金沢市立馬場小学校 平成27年度 1 学力向上の取組(2学期) 学力調査(全国学力・学習状況調査(質問紙含む)、県基礎学力調査、県「評価問題」)から見える 自校の課題について(2の「重点的に行う取組」に関わる課題は太字ゴシック) (1)平成27年度全国学力・学習状況調査 国語では長い文章の要旨をとらえたり、段落ごとの内容を要約したり、登場人物相互の関係をつかみ、あらすじを把握したりすることに 課題が見られる。 算数では、図形の分野で課題が見られる。図形の性質についての理解が十分でないために、根拠をあげて理由を説明することができていな い。また、図形の性質を用いた作図についても不十分で、立体の展開図や見取り図のイメージを立体と結びつけてイメージすることについて も課題が見られる。時刻や角の大きさの測定についても、理解が十分ではない。記述の設問については、無回答はほとんどないが、設問に対 して適切な答え方ができない児童が見られる。理科では、学習した内容と用語との結びつきが弱く、理解が不十分なために記述問題での説明 に用いることに課題が見られる。また、実験用具の正しい用い方について理解が弱い部分が見られる。 (2)平成27年度県基礎学力調査 社会ではグラフの読み取りに課題が見られる。グラフの数値を読むことはできるが、そこから考えられること を説明することや、複数の資料を読み取って考えを述べることに課題が見られる。特徴的な気候の原因の説明も 不十分である。4 年国語では語彙力や漢字の読み書きの力が不十分である。そのため、文章の内容の読み取りに も課題が見られる。4 年算数でも問題を正しく読み取ることができていない。また、算数用語を用いて筋道立て て説明する力にも課題が見られる。 2.自校の課題に対する改善策と検証について( 「重点的に行う取組」は太字ゴシック) 重点的に行う取組 検証の方法 日々の授業で行う取組 授業以外で行う取組 ①文章を読む力の向上 国語だけでなく、様々な教科の学習の中で、小見出しを つけたり、内容を要約したりするなどして、文章に書か れている内容の要点を確実にとらえる力をつける。文章 を正しく読むことを意識していく。国語では一人調べの 活動の仕方を工夫し、既習事項が積み上がるように取り 組む。 ②授業のまとめとふりかえりの充実 自分の言葉でまとめが書けるように、キーワードを提示 したり、条件付けを行ったりする。 ➂学びを作るノートの工夫 ノートの書き方のルールを全校で確認し、よいものを 紹介しあったり掲示しあったりするとともによりよい ノートを書くための構造的な板書について取り組む。 ・毎月、月末に児童には学習のふり返り、教師には授業の セルフチェックを行い、言語活動の場の実施について振 り返る機会を持ち、翌月の指導に生かしていく。 ・上手に書けているノートや作文などを掲示し、良い部分 を示して評価していく。 ・学期に一度授業を自由に見合う週間を設け、重点の実施 の様子を見合う。 ①言語活動の取組の工夫 音読や暗唱、読書など語彙力や言語に対する感 覚を伸ばす活動を継続して行い、取り組み方や 評価の方法などを工夫する。 ➁家庭学習の習慣づけ これまでの取り組みを継続し、家庭学習習慣の を強化する。 ➂授業研究会の取組の工夫 研究授業の事前研や整理会で子どもの思考を 高める発問と学びを作るノート指導について 協議し授業で実践する。 検証の規準 ① 一年間読書カードの 100 冊達成人数や暗唱の 合格人数 ②小中一貫で取り組んでいるグッドハビット週 間の取組で、家庭学習についての強化週間を設 け取り組む。取組の結果を集計し、家庭学習の 少ない児童ややり方が十分でない児童を指導 したり、家庭へ呼びかけたりして改善を図る。 ➂研究会では発問と学びを作るノート指導につ いての視点で協議し、実践できたかをセルフチ ェックで確認する。 ①読書カードの 100 冊達成者が 90 人以上 ①月に1つ以上の暗唱を全員が合格する 教師のセルフチェック「量より質の向上をめざして書かせ ②自分の目標学習時間を全員が達成している。 ることができた」の項目のポイントが3.3以上である。 (グッドハビットカード 6 点以上) ➂研究会で➂の視点が盛り込まれている。 ➂教師のセルフチェック(同左) 3 年間計画について(下線部は追加部分) 4月 5月 6月 7月 8月 日々の授業で行う取組 授業以外で行う取組 【日々の授業の取組】 ・1年間の計画を立てる。 ・1 年間の「話す・聴く」学習目標を設定する。 ・「話す・聴く」学習目標強化週間 ・学力調査問題で課題となった問題について復習 し、定着を図る。 ・ふらっと週間を設け、教職員が相互に授業を参 観し合う。 ・家庭学習の手引きを家庭に配布する。 ・グッドハビット週間の実施。 ・国(6年)・県(4・6年)の学力調査を分析し、共通理解を図る。 ・5 月までの漢字・計算テストを行う。 【検証】 ・まとめテストを用い、学力の定着を図る 。 ・児童及び教職員アンケートで取り組み状況を把 握する。 ・単元末テストの期待点通過率等を分析 結果を 2 学期以降の授業に活かすための方策を立て る。 ・1 学期末の漢字・計算テストを行う。 学力調査の結果を分析し、夏休みの課題等に活かす。 ・夏休みに補充教室を開き、全職員で個別指導する。 9月 【日々の授業の取り組み】 ・学力調査問題で課題となった問題に取り組む。 (学習プリント集の活用) 10 月 ・「話す・聴く」学習目標強化週間 ・ふらっと週間を設け、教職員が相互に授業を参 観し合う。 11 月 12 月 1月 2月 3月 【検証】 ・まとめテストを用い、学力の定着を図る。 ・児童及び教職員アンケートで取り組み状況を把 握する。 ・単元末テストの期待点通過率等を分析 【日々の授業の取り組み】 ・ふらっと週間を設け、教職員が相互に授業を参 観し合う。 ・県の評価問題、校内学力調査問題で課題となっ た問題に取り組む。 ・定着が弱い箇所の復習を行う ・「話す・聴く」学習目標強化週間 【検証】 ・単元末テストを用い、学力の定着を図る。 ・グッドハビット週間の実施。 ・上手なノートの取り方について校内研修会で交流する。 ・国・県の学力調査の結果を再分析し、共通理解を図る。 結果を 2 学期以降の授業に活かすための方策を立てる。 ・10月までの漢字・計算テストを行う。 ・グッドハビット週間の実施。(家庭学習強化週間の取組) ・書きマス作文の取り組みについて校内研修会で交流す る。 ・2学期末の漢字・計算テストを行う。 ・グッドハビット週間の実施。(家庭学習強化週間の取組) ・県(5年)の評価問題の結果を分析する。 ・学力の確実な定着を図るための冬休みの課題の取組 ・全校で校内学力テストに取り組み、結果を分析する。 ・2・3月の指導の重点を全教職員で共通理解する。 ・3・5年の学習補充教室を行う。 ・学習プリント集に取り組む。 (活用強化期間) ・グッドハビット週間の実施。(家庭学習強化週間の取組) ・学年末の漢字・計算テストを行う。 ・学力の確実な定着を図るための春休みの課題の取組
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