事 業 報 告 書 住友グループ各社より所蔵の作品を借用し、一昨年より毎年開催して参りました住友グループ絵画展 は、本年の「フランス絵画の贈り物」展で今回のシリーズを終了いたしました。一昨年の「花」展、昨 年の「ちょっとパリまで」展と併せ、本企画は5万人近くのお客様にご覧頂くことができました。住友 グループが所蔵する美術作品を、当館が展覧会開催によりご紹介することは、住友グループ各社の文化 貢献活動として意義深いと考えております。お運び頂いたお客様、ご協力頂いた住友グループ各社に厚 くお礼申し上げます。 また、本年度は、本館にて当館コレクションの基礎を築いた住友家15代当主住友春翠の、生誕150周 年を記念した展覧会を開催しました。春翠は、明治から大正にかけ、住友の事業の近代化を推し進める とともに、多彩な文化活動に関わりました。展覧会は、美術品を飾る空間としての邸宅をとりあげ、そ こで展示・鑑賞された美術品に加え、春翠の美意識や社会文化活動、更に経済・社会環境までを二部に 亘り紹介した内容となっております。本展覧会は平成28年度分館へ巡回し、東京地区のお客様へも、住 友春翠の人となりをご紹介できればと存じます。 「きものモダニズム展」では、多くの着物をお召しになったお客様にお越し頂き、六本木1丁目駅付 近がいつもより華やいだようでした。かつて大衆に愛された「銘仙」のきものに、現在でも幅広い層の 多くの方々からご支持を頂いていることは、大きな喜びです。 展覧会の質の向上、研究レベルの向上、また収益の向上等、まだまだ当館の課題は山積しております が、引き続き皆様のご支持を得られる美術館を目指し、努力を重ねて参りたいと存じます。 Ⅰ.事業の概要 1. 保存・公開事業 (1)展覧会の入館者数 本館(京都)で4回、分館(東京)で3回、計7回の展覧会を開催し、前年比4千人減の47千人の 入館者をお迎えしました。 本館 展覧会名 期間 住友グループの企業文化力Ⅲ 3/21~5/17 フランス絵画の贈り物 (49日間) 住友コレクションの明清書画 5/23~7/12 入 館 者 数 有料 優待 計 1日 平 均 (44日間) Baron住友春翠 (33日 間 ) 数寄者住友春翠 10/20~ 11/29 常設展「中国青銅器の時代」 (企画展開催期間外入館者) 平成27年度本館入館者計 (36日 間 ) 上記企画展と 9,574 195 2,345 1,303 3,648 83 2,198 1,738 3,936 119 2,641 1,730 4,371 121 0 62 62 63% 37% 対前年 +2,691 13,682 7,909 21,591 133 61% 39% 11,612 7,288 18,900 107 同じ 162日 (参考) 平成26年度本館入館者計 3,076 9/5~ 10/12 邸宅美術館の夢 きれいさびを求めて 6,498 177日 -1- 分館 展覧会名 期間 小川千甕 3/7~5/10 縦横無尽に生きる (56日間) 住友グループの企業文化力Ⅲ 5/30~8/2 フランス絵画の贈り物 (56日間) きものモダニズム 9/26~12/6 入 館 者 数 有料 優待 計 1日 平 均 (62日 間 ) 平成27年度分館入館者計 174日 (参考) 平成26年度分館入館者数 182日 2,168 2,096 4,264 76 4,996 3,154 8,150 146 8,639 4,402 13,041 210 62% 38% 対前年 -7,003 15,803 9,652 25,455 146 48% 52% 15,620 16,838 32,458 178 63% 37% 前年-4,312 29,485 17,561 47,046 53% 47% 27,232 24,126 本館分館計 平成27年度入館者合計 (参考) 平成26年度入館者合計 51,358 (2)各展覧会の概要 展覧会名 概要 中国青銅器の時代 中国商周時代の祭祀用青銅器について、その造形と文様、さらに製作技 (本館) 法を紹介しながら、時代ごとの特徴を伝える。 フランス絵画の贈り物 住友グループ各社が収集した絵画のうち、近代フランス絵画史上に名を (本館、分館) 残した画家たちの知られざる逸品約50点を特別公開。 