VGStudio MAX 3.0 - Volume Graphics

VGStudio MAX 3.0
ハイエンド産業用 CT ソフトウェア
VGStudio MAX 3.0 - CT データのための最先端技術
VGStudio MAX 3.0 は、産業用コンピュータトモグラフィー (CT)
データの可視化および解析を実施するハイエンドソフトウ
ェアの最新バージョンで、これまで以上に将来的ニーズを
見据えた非破壊検査用のソリューションです。
概要
VGStudio MAX 3.0 の機能例:
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サブボクセル精度での面定義
ボクセル、点群、メッシュ、CAD データをネイティブに処理
ボリュームデータを各パーツごとに分解
最新ハードウェアのパフォーマンスをフル活用
必要データでのみ作業を実施することでメモリ消費を
軽減
様々な自動化シナリオでマクロを再利用
曲面においても平面のように容易に検査
解析の結合: 例) 肉厚解析の結果を欠陥/介在物解析
に反映
アプローチが困難な箇所でも計測可能
(座標計測モジュール)
製造されたパーツを CAD データやメッシュデータ(.stl)、
他のボクセルデータと比較(設計値/実測値比較
モジュール)
切断ツールや顕微鏡を使わず鋳物の欠陥位置を検出
(アドバンスド欠陥/介在物解析モジュール)
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実際の加工前に – どの空隙が加工パーツの内側/
外側にあるか、また加工により切断されるかを観察
(欠陥/介在物解析モジュール)
土壌や岩サンプルの CT スキャンなど実際のデータで
バーチャル実験を実施(移動現象モジュール)
多孔質発泡体およびフィルタ材料におけるセル構造の
判定(多孔質構造解析モジュール)
複合材料における繊維配向の算出
(繊維配向解析モジュール)
不十分または過剰な肉厚や隙間の領域を検出
(肉厚解析モジュール)
CT スキャナで撮影された画像から 3D
ボリュームデータセットを再構成(CT 再構成モジュール)
ネイティブ CAD ファイルをインポートし、解析やセグメ
ンテーションタスクに使用(CAD インポートモジュール)
PMI データとして保存される付加的なパーツ情報の利用
(CAD インポート PMI モジュール)
基本機能
2 つのテーマからのインターフェース選択: (左)なじみある従来
からのブライトテーマ(右)新しいダークテーマ
NEW
ユーザーインターフェース
ユーザーインターフェースは見た目は旧バージョンと大き
な違いはありませんが、見えないところで最新技術が使わ
れています:
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ブライトテーマに加えて、VGStudio MAX 3.0 では新たに
ダークテーマが利用でき、グレイバリュー(白黒)画像
で作業をするのに最適です。
ブライトかダークか: アプリケーション全体を通して使
いやすさが向上しています。
改善
パフォーマンス
最新ハードウェアのパフォーマンスをフル活用できるよう、
VGStudio MAX 3.0 は一から開発し直されています:
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SSD や SSD RAID ストレージを搭載した PC に
VGStudio MAX 3.0 をインストールすると、大容量の
データセットを開く時間がとても速くなります。
オプションモジュールの CT 再構成および移動現象では、
複雑なタスクの計算時間を大幅に削減するために、
マルチ GPU*を使用します。
新機能のデータのアンロード/リロードでグレイバリュー
を読まない設定にすると、性能があまり高くない PC でも
高解像度 CT データで作業が行え、プロジェクトも容易
に送れます。グレイバリューにもとづく解析結果も保存
されます。
NEW
データの統合性と安全性
VGStudio MAX 3.0 ではファイルの取り扱いがシームレスかつ
シンプルでとても安全です:
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意図しない変更や編集から raw データを保護します。
同一のプロジェクトファイルに複数ユーザーがアクセス
するような作業環境のために「開く」機能が改善
されました。
シングルファイル保存選択で、元データを含む全ての
