VMware Fault Tolerance

製品データシート
VMware Fault Tolerance
クリティカルなアプリケーションに 24 時間 365 日の継続的な可用性を提供
VMware Fault Tolerance について
概 要
VMware® Fault Tolerance は、従来のソリューション
で発生するコストや複雑性を排除し、ダウンタイムや
データ損失なしの継続的な可用性をアプリケーショ
ンに提供します。
VMware Fault Tolerance(FT)は VMware vSphere の先進的な新しいコ
ンポーネントです。アプリケーションに継続的な可用性を提供するこ
とで、サーバ障害時のダウンタイムやデータ損失を防止します。
VMware Fault Tolerance は VMware vLockstep テクノロジーを使用し
て構築されています。VMware Fault Tolerance は、低価格の簡素化さ
メリット
れた方法で、停止しない VMware vSphere の運用環境と長期にわたる
• 大きな負担となる、サーバ障害が原因のダウンタイ
ムやデータ損失を排除
• オペレーティング システムに関係なく、あらゆるア
プリケーションで継続的なサービスを実現 *
• 直感的な管理インターフェイスを使用して、ダウン
タイムなしのサービスを提供
継続稼動を実現します。
VMware Fault Tolerance の企業での活用
VMware Fault Tolerance は、ハードウェア障害が原因のアプリケーショ
ンの停止を防止するために企業で利用されます。ミッションクリティ
カルなエンタープライズ アプリケーションに関連するダウンタイムは、
業務の中断を伴い、巨額のコストがかかる可能性があります。この問
題に対処する従来の方法は、ハードウェアの冗長化やクラスタリング
を使用するため、複雑かつ高価なものになります。VMware HA は、別
のサーバ上で仮想マシンを自動的に再起動することでサーバ障害に対
処します。VMware Fault Tolerance を使用すると、高可用性機能が次
再起動が不要な
透過的なフェイルオーバー
のレベルにまで向上します。使用するオペレーティング システムにか
かわらず、シンプルかつ低コストな方法で、ハードウェア障害に起因
するすべてのアプリケーションのダウンタイムを完全に排除します。
VM
VM
VM
VMware ESX
Fault Tolerance
VM
VM
VMware ESX
Fault Tolerance
VM
VM
VM
VMware ESXi
VMware Fault Tolerance を使用すると、IT 組織では次のことが可能に
なります。
• サーバのハードウェア障害が原因のわずかな停止も排除。
VMware Fault Tolerance は、サーバ障害時にダウンタイムなしのフェ
運用中のサーバ
障害サーバ
運用中のサーバ
イルオーバーを瞬時に実行します。ダウンタイムにより巨額の損失が
発生する業務であっても、わずかな停止やデータ損失から組織を保護
VMware Fault Tolerance により、ハードウェアの障害時にもサービスを中断
することなく、透過的なフェイルオーバーが可能
できます。
• すべてのクリティカルなアプリケーションに対して継続的な可用性を
提供 *。VMware の仮想マシン内で動作するすべてのアプリケーション
は VMware FT によって保護されるため、自社開発のアプリケーション
やカスタム アプリケーションであっても、継続的な可用性が実現します。
障害の自動検出とシームレスなフェイルオーバーにより、ハードウェア
障害時の中断、ユーザー接続の切断、またはデータ損失が発生するこ
となく、アプリケーションを継続して実行できます。
V M w a r e F a u l t To l e r a n c e
製品データシート
主な機能
• 継続的なサービスの提供をシンプルな操作と低コストで実現。
VMware Fault Tolerance は、既存の VMware HA(High
Availabilit y)または VMware DRS(Distributed Resource
Scheduler)のクラスタと連携して動作するため、仮想マシン
に対する保護の切り替え(有効または無効)を容易に行うこ
VMware Fault Tolerance の主な機能
• VMware Fault Tolerance はサーバ障害を自動的に検出し、シームレスでス
テートフルなフェイルオーバーを即座に開始することで、ダウンタイムや
データ損失なしの継続的な可用性を提供します。
とができます。月末や四半期末といった重要な時期に財務ア
