2016 年 8 月 3 日 プラチナ社会研究会総会用資料 株式会社三菱総合研究所 AI で役所の業務を効率化 対話型 AI による自治体向け問合せ対応サービス「AI スタッフ」(仮称)の試行・実証と 「インテリジェント自治体分科会」の新設について ■サービスの概要 自治体の業務の中で、窓口や電話などでの住民等からの問合せ対応業務の負担が大きくなっています(図1)。今 回、試行・実証を行う「AI スタッフ」(仮称)は、対話型インターフェイスを用いて、利用者が質問を投げかけると AI が 回答し、これを繰り返すことで、利用者が知りたい情報にたどり着けるサービスです(図2)。 行政職員は本来業務に集中でき、業務の効率化と住民サービスの向上が期待できます。 ■開発体制及びスケジュール 「AI スタッフ」(仮称)の開発は、MRI、子育て情報サービス「子育てタウン」を運営し、行政制度の標準体系及びデ ータベースである「ユニバーサルメニュー」を有する株式会社アスコエパートナーズ(本社:東京都港区)、独自の文脈 把握技術とゴール共有型会話技術を用いた対話型アシスタントプラットフォーム「netpeople(ネットピープル)」を提 供するイナゴ株式会社(本社:東京都港区)の三者で進めています。 2016 年 9 月に川崎市及び掛川市の協力を得て試行・実証を行い、その結果を踏まえ、2017 年4月からの本格サ ービス開始を目指しています。 株式会社アスコエパートナーズ https://www.asukoepartners.co.jp/ イナゴ株式会社 http://www.inago.com/ja/ ■インテリジェント自治体分科会の設置について MRI では、「AI スタッフ」(仮称)以外にも、行政サービスへのロボット活用や、AI を活用した不正検知、業務効率化 など、様々な場面での AI 及びロボット活用の可能性を研究しています。 今後の事業化に向けて、広く自治体の方々からニーズや課題を伺い、ディスカッションするため、プラチナ社会研究会に、 「インテリジェント自治体分科会 」を新たに設けます。 1 図1 行政業務の分析例:狛江市における健康支援課の勤務状況(延べ勤務時間の割合) 出所:「自治体窓口サービスのあり方の調査報告書」(2012 年 3 月、財団法人東京市町村自治調査会)をもと に作成 図2 「AI スタッフ」(仮称)のイメージ (上記は開発中のものです) 2
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