本日の内容

本日の内容
がんの疫学
前立腺がん
卵巣がん
子宮体がん
子宮頸がん
2
がんの疫学
3
《主要死因別粗死亡率年次推移》
『がんの統計 07』財団法人 がん研究振興財団
4
部位別がん死亡数
2005年
『がんの統計
07』財団法人
がん研究振興財団
5
部位別がん罹患数
2001年
『がんの統計
07』財団法
人 がん研究
振興財団
6
部位別がん年齢調整死亡率年次推移
『がんの統計 07』財団法人 がん研究振興財団
7
前立腺がん
8
前立腺がんとは…
前立腺、主に前立腺外腺より発生する腺が
ん。欧米では、成人男性において罹患率で 、死亡率では を占める。本邦においても
年々 にある。高齢男子に多く、進行が
比較的ゆっくりで、初期には をみることは
少なく、排尿障害も に比べ少な
い。病期が進行すれば、 や転移巣(骨転移
が高頻度)由来の が出現する。
9
前立線は…
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特徴
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伊藤晴夫編:改訂版 前立腺がんのすべて メディカルビュー社(2004)より引用改変.
11
男性ホルモンとの関連
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12
高齢者になるほど増える
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『がんの統計 07』財団法人 がん研究振興財団
13
増加の背景
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14
発症の危険因子
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15
症状
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16
前立腺肥大症との違い
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17
検査と診断
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18
PSA検査とは
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PSA値が高い場合は要注意!
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財団法人 前立腺研究財団編:前立腺がん検診テキスト
20
病期分類
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組織型分類
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23
内分泌療法
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24
標準的がん化学療法
レジメン
薬剤
投与量
mg/m2
投与
間隔
75
­
3週
10 mg
分2
連日
840 mg
分3
Day1-5
DTX+PSL療法
DTX+EP療法
60
3週
Day2
25
卵巣がん
26
卵巣がん
卵巣に発生する悪性上皮性腫瘍。本邦の卵
巣がんの発生は、欧米諸国に比べると と
言われているが、生活様式の に伴い している。婦人科がんの中では 。治療
法は定型手術を中心に を行い、
追加療法として や を行
う。しかし、卵巣がんは発見された時はすで
に進行がんのことが多く、病期分類の で治療することとなり、5年生存率も ものとなっている。
27
卵巣は…
28
発症の危険因子
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29
症状
■腫瘍が増大し、腫瘤周囲が圧迫されると、以下の
症状が出現する。
、 、頻尿、便秘、消化不 良、食欲不振、 、性交障害、腹痛
■ は多くの場合、かなり進行するまで正常。
■進行期には以下の症状が出現する。
腹部膨満感、腹部不快感、 、便秘、 、不正出血、腹痛、卵巣腫脹、 、胸水、
腹水
30
診断法
の触診
直腸•膣の双合診により、卵巣の腫れを診断
診断
超音波、CT、MRIは良性疾患との鑑別に用いる
CA125は80%以上で陽性、CA19-9ムチン性、
明細胞がんで陽性になる可能性
細胞診
膣および子宮腔細胞診、穿刺細胞診、腹水細胞診
等、良性・悪性の鑑別
31
病期分類
I期
II期
III期
IV期
がんが片側、ある がんが卵巣の周
がんが卵巣の周囲 がんが腹腔外に
いは両側の卵巣だ 囲、つまり卵管、 (骨盤内)の腹膜 転移している
けにとどまってい 子宮、直腸、膀胱 だけでなく、上腹 か、あるいは肝
る状態
などの腹膜に転移 部にも転移してい
している状態
臓に転移してい
るか、あるいは後
る状況
腹膜リンパ節に転
移している状態
%
%
%
%
32
組織型分類
漿液性腺がん
50%
タイプ
粘液性腺がん
10-15%