ファイルとフォルダが 1 つのファイルにまとめられます。
改善
インスツルメント
距離やグレイバリュー、角度の計測を実施するインスツル
メントは、VGStudio MAX 3.0 では次の点が改善されています:
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マクロおよびテンプレートに対応。
評価機能で許容値をサポート。
* ハードウェアに依存します
基本機能
改善
ブックマーク
VGStudio MAX 3.0 では、ブックマークを(テンプレートのよう
に)入出力して各種データセットに適用できます。ブックマー
クを使うと、オブジェクトや解析、計測が複数存在するプロ
ジェクトで様々なビューが容易に切り替えられます:
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ブックマークでは 3D や 2D ビュー、クリッピング、選択
している座標系やレンダリング設定を保存できます。
ブックマークのインポートやエクスポートが可能です。
ブックマークを他のデータセットに適用できます。
マクロにも対応しています。
NEW
アクティブコラム
VGStudio MAX 3.0 のアクティブコラム機能は、色分け表示する
解析結果パラメータを素早く切り替えることができます:
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解析結果の可視化や統計値の色分けで、対象とする
パラメータを選択します。
例えば、欠陥の表示を体積ベースから直径ベースに
クリック 1 つで切り替えられます。
ボクセル、点群、CAD、 メッシュデータサポート
改善
VGStudio MAX 3.0 では、CAD、メッシュ、点群データをインポー
トしたり、ネイティブで作業を実施する機能が豊富です:
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アクティブコラムにより、欠陥を体積、球形度、直径、サーフェスま
での距離といった様々な結果に基づく色分け表示が可能に(上か
ら下)
ボクセル、CAD、メッシュデータに加て、VGStudio MAX 3.0
では点群データもサポートしています。
サポートしているデータタイプ(ボクセル、CAD、メッシュ、
点群データ)に応じて幾何要素のフィッティングを最適化
するので、計測の不確かさが低減されます。
破損した CAD やメッシュデータもインポート段階で修正
し、最適化が実施されます。
CAD およびメッシュのレンダリング能力も大幅に改善
されました。
CAD やメッシュデータをボクセルに、ボクセルから
メッシュ、メッシュから点群、点群からメッシュに変換
できます。
関心領域(ROI)を CAD やメッシュデータに作成し、設計値/
実測値比較や肉厚解析で使えるようになりました。
実際に CT で撮影する前に – CAD モデルで ROI テンプレートを作成。評価用テンプレートを作成
することにより、形状検査タスクの高速化や自動化が
実現します。
ボクセルデータにおける 数学的操作
NEW
VGStudio MAX 3.0 では初めてボクセルデータで数学的操作が
可能になりました:
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ボクセルデータセットの加算、減算、平均化
局所最大/最小データセットの算出
加算、減算、平均を基にしたボクセルデータを導き
出します。
異なる方法でスキャンされたデータセットでも、
1 つにまとめて意味のあるデータセットにできます。
改善
アニメーション機能
VGStudio MAX 3.0 のアニメーション機能では、CT データをより
鮮やかにプレゼンテーションできます:
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スライス画像またはムービーを保存するとき、新機能の
ピクチャーインピクチャーでは、3D モデルにおける正確な
断面位置を表示します。
新機能のアンチエイリアシングはレンダリングを滑らかに
します。
新機能のオブジェクトエクスプローダは、セグメント化
したオブジェクトの展開アニメーションを作成します。
フル機能の従来モードとシンプルな簡単モード:
これまでのように 3D アニメーション作成ツールは 2 つから選択できます。
改善
セグメンテーションツール
VGStudio MAX 3.0 のセグメンテーションツールではデータセッ
トを各パーツに分解できます。