明清書画 明末清初の八大山人・石濤らの代表作を中心に、「多様性の時代」といわ (本館) れる明清時代の書画を展観。 Baron住友春翠 住友春翠生誕150周年を記念して、そのコレクションの全貌について、 (本館) その背景となる邸宅と併せて紹介する展観の第1弾(明治編)。 数寄者住友春翠 住友春翠生誕150周年を記念して、そのコレクションの全貌について、 (本館) その背景となる邸宅と併せて紹介する展観の第2弾(大正編)。 小川千甕 小川千甕は、明治末期から昭和期の仏画師・洋画家・漫画家。約150点 (分館) のスケッチブック、工芸などの資料を一堂に紹介する初めての回顧展。 きものモダニズム 大正から昭和にかけて大流行した絣の着物、銘仙。アール・ヌーヴォー (分館) からアール・デコ、アメリカン・モダニズムなど当時の最新のデザイン をとりいれた銘仙の魅力について多角的に紹介。 (3)修復事業 今年度修復は行わなかった。 -2- 2.調査研究 (1) 共通テーマおよび主たる成果 テーマ 主たる成果 「青銅器研究の更なる深化」 1.日本中国考古学会事務局(泉屋博古館内設置)業務を行う。 当館を日本における青銅器研究の拠点とするべ く、本邦研究者の組織化、研究会の実施、中国 2.中国国家博物館への出版協力(『海外藏中国古代文物精粹· の博物館および研究機関との学術交流等を進め 日本泉屋博古馆卷』を行った。(2015 年末刊行) る。 「編鐘復元研究」 館蔵編鐘について、その製造技法を検討し、復 富山大学と共同で編鐘 12 器のデータ解析環境を整え、高精細 元鋳造を実施する。 三次元デジタル計測を実施した。 「別子銅山遺物」共同研究 銅精錬技術研究の一環として、別子銅山関連遺 国 際 フ ォ ー ラ ム Copper2016 発 表 に 向 け 、 住 友 金 属 鉱 山 物に関する科学分析を、住友史料館と共同で実 (株 )と の 共 同 研 究 で 床 尻 銅 、 丸 銅 、 棹 銅 の 化 学 分 析 を 実 施する。 施 す る と と も に 検 討 会 を 11 回 実 施 し た 。 「館蔵品来歴共同研究」 購入台帳に基づき住友コレクション形成過程を 本館秋季展観にて、その成果の一部を公開した。 調査。企画会議で調査結果を報告する。 「本家什宝受贈準備」 調査完了の分野から順に外部評価を受け、平成 全ジャンルの作品を美術品と資料に区分し、外部有識者 2 者に 28 年度の受贈を目指す。 よる評価を完了。 「住友家邸宅建築の研究」 近代住友家の本邸・別邸の和洋館建築の資料を集 1.須磨別邸に関する調査を進め、その成果として模型を製作し 成し全容解明を図る研究に着手する。建築物とし た。 てのみならず美術品鑑賞の空間として、住友史料 2.本館秋季展および図録にて、須磨別邸、茶臼山本邸を紹介し 館、建築史家と共同で行う。 た。 (2) 個別テーマおよび主たる成果 テーマ 主たる成果 小南一郎 ① 論 文 「The School system in An cient China 」を 出 版 、 8 月 。 ①出土文物を中心とした中国古代文 『 ACT AAS IAT IC A,109』 の 編 集 と introduction の 執 筆 、 8 月 。 化制度の研究 論 文 「部 族 符 号 の 展 開 と 金 文 の 形 成 」を 出 版 、 12 月 。 ②民衆信仰を通して見る中国基層文 ② 著 書 『 唐 代 伝 奇 小 説 論 』 ( 中 国 語 版 ) を 出 版 、 10 月 。 化の研究(科研費補助金) 中 国 浙 江 省 金 華 に て 説 唱 文 芸 “ 道 情 ” の 調 査 、 11 月 。 論 文 「『 大 目 連 經 』 と 『 目 連 救 母 經 』 ─ 目 連 救 母 伝 承 中 の 位 置 づ け 」を 出 版 、 12 月 。 外山潔 ①『佛教藝術』341 号に論文発表。 ① 中国金銅仏の総合研究 中国美術研究会で金銅仏報告 ② 住友春翠を中心とした近代美術コレ 科研「東アジア金銅仏に関する日韓共同研究科研究」調査に参加。 