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第五回新藤兼人平和映画祭
―スペシャルゲストを迎えて―
©島崎信一
8月6日(土)トークゲスト
8月7日(日)トークゲスト
奈良岡 朋子さん
吉永 小百合さん
オバマ米大統領が被爆地・広島を訪問した今年。第5回新藤兼人平和映画祭では、
女優・奈良岡朋子さんをゲストとしてお迎えし、奈良岡さん出演の『原爆の子』と、
今村昌平監督作品『黒い雨』の2本を8月6日に上映します。
さらに今年は、新文芸坐の協賛などを得て「映画が描いた原爆の悲劇」として拡大。
翌7日には、原爆詩の朗読など核廃絶を訴える活動を続ける女優・吉永小百合さん
の主演作2本(『愛と死の記録』『母と暮らせば』)の上映と共に、吉永さんご自身にも
出演していただけることになりました。
原爆の悲劇を切々と伝える名作4本を、2日に渡って上映します。両日とも、聞き手を
務めて下さるのは、共同通信社編集委員・立花珠樹さんです。
聞き手・立花珠樹さん 共同通信社編集委員
1949年、北九州市生まれ。一橋大卒。74年共同通信社に入社。ニューヨーク支局、文化部など
で映画を担当する。新藤兼人監督はじめ三國連太郎さん、岩下志麻さん、香川京子さんら映画人のロ
ングインタビューや、名画の楽しい見方を紹介する映画コラムなどを執筆。近著に若尾文子ロングイ
ンタビュー集『若尾文子〝宿命の女〟なればこそ』(ワイズ出版)。ほかに、『新藤兼人 私の十本』
『岩下志麻という人生』(共同通信社)『「あのころ」の日本映画がみたい!』(彩流社)
『女と男の名作シネマー極上恋愛名画100ー』『あのころ、映画があった』(言視舎)などがある。
司会・御手洗 志帆
新藤兼人平和映画祭主催者
1988年、広島市生まれ。広島・安田女子高等学校、東京・青山学院女子短期大学卒業後、アルバイト
で生計を立てながら2012年、新藤兼人平和映画祭を個人で企画・開催。以後ライフワークとして、
毎年8月6日に主催、今年で5回目を迎える。2014年から報道番組制作会社に勤務。戦後70年企画、
ひめゆり学徒隊、陸軍初の特攻隊・万朶隊、三島由紀夫事件などの特集制作に携わる。
連絡先:[email protected](御手洗)
第五回新藤兼人平和映画祭
映画が描いた原爆の悲劇
―スペシャルゲストを迎えて―
<上映作品>8月6日(土)「原爆の子」「黒い雨」
14:20~ 奈良岡朋子さんスペシャル・トーク 聞き手:立花珠樹さん
『原爆の子』10:05
/ 15:10 / 19:30
【監・脚】新藤兼人【原】長田新【撮】伊藤武夫【音】伊福部昭【美】丸茂孝
【出】乙羽信子、滝沢修、細川ちか子、宇野重吉、奈良岡朋子、北林谷栄、清水将夫
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【解説】原爆で家族を失った孝子はかつての教え子たちを訪ね、過酷な現実を知る。働けず物乞
いになった人、寝たきりの父を支える靴磨きの少年、死の床にある少女……。奈良岡は潰れた家
の下敷きになり足を不自由にした女性を演じた。原爆を生涯のテーマとした新藤が実際の被爆者
の声を聞き、現地ロケなど多大な協力を得て近代映協初の自主制作映画として完成。
1952年公開/白黒/96分
Ⓒ近代映画協会
『黒い雨』11:55
/ 17:00
※11:55の回 上映後トークショー
【監・脚】今村昌平【原】井伏鱒二【脚】石堂淑朗【撮】川又昂【音】武満徹【美 】稲垣尚夫
【出】田中好子、北村和夫、市原悦子、沢たまき、小沢昭一、三木のり平、小林昭二
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【解説】8月6日、矢須子は瀬戸内海の船上で、一瞬の閃光のあと降って来た黒い雨を浴びた。
矢須子の縁談をまとめようと苦心する叔父夫婦を軸に、放射能による後遺症、言われなき差別
など、戦後も続く人々の苦難と哀しみを淡々と綴る。今村らしくない筆致は「井伏さんの客観的
な捉え方を尊重」という意図から。深い陰影のあるモノクロ映像に静かな怒りをこめる。
1989年公開/白黒/123分
Ⓒ今村プロダクション
<上映作品>8月7日(日)「愛と死の記録」「母と暮らせば」※当日朝8時に新文芸坐1階エレベーター前で入場整理券を配布します
14:20~ 吉永小百合さんスペシャル・トーク 聞き手:立花珠樹さん
『愛と死の記録』12:30
/ 17:35
※12:30の回上映後トークショー
【監】蔵原惟繕【脚】大橋喜一、小林吉男【撮】姫田真佐久【音】黛敏郎【美】大鶴泰弘
【出】吉永小百合、渡哲也、芦川いづみ、滝沢修、佐野浅夫、中尾彬、浜川智子、垂水悟郎
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【解説】レコード店で働く和江は印刷工の幸雄と出会い、結婚を誓い合う。しかし、両親を被爆
で失った幸雄は白血病を発症、和江は懸命に看病するが……。実話に基づく悲恋の物語をシャー
プな映像で捉えた名作。撮影前、蔵原に連れられ、原爆資料館などを見学した吉永と渡は衝撃を
受け、入魂の演技を見せる。のちに、吉永は原爆詩の朗読を自身のライフワークとする。
1966年公開/白黒/92分
© 日活
『母と暮せば』10:00
/ 15:10 / 19:30
【監・脚】山田洋次【脚】平松恵美子【撮】近森眞史【音】坂本龍一【美】出川三男
【出】吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一、広岡由里子、本田望結、橋爪功
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2015年公開/カラー/130分
【解説】原爆投下から3年後の長崎。ひとりで暮らす伸子の前に、亡くなった医大生の息子・浩二
が現れる。奇妙だが幸福な日々の中で、気にかかるのは浩二の恋人・町子のこと……。井上ひさし
がタイトルを残し、長崎を舞台にするという構想を山田が受け継ぐ形で製作。生き残った者の哀し
みにあたたかく寄り添い、市井の人々の生活を奪い去る戦争への怒りをこめた。
Ⓒ2015「母と暮せば」製作委員会
作品解説:若井信二
<連動企画>
「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」新文芸坐ロビーにて開催
1945年8月6日、月曜日の広島の朝は快晴でした。午前7時9分に警戒警報が出ましたが、7時31分には解除。
ほっとした人々は、それぞれの1日を始めていました。その時、午前8時15分、上空に閃光が走り、強烈な
熱線と爆風が広島の街を襲いました。立ち込める巨大なきのこ雲の下で、人も木も建物も、あらゆるものが
焼かれ、飛ばされた71年前の夏。原爆の恐ろしさ、戦争の愚かさを忘れない為に、そして二度と世界で核
兵器が使用されないことを願って開催します。協力:広島平和記念資料館/長崎原爆資料館/八王子 平和・原爆資料館
「新文芸坐」
80キロ離れた瀬戸内海上空から撮影されたきのこ雲
8月6日米軍撮影 / 広島平和記念資料館提供
東京都豊島区東池袋1-43-5マルハン池袋ビル3F
(池袋駅 東口徒歩3分)
2016年8月6日(土)~ 入場料金【2本立て】
一般:1300円/学生:1200円/友の会・シニア:1050円
ラスト1本:850円(友の会・シニア800円)
Tel: 03-3971-9422