鳥垣 こんにちは。フォレスト出版ナビゲーターの鳥垣です。前回は時空

鳥垣
こんにちは。フォレスト出版ナビゲーターの鳥垣です。前回は時空スイッチの押し方に
ついて、自宅で簡単にできる方法を教えていただきました。
今日は、人生のステージが大きく変わるときに必要となるチャンスや人脈、そして、引
き寄せといったような自分以外のパワーをどう引き込むのかということについて、その
仕組みと方法を教えていただく予定になっています。本日もよろしくお願いいたします。
早速なんですけど、佐藤先生。人生が大きく変わる瞬間ってあるじゃないですか。それっ
て現場ではどんなことが引き金になってというか、どんな感じで起こるんですか。人生
変わる方というのは。
佐藤
もう必ずと言ってもいいんですけども、キーパーソンが現れるんですよね。
鳥垣
人生を変えてくれる。
佐藤
人生を変えるような、重要な鍵となる人物が現れるんです。
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鳥垣
なるほど。
佐藤
その現れたというのは、もともといる人がキーパーソンになる場合もあります。それこ
そ前回、杉本先生がおっしゃられた認知が広がった結果、今までいた、実は鍵となる人
物に気づくということも、もちろんあるんですよ。
鳥垣
ああ、でもそうですよね。この前おっしゃっていた転職したいという方も、会社にいた
人から自分がやりたいプロジェクトやらないかって言っていただけたみたいな。
佐藤
そうなんです。だから、決して外にいるわけじゃなくて、実は気づきやすくなっていく
ということなんですよね。
鳥垣
外にいる場合もある。
佐藤
もちろんあります。どこかセミナーへ出かけたり、何かのちょっとしたパーティーへ出
かけたら、まさに自分が欲しいと思っていた情報とか、チャンスをくれる人に出会った
とかね。それで、ここまでは皆さんも想像がつくと思うんですが、実は私の経験上、い
ろんな方をコンサルした半分ぐらいは、結構嫌な人なんですよね。
鳥垣
キーパーソンが嫌な人。
佐藤
嫌だなとか苦手だなとか、でも逆に、その人がいるおかげで、こういう行動を取ったと
かというふうにして、結果的に振り返ってみるとあの人がキーパーソンだったってこと
は、頻繁にあるんですよね。
鳥垣
どういう感じなんですか。何かライバルとは違うんですよね。
佐藤
ライバル・・・でも、この人がいたから「これ嫌だな」と思って、「じゃあ、これを身
につけよう」と思ったり、「どうしようかな」と思って、新しい選択肢を取るきっかけ
になる人物なんですよね。
杉本
いわゆる、行動のトリガーを引いてくれた人ってことですよね。
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佐藤
そうです。それもキーパーソンかなあと思うんですよね。
鳥垣
そういう要となる人が絶対現れるんですね。大きく変わるときは。
佐藤
そうなんです。それをきっかけに行動が変わるんですよ。トリガーを引かれるので。
鳥垣
じゃあ、出会いってすごい大切なんですね。
杉本
そうですね。
佐藤
だから、いい人ばかり見るんじゃなく、やっぱり視野を広げて、認知の枠を広げると、
いろんな可能性に気づけるというわけなんですよね。
鳥垣
キーパーソンは、いつもいい人とかチャンスを運んでくれるというイメージでは。
佐藤
とは、限らないですよね。
鳥垣
それを持ってると視野が狭くなっちゃう。
佐藤
狭くなっちゃって、いい人、悪い人ってやっちゃうから、また視野が狭くなっちゃうん
ですよね。
鳥垣
もうちょっとやっぱり、この前おっしゃっていた時空スイッチによって、認知の壁を広
げて、どーんと構えるというか。
佐藤
そうです。もちろん、本当にわかりやすいいいキーパーソンっていうのも現れて、自分
が欲しい仕事の依頼をくれたりとか、あとはいろんな人を紹介してくれたりとか。そこ
から仕事のチャンスは広がったりとか、それこそ女性だったら結婚できたとか、それは
人によってさまざまなんですけども、そんなふうにやっぱりチャンスは、最後は人だと
思うんですよね。
鳥垣
ご縁も、いろんなお話も、全部誰かが運んできている。そのキーパーソンが、必要とい
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うことですね。
佐藤
そうなんです。
鳥垣
それは、どうやったら巡り合えるんですかね。どういう仕組みというか。
佐藤
ちょっとホワイトボードで説明したいと思います。
鳥垣
はい。お願いします。
佐藤
こちらに図を描きました。皆さんもお聞きになったこともあるかと思いますけれども、
人の意識というのは顕在意識と潜在意識に分かれると言われています。顕在意識という
のは、こちらに描きましたけども、表面上で、自分で認識してる意識ですね。その奥底
にあるのが潜在意識。一説には人間は潜在意識を 95%とか 97%って言われてますけど
も、なかなかそれを使い切ってないと言われています。
その奥には集合的無意識、ユングが言った言葉なんですけども、人類共通の意識は海の
ようにつながっているというふうに言われています。顕在意識、潜在意識、そして集合
的無意識でみんながつながっている。
これを願いが叶う、願望実現の法則に当てはめることができるわけなんですけども、例
