H28.7.1号 かがやく子ども通信

平成28年度
№7
(7月1日号)
~自立と共生の礎を培い、今と未来を豊かで創造的に生きる子どもを育てる学校~
草津市立老上西小学校 〒525-0066
草津市矢橋町 508-1 TEL 077-566-2401
と き に
め
さ
FAX 077-566-1224
立 ち 止 ま る こ と …
そと
ほんかくてき
ど し ゃ ぶ
テ レ ビ
きゅうしゅう ち ほ う
き ろ く てき
おおあめ
6月21日…目を覚ましたとき、外は本格的な土砂降りで、TVでは 九 州 地方の記録的な大雨を
ほう
じ し ん
ひ さ い ち
つづ
け
さ
こ
とうこう
えいきょう
おも
報じていました。地震の被災地のことに続いて、今朝の子どもたちの登校に影 響 はないかしらと思
はや
いえ
で
い、いつもより早くに家を出ることにしました。
さいわ
あめ
あ
幸 い、子どもたちがやって来るころには雨も上がり、そ
ご
げ
し
つよ
ひ
ざ
て
つ
の後は、夏至の強い日差しが照り付けてきました。
なが
こうしゃ
おお
ひさし
かい ぶ ぶ ん
れんらく
それでも、長い校舎の大きな 庇 と2階部分の連絡デッキ
ひる やす
あんばい
ひ かげ
は、昼休みのころに、よい塩梅に日影をつくってくれまし
うんどうじょう
あそ
あつ
すず
た。運 動 場 で遊ぶ子もほどほどの暑さであればここで涼む
ことができそうです。
ひ
その日の雨は、これから
き せ つ
し き ち
う
の季節、敷地にたくさん植
じゅもく
し ば ふ
せ
わ
えられた樹木や芝生の世話
たいへん
はな
が大変になりそうだと話し
《6月の子どもの様子から》
や さ き
ていた矢先のものでした。
み ず や
す
とりあえずその日の水遣りはせずに済んだのですが、そのような
あたら
《6月の子どもの様子から》
こころ
おいかみにし
かたがた
ことも、新 しい 試 みである“老上西小サポーター”にたくさんの方々
さ ん か
ち
え
のご参加をいただき、そこからなにかよい知恵がみつければよいのにな…と思います。
じだい
ぞんぶん
い
「子どもには、“子どもの時代”を存分に生
ほんつうしん
てほしいと思います。
ごうナンバー
きてほしい」…本通信5月16日号 № 4で、
つづ
そのようなことを綴りました。
じゅぎょう
わたし
リの季節であるように思います。
たい
しどう
せんせい
うご
しいと願う子どもに対して…、活発に動き、
かかわり、はたらきかけようとする子どもに
た
じぶん
む
あ
ど
つよ
もと
たくなります。
かんが
活動の『動』だけではなく、「しっかり 考
めぐ
し
じ
ほんもの
活動しているように見えても、そこに本物の
まな
学びはない」
※
がっこう
※
※
なか
まいにち
おお
学校の中でも外でも、子どもは、毎日、多く
の人とかかわり合いながら、たくさんのこと
どう
おも
なが
「『動』だけでは、たとえどれだけ活発に
ふ
り返り”“自分と向き合う”ことを強く求め
かつどう
う
ことば
対して…、一方で、ときに“立ち止まり”“振
かえ
きょうし
る先生の言葉です。
かっぱつ
いっぽう
おお
ころに指導を受け、その後も長く師事したあ
しかし、“子ども時代”を存分に生きてほ
ねが
どうき
私 や私の同期の多くが、教師になりたての
なつ
“夏”は、まさに“子ども時代”にピッタ
つく
「『動』と『静』のある 授 業 を創りなさい」
せい
たいせつ
える」「思い巡らせる」の『静』も大切にし
がくしゅう
ひとり
を 学 習 します。子ども一人ひとりにいろいろ
お
じしん
なことが起こり、子ども自身がいろいろなこ
き
とをやっていきます。
いことに気をとられてしまったりしがちです。
まわ
ささい
み
さきざき
なかには、周りからは些細に見えても、そ
みとお
