指導案

2交通事故によるけがの防止
指導案
目
標
・中学生の交通事故は自転車乗車中など,身近な状況で重大なけがが起きる危険性があることに気づく。
(関心・意欲・
態度)
・交通事故の原因として,人的要因と環境要因に車両要因も加わって起きることを理解する。
(知識・理解)
・危険を予測したり回避するための事例練習を通して,状況判断に必要な考え方を学習する。
(思考・判断)
学習内容
中学生の交通事故の
現状
授業のすすめ方
留意点
自転車事故の事例について,事例1:中学生が被害者と
・事例については,連続写真やビ
なる例,事例2:中学生が加害者となる例を見る。
2つの事例の原因について人的要因,環境要因,
その他に分類してみましょう。また2つの事例の共通点
発問1
導
入
デオなど実際の事故に近い教材
を使用する。
・机間巡視する。
と相違点について書き出してみましょう。
説明1
中学生の交通事故は,自転車乗車中の事故が多
く,3大要因は安全不確認,一時不停止,信号無視であ
発問2
交通事故の場合,人的要因と環境要因以外にも
事故が起こる要因がありますが,それは何ですか。
説明2
事故の原因には,人的要因と環境要因にプラス
して車両要因が関係している場合が多いことを知る。
危険予測と危険回避
発問3
事例3と事例4について,どのような危険が潜ん
でいるか考えられるだけ挙げてみましょう。
事例3:渋滞している車道を走行中,駐車してい
る車の横を通り過ぎようとしている場面。
事例4:信号のある十字交差点,青信号,右手前
展
開
説明3
自転車整備の重要性を強調する。
・危険予測のポイントについて,
教科書 p.91についてアドバイ
スする。
・机間巡視する。
・前時に学習した,
「何が」「どの
ように」を具体的に予測できて
事故を防止する能力として,潜んでいる危険を
自転車安全利用五則について説明し,安全な行
動として,目と耳による安全確認・速度減速・歩行者優
発問4
・ブレーキ,タイヤの空気圧など
いるか。(思考・判断)
先のルールなどを確認する。
環境整備
中から車両要因の例を引き出し
説明する。
場面。
環境要因,車両要因から危険を予測する。
説明4
・発問2で挙げたその他の項目の
の車両が左方向指示器を点滅させている
予測し,回避する準備をしておくことが必要。人的要因,
安全な行動
がらたくさん記入できているか。
(関心・意欲・態度)
ることを知る。
事故の起きる要因
・事故の原因について,分類しな
・要因による分類と合わせて,被
害者と加害者の両方の立場から
予測させる。
・自転車安全利用五則について学
習プリントに正しい答えを記入
しているか。
(知識・理解)
通学路の道路環境を思い浮かべて,交通事故防
止のために,整備されている場所と危険な場所をそれぞ
れ挙げてみましょう。
ま
と
め
本時のまとめ
指示1
これまでの自分の行動を振り返り,交通事故を
起こさないために今から実践することを記入する。書い
たことを発表する。
次時の予告
発問5
・人的要因・環境要因・車両要因
と分けて考えるようアドバイス
する。
地震など予測が困難な災害の場合,予測する力
の代わりに必要なことは何だろう。
授業ワンポイント
中学生の交通事故として最も多い,自転車乗車中の事故を中心に取り上げ,自分の生活に密着した内容として考えさせる。
事例練習を通して,危険を予測したり回避するために必要なポイントを具体的に気づかせる。
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