えば、先ほど日本人は、第 1 話、本音と建前がズレてると言いましたよね。本音のほう
が潜在意識ですよね。建前のほうが顕在意識なんですけど、ズレてるときってこんな状
態なんですよね。
本来ならばくっついて、スッと集合意識に入れるといいんですけども、ズレてると、図
で説明すると、飛んじゃっている感じで離れちゃっているわけですね。そうすると、こ
こで「ああなりたい」「こうなりたい」と言っても、本当の願いはこっちのほうなので、
全然向こうに届かないわけですよね。
私のメソッドは、いかにしてここの集合的無意識に願いを入れるのか、目標を入れるの
かってことが本質なわけなんですよね。でも、ここでズレてしまうと、そもそもここで、
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エネルギーが滞ってしまうわけですよね。時空スイッチを何度も何度も押していくと、
これが元に戻るわけですよね。
そうするとここで、「こういうふうになりたいな」と思ったことが、ちゃんと潜在意識
を通って、ここの集合的無意識に入りやすくなります。エネルギーの流れがよくなって
いくからですね。
その結果、例えば A さんは、今度、新しい仕事したいんだけども、なかなかつてもない
し、「どうやっていいかわかんないんだよな」と思ってるんだけど、でも、どうしても
自分は社会貢献したいから、「こういう仕事がしたいんだ」と本当の願いに気づいたと
しますよね。そうするとその願いが、集合的無意識の中に入るんですね。
これはインターネットみたいなものだと思ってください。検索すると、いろんな情報が
出てきますよね。そんな感じで、ここに入力されたようなことになります。この情報が
欲しいんだという A さんの願いが、ここでインターネット検索されたような感じになる
わけなんですね。
そうすると例えば、こんなふうに潜在意識と集合意識がつながると A さんは、いつもと
違う行動を取り始めるんですよね。意識する場合もあれば無意識の場合もあります。ど
こかの会合に出かけたり、人から誘われてちょっと面白そうだから行ってみようと思っ
たときに、新しい選択をしたときに、例えば B さんと会ったりします。
B さんと会って話してくうちに、「あ、それだったら、私が知り合いの C さんにお話を
してあげるよ。C さんは A さんが欲しい情報を持っていますよ」ってふうに、直接じゃ
なくても間接的にキーパーソンとなって教えてくれる場合があるんですよね。
C さんと A さんがここで会うと、「ああ、それはいいですね」って話に展開していく。
今度は A さんと C さんがまた意気投合して、お互いに「もっとこういうことをやって
いきましょうよ」ってことが、お互いにまた集合意識に入ることがあり得るわけなんで
すよね。
そうすると、またこの集合無意識によって、どんな情報が欲しいのかということが打ち
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込まれるわけですので、今度は D さんが登場したりするんですよね。D さんが A さん
と C さんの欲しい情報をまさに持っていて、「ああ、それだったら、私のやっているも
のと混ぜ合わせたらもっと大きなものができますよね。知り合いの E さんとか F さんも
紹介しますよ」みたいな感じになって、どんどんチャンスは広がっていくわけですよね。
こんなことが私のメソッドをやっていくと、どんどん広がっていって、やっぱり人なん
ですよね。B さん、C さん、D さん、E さん、F さん。全員、人なんですけども、A さ
んが顕在意識と潜在意識のズレを取っていくと、ここに願いが入り込んで、そして、そ
れにふさわしい情報を持った人と出会い始めるようになって、当然、行動も変わってい
く。その結果、自分が想像もしなかった未来が呼び込んでくる。引き込まれていくって
いうことになっていきます。
鳥垣
ちょっとここで私、疑問なんですけど、この B さん、C さん、D さんで、集合無意識に
自分の願いがインプットされて、それに必要な人がどんどん出会っていくっていうこと
なんですけど、どうしていきなり B さん、C さん、D さんって出会えるようになるんで
すか。
杉本
それも運命の赤い糸としか言いようがないですね・・・というのは冗談ですが(笑)。
。
鳥垣
ちょっとそこを理論的に説明していただいて。
杉本
そうですね。運命の赤い糸じゃちょっと納得してくれないだろうなあ。
鳥垣
引き寄せっていうだけじゃね。
杉本
いわゆる引き寄せとか、シンクロニシティというのは、そもそもなぜ起こるのかってい
う話ですよね。これ、実はすごく研究されていた方がいて、あと、ビジネスパーソン向
けに応用できないかと。会社であれば、この大きい取引、大きいプロジェクトを成功さ
せるようなとか、大きい案件をいただけるような。
鳥垣
ああ、また縁があればっていうのはありますよね。
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杉本
そう。であれば、出会えたらもうビジネスとしても非常にドライブがかかるわけですか
ら、あと、個人的にもやっぱり運命の人とか。
鳥垣
興味を持っていただけたらって思いますよね。
