東日本大震災の教訓テーマに

2 0 1 6 年(平成 2 8 年)7 月 2 6 日(火曜日) (10)
(第 3 種郵便物認可)
回東京オープンセミナーを
NP O 法 人 日 本 リ ス ク マ ネ ジ ャ ー & コ ン サ ル タ ン ト 協 会 ( R
MCA)は7月7日、東京都中央区のARICEホールディン
グスグループセミナールームで第
のリアルな被災者ニーズなどについて解説した。
4 万件 か ら 分 析 し た 企 業 や 組 織 の 防 災 ・ 減 災 の 考 え 方 、 災 害 時
教訓にした〝知識の備え〟」をテーマに、無料法律相談事例約
法律事務所の岡本正弁護士が「東日本大震災〝4万人の声〟を
開催した。今回は、災害復興法学を提唱する銀座パートナーズ
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知識の備えが防災・減災に
荒木理事長
岡本弁護士
ついて解説。大手企業で
は実践しているところも
あるが、多くの中小企業
はBCPを自分事として
災害対策を捉えてほし
身の問題としてBCPや
従業員一人一人が自分自
たいという思いもある。
勢をもっと高めてもらい
ミナーは震災に対する姿
方針を決めた。今回のセ
れるよう広く扱っていく
クを自分事として捉えら
人にフォーカスし、リス
生活者のため、もっと個
が、企業で働く従業員も
めの事業を展開してきた
の専門人材を育成するた
けるリスクマネジメント
Aは主に企業や組織にお
冒頭、荒木洋二理事長
があいさつし、「RMC
面、公共料金の支払いな
ーンの残債、生活費の工
災害発生後の被災者個
人の問題として、住宅ロ
た。
れがあることを指摘し
務違反になってしまう恐
ってしまうと安全配慮義
元にした適切な判断を怠
の情報収集やその情報を
していても、災害発生後
て事前の訓練などを実施
て説明。BCPを策定し
ける安全配慮義務につい
校の津波犠牲者訴訟にお
また、七十七銀行女川
支店と常磐山元自動車学
だ」との考えを示した。
も策定することが重要
の仕事を失わないために
断するかの準備だ。自ら
は、いつ、誰が、何を判
と し、「 B C P の 本 質
る」との考えを示した。
が 防 災・ 減 災 に つ な が
備えが必要であり、それ
ば市民レベルでも知識の
くならないことなどを説
失しただけでは権利はな
や実印などの貴重品は紛
を申請すること、権利証
に被災者生活再建支援金
と、生活費の確保のため
証明書を必ずもらうこ
たときは罹災(りさい)
災害時の具体的な対応
については、家屋が壊れ
できる」と述べた。
気を醸成する効果が期待
る知恵や制度などを知る
害後に生活再建につなが
「災害の恐怖を知り、災
いないのが実情だとし、
は被災者まで行き渡って
支援団体が発信した情報
捉えていない現状がある
い」と呼び掛けた。
どを挙げた上で、政府や
明し、「今後を見据えれ
ことで、生活再建への勇
岡本弁護士はまず、B
CPの定義や概要などに
災害復興法学提唱する弁護士が解説
東日本大震災の教訓テーマに
RMCA 第71回東京オープンセミナー