クターの研究 ②図録『住友春翠』執筆 10 月に野村美術館で「住友春翠」講演 廣川守 ①館蔵青銅器の X 線 CT スキャナ調査最終報告書を九州国立博物館と ①館蔵青銅器の X 線 CT スキャナ調査 共同で作成、図版解説執筆。 (科研費研究) ②根津美術館および白鶴美術館にて青銅器調査(高精細画像取得)を -3- ②高精細画像を利用した商周青銅器文様 実施。 および銘文の研究(科研費研究) ③論文「商後期から西周期における大型把手の接続方法」(上記①所 収)2015 年 3 月 実方葉子 ①根津美術館所蔵高麗仏画 8 点を先方館との共同調査(高精細 ① 高 麗 仏 画 の 科 学 的 ・様 式 史 的 研 究 スキャニング、蛍光 X 線分析)を実施。成果公開にむけた展覧 ② 木島櫻谷研究(写生帳の分析) 会の企画立案、借用交渉を開始。 ②鹿島財団の助成をうけ 9 割のスキャニングが終了、データ ③ 住友コレクション形成史研究~住友 寛一蒐集品を中心に~ ベース化に着手。 ③旧蔵資料の調査計画 村山順一郎 ①館蔵中国北宋時代銅銭の分析及びデータ解析を実施。 ① 館蔵貨幣の蛍光X線分析調査 ② 館 設 置 蛍 光 X 線 分 析 装 置 の Si 検 出 評 価 を 実 施 。 ② 別子銅山関連資料の蛍光X線分析調 ③論文「江戸期別子銅山鉱石の性状調査」『泉屋博古館紀要』 査 第 31 巻 、 2015 年 12 月 。 ③ 館蔵品の高精度分析法の総合調査 森下愛子 ①特別展「きものモダニズム」展覧会図録に執筆。 ① 日本近代における銘仙研究 ②特別展「有田焼創業400年記念 明治有田 超絶の美-万国博覧会の ② 日本近代の有田磁器研究 時代」(平成28年夏分館開催)論考集にて、「住友コレクションの有 ③ 近代の染織技術研究 田磁器」について執筆。 ② 東京文化財研究所無形文化遺産部と共同研究。 (3)博物館評価委員会 当館の活動水準を高めるため、各学芸員が展示及び研究の計画・実績について評価委員会にて発表 し、評価委員の意見を得た。 3月13日 住友会館(東京)、評価委員6名、学芸員5名が出席。 「高麗仏画の素材と技法に関する総合研究」を評価。 11月27日 本館講堂(京都)、評価委員4名、学芸員5名が出席。 「住友邸宅研究会 報告と展望」、「連系展総括」を評価。 3.教育普及広報活動 (1)イベント 展覧会により深く親しんで頂くために、次のイベントを実施した。 イベント 内容 スペシャルトーク (フランス絵画 本館、分館) 日時(参加人数) 千足伸行氏(美術評論家、成城大学名誉教授) 、 5月3日(71名) 冨田章氏(東京ステーションギャラリー館長) 7月11日(50名) が展示品について解説 マルシェ・ミュゼ (フランス絵画 本館) 駐車場でフランス風露店市場を開催。20 店舗 5月4日~5日 以上が出店。 来場者推定 4日500名(入館者3 66人うちマルシェ 割175人) 5日1,000名(同482 人同218人) -4- 明清書画展講演会(本館) 井波律子(国際日本文化研究センター名誉教授) 6月20日(107名) 「徐胃・八大山人・石濤~明清の文人たちの生 き方」 Baron住友春翠展講演会(本 彬子女王殿下「海外における陶磁器収集と煎茶 館) ~住友春翠の時代」 数寄者住友春翠展 「数寄者住友春翠と大阪茶臼山本邸」 せんおくアートサロン(本館) パネラー矢ヶ崎善太郎・小川治兵衞・熊倉功夫 プレミアム・トーク 佐々木豊氏 (画家) 「縦横無尽にもほどがあ 4月18日(40名) 記念コンサート る」 4月25日(40名) (小川千甕 分館) スペシャル・ギャラリートーク ゲスト・トーク 対談 9月13日(66名) 10月31日(55名) 「尺八・縦横無尽」演奏:田嶋謙一 長﨑巌氏(本展監修者、共立女子大学教授)に 10月17日(70名) よる展示解説 11月7日(80名) 外谷育美氏 (須坂クラシック美術館学芸員) 「銘仙の魅 9月26日(30名) 力」 11月14日(90名) 「現在に伝わる銘仙の技:復刻銘仙を語る」 11月21日(150 菊池理予氏(東京文化財研究所研究員)・新井 名) 教央氏(新啓織物) ロビーコンサート (きものモダニズム) 「大正ロマンコンサート」 演奏:平井猛・香登みのる 10月10日(60名) (2)作品解説 展示作品をより深く理解して頂くため、学芸員による作品解説を下記の通り実施した。 