杉本
そうですね。どうすればこれを意図的に起こせるのかというか、メカニズムを知ること
で、ある程度のハンドリングというのは、やはりできるわけじゃないですか。なので、
そういう場合に言いたいのは、なぜ、こういうただの引き寄せとか不思議とか、ラファ
エル様・・・とかではなく(笑)、きちんとロジカルに地に足ついたかたちで、再現性
があるかたちでちょっとお話をできればなと思います。
鳥垣
お願いします。ぜひ。
杉本
はい。よろしくお願いします。じゃあ、先ほど佐藤先生が描かれたホワイトボードをそ
のままちょっと使うかたちでご説明させていただければと思います。
鳥垣
はい。お願いします。
杉本
なぜ、こういう不思議なことが起こるのかということですね。キーパーソンと偶然出会
えたりとか、なぜそういうふうなことが起こるのかというと、キーワードは一つあるん
ですね。
どういうキーワードかっていうと、「ヌミノース現象」。ヌミノース現象っていうのが
あります。本によっては「ヌミノーゼ」という表現をしたりもされているんですけど、
もともとは、神学者のルドルフ・オットーっていう方が提唱されたんですけれども、こ
のヌミノース現象が起こるときに、どうやら集合的無意識にアクセスして、そのときに
は、キーパーソンになる人は偶然、あそこに行ってみようかなとかっていって、偶然ばっ
たり会うと。
実際に、私のビジネスパートナーの方で著名なコンサルタントの方がいらっしゃるんで
すけど、その方は、ちょうど大きい上場企業のお取引もしたいなあと思っていたら、そ
の上場企業の橋渡し役になる顔の広い人に偶然、そのコンサルタントの方、たまたま電
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車に乗り間違えて、駅のホームで出会って。そのキーパーソンに「会いたい、会いたい」
と思っていた人に。それで、声かけて、「⃝⃝さん」って言って。向こうもびっくりし
て、「何ですか?」みたいな。そこからご縁で、ビジネスが広がっていったりとか。
これもやはり集合的無意識なわけですね。その方、普段電車にそもそも乗らない方が、
たまたま電車に乗って、しかも乗り間違えなんか普通しない方なんだけど、たまたまな
ぜか乗り間違えたっていうことなんですね。そういうときもやはり、そういう不思議な
ご縁をいただくときというのはヌミノース現象が関係してくると。
これは、どういうことかというと、これもまだまだ研究段階の話ではあるんですが、実
際に私が一緒にお仕事させてもらっている、いわゆる億万長者って呼ばれてる方とか、
成功されている経営者の方は、全員口をそろえておっしゃっているんですけども。
こういう不思議なご縁が生まれるとき、いわゆる集合的無意識にアクセスして、偶然不
思議なご縁、キーパーソンに出会うときというのは、必ず、いわゆる細胞が震えるよう
な感動であったりとか、感情がすごく動くんですね。
そうすることで、初めて自分の中のコアって言ったらいいんですかね。本来の自分の、
何て言ったらいいんでしょいう。ミッションを果たすというか、本来の自分の人生を歩
めるために、必要な方々と出会いが起きるということなんですね。
そのときに一番多いのは、やはり感謝しているとき。二つありますね。プラスの感情の
ときは感謝しているとき、「本当にありがたいなあ」とか、「もっと自分の能力を世の
中のためにも役立てたいな」って思ったときに、そういう大きな案件がきたりとかして、
より自分や周りの方々と一緒に大きなビジネスを動かして、それが社会の発展につながっ
ていく。
発展と調和になっていくというプラスの場合のヌミノース現象と、あともう一つの場合
は、マイナスな感情を、さっき言った最初のレクチャー1 のときのお話、「ちくしょう」
とか、「このやろう」とか、さっき佐藤先生もおっしゃったように、自分の感情がすご
く動くような、「もう、こんな今までの人生は嫌だ」って思うような、本当に心、何か
細胞全部が震えるぐらいの、そういう状態になったときというのは、こういうのが起こ
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りやすいということなんですね。
時空スイッチも最初はマイナスの感情から入る方もいらっしゃるでしょうから、それが
起きたからといって、それをずっと押し続けていくと、自然と感謝の気持ちを持ちなが
らキーパーソンにどんどん出会えていくようになるんじゃないかなと思うんですけど。
佐藤
そのとおりです。
杉本
ありがとうございます。この感謝が出るときっていうのは、オキシトシンという脳内ホ
ルモンが出るんです。これが幸せホルモンとか呼ばれているんですけど、その辺を話す
と長くなるので、このあとのパートで、またふれる機会があると思いますので、そこで
またお話ししますが。
いわゆる、心がすごく細胞レベルで震えるようなことが起きると、こういうふうなこと
が起きると言われていますし、私自身も、実際のいろんな幸せな成功者と呼ばれる方の
お話を伺っていると、例えば、上場企業の方が神棚に手を合わせる方がすごく多いんで
すけども、そういうのもやはりこういうのが関係しているんじゃないかと、私は見てい
ます。以上がロジックの部分の見立てですね。
鳥垣
ありがとうございます。
