削減につながる。 ● 定期的な整理整頓により、空気の流れの妨げとなっている荷物等を確認し、整 理することが重要である。 ● サーバルーム内やラック内にダンボールや傘、その他不要なものが放置されてい る場合、適切な空気の流れが妨げられる。また、床下が汚れている場合も同様で ある。 ● 整理整頓や清掃時には、安全面に注意して行う必要がある。 ご清聴ありがとうございました。 32 Tokyo Climate Change and Sustainable Energy Strategy 33
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