展覧会名(略称) 日時(参加者) 計 中国青銅器の時代 4月11日(16名)、5月2日(12名)、6月13日 (本館) (8名)、7月11日(27名)、9月19日(18名)、 6回 104名 11月28日(23名) フランス絵画 3月29日(30名)、5月16日(60名) 2回 90名 (本館、分館) 5月30日(20名)、6月6日(35名)、13日(20名)、 8回 224名 20日(25名)、27日(30名)、7月4日(22名)、18 日(25名)、25日(47名) 明清書画 5月30日(15名)、6月6日(25名)、7月4日(30名) 3回 70名 Baron住友春翠 9月26日(28名)、10月10日(53名) 3回 103名 (本館) 野村美術館連携ギャラリートーク 数寄者住友春翠 10月24日(8名)、11月21日(19名) (本館) 野村美術館連携ギャラリートーク (本館) 9月12日(22名) 3回 52名 11月14日(25 名) 小川千甕 3月7日(20名)、14日(10名)、21日(12名)、28 (分館) 日(12名)4月4日(5名)、11日(30名)、5月2日 8回 149名 (40名)、9日(20名) きものモダニズム 10月2日(15名)、30日(30名)、11月13日(35名) 3回 80名 (分館) 合計 36回 872名 -5- (3)新聞、テレビ等を通じての広報活動 月日 媒体「名称」 紹介作品等 出演者等 3月25日 朝日新聞夕刊「美の履歴書」 小川千甕「花寺春色」 野地 3月25日 「芸術新潮」 「小川千甕」展 野地 5月25日 韓国KBSニュース 高麗仏画の調査研究 実方 4月18~20日 中国CCTVドキュメントシリーズ「隠身 青銅器、中国絵画コレクシ 廣川、実方 東瀛的瑰宝」 ョンについて 5月20、27日 BS朝日「黒柳徹子のコドモノクニ」 東山魁夷関連 野地 9月9日 KBS京都ぽじポジたまご 「Baron住友春翠」展 外山潔 10月28日 朝日新聞夕刊 「きものモダニズム」展 森下 12月16日 BS朝日「黒柳徹子のコドモノクニ」 「きものモダニズム」展 森下 *上記以外にも新聞掲載多数あり (4)大学への出講 氏名 大学名「講座名」 期間 野地耕一郎 成城大学「日本美術史特殊研究」 平成27年4月~平成28年3月 廣川守 立命館大学「博物館概論」 平成27年1月~平成27年3月 森下愛子 実践女子大学「工芸史概論」 平成27年10月~平成28年3月 (5 )そ の 他 の 広 報 普 及 活 動 内容 (1)他館との連携【本館】 相互に広報力を補い、より幅広く広報・来館者への利便をはかるため、各展で入館料の相 互割引を実施。(展覧会名:相手先) ・ 住 友 コ レ ク シ ョ ン の 明 清 書 画 展 : 京 都 国 立 博 物 館 * 当 館 の み 割 引 適 用 ( 76 名 ) ・ 住 友 春 翠 生 誕 150 年 記 念 展 ( 前 後 期 と も ) : 野 村 美 術 館 ( 730 名 ) (2)近隣施設との連携【分館】 ・「東京・ミュージアム ぐ る っ と パ ス 2015」 参 加 ( 割 引 入 館 ・ 952 名 ) ・ 出 光 ・ サ ン ト リ ー 各 美 術 館 友 の 会 特 典 に 参 加 (割 引 入 館 ) ・ 森 ビ ル 、 サントリーホールと の 連 携 事 業 と し て 、 アークヒルズ音 楽 週 間 に 参 加 「大 正 ロ マ ン コ ン サ ー ト 」10 月 10 日 ( 60 名 ) (3)図録・紀要の発行 ・ 泉 屋 博 古 館 紀 要 第 31 巻 750 部 ( 平 成 27 年 12 月 ) ・住友グループ名画展「フランス絵画の贈り物」図録 ・特別展「住友春翠」図録 2,000 部 ( 平 成 27 年 3 月 ) 1,000 部 (平 成 27 年 8 月 ) (4)博物館実習受け入れ 【本館】 【分館】 11 名(6 大学) 7 月 27 日~7 月 31 日 1 名(1 大学) 7 月 29 