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セグメンテーションツールには手動マーカー、ドロースタイル
のツール、半自動ツール(例:領域成長)等があります。
ピクセルベースの画像編集ツールに慣れていれば、
セグメンテーションツールの使い方は簡単です。
セグメンテーションツールでは、データセットを各パーツ
ごとに分解できます(関心領域)(ROI)。
ROI はコンポーネントや素材ごとに作成可能です。
解析や可視化範囲を ROI に限定できます。
CAD モデルを局所適用型面定義の開始外形に使用
することで、より容易に正確な面の生成が行えます。
これは特に複数マテリアルの場合に有用です。*
クリッピングオブジェクトからの ROI 生成が可能
になりました。
VGStudio MAX 3.0 ではサブボクセルでセグメンテーション
が行えるので、解析タスクの精度が更に向上します。*
* 座標計測モジュールが必要です。
新しいオブジェクトエクスプローダ―は、セグメント化されたオブ
ジェクトの分解図をアニメーション化
基本機能
ペットボトルの円筒面を平面展開してスライス画面で表示
改善
屈曲構造での作業
VGStudio MAX 3.0 では、屈曲した構造での作業がシンプル
になりました:
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非平面ビューモードは、円筒状のオブジェクトを「展開」
したり、屈曲した表面を平坦化/水平にして、断面で
オブジェクトをスクロールして確認できるようにする
機能です。これまでは円筒状のオブジェクトでしか
機能しませんでしたが、自由曲面でも使えるようになり
ました。
新しい非平面リサンプルでは、屈曲面(自由曲面)を平坦
にし、この水平になった面で抽出してまた元の屈曲面に
戻すことができます。
スラブ厚の設定では連続するスライスを 2D ビュー 1 つにまとめることで、複数のスライスの情報が一目で
分かるようになります。
改善
ドキュメント作成と出力
VGStudio MAX 3.0 では、データの表示と結果のドキュメント
作成について包括的に機能を刷新し、柔軟なレポート作成
機能を追加しました。.pdfファイルを直接作成できるという
のは、多くの改善における一例です:
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色分け表示された解析結果を 3D や 2D ビューで確認。
画像、ヒストグラム、表データを一般的なファイル形式
で出力して他のアプリケーションで使えるようにします。
新しいVGレポート形式(.vgrf)で出力することにより、
所望の方式でデータを使用できます。VGStudio MAX 3.0
は全ての解析結果を標準化したフォルダおよびファイル
構造で保存します。
Microsoft Excel 互換の包括的で完全にカスタマイズ可能
なテストレポートを作成します。カスタマイズ後には、
ボタンをクリックするだけで 表や画像を含む結果を
.xlsx や.pdf で出力できます。
(この機能には Microsoft Excel が必要です。)
.pdf ファイルを直接作成できます。VGStudio MAX 3.0 では
新しく.pdf フォーマットをネイティブにサポートしています。
スライス画像を保存するとき、新機能のピクチャー イン
ピクチャーで、3D モデルにおける各断面の正確な位置を
表示します。
新機能トップレベルレポートでは、1 つのオブジェクトに
関連する全解析のレポートを生成します。
新しいルールベースの画像および注釈生成では、
VGStudio MAX 3.0 で生成する画像や注釈に適用する
ルールが設定できます。例えば、指定サイズを超える
欠陥の画像を全て生成、など。
改善
マクロとテンプレート
マクロは自動化処理に便利な機能です。VGStudio MAX 3.0 で
は、全く新しい柔軟性のあるマクロのコンセプトを採用し
ています:
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新しいマクロコンセプトにより、結合や変更が可能になり、
様々な場面でマクロをフレキシブルに再利用できます。
複雑な解析手順をマクロに保存し、一つのデータで実行
したり、(バッチ処理ツールを使って)複数のデータセット
で実行できます。
VGStudio MAX 3.0 で作成したマクロやテンプレートは VG InLine 3.0 で自動化に使用できます。
改善
NEW