杉本
ありがとうございます。
鳥垣
ということは、心が震えるほどの感動というか、突き動かされる、細胞レベルでうわーっ
てならないと、不思議な体験が集合無意識を通じて引き寄せられないっていうか、出会
えないっていうか。
杉本
厳密に言うと、それに比例して大きいことがどんどん起こっていくって言ったほうがわ
かりやすいですかね。その辺どうですか。現場的に見て。
佐藤
そうですね、だからそれこそ、この間の話でやった、すごいうん十億よりも多い負債が
ゼロになったってときも、
「あ、私の本当の願いは主人と一緒にともに生きることだ」っ
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て気づいたとき、やっぱりすごいヌミノース現象が起きたんだと思うんですよね。そこ
だったのか、みたいな。全然わかったつもりがわかんなかったってときって、やっぱり
ヌミノース現象で、だからこそ、1 週間足らずで敏腕な弁護士さんと出会ったんだと思
うんですね。それはキーパーソンだと思うんですけども、そのレベルに応じるんじゃな
いですかね。
鳥垣
なるほど。でも通常、最初に言っていた偽りの願いとか、本音と建前がズレちゃうと、
日常生活で社会人になって、そこまで感情が揺さぶられるというか、本音が見えてない
からだと思うんですけど、何か全部がちょっとふわふわしてしまう、何となく未来が不
安だとか、何となくいろいろやるんだけど、何か本気じゃないというか、そういうときっ
てなかなかそういう現象って起きにくいじゃないですか。
佐藤
確かにそうですね。
鳥垣
多分そういう状況のときって、「キーパーソンに会える予感もしないし・・」という感
じだと思うんですけど、どういうプロセスでキーパーソンに出会えるレベルになって出
会えるか、そのプロセス、現場での。ちょっとお話しいただけますか。
佐藤
はい。私の現場の感覚から言いまして、確かにその状態の、今おっしゃった状態でいき
なりある日、次の日に会うとはちょっと思えなくて、やはりその方の「人の器」ですね。
器に応じて、出会いとか起きる出来事が変わってくるんだなっていうことを非常に痛感
するんですよね。
その器の育ち具合によって、取る選択肢も変わりますし、当然出会う人も変わるし、出
会った人に対するコミュニケーションも変わるしっていうスパイラルができあがってる
のかなと思うんですよね。イメージで言うと、最初はあちこちふわふわしていて、なか
なか何かバラバラだなって迷路にはまったような状態だと思うんですよね。
鳥垣
どこを目指してればいいかわかんなくって。
佐藤
そうです。ここだと思ったらぶつかって。こっちだと思ったらまたぶつかって。一体、
ゴールはどこなんだみたいな状態。
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鳥垣
この資格取ろうと思ったけど続かなくて、これも取ったけど、一生の仕事でもないしな、
みたいなそういった状態ですよね。
佐藤
それこそセミナーへ行っていろんな資格あるけど、どうしたらいいのみたいな状態って、
迷路にまさにはまってる状態かなって。
鳥垣
これって、もうなかなか見つかんないですよね。
佐藤
ないですよね。それで第 1 話でお伝えしたように、自分の本当の気持ちって、そもそも
何なんだろうといって、自分を大事にしていく。その過程で時空スイッチもどんどん押
し続けていくと、だんだん迷路がクリアになっていって、ゴールが見えてくるわけです
よね。
鳥垣
だんだん見えるんですね。
佐藤
そう、だんだんなんですよ。
鳥垣
1 日でパッとではないんですね。
佐藤
そうなんですよ。人によってはそういう場合もなくはないと思うんですが、一般的には
本当、徐々にですね。
鳥垣
どんな感じで徐々にわかってくるんですか。
佐藤
まず、小さな違和感に気づいて、小さな選択肢を変える。その連続で、「何だ、私、本
当はこれでよかったんだ」とか「こっちがよかったんだ」ってこと。それこそ、ある日
突然わかるんですけど、それは小さなものの積み重ねで、ある日気づくっていう感じで
すね。
鳥垣
なるほど。すると、「こっちのほうが、私好きなんだ」っていうのがわかってきて、そ
の次はどういった段階になりますか。
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佐藤
そうすると、だんだん迷路がきれいになって、「あ、あっちなんだ」って方向性がぼん
やりでも見えてくわけですよね。
鳥垣
それは感情も動くんですよね。
佐藤
動く。「あっ、こっちでよかった」、ちょっと安心すると思います。大抵の方は。
鳥垣
ああ、本当ですか。
佐藤
「じゃあ、まず行動してみよう」ってやっていくうちに、当然人との出会いが、もうこ
の辺で変わってくはずなんですよね。
鳥垣
穏やかに変わってくるんですね。
「これだー」っていって突っ走るって、ああいうイメー
ジじゃなくて、「あ、こっちかな」っていってだんだん見えてくるみたいな。
佐藤
そうです。だから、変わった方って、ビフォーアフターがすごく感覚が明確で、変わる
前というのは、「何かすごい、すばらしいことが、ある日降ってくるに違いない」と思っ
ているんですけど、「いやいや、そうじゃないんですよ」って言って、一個一個やって