日~8 月 2 日 ( 5 ) 特別鑑賞会の実施【本館】庭園鑑賞とセット 春 : 5 月 28 日 ( 木 ) 26 名 、 29 日 ( 金 ) 26 名 秋 : 9 月 10 日 ( 木 ) 19 名 、 11 日 ( 金 ) 18 名 ( 歴 史 展 示 館 見 学 を 含 む 特 別 版 ) 11 月 4 日 ( 水 ) 17 名 、 5 日 ( 木 ) 20 名 ( 歴 史 展 示 館 見 学 を 含 む 特 別 版 ) -6- (6)出版社企画による特別鑑賞会の受入(分館) 7 月 17 日 「 フ ラ ン ス 絵 画 の 贈 り 物 」 展 新潮講座 ( 35 名 ) 10 月 26 日 「 き も の モ ダ ニ ズ ム 」 展 「 美 し い キ モ ノ 」 特 別 鑑 賞 会 ( 40 名 ) ( 7 ) 博 物 館 ボ ラ ン テ ィ ア の 受 入 と 教 育 研 修 の 実 施 【本館】 登 録 人 数 : 36 名 ( H27 年 度 新 規 採 用 9 名 ) 研 修 実 施 日 : 既 登 録 者 向 け / 3 月 10 日 、 3 月 17 日 新 規 採 用 向 け / 12 回 講 義 ( 5~ 10 月 の 6 ヶ 月 間 ) 実 働 日 数 : 162日 ( = 開 館 日 数 ) (8)私立 5 美術館合同記者発表会への参加 参加館:泉屋博古館、サントリー美術館、東京ステーションギャラリー パナソニック汐留ミュージアム、山種美術館 日 時 : 10 月 13 日 場所:パナソニック汐留ミュージアム会議室 参 加 者 数 : 74 媒 体 ・ 88 名 企画運営:(株)ウインダム (9)美術品の韓国への貸出 国 際 交 流 事 業 の 一 環 と し て 、 弥 勒 仏 立 像 ( 北 魏 時 代 、 重 要 文 化 財 ) を 9 月 10 日 ~ 11 月 27 日 、 韓 国 中 央 博 物 館 へ 貸 出 し た 。 4.施設への対応 (1)本館天井耐震化工事着工 地震発生時の来館者の安全確保のため、吊り天井の落下防止工事(天井吊り下げ金具の増強およ び天井板取り替え工事)を12月1日に着工、平成28年3月末日竣工予定。 (2)本館企画展示室展示ケースへの低反射フィルム 貼付 お客様の鑑賞の妨げとなっていた展示ケースガラスの反射を抑制するため、低反射テープ を貼り付けた。 (3)分館展示ケース新設 エントランスホールを、展覧会を印象づけるためのスペースとして活用。耐震・防火対 策を施し、長期使用に耐える展示ケースを新設した。 (4)分館建物設備劣化調査 竣 工 後 15年 が 経 過 し 、 漏 水 や 収 蔵 庫 内 環 境 対 策 を 講 じ る べ く 、 建 物 診 断 を 行 え る 体 制 を 構 築始した。 以上 -7- 【庶務の概要】 Ⅰ.役員等に関する事項 役職名 氏 平成 27 年 12 月 31 日現在 名 就任年月日 理 事 長 常務理事 理 事 同 同 同 同 同 同 同 同 同 同 同 宮 原 賢 次 屋 代 榮 岡 村 秀 典 奥 正 之 熊 倉 功 夫 小 南 一 郎 酒 井 忠 康 佐々木 丞 平 佐 藤 義 雄 住友 吉左衞門 髙 橋 温 友 野 宏 西 上 実 矢 野 薫 ( 以 上 14名 ) 監 事 礒 野 與志嗣 同 小野寺 研 一 同 家 守 伸 正 ( 以 上 3名 ) 評 議 員 安 部 正 一 同 秦 喜 秋 同 住 友 信 夫 同 関 根 福 一 同 田 邉 三郎助 同 十 倉 雅 和 同 中 村 吉 伸 同 則 久 芳 行 同 林 茂 同 藤 本 勝 司 同 松 本 正 義 同 馬 渕 明 子 同 矢 野 龍 (以上13名) 平26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 職 初回就任日 備 考 世田谷美術館長 京都国立博物館長 住友生命保険会長 住友財団理事長 三井住友信託銀行相談役 新日鐵住金相談役 京都国立博物館名誉館員 日本電気会長 平20. 7.27 非常勤 24.12.14 同 26. 3. 4 同 20. 7.27 同 26. 3. 4 同 18. 7.27 常勤 26. 