平成28年度 泉大津市職員等メンタルヘルスサポート業務委託 仕様書 1 委託業務の目的 労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第66条の10の規定に基づき、泉大 津市職員及び教職員(以下「職員等」という。)自身のストレスへの気付きとその対 処の支援並びに職場環境の改善を通じて、メンタルヘルス不調となることを未然に防 止することを目的に、泉大津市が職員等を対象とした心理的な負担の程度を把握する ための検査(以下「ストレスチェック」という。)を実施するとともに、休職者等の メンタルヘルス不調者への支援や職員等のメンタルヘルスへの理解促進のための各 種研修会の実施、メンタルヘルスに関する問題解決のための相談など、職場における メンタルヘルス対策の充実に向けた包括的な支援を行うものとする。 2 対象者 泉大津市職員 約750人(見込み)、泉大津市教職員 約450人(見込み) (市立病院所属職員を除く) 3 業務期間 契約締結日から平成29年3月31日まで。 (ストレスチェックの実施は平成28年10月下旬の予定) 4 委託業務の内容 (1)包括的な職場のメンタルヘルス対策の実施 ①メンタルヘルス不調となることを未然に防止するため、職員等を対象とする研 修や人事管理部局への相談支援などのサービス及び情報提供を実施すること。 ②メンタルヘルス不調の職員等への対応や休職者の職場復帰や復職者支援、カウ ンセリングなどによる日常的な相談支援を実施すること。 (2)ストレスチェックの実施 ①実施者の確保及び業務の代行 ・労働安全衛生規則(以下「規則」という。)第52条の10第1項に規定する検 査の実施者及び実施者の事務を補助するための実施事務従事者を確保するととも に、実施及び管理するための体制を整備すること。 なお、実施者として本市の産業医、また実施事務従事者としての職員が共同で実 施することとする。 【実施体制】 実施代表者 本業務の受託者 共同実施者 本市産業医 委託先実施事務従事者 本業務の受託者から選任 共同実施事務従事者 人事課、教育総務課の担当職員から本市が選任 ストレスチェック制度担当 人事課、教育総務課の担当職員から本市が選任 ②実施体制、作業スケジュール等の提出 契約締結後、泉大津市の指示する期日までに、本業務の実施体制、作業スケジュ ール及び調査票等を提出すること。 ③受検対象者の基本情報の入力 本市が作成する受検対象者名簿については、CSV又はEXCELデータにて入力 することができるWEBシステム環境を整備すること。 ④調査方法及び調査票の回収 ・WEBシステムによる実施を基本とすること。 ・厚生労働省指針による「職業性ストレス簡易調査票」(57項目)を使用すること。 ・受検対象者が、原則として職場の個人端末等からWEBシステム上で受検できるも のであること。 ⑤評価方法 ・個人のストレス程度の評価方法については、労働安全衛生法に基づくストレスチ ェック制度実施マニュアル(平成27年5月厚生労働省労働基準局安全衛生部労働 衛生課産業保健支援室作成。以下「マニュアル」という。)に規定する素点換算表 を用いる方法により行うものとし、点数化した評価結果を数値で示すとともに、ス トレスの状況を図表等によりわかりやすく示すこと。 ・高ストレス者の選定方法については、マニュアルに規定する<評価基準の例(そ の2)>の方法によること。 ⑥結果の通知 ・受検結果は、受検対象者に対し、WEBシステム上にて通知することを基本とし、 個人のストレスチェック結果及びストレスの程度、結果の解説、相談窓口、セルフケ アのアドバイス等を記載すること。 ・高ストレス者のうち面接指導の対象となる受検者(以下「面接指導対象者」という。) に対しては、別途通知する旨を記載すること。 ・面接指導対象者への通知については、WEBシステム上による通知を基本とし、 オンライン上にて面接指導の申出が可能となる仕組を提供すること。なお、面接指 導の申出を行う際に必ず本市への個人情報の提供に対する同意も合わせて行う仕 組を提供すること。 ・WEBシステムの利用が困難な場合は、受検結果及び面接指導対象者への通知につ いては、紙媒体で通知すること。なお、この場合において、面接指導対象者であるこ とが類推されることがないようにすること。 ⑦面接指導との連携 ・面接指導を実施する医師への実施結果の報告が円滑にできるものであること。 (3)医師による面接指導の実施 ①面接指導を行う医師及び場所を確保すること。 ②面接指導対象者から面接指導を希望する申出があった場合は、遅滞なく面接指導 を実施すること。 ③面接指導を希望しない面接指導対象者に対しては、必要に応じて、面接指導を勧 奨すること。この場合において、勧奨によって、当該面接指導対象者が高ストレス 結果であったことが他人に伝わらないようにすること。 なお、本市に対する情報開示に対して同意しない者に対しては、ストレスチェッ ク制度外における個別の状況に合わせて適切なケアを産業医と連携して行うこと。 ④面接指導を実施する場所は、対象者のプライバシーの保護や利便性の確保はもと より、可能な限り心理的な負担が少なくなるような体制を確保すること。 (4)集団分析の実施 ①ストレスチェックの結果に基づき、集団ごとの集計分析を行い、結果については、 図表等により、わかりやすく示したものであること。 ②全体及び集団ごとの現状分析結果とともに、職場環境改善に対する提案もされて いること。また、分析結果は管理監督者等の研修に活用できるものであること。 (5)結果記録の保存 (1)~(4)における結果の記録を5年間保存するための具体的な方法及びセキュ リティが確保されていること。 5 業務報告 本業務終了後は、業務完了報告書を本市に提出し、確認を受けるものとする。 6 契約金額 契約金額は、以下の①から⑤までの項目に関する経費を合計し、消費税及び地方消 費税を加えた金額とする。 ①包括的な職場のメンタルヘルス対策を実施するために必要な経費 ②ストレスチェックの受検者数に応じて必要な経費については、その経費を単価で 定め、その単価に受検者数を乗じた金額 なお、集団分析等を実施するために必要な費用も含むこと。 ③面接指導の受診者数に応じて必要な経費については、その経費を単価で定め、そ の単価に受検者数を乗じた金額 ただし、②の受検者数及び③の受診者数に増減があった場合は、契約金額の変更を 行うものとし、変更委託金額は、以下の計算式によるものとする。 変更委託金額 = 変更設計金額 × 当初委託金額 当初設計金額 7 支払方法 委託料は、仕様書に定めるすべての業務の完了後、受託者の請求に基づいて支払う ものとする。なお、受検者数に応じて必要な経費を除き、その他経費については、職 員等の対象数に応じて按分し、泉大津市職員にかかる経費は人事課へ、泉大津市教職 員にかかる経費は教育総務課へ請求するものとする。 8 個人情報の保護等 本業務委託の執行にあたり、受託者は、別紙「個人情報に関する特記仕様書」に掲 げる項目を遵守しなければならない。 9 受託者の遵守事項 受託者は、次の事項を遵守しなければならない。 (1)受託者は、業務の実施にあたって関連する法令等を遵守しなければならない。 (2)受託者は、業務について知り得た情報を第三者に漏洩してはならない。業務が終 了した後についても同様とする。 (3)受託者は、業務の詳細について常に市と連絡をとり、十分な打合せをして、業務 の目的を達成しなければならない。 10 その他留意事項 本仕様書に定めのない事項、又は業務執行にあたり疑義が生じた場合は、本市と受 託者の協議によりその解決を図るものとする。
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