いったら、自然に叶っちゃうので、
「案外あっけないですね」と皆さん言うんですよね。
鳥垣
叶っちゃった人は。
佐藤
「あ、こんなもんなんだな」って言って、割と淡々と受け入れている感じ。
鳥垣
すごいことが起こっても。
佐藤
そうなんです。やっぱり自然にその状態へシフトして行っているのに、無理がないから
だと思うんですけども、なんですよね。
鳥垣
じゃあ、だんだんその方向にやることに、人の出会いも変わっていってという。
佐藤
私は人生って、らせん状に上昇して成長して進化してくんじゃないかなと思っていて、
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らせんの幅によって、それが人の器なんじゃないかなと思うんですよね。だから、行動
範囲が広がると、当然自分のセルフイメージも上がっていきますよね。取るコミュニケー
ションも変わるから人からの対応も違うし、また器が大きくなっていく。このらせん状
のらせんの幅の分だけ、人の器って育つんじゃないかなと思っているんですよね。
鳥垣
なるほど。そのらせんの幅を大きくすると、チャンスも大きいものが、キーパーソンも
レベルの高い人が現れるってことなんですね。その器っていうのを、もうちょっと具体
的にお話しいただけますか。
佐藤
本当に厳密に言うと、目に見えないようなエネルギーのものもあれば、本当にわかりや
すい、人としての器ってよく言うじゃないですか、もあるんですけど、でも実は、人と
しての器の中に、その目に見えないエネルギーも、実は含まれているのかなとは思うん
ですけども。ですので、まずは、人間関係を循環させる器と思っていただければ、一番
わかりやすいのかなって思ってるんですよね。
鳥垣
人間関係の器ですか。
佐藤
そうですね。これは、人によっては本当に一瞬というか、1 時間後に変わったりとか、
数日以内に変わったりとか、徐々にの方もいらっしゃるんですけど、ここに気づけると
本当に行動は変わるんですよね。
鳥垣
どういうことですか。ちょっと詳しく。
佐藤
いくつか事例があるんですけど、例えば、私がコンサルした中で、社会的にちゃんとさ
れている方なんですけど、どうも好き嫌いがすごくはっきりしちゃっているって人がい
て、「好きな人はいいんだよ、嫌いな人はもうバサって自分で切って」と視界からはず
すような方がいらっしゃった、多いんですけどね、こういう方。
鳥垣
苦手な人はあんまり話したくないですよね。
杉本
そうですよね。
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佐藤
だから、遮断するっていう感じですかね。私がその方に、その方は「もっとお金が欲し
い」とか、
「もっとチャンスが欲しい」みたいなことをおっしゃっていたんですけども、
私がお伝えしたのは、その方に「まさに、器を半分にしている状態ですよ」と言ったん
ですね。好き、嫌いって二分しているのを、「この中でしかチャンスも来ないから、2
分の 1 なんですよ」みたいなことをお伝えしたんですね。
鳥垣
全人類がいたらその半分の人しかつながってないから、その半分の人が持ってるチャン
スしかこないよ、みたいな。
佐藤
「だから、変わんないんですよ」と言って、「この二分しちゃってる、分断しちゃって
るところを、まず緩やかにしていきましょうよ」みたいなことを、別のかたちでワーク
を提案したんですよね。私がお伝えしたのは、この嫌だと思っている人、何で嫌なのかっ
ていうと、「多分こうしたい、本当はこうしたいのにやってくれないから嫌だ」とか、
いろいろあると思うんですよね。それが根っこでは、好きな人も嫌いな人も、実は同じ
はずなんですよね。「そこをちょっと見てください」って言って。
鳥垣
同じなんですか。
佐藤
うん。つまり、こういう環境を築きたいのにとか、こういう感情を味わいたいのに、で
も、ここは叶わないからダメって切っちゃってるみたいな。そこに気づいてくださいっ
て言ったんですよね。
鳥垣
ちょっと何かレベルが高い話になりますよね。
佐藤
そうですかね。
鳥垣
はい。
佐藤
何で嫌いかっていうことを書き出してもらって、本当はどうしたかったのかを書いてく
ださいって言って。
鳥垣
なるほど。
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佐藤
それに気づいた途端、多分次の日から嫌いな人にも突然話しかけられるようになって。
鳥垣
じゃあ、あるワークをすると、好きな人も嫌いな人も同じだったということに気づけて、
その遮断の壁が、見方が変わっちゃう。
佐藤
だんだん緩やかになって、すごく憎んでた人も、別に何も思わなくなったりし始めたん
ですよ。突然。
鳥垣
確かに、今まで絶対ランチなんかに行かなかった人も、別に、その人しかいなかったら
一緒に行ってもいいかな、みたいになったりとかっていうことですかね。
佐藤
それが起きたあとに、本当に不思議なぐらいに、昔の知人に会い始める。道を歩いてた
ら偶然とか、急に電話がかかってきたりとか、
鳥垣
シンクロが起こりだす。
佐藤
そう。その中から新しい仕事のチャンスが急に入るようになってったんですよ。まさに
人間関係の器を分断していたのを広げた結果、チャンスが急にやってきた。