3. 4 非常勤 26. 3. 4 同 26. 3. 4 同 昭61. 7.27 同 平26. 3. 4 同 26. 3. 4 同 18. 7.27 同 20. 7.27 同 26. 3. 4 26. 3. 4 26. 3. 4 税理士 住友不動産副会長 住友金属鉱山会長 平20. 7.27 非常勤 26. 3. 4 同 26. 3. 4 同 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 26. 住友倉庫会長 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 3. 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 現 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 住友商事名誉顧問 住友成泉社長 京都大学教授 三井住友フィナンシャルグループ会長 静岡文化芸術大学長 泉屋博古館長、京都大学名誉教授 平12. 7.27 非常勤 三井住友海上火災保険常任顧問 26. 3. 4 同 15. 2.28 同 住友大阪セメント社長 23. 3. 5 同 町田市立博物館長 26. 3. 4 同 住友化学社長 23. 3. 5 同 住友重機械工業会長 20. 7.27 同 三井住友建設会長 23. 3. 5 同 住友ベークライト社長 23. 3. 5 同 日本板硝子相談役 16. 7.27 同 住友電気工業社長 16. 7.27 同 国立西洋美術館長 26. 3. 4 同 住友林業会長 26. 3. 4 同 Ⅱ.職員に関する事項 役 職 (本 館) 館 長 副 館 長 学芸課長 上席研究員 学芸課主査 学芸課主任 氏 小 井 廣 外 実 坂 名 南 上 川 山 方 井 一 耕 就任年月日 郎 一 守 潔 葉 子 さおり 平22.11.25 平23.10. 1 平 1. 4. 1 昭60. 6. 1 平 9. 4. 1 平17. 4.26 -8- 担 当 業 館務統括 管理業務総括 学芸業務統括 学芸業務 学芸業務 学芸課総務 務 備 考 管理課員 上席研究員 (分 館) 分館長 田 村 畑 山 桂 子 順一郎 平18. 1. 4 平20. 6. 2 管理業務 X線分析業務 野 地 耕一郎 平 25. 8. 1 分館業務統括 兼分館学芸課長 東京駐在 兼分館学芸業務統括 分館管理課長 分館学芸課 分館学芸課 手 森 橋 塚 下 本 公 愛 旦 子 子 子 平25. 7. 1 平21. 4. 1 平26. 4. 1 兼分館管理課 分館管理業務統括 分館学芸業務 分館学芸課総務 同 同 同 兼分館管理業務 期中の異動 平成 27 年 4 月 2 日 樋口隆康名誉館長死去 Ⅲ.役員会に関する事項 (イ)理 事 会 開催年月日 決 議 事 項 等 平27. 2. 27 (決 議 省 略 手 続きによる) <決議事項> 平成26年度事業報告並びに決算承認の件 評議員会招集の件 平 27. 3.13 <報告事項> 代表理事及び業務執行理事の職務執行状況報告 平 27. 5.22 (決 議 省 略 手 続きによる) <決議事項> 本館展示室天井耐震化工事の件 当館美術品の海外貸出の件 平 27.11.27 <決議事項> 平成28年度事業計画並びに収支予算の件 美術品受贈手続きの件 <報告事項> 代表理事及び業務執行理事の職務執行状況 本館天井耐震化工事施工業者決定の件 当館美術品の海外貸出の件 内部監査実施の件 桜苗木受贈の件 (ロ)評 議 員 開催年月日 備 考 原案通り可決 同 原案通り可決 同 原案通り可決 同 会 決 議 事 項 平27. 3. 13 平成26年度事業報告並びに決算承認の件 -9- 備 考 原案通り可決 Ⅳ.寄付に関する事項 1.特別賛助会社 18 社からの寄付 2.その他法人からの寄付 3.個人からの寄付 4.科研費購入設備の寄付 120,000,000 3,200,000 100,000 219,020 以上 -10-
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