VGStudio MAX 3.0 の解析の結合機能では、連続する解析結
果を結合できます。
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解析結果の結合では、ある解析を実施後に別のモジュ
ールでフォローアップ解析を行ったとき、前の解析の結
果を考慮することができます。
例えば肉厚解析を実施して、これを欠陥/介在物解析と
結合すると、欠陥は大きさ別に分類されるだけではなく、
周囲の肉厚も考慮した大きさ別に再分類されます。
評価
包括的な検査計画を評価として保存し、半自動または全自
動でパーツを検査します:
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解析の結合
各評価にはパーツの包括的な検査計画が含まれてお
り、さらに、様々な解析の判定を論理的に結合して最終
的な合否判定を行えます。
VGStudio MAX 3.0 で作成された評価は VG InLine 3.0 の
検査でも利用可能です。
VGStudio MAX 3.0 で作成したマクロとテンプレートを VG InLine 3.0 で自動化に使用。
オプションモジュール
VGStudio MAX 3.0 では、思いつくほぼ全ての用途でお使いい
ただけるオプションモジュールを提供しています。
移動現象の色分けによる可視化:(左)圧力、
(右)ストリームライン
NEW
移動現象モジュール
VGStudio MAX に新たに追加された移動現象モジュールで
は、例えば、土壌や岩のサンプルの CT スキャンでバーチャ
ル実験を行い材料特性を計算できます。
以下のことが行えます:
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多孔質材料や複合材料の CT スキャンで孔の大きさの
シミュレーションを実施;
流れや拡散のバーチャル実験結果を使って、均質化され
た材料特性を計算: 例)絶対透過性、屈曲度、形状因
子、分子拡散性、電気抵抗性、熱伝導性、ポロシティ;
メッシュセルを各種形式でインポート
(例:NASTRAN、PATRAN);
インポートしたメッシュセルに対して、実際の材料から
の情報を追加してより豊かな情報とし、
VGStudio MAX 3.0 で定義した材料特性を
シミュレーションソフトウェア用にエクスポート
OpenCL の組込みにより、モジュールが複数の GPU を使用で
きるようになり、計算速度が高まります。
気孔形態と毛管圧力モジュール (移動現象モジュールの一部):
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気孔形態と毛管圧力モジュール は、多孔質材料のスキ
ャンについて孔の大きさの分布と毛細管圧力排出曲線
を計算します。
こういった量的値は、例えば地球科学における土壌や
岩のサンプルの特徴づけに使われます。
NEW
多孔質構造解析モジュール*
多孔質発泡体およびフィルタ材料におけるセル構造の判
定がボタンクリックで実施できます。VGStudio MAX 3.0 の新
しいモジュール 多孔質構造解析では、例えば CT データを
セルやエッジ、接触面に分けたり、更なる解析のための様
々な統計値を計算することができます。
取得できる広範にわたる情報の例:
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発泡体のような構造のエッジやセルなどを可視化して特性を計算
* 多孔質構造解析モジュールは、VGStudio MAX 3.0 の初期リリースには含まれれません。
セルの平均体積、面積、直径
平均接触面積および直径
エッジの平均長さおよび厚さ
オイラー数およびオイラー標数
平均曲率および総曲率、ほか
オプションモジュール
従来手法のような測定プランの
ボクセルデータへの適用が容易
改善
座標計測モジュール
コンポーネントの最もアクセス困難な箇所でも測定できま
す。 オブジェクトの位置合わせに有用な機能を 座標計測
モジュール (CMM) に追加し、ベストフィットによる位置合わ
せが大幅に改善しました。
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アラインメント技術の強化(例: 高度なアライメントタ
スクを解決するための 3-2-1 レジストレーションでのオフ
セットおよび回転など)
サンプルの一部のみをカバーするスキャンを、例えば CAD モデル全体に位置合わせするフィーチャーベースの
位置合わせモード