大人のように先々を見通すこともできにく
い
むかしむかし
の子にとってはそうとは言えないこともあり
いことです。そのせいでしょうか。 昔 々 の
ます。
私に当てはまったことなのですが、なにかし
あ
はんたい
おとな
かんたん
なが
う
反対に、大人からすれば、簡単に流してし
たいせつ
う
ま
ら上手くいかなかったとき、しくじったとき、
と
ふ つ ご う
まわずに、もっと大切に受け止めてほしいと
ろけん
自分にとっての不都合が露見しそうになった
ばあい
おさな
思う場合もあります。
かく
と
とき、幼 い私はついそのことを隠したり、取
つくろ
ひ び
り 繕 ったりしようとしました。
え
そのような日々のくらしのなかから得たこ
かん
ちが
「ぼくと違うで!」
い み
と、感じたことをきちんと意味あるものにし
「ぼく(だけ)じゃないで!」
てほしいと思います。
なら
そのためには、習ったことや起こったこと、
いったん せ い り
うち
お
さぎょう
ま
もの
い
たいど
やってみたことを一旦整理し、自分の内に落
こ
ふ
ぶん
そのように振る舞う者にも言い分はありま
しんじょう
はいけい
すし、そのような態度をとる 心 情 や背景に
ひつよう
しゅうい
とし込んでいくとでも言うような作業が必要
こころ
よ
周囲が 心 を寄せることも大切です。
うえ
になります。
の
ただし、上に述べたような場面は、“『動』
※
※
※
から『静』へ”“『動』のなかに『静』を”
かな
老上西小では、授業のなかでも、そのよう
おこな
いちじかん
なことが 行 われるよう、一時間の授業のなか
ひ と り まな
ともまな
し く
もんだい
ちから
と
とうにん
がく
く
がっきゅうぜんたい
や
かた
ことば
なに
が、本当はその人の言葉のなかに大切な何か
が含まれているのかもしれません。
『共学び』では、二人、グループ、学 級 全体
かた
いや
ふく
習 課題)に自分一人の 力 で取り組みます。
かんが
あ
れは当人にとっては嫌なことかもしれません
最初の『一人学び』では、その時間の問題(学
しゅう か だ い
にが
もし、そのような場面で、“自分に苦いこ
とを言ってくれる人”と出会えたならば、そ
人学び』の場面を仕組もうとしています。
さいしょ
きかい
で
に、できるだけ『一人学び』『共学び』『一
ばめん
ぜっこう
を叶える絶好の機会だと言えます。
すなお
みみ
かたむ
そんなときには、素直に耳を 傾 けてほしい
こうりゅう
でそれぞれの 考 え方や遣り方を交 流 します。 な…。子どもたちを見ていて、よく思います。
さいど
そして、再度の『一人学び』こそ、その授
※
あたら
※
※
業で 新 しく習ったこと、考えたり感じたりし
ところで、立ち止まったり、振り返ったり、
たことを整理し、自分の内に落とし込む時間
自分と向き合ったりする機会は、他にもある
です。
はずで、圧倒的な 美 しさ、偉大さ、感動と出
ほか
あっとうてき
※
※
※
もちろん、ときに立ち止まることは、普段の
かんどう
子どもたちには、そのような機会にもたく
めぐ
くらしのなかでより多く求められます。
まえ
いだい
会うのもその一つだと思います。
ふだん
め
うつく
さん恵まれてほしいと思います。
(清 水 康
むちゅう
子どもは、とかく目の前のことに夢中にな
行)
ったり、しなければならないことよりもした
ず い じ ぼしゅう
老上西小サポーターは随時募集しています。
と くぎ
まごころ
ささ
みなさんの特技と真心が子どもたちの支えになります。
せつめいかい
たもくてきしつ
ほんじつあんない は い ふ
かい さい
7月19日には説明会(17:00~ 多目的室 本日案内配布)を開催します。
きょうみ
も
かた
さ んか
興味をお持ちいただける方はぜひご参加ください。