が高値
を示さない
類内膜腺がん
10-15%
明細胞腺がん
10-15%
上皮性腫瘍
胚細胞性腫瘍
性索間質性腫瘍
が多い
化学療法に
<5%
に多い
<20%
33
予後
I期
II期
III期
IV期
100
75
生
存 50
率
25
0
0
5
10(年)
■診断時の病期分類と5年生存率
卵巣がんでは、診断時に全症例の75∼85%の患者が に進行している。5年生存率
は、I期では約 %、II期では約 %と良好であるが、III期以上に進行すると、長期生存はほ
とんど望めないのが現状である(1980年∼2004年までの治療結果、国立がんセンター)。
34
治療ガイドライン
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Optimal: 残存腫瘍の最大径が1cm以下、Suboptimal:残存腫瘍の最大径が1cm以上
35
がん化学療法
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36
再発性卵巣がんの化学療法
卵巣がん治療ガイドライン 2004年版 金原出版
37
子宮体がん
38
子宮体がん
では婦人科がんの中で子宮体がんが最も
多いのに対し、本邦では子宮頸がんに次いで全
子宮がんの約 %を占めるに過すぎない。しか
し、 や といったラ
イフスタイルの欧米化に伴い、着実に増加して
いる。発症年齢は
歳代が最も多く、 歳未
満は少ない。 が7割を占める。 発症は遺
伝子変異とエストロゲンの長期持続刺激による
子宮内膜細胞の異常増殖に起因する。
39
子宮体は…
40
発症の危険因子
内因性エストロゲン刺激( 、 、 歳以降の閉経等)
、 外因性 刺激(タモキシフェン投
与、卵胞ホルモンのみの投与)
41
症状
血液の混じった茶褐色の帯下(おりもの)
または 性交時痛
骨盤部の 42
診断法
子宮内膜 診
腫瘍マーカー 子宮内膜 診
膀胱鏡、直腸鏡
ヒステロスコープ子宮鏡
腎盂尿管造影
経膣超音波
注腸造影
診断 CT, MRI
43
病期分類
病期
特徴
I期
がんが に限局するもの
II期
III期
IV期
にも浸潤がみられるが、がんが子宮
の にまで広がっていないもの
がんが にまで広がるが、 に限局
されるもの
または に浸潤がみられるか、ま
たは 部位まで転移しているもの
44
組織型分類
組織型
頻度
類内膜腺がん
%
漿液性腺がん
%未満
明細胞性腺がん
%未満
粘液性腺がん
%未満
45
予後
I期
II期
III期
IV期
100
75
生
存 50
率
25
0
1
2
3
4
5 (年)
がんの統計 2003
46
治療ガイドライン
47
標準的がん化学療法
レジメン
投与量
mg/m2
薬剤
投与
間隔
サイクル
Day1
3-4週
6
Day1
3週
8
3週
7
3週
8
500
CAP療法 ドキソルビシン
シスプラチン
AP療法
TAP療法
TJ療法
30-50
50-75
60
シスプラチン
50
パクリタキセル
160
Day2
ドキソルビシン
45
Day1
50
Day1
パクリタキセル
175
AUC 5-7
Day1
AUC: area under the time-concentration curve (mg•min/mL)
48
子宮頸がん
49
子宮頸がん
死亡数は2,378人(2003年)。罹患数は子
宮頸がんと子宮体がんを合わせて18,364人
(1999年)。子宮頸がんの罹患率は特に において年々 にあり、検診を受け
る機会の少ない の割合が増えつつある。
発生には、 の感染が関
与しているとされ、 の罹患率の増加と における進行期子宮頸がんの増加は密接
に関連している。
50
子宮頸部は…
51
発症の危険因子
(HPV)の感染
の性交パート
ナーの存在
で初性交
52
症状
病期
各種症状
初期
無症状
不正性器出血
性交後出血
進行期
異常帯下(おりもの)
腰背部痛
血尿
血便
53
診断法
細胞診(診断率 %)
組織診( )
画像診断: 、 、 、 腫瘍マーカー: 、 、 SCC:扁平上皮がん関連抗原、CEA:がん胎児性抗原、CYFRA:可溶性サイト
ケラチン19フラグメント
54
組織型分類
扁平上皮がん
腺扁平上皮がん
腺がん
15%
5%
80%
55
予後
病期
治療
5年生存率
I期
%
子宮全摘術(リンパ節転移陽性例などの予後不良
例に対しては、術後の放射線照射が追加)
II期
%
III期
%
放射線照射( 化学療法)or なし
IV期
再発期
%
なし(化学療法)
(局所再発なら手術or放射線照射も可能)
生存期間中央
値:約 月
がん診療レジデントマニュアル 第4版 (2007)
56
標準的がん化学放射線療法
レジメン
薬剤
CDDP単剤毎週投与法
投与量
mg/m2
40
50
投与
Day1, 8, 15,
22, 29, 36
Day1, 29
FP療法
5-FU
1,000
Day1-4,
day29-33
57
標準的がん化学療法
レジメン
薬剤
CDDP単剤療法 シスプラチン
投与量
mg/m2
投与
間隔
サイクル
50
Day1
3週
6
135
Day1
3週
6
TP療法
シスプラチン
50
Day2
58