• VMware Fault Tolerance は、フェイルオーバー後に新しいセカンダリ仮想
プリケーションで高い運用の継 続性が必要な場合、ボタンを
マシンの作成を自動的に開始して、アプリケーションを継続的に保護でき
一度クリックするのみで VMware F T を有効にし、高い安全
るようにします。
性を確保できます。VMware F T は低コストで運用でき、操作
はシンプルです。VMware F T は、コンポーネントの 1 つとし
て VMware vSphere に組み込まれているため、専用のハード
ウェアは必要ありません **。
VMware Fault Tolerance の仕組み
• VMware Fault Tolerance が仮想マシンで有効になると、VMware
Fault Tolerance はプライマリ仮想マシンのライブ シャドウ イン
スタンスを作成し、これを別の物理サーバ上で実行します。
• 2 つのインスタンスは VMware vLockstep テクノロジーを使用
• VMware Fault Tolerance は、ファイバ チャネル、NAS、iSCSI などのあら
ゆるタイプの共有ストレージで動作します。
• VMware Fault Tolerance は、VMware ESX™ でサポートされるすべてのオ
ペレーティング システム * で動作します。
• VMware Fault Tolerance は、既存の VMware DRS クラスタおよび VMware
HA クラスタ ** で動作しますが、専用ギガビット イーサネット ネットワー
クを追加する必要があります。
詳細情報
して、仮想ロックステップ方式で互いに同期します。VMware
VMware Fault Tolerance の購入方法
vLockstep は、プライマリ仮想マシンが実行する未確定のイベ
VMware Fault Tolerance は VMware vSphere Advanced、Enterprise、およ
ント実行をログに記録し、ギガビット イーサネットのネットワー
び Enterprise Plus の各エディションに含まれます。VMware Fault Tolerance
ク経由で送信して、セカンダリ仮想マシンで再生します。
の管理には、VMware vCenter Server が必要です。
• 2 つの仮想マシンの入力は常に同一であるため、完全に同じイ
ベントを再生します。
• 2 つの仮想マシンは共通のディスクにアクセスし、ほかのアプ
リケーションからは同一の IP アドレスと MAC アドレスを持つ
同一のエンティティーとして認識されます。ただし、書き込み
が許可されているのはプライマリ仮想マシンのみです。
• 2 つの仮想マシンは常に互いにハートビートを送信し、いずれ
購入方法の詳細については、次の Web サイトを参照してください。
http://www.vmware.com/jp/products/vsphere/buy/overview.html
製品仕様とシステム要件
*VMware Fault Tolerance は、単一の仮想プロセッサを使用する仮想マシン
のみをサポートします。
**VMware Fault Tolerance には専用ハードウェアは必要ありませんが、最小
かの仮想マシン インスタンスでハートビートが失われると、も
要 件 として、Intel 31xx、33xx、52xx、54xx、55xx、74xx、 ま た は AMD
う一方が即座にサービスを引き継ぎます。ハートビートは非常
13xx、23xx、83xx のシリーズのプロセッサ、またはこれらのプロセッサの次
に高い頻度(ミリ秒単位の間隔)で行われるため、データや状
世代版が必要です。
態が失われることなく、即座にフェイルオーバーが実行されま
す。
• VMware Fault Tolerance には、VMware VMotion™ ネットワーク
とは別に、2 台の物理サーバ間で専用ネットワーク接続が必要
です。
VMware Fault Tolerance には、物理サーバ間に専用のギガビット イーサ
ネットが必要です。同一ホスト上にある多数の仮想マシンで VMware FT
を有効にする場合、10 ギガビット イーサネットの使用を検討してください。
VMware DRS または VMware HA クラスタ内では、VMware FT を有効にす
る仮想マシンの台数に制限はありません。ただし、VMware FT を有効にす
るすべての仮想マシンは通常の 2 倍のキャパシティを使用するため、これ
を考慮して構成を行う必要があります。
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