位置合わせの結果を公差判定して、位置合わせの質を
判定
線および面の輪郭度
幾何要素の変換選択肢を追加
外形の最小/最大フィットポイントを抽出
自動生成される何千ものフィットポイントを利用し、
計測の不確かさを軽減
CAD データやメッシュデータ(.stl)、他の CT スキャンで前
もって検査計画を作成
VGMetrology 3.0 用に.mvgl ファイルで保存
以下が追加されました:
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ボクセル、CAD、メッシュデータに加えて、点群データで
も計測が行えます。
幾何寸法、幾何公差を含む豊富な計測機能
(DIN EN ISO 1101 に基づくGD & T)
サポートしているデータタイプに合わせてオブジェクト
の位置合わせを最適化 (ボクセル、CAD、メッシュ、
点群データ)
拘束条件付き位置合わせ: 例)他の軸をロックして 1 軸
のみで回転
✓
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VGStudio MAX 3.0 の Volume Graphics 計測カーネルはドイツ国立計量機関 (PTB:物理工学研究所)による検証を受けています。
Surface
Air
Material
マテリアルと空気の境界が表面であり、この境界は、単一のグレイバリューで定義されることがよくあります。しかし、拡張面定義を使用する
ことで、境界を定義するためのグレイバリューは局所的な周辺ボクセルのグレーバリューに応じて計算されます。これにより、より精密な境界
面を得ることができます。
改善
拡張面定義(座標計測モジュール内包)
精度の高い、局所適応型の新しい面定義は、自動化環境
であってもサブボクセル精度で行えます。自動および手動
モードの面定義に加え、新機能のインターバルベースによ
りこれが可能となりました。
サブボクセル精度を実現するため、VGStudio MAX はボクセ
ルよりも小さな細部を可視化するように各ボクセルのグレ
イバリューを処理します。
新しいインターバルベースの面定義を使用することで以下
が可能です:
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バックグラウンドとマテリアルグレイバリューの
インターバル(区切り)を定義し;
これまで不可能であった検査タスクを新たに実行; 更に
自動検査タスクの高速化が図れます。
スムーズなだけでなくより詳細に:サブボクセル精度の境界面定義(右)は、ボクセル精度の面定義(左)に比べて、測定の不確かさを低減します。
オプションモジュール
繊維複合材料の解析:様々な繊維配向の
色分け表示、主配向表示、配向分布表示
改善
繊維配向解析モジュール
大幅に改善された繊維配向解析モジュールでは、炭素繊
維強化プラスチック(CFRP)やガラス強化プラスチック(GRP)
といった繊維複合材料を詳しく観察できます。またその結
果はシミュレーションソフトウェア用などにエクスポート可
能です。
特にレイヤー状や織物構造材料の解析に向けた機能をよ
り多く追加しました。
モジュールで算出できる例:
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ローカル繊維配向
ローカル繊維ボリューム比
グローバル繊維配向分布
グローバルボリューム比
他の統計パラメータ
以下のことが行えます:
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ローカル繊維配向に色づけしたり、ベクトルやテンソル、
ストリームラインで可視化;
ヒストグラムなどによってグローバル繊維配向を
可視化;
配向テンソルの各コンポーネントの折れ線グラフを生成
することで、設計値と実測値を簡単に比較
新たな対応ファイル形式 PATRAN および NASTRAN で
シミュレーションメッシュをインポート;
任意数の方向で角度分布の詳細を 2D ヒストグラムで
可視化:
粗紡における主配向を特定;
これらの材料特性をシミュレーションソフトウエア用
に出力
改善
欠陥/介在物解析モジュール
改善された欠陥/介在物解析モジュールでは、鋳物の空隙、
空洞、介在物位置を検出後、欠陥の詳細を取得できます。
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空隙や空洞、介在物を自動検出、解析および可視化
それぞれの欠陥についての豊富なパラメータ(欠陥位
