「平成28年度第1回医療福祉機器技術事業化交流会」の実施報告書を掲載

平成28年度 第1回 医療福祉機器技術事業化交流会 開催報告
「ウェアラブル機器のヘルスケア分野への応用動向と中国地域のヘルスケア研究シーズ」
主 催 :公益財団法人 ちゅうごく産業創造センター
【概 要】
中国地域企業の健康ビジネスへの新たな参入や新製品・事業化に繋がる出会いの場を提供し、ヘルスケア・医療
福祉分野の最新情報や企業とのマッチングを目的とした大学等の研究シーズを紹介する「医療福祉機器技術事業化
交流会」を今年度3回開催します。
第1回目は、ウェアラブル機器やスマートフォンなどと生体センサーを連携させた生体情報のモニタリングシステム
が国内外で開発され始め、今後の健康ビジネスにおいて多様なサービスが新たに展開される見通しから、「ウェアラブ
ル機器のヘルスケア分野への応用動向と中国地域のヘルスケア研究シーズ」と題して開催しました。
基調講演では、(公財)医療機器センターの鈴木室長にヘルスケア・医療機器におけるモバイルヘルスの位置付け、
ビジネスの仕組みおよび事例紹介としてモバイル・ウェアラブル型の機器を中心に各機器の構成や機能、ビジネスモ
デルなどについてご紹介いただきました。
【講演風景】
講演では、株式会社ウェルビーの比木代表取締役に
日本におけるPHR(パーソナルヘルスレコード)事業の
状況、PHR を得るためのウェアラブル機器との連携状況
およびスマートフォンによりPHRを患者と医師が共有し
健康管理を支援するビジネスモデルなどについてご紹介
いただきました。
両講演ともビジネスモデルなどが今後の製品開発などに
参考になるとの好評の声を多くいただきました。
シーズ紹介では、岡山大学大学院の笠原教授から開発
された在宅見守りシステムの概要、有用性および更なる
システム開発について、続いて岡山県立大学の綾部准
教授から健康づくりのために行う運動・身体活動を計測
するためのウェアラブルセンサーの誤差要因および測定
精度の高いウェアラブル機器の開発について、最後に
山口大学大学院の森川教授から仮想で抱きしめることにより
安心感を与えることのできる仮想抱擁システムの概要および実用化に向けての対策についてご紹介いただきました。
各シーズとも事業化に向けて検討したい企業・団体があり、今後マッチングを進めていきます。
【日程・場所】
日 時 : 平成28年7月27日(水) 13:30~17:10
会 場 : ホテルセンチュリー21広島
【参加者】
83名
【プログラム】
●基 調 講 演
●講
演
●シーズ紹介1
●シーズ紹介2
●シーズ紹介3
「モバイル・ウェアラブル端末の医療ヘルスケア応用とビジネス展開」
(公財)医療機器センター 医療機器産業研究所 調査研究室 室長 鈴木 孝司 氏
「医療向けPHR(パーソナルヘルスレコード)の導入事例と今後の可能性
~ウェアラブル機器とのデータ連携事例など~」
株式会社ウェルビー(Welby) 代表取締役 比木 武 氏
「デジタルヘルスとしてのリアルタイムモニタリングシステムの活用」
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 教授 笠原 真悟 氏
「健康づくりのための最適な身体活動を定量するために評価すべき生体情報」
岡山県立大学 情報工学部 人間情報工学科 准教授 綾部 誠也 氏
「電子の鏡『ハイパーミラー』を用いた、安心感を与える仮想抱擁システムの開発」
山口大学大学院 創成科学研究科 応用医工学コース 教授 森川 治 氏
この事業は、競輪の補助を受けて実施しています。
http://ringring-keirin.jp