あ と が き 第三帖の注釈をお届けする。二〇一二年三月に、お茶の水女子大学付属図書館の サー E-book ビスにより、 WEB に 掲 載 し た 第 一 帖 、 同 じ く 二 〇 一 四 年 七 月 に 掲 載 し た 第 二 帖 に 続 く も ので あ る。底本、凡例などに 変更はない 。 公刊の方法としてとった WEB への掲載は、環境さえ整えば世界のどこででも無償で読めるこ と、オンデマンドにより製本も入手できること(これは有償)、これらが評価され、二〇一三年、 国立大学図書館協会の表彰を受けた。 として発表された。『古今和歌六帖の本文と享受に関 CD 科学研究費基盤研究(C)平成22年度~25年度) 電子媒体と紙媒体はそれぞれ長所があるが、近年、前者の広がりは、めざましく、古今和歌 黒田彰子 六帖の十三の伝本を一覧できる翻刻が す る 総 合的 研 究 』 (代 表 研 究 者 が そ れ で あ る 。 現 存 す る 伝 本 は す べ て 江 戸 時 代 以 降 の も ので あ って 、 そ れ 以上 遡 れ な い こ と 、 永 青 文 庫 本 は 同 一 親 本 か ら 転写 さ れ た 桂 宮 本 、 御 所 本 と 対 比 し な が ら 用 い るこ と で 、 現 存 最 善 本 の 位 置 に あ る と 結 論 す る 。 我 々 の 底 本 の 選 定 、 対 校 す る写 本 の 選 定 の 判 断と 一 致す る 。 研 究 者で あ れ ば 、 そ れ ぞ れ の写 本 、 版 本 、 複 製 本 な い し は 写 真 版 を 見 る は ず 、 と い う 前 提 に た ち 、 - 282 - 第三 古今和歌六帖 底 本 の 書 き 入 れ を 含 め 、 な る べ く そ の 現 状 が 再 現で き る よ う 翻 刻 して い る が 、こ の 間の比較対照に参考となる。 第三帖は 次のメン バーが作成した。担当順に は伝本 CD 長戸千恵子・ 青*木太朗・ 犬*養悦子・尾高直子・ 三*浦狭依・杉本まゆ子・平野由紀子 斎藤熙子・加藤静子・中野方子・山下道代・久保木哲夫・諸井彩子・林マリヤ ・ 市*東奈々・原山絵美子・ 橋*本智美・吉田優子・山村英理子 である( は*退会者)。 輪 読 会 は 今 年で 十 一 年 を 迎 え 、 会 員 も 変 化 し た 。 五 首 ず つ 担 当 す るこ と は 変わ ら な い が 、発 表者がそのまま清書するとは限らない。担当者名が二つある場合、前者が発表したレジュメを 参 考 に しな が ら 、 後 者 の 文 責で 清 書 して い る 。 二 〇 一 四 年 一 月 に 永眠 した 三浦 狭 依さんの第 三 帖 へ の 寄 与 は 大き く 、 校 正 お よ び 清 書 は 他 の メ ン バ ー に 委 ね ら れ た 。 連 名 は そ の 間 の 事 情を 物 語るものである。 二〇一六年三月二四日 平 野 由 紀 子 - 283 - 古今和歌六帖全注釈 第三帖 2016 年 7 月 20 日 著 者 発 行 初版発行 古今和歌六帖輪読会 お茶の水女子大学附属図書館(E-book サービス) 〒112-8610 東京都文京区大塚 2-1-1 http://www.lib.ocha.ac.jp/ 電話 03-5978-5835 FAX 03-5978-5849 ISBN978-4-904793-20-6 C3092 本著作の著作権は著者が保持しています。著作権法上の著作権の制限を超える利用については、 お茶の水女子大学附属図書館にお問い合わせください。
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