置、欠陥稠密度、欠陥サイズと幾何情報、再近傍の欠陥
との間隔、各欠陥の参照サーフェスとの距離)の算出
全体の欠陥率の算出、欠陥体積ヒストグラム
解析結果の出力および MAGMASOFT ® 等からの
シミュレーション結果のインポート
欠陥検出アルゴリズム VGDefX による様々な抽出条件に
基づく最適化された欠陥算出
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切断面を検出および計算し(加工後のCADファイル要)、
加工前テストで許容値を適用。どの空隙が加工パーツ
の内側/外側にあるか、また加工により切断されるかの
判定
解析の結合: 例) 肉厚解析を欠陥/介在物解析の前に
実行することで、欠陥をそのサイズで分類するだけでな
く、局所的な肉厚とサイズに応じて再分類
フィルタ機能で様々な形状の欠陥を検出
結果を散布図で可視化
欠陥/介在物検出と加工前検証を実施し、レポートで分類
オプションモジュール
CT データで直接 P 202/P 201 に則した 2D 解析
改善
アドバンスド欠陥/介在物解析モジュール
改善されたアドバンスド欠陥/介在物解析モジュールでは、
切断ツールや顕微鏡を使わなくても鋳物の欠陥が発見で
きます。同モジュールは、VDG(ドイツ鋳造技術協会)が定め
る、非鉄金属の鋳物の空隙に関する検査標準 P 201 および P 202 を満たしています。
特徴:
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VDG規則 P 201(VW 50097)に加えて、P 202(VW 50093)に沿
った欠陥解析もサポート
長時間におよぶ顕微鏡用断面およびサンプル製作に費
やす膨大な労力を削減
CT スライス画像から自動で欠陥の面積を数値化
テンプレートにより、手動操作なしで全部品に解析を
素早く繰り返し適用
改善
CAD インポート PMI モジュール*
CAD インポートモジュールは、CATIA V5 や Creo/Pro/ENGINEER
といったネイティブ CAD ファイルを直接読むことができ、
読み込んだファイルは設計値/実測値比較やセグメンテー
ション、その他のタスクに使用できます。
CAD インポート PMI モジュールでは、製品製造情報(PMI)
にも対応しています。PMI データでは付加的なパーツ情報
(例:寸法、GD & T、レイヤー、注釈、キャプションなど)を追
加できます。
CAD インポートモジュール:
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線および面の輪郭度をサポート
自動補完モードの強化
CAD のジオメトリを、フィットした幾何要素で置き換え
CAD のビューを自動でブックマークに変換
CAD インポート PMI モジュール:
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多くの CAD システムで生成可能な PMI(製造設計情報)
データを自動変換し、インテリジェントに評価***
測定計画の準備時間を大幅に短縮し、品質管理の効率
を向上
VGStudio MAX 3.0 の基本機能である STEPS や IGES の
インポートに加え – CATIA V5 や Creo、Pro/ENGINEER の
CAD モデル読み込み**
* Tech Soft 3D による CAD 変換技術
** サポートする CAD フォーマット: CATIA V5 (R4 to V5-6R2015)、Creo (Elements/Pro 5.0、Parametric 3.0). ベータ版: CATIA V4 (~ 4.2.5)、JT (~ 10.0), Pro/ENGINEER (~ Wildfire 5)、Siemens
PLM Software NX (Unigraphics V11.0 to NX 10.0)、Solid Edge (V19 – 20、ST – ST8)、SolidWorks (~ 2015)
*** PMI インポートは CATIA V5 と Creo をサポートしています。ベータ版では Pro/ENGINEER および Siemens PLM Software NX にも対応しています。
PMI データから測定プランをインテリジェントに取り込み CT データへ適用
オプションモジュール
設計値/実測値比較 モジュール
改善
改善された設計値/実測値比較モジュールでは、ボクセルデ
ータと CAD または他のボクセルデータとの比較が直接行え
