食品名「ねぎにら」

食品名「ねぎにら」
育成経過
平成 8 年に栃木県農業試験場で生まれた野菜です。
昭和 63 年から試行錯誤を繰り返し,平成 2 年母親をねぎ,父親をにらとした交配にたどりつき
ました。その後幾度かの交配を経て,平成 8 年に現在のねぎにら「なかみどり」が出来ました。
形態
見た目は「にら」に近く切ってみると半月状の中空をしています。
「にら」に比べ,分けつは少なく葉肉はやや厚めです。また花の形態は「にら」と同じですが,
開花性は「ねぎ」と同様に中央から開花します。
にらの臭味をマイルドにした味で,食感はねぎです。
「にらやねぎが得意ではない」という人も「ね
ぎにら」なら食べられると思います。
ねぎにらの栄養成分比較
300
250
200
にら
150
ねぎにら
100
ねぎ
50
0
糖質
繊維
リン
鉄
カロチン
作付け状況と展開方向
現在「ねぎにら」は宇都宮,鹿沼を中心に栽培され,県内はもとより京浜市場へも出荷されてい
ます。
しかし,にらやねぎと違い,収量の効率が悪く手間がかかること,それに対して需要が低いこと
から徐々に生産者が減ってきて,平成 17 年 7 月現在宇都宮では 6 件の生産者になってしまいまし
た。
「ねぎにら」の優れた栄養価や,栃木県でしか栽培されていない地域特産物として,残していき
たい野菜です。
栃木県学校栄養士会 調査研究部