鳥垣
見方を変えただけで、変わってきたっていう話ですか。
佐藤
そうです。見方を変えるだけで、「まあ、嫌な人だけど、ちょっと話しかけてみようか
な」って抵抗がなくなって、まさに認知が広がったんだと思うんですけれども。
鳥垣
なるほど。意識が変わったら、現実が変わったっていう。
佐藤
そうです。
鳥垣
どうですか、そこら辺は。
杉本
来ましたね(笑)。要は、心理学的な話、今のは、なぜそういうふうなことが起こるかっ
ていうと、なぜ人間関係が変わると、一言で言うと、人間関係が変わったら、人生が変
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わったっていう話じゃないですか。今まで遮断していたのが、コミュニケーションが生
まれて、何か物事が好転し出したという話ですけれども、一言で言うと、感謝の輪が回っ
たんですよ。
鳥垣
感謝の輪が。
杉本
感謝の輪。お互いにその人と自分と分断していると感謝が回らないので、「嫌だな」と
かって、要は、これはちょっと心理学的な話になるんですが、怒りと悲しみは、実は対
になっているんですよ。
「嫌だな」というのは何かしら傷ついたりとか悲しんだりとか、
あと腹が立ってるわけですよ。怒りと悲しみがあるんです。
そして、怒りと悲しみの奥底には実は愛があるんです。愛のさらに下に、実は感謝があ
るんですけれども、なので、「嫌だな」と思っている、感情が動くってことはマイナス
な感情が動くっていうのは、根底には大体怒りと悲しみです。
なので、その人も多分遮断していた周りに対して、怒りや悲しみがあったはずなんです
よね、きっと。本人は自覚してるところもあるでしょうし、無自覚なこともあるでしょ
うし、なので、「なぜ、俺のことをわかってくれないんだ」とか、あとは「虐げられて
いるんじゃないか」とか、そういう不安も含めて、怒りや悲しみを覚えることはその根
底にその人に対する愛もありますし、その人に対する感謝もあるわけですよ。
そこの時空スイッチを押すことで、一気に変わる方は、一気に怒りと悲しみが、一気に
愛と感謝に反転していったでしょうし、少しずつ少しずつ変わっていった方は、無自覚
で怒りと悲しみがなくなっていって、少しずつ愛とか感謝が静かに出てきたんだと思う
んですけれども。
さっきのお話で、ヌミノース現象のときに話しましたけれども、キーワードはやはり感
謝なんですよね。なので、恐らくですけれども、その時空スイッチを押した方は、自覚
されている方もいらっしゃるでしょうし、自覚されてない方にも、相手に対して、必ず
感謝が起きているはずなんですよ。
「ああ、ありがたいなあ」とか。それこそ腹立つような言動で、行動のトリガー引かれ
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たとしても、「あの人がいたから、俺、私、行動できたんだなあ」という気持ちになっ
たりとか、すごく深層心理な部分かもしれないですけど。この感謝の気持ちを私たちが
持ったときに、オキシトシンというのが出てくるんですけども、これをすると、さっき
も言いました幸せホルモンなので、幸福度が上がりますので、そうすると心の余裕もで
きるので、今まで苦手だった相手もちょっと話してもいいかなあとか、っていうふうに
自然と、ここポイントです。
自然と行動が変わったりとか、パフォーマンスがアップしたりとか、あと、これ実は、
アンチエイジングにも、女性の方にちょっと気になるキーワードかなと思うんですけど、
若返りにも着目されていまして、この辺は、東邦大学医学部の統合生理学教授の有田秀
穂という教授の方がいらっしゃって、本をたくさん書かれていますので、ご興味あれば
そういうのを読まれたらいいかなと。
簡単に言うと、この時空スイッチを押すことで感謝の輪が回り始めて、オキシトシンが
出て、パフォーマンスが上がったり、幸福度が上がったり、あと健康になったりとかす
るでしょうねと。
鳥垣
すばらしいですね。嫌いだって思った人も感謝を持って接するようになって、壁もなく
なって、やっぱり人間関係のつながりも増えて、チャンスもやってきやすくなるってい
うような、そういうことなんですね。
杉本
ここがポイントなんですよ。「感謝しろ」と言っても、感謝できない相手に。
鳥垣
うん、嫌いな人は嫌いですよね。
杉本
ここのいいところは本当に優しいんですよ。この時空力のメソッドって。
鳥垣
そう。感謝したいけど、「しろ」って言われたらできないじゃないですか、心から。か
たちはできるけど。
杉本
親に、わかってるけどみたいな。
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鳥垣
心がついていかなかったりしますよね。
杉本
そうです。おっしゃるとおりです。
鳥垣
あと、人間関係とお金の関係についてもなんですけど、一番、皆さん、お金回り、結構
気にされているかと思うんですけど、これもやっぱり、人間関係が大きく関わっている
んですかね。
佐藤
もう 100%と言ってもいいぐらい。もう言っちゃってもいいぐらい、私のクライアント
さんで、月収が何倍にもなったとか、急に事業がうまくいったって方は、全部やっぱり
人間関係が変わってるんですよね。
やっぱり人間関係が希薄な人っていうのは、お金が入ってくるパイプが少ないというか
狭かったり小さかったりして、こんな小さいところから入ってくるみたいな感じで。
鳥垣
収入源が少ないっていう感じなんですね。
佐藤
そうですね。人間関係がうまくいったら、いっぱいあちこちから入ってくるっていう感
じなんですけども、じゃあ、いろんな人を知っていればいいのかというと、実はそうで
もなくて、「結構社交的だし、人間関係もうまくそこそこやってるよ」って言うのに、
「でも、お金が・・・」って人も実はいらっしゃって、でも、そういう方がちょっと意
識を変えただけで、次の日からお金の流れが変わったっていう事例がちょっとわかりや
すくあるので。
鳥垣
知り合い多くても、お金がなかなか入ってこない人の意識を。
佐藤
意識を変えただけで、行動は何もしてないのに変わったっていう事例があるんですよ。
鳥垣
名刺を配って、いっぱい知り合いを作ったから、それで入ってくるかっていうとそうじゃ
なくて、意識の部分でもつながっていないと入ってこないということなんですね。
佐藤
そうなんです。非常にちょっとわかりやすい事例がありまして、ある社長さんのお話な
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んですけど、ずっと住宅業界の関連の会社に勤めていらっしゃって、ある志を持って自
分で独立起業したんですよね。本当に人のためになるような、公平な立場で仕事をして
いきたい、何か業者同士の癒着とか何かあるじゃないですか。そんなんじゃなくてすご
く公平な立場で仕事したいんだって志を持って独立したんですよね。
それでもう 10 年以上たっていて、ただ、ここ最近、なかなかお金回りがよくないんだっ
てことをおっしゃっていて、ちゃんと行動もされていて、それこそ人間関係とかには一
致してるはずだからってことで、どんどん行動もして名刺も配っているし、自分はこう
いうことするんですよねって説明もちゃんとしてるんですけど、現実がなかなか。「一
体、何でだろう」ということで、ご相談に来られたんですよね。まさに意識の部分だっ
たんですよ。
鳥垣
行動しているのに結果が出ない。
佐藤
人も、知り合いもいるし。
鳥垣
営業もちゃんとされてるし。
佐藤
内気でもないし、なのに結果がついてこない。まさに意識にヒントがあったんですよね。
お聞きしてくと、もともと正義感があって、志があって、みんなのために公平になるっ
ていう、こんな業界よくない、変えてやりたいって気持ちでやったんですけど、それが
強まっちゃって、企業を敵視してしまって、個人の一般のお客様の味方になろうっていっ
て、だまされないようにしようとか、いろんないい意味で意識を注ぎすぎちゃった結果、
企業なんかよくないって悪者にいつの間にかなっちゃって、敵視みたくなっちゃって、
極端なことを言っちゃいますとね。
鳥垣
なるほど。
佐藤
さっき、嫌いな人と好きな人を二分しちゃったっていう方のお話ししましたら、すごく
そっくりで、企業はダメ、個人を守んなくちゃっていうことになって、でも、個人って
出せる金額って企業から比べると全然違うじゃないですか。
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鳥垣
桁が違いますよね。
佐藤
桁が違うので、だから、そこで回ってなかったんですよ。この企業ダメだって、この壁
を揺らいでもらったのは、もともとは業界をよくしたいと思って志したわけで、業界を
変えるにはこの企業の力を使わないと、ここだけって何かちっちゃなとこじゃないです
か。ここをやりましょうよっていうふうに認知の枠を広げたんですよね。
鳥垣
確かに一人でできるレベルってしれてますもんね。業界を変えたいんだったら。
佐藤
むしろ、そんな正義感強いぐらいのすごい専門知識があるんだったら、企業と組んで、
企業が変なふうにならないようにコンサルタントとしての立場でアドバイスすることも
できるじゃないですかって言ったら、そこはすごく意外だったみたいで、敵か味方かっ
ていう感じは、一緒に手を組んで同志としてやっていくってのは、ちょっと思ったこと
がなかったみたいで。
鳥垣
新しい選択肢ですね。
佐藤
その方、そのときに泣いてらっしゃいましたね。涙っていうか、大泣きじゃないけど、
涙ぐんでいて、多分ヌミノース現象だったんじゃないかなって。
鳥垣
ああ、そこで感動というか震わせられて。
佐藤
そう。自分の志ってそういうかたちで生かせるし、そのほうがみんな幸せになれるんだっ
ていうことが、多分腑に落ちたからだと思うんですよね。次の日から企業から大口のオ
ファーがきた。
鳥垣
いつもどおりやってたのに、いきなり企業のほうからきちゃったっていう。
佐藤
そうです。「わずか 3 週間で 4 件企業がらみの話がきました」って。
鳥垣
今までは全くなかったんですか。企業からは。
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佐藤
なかったし、きても断ってたんですよ。
鳥垣
もう遮断してたんですね。
佐藤
遮断していたのを、受け入れると思ったときに、全部回り始めたっていう話なんです。
鳥垣
それは、すごい売り上げも桁違い。
佐藤
そうなんです。これは、つい最近の話で、実は昨日いただいたメールなんですよ。
鳥垣
そうなんですね。すごい。
佐藤
だから、あれから 3 週間で、まだご報告とは言えないかもしれませんけど、あれから 4
件入りましたって昨日いただいたメールの話なんですよね。
鳥垣
自分では見えてない、その壁をやっぱり取っ払うことによって、お金の流れも人間の流
れも、全部が変わっていくっていうことなんですね。
佐藤
そうなんですね。今までのリソースを生かし切れるようになったんだと思います。チャ
ンスに気づけなかった、前、杉本先生がおっしゃってたけど、狭い世界だとそこにチャ
ンスがあるのさえも気づかなかったのが、枠が広がったんだと思います。
鳥垣
その壁を取るっていう、壁に気づかないときもあると思うんですけど、例えば、最初の
方の事例もそうなんですけど、嫌いな方と好きな人、二分してしまっているとか、あと
企業と個人を二分してしまっている、その壁自体、気づければいいんですけど、気づい
て取っ払おうと思っても、やっぱり嫌いな人を好きになるっていうのは、なかなか難し
い、器を広げようと思って、嫌いな人を好きになろうと思っても、なかなかできないと
思うんですけど、何か今すぐできることってありますか。
佐藤
まず、人間関係とお金はつながっているってことなので、じゃあ、逆に人間関係を変え
るんだったら、お金の流れをちょっと意識しましょうってことも可能なわけですよね。
嫌いな人に焦点を当てても、「だって嫌いなんだもん」って抵抗が起きるだけで、あん
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まり動かないので、そこにちょっと焦点当てるのをずらしていただきたいなあと思って、
まず、お金の流れに人間の流れが関係しているんだってところにフォーカスするのは、
今すぐできる方法なのかなって思ったんですよね。
杉本
あ、これ、いいですか。
佐藤
どうぞ。
杉本
実は、ある億万長者の方から、こっそり教えていただいた話がありましてですね。すご
くつながっているなと。普段なら言わないんですけれども、今回、ちょっと特別に。そ
のある億万長者の方から教えていただいたのが、「いいかい、杉本くん」と。「幸せと
お金っていうのは、ある共通事項があるんだ」と。幸せとお金って。どういう共通事項
かというと、「幸せとお金は、自分一人では作り出せないんだ」と。「必ず、自分以外
の誰かが介在しないと幸せにならないし、お金も手に入らない」と。
例えば、おいしい、身近なところで言うと、「今日、カレー食べておいしかったなあ」
と思えるのっていうのは、
「幸せだなあ」って、カレーを作ってくれた人がいるわけじゃ
ないですか。それこそ、この動画を見て、「あっ、いい話聞けたな、幸せだなあ」って
いうのであれば、私たちが介在してたりとか。そのホームページを作ってくれた方とか、
これを撮影してくれた誰か、必ず自分以外の誰かが関係していると、幸せ。
そしてお金も、要は幸せとお金は人からのご縁からやってくると。なので、その億万長
者の方がおっしゃったのは、「僕は、今すごくお金がたくさんあるけれども、それはお
金がたくさん入る方と感謝の輪を回しながら、ご縁を結んでいったからだよ」と。
「お金持ちになりたいんだけども、まだなれない方っていうのは、自分がお金持ちにな
らない、いわゆる貧しくなる方とご縁を結んでいる、もしくは、そういう周りにいる人
と貧しくなるかたちでご縁を結んでいるんだよ」っていうふうにおっしゃっていたので。
佐藤先生が、今おっしゃったように、人間関係がガラッと、同じ、今まで苦手だった人
が急にチャンスメーカーとか、キーパーソンになる人ってのは、ご縁の対象は変わんな
いですけど、ご縁の質、中身が変わったんだなあと思いますし。
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佐藤
そうだと思います。ありがとうございます。まさに杉本先生がおっしゃったように、人
のつながりで、お金って入ってくるっていうことを認識することは、今この瞬間から、
もう私はできるんじゃないかなと思っていて、私、よくセミナーでお話するとても感動
したお話を、ちょっと今話してもいいですか。
鳥垣
はい。お願いします。
佐藤
前、フォレストさんからのセミナーで参加したときに、将来ノーベル平和賞を取るだろ
うと言われている、リン・ツイストさんという方が講演されていて、すごいすばらしい
お話をされていたんですよね。
彼女は日本語で訳すと資金調達専門家っていうふうに紹介されたので、てっきり何か投
資か何かのあれかなと思って、私は正直あんまり興味なかったんですけど、彼女が話し
始めるとようやくわかって、彼女はお金持ちから寄付を募って恵まれない人たちに流すっ
ていう仕事をしている人なんですよね。
すごく巨額のお金を扱っているからこそ、だからこそ、お金の本質がきっとわかってらっ
しゃるっていうことだと思うんですけども、彼女が言ったのは、「お金の本質とは」と
言って、「お金は、常に愛の方向に流れたがっているんです」とおっしゃったときに、
それこそ私、ヌミノース現象で、私のクライアントさんで急にお金が、収入上がった方
とか、お金の回り、循環がよくなった方って、「全部そうだったなあ」って腑に落ちた
ので、衝撃を受けたんですよね。
愛の方向って、結局