ます。ソフトウェア上で部品の寸法が直接比較できるので、
効率的に作業が行えます。
特徴:
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CAD データ(STEP、IGES)、メッシュデータ(STL)および
ボクセルデータとの形状比較が可能
様々なパラメータで許容値を設定 例: 偏差(最小、最
大、累積)
不完全な CAD やメッシュデータの処理
注: 設計値/実測値比較モジュールの利用には座標計測モ
ジュールが必要です。
スキャンデータを CAD
データと比較
Deviation [mm]
0.50
0.30
0.10
-0.10
-0.30
-0.50
偏差の色分け表示と任意箇所での注釈
改善
肉厚解析モジュール
肉厚解析モジュールを使用すると、不十分または過剰な肉
厚の検出や隙間の領域を自動的に直接CT/ボクセルデータ
で特定できます。
特徴:
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自動で素早く肉厚を解析
様々なパラメータで許容値を適用 例: 肉厚(最小、最
大、平均、偏差)
新たなノイズフィルタで誤検出を低減(これは特に
自動検査で有用です。)
注: 肉厚解析を可能な限り高精度で、精密に定義された座
標系で評価する場合は、オプションの座標計測モジュールが
必要です。
Wall thickness [mm]
10.000
8.230
6.450
4.680
2.910
1.140
肉厚解析結果の色分け表示
最高パフォーマンスの実現のため、VG の再構成モジュールは OpenCL によるマルチ GPU をサポート
改善
CT 再構成モジュール
改 善された C T 再 構 成モジュールでは 、高 速 かつ正 確
に CT スキャナーで撮影された画像から 3D ボリュームデ
ータセットを生成します。生成されたデータを利用して VGStudio MAX 3.0 で解析や可視化ができます。
特徴:
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OpenCL の組込みでマルチ GPU に対応し、計算を高速化
インタラクティブな再構成プレビュー
コーンビーム、ファンビーム、平行ビーム、プラナー
およびヘリカル(螺旋) CT に対応
CT ジオメトリのミスアライメント補正を含むプラナ
ー CT のサポートを強化
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ヘリカル(螺旋状)やプラナースキャンなどでの画像再構
成において、FDK(Feldkamp、Davis、and Kress)および ART(代
数的画像再構成法)アルゴリズムの使用
メタルアーチファクトとリングアーチファクトを低減
スキャンジオメトリの自動補正の更なる強化(例: 水平
方向のディテクタオフセットおよび軸の傾斜補正)
ボリュームグラフィックスの標準のビームハードニング
補正やアドオンのオプションモジュールである反復アー
チファクト低減機能(CT 再構成 IAR)*による画像品質の
改善
* Fraunhofer EZRT による技術ライセンス供与
左:メタルアーチファクト低減なし
右:メタルアーチファクト低減あり
ライセンスとソフトウェアパッケージ
ライセンスのオプション
ソフトウェアパッケージ
VGStudio MAX 3.0 はドングルライセンスとフローティングラ
イセンスを 6 か国語でご用意しております(英語、ドイツ語、
フランス語、日本語、中国語、韓国語)。* ソフトウェアは初
年度のプレミアムサポート契約が付属し、製品のアップデー
トならびに優先的なサポートを受けることができます。
VGStudio MAX 3.0 はオプションモジュールを組み合わせるこ
とで、あらゆる業界のご要望にお応えします。各種業界の
アプリケーションタスクに応じたソフトウェアパッケージを
ご用意しています。詳細は下記をご覧ください。
VGStudio MAX 3.0 ご導入検討には、すべての機能が含まれた
無 料 評 価 ラ イセ ン ス を 弊 社 ウェブ サ イト ( w w w .
volumegraphics.com/ja/products/evaluation)からリクエストいた
だけます。
システム要件
VGStudio MAX 3.0 の最新システム要件は弊社ウェブサイトに
てご確認いただけます。
www.volumegraphics.com/ja/support/system-requirements.
ソフトウェアパッケージ
おすすめの用途/ユーザ
構成
VGStudio MAX 3.0 幾何形状パック
– 様々な産業における座標計測や
品質保証;
– 部品の形状評価;
– 例: 初品検査、ツール補正、
アセンブリ検査またはダメージ
解析およびあらゆる設計値/
実測値比較
オプションモジュールを含むパッケージは、モジュールを
個別に購入するよりも割安となります。パッケージにご希
望の機能がない場合には、VGStudio MAX 3.0 のオプションモ
ジュールを個別にご購入いただけます。詳細に関しまして
は、弊社セールスチームにご相談ください。
全てのソフトウェアパッケージは付随する初年度プレミア
ムサポート契約により、常に最新状態のソフトウェアが利
用可能です。
改善
VGStudio MAX 3.0
マテリアルパック
VGStudio MAX 3.0
幾何形状プラス 1 パック
– 様々な軽量設計(例: 航空宇宙科学); – 自動車産業、宇宙航空および医療
– 部品の素材分野についての詳細
エンジニアリング;
な洞察;
– 鋳造部品の検査;
– 複合材料の欠陥、空隙、介在物
– 幾何形状および材料関係の
といった特定のマテリアル構造や
プロジェクト
繊維配向など;
– 多孔質発泡体やフィルタ材料の
セル構造の判定
座標計測モジュール
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設計値/実測値比較モジュール
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肉厚解析モジュール
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欠陥/介在物解析モジュール
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アドバンスド 欠陥/介在物解析モジュール
繊維配向解析モジュール
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移動現象モジュール
多孔質構造解析モジュール
* 初期リリースでは、使用できない言語パッケージもあります。
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VGStudio MAX 3.0
幾何形状プラス2
パック
NEW
VGStudio MAX 3.0
アドバンスドマテリ
アルパック
– 自動車産業などを主とするアルミ – 樹脂射出成型や繊維複合材料
鋳造;
を扱う産業;
– P 201/VW 50097 や P 202/VW 50093 – 部品の材料特性および形状の
を踏まえた鋳造物の非破壊 2D 洞察。繊維複合材料にも
欠陥解析を CT スライス画像での
利用可能です;
直接実施
– 例: 欠陥、空隙、介在物、
複合材料の繊維配向や設計値/
実測値比較、肉厚解析
改善
NEW
VGStudio MAX 3.0
オイル & ガスパック
– 石油ガス産業、地質学、
建設産業やフィルター製造業;
– 欠陥の様々なフェーズや
複合材料の計測および解析;
– 例: 多孔質発泡体やフィルタ
素材のセル構造判定、複雑な
現象 (例:浸透率、拡散率、
電気抵抗率や熱伝導率)の算出
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VGStudio MAX 3.0
コンプリートパック
– 品質保証での様々な解析や
計測タスク
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ボリュームグラフィックス
ボリュームグラフィックスは 1997 年に設立され、産業用 CT データの解析および可視化ソフトウェアを開発しています。現在、多
岐にわたる産業において、多数の企業がボリュームグラフィックスのソフトウェアを、研究開発、生産および品質保証で分析、検
査、計測のために使用しています。お客様より、ボクセル、点群、メッシュ、CAD データを単一アプリケーションで可視化・解析で
きると評価をいただいています。
VGStudio MAX は拡張可能なハイエンドソフトウェアであり、VGStudio は CT データ解析と可視化の世界へ踏み出す際のエントリー
製品です。VG InLine は生産現場の中または側での産業用 CT の利用を可能とし、VGMetrology は CT スキャナーを包括的かつ精密な
計測装置へと変貌させます。また、myVGL は VG 製品を通じてユニバーサルに CT データを閲覧するためのフリービューアーです。
お客様はサポート以上のものを得ることができます:ボリュームグラフィックスは、トレーニングやパートナー認定、産業用 CT の
全てに関するコンサルティングサービスおよび解析、可視化ボリュームデータ処理に関するカスタマイズ開発を提供しています。
ソフトウェア製品、
サポート、トレーニング、カスタマイズ開発、コンサルティングサービスに関する詳細はウェブサイトをご覧ください。
ボリュームグラフィックス 株式会社
〒 462-0837
名古屋市北区大杉 1-3-19
電話: 052-508-9682
ファックス: 052-508-9689
[email protected]
www.volumegraphics.jp
Volume Graphics, Inc.
415 Minuet Lane, Suite C
Charlotte, NC 28217, USA
電話: +1 704 248 7736
ファックス: +1 704 248 0558
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VG-034-JA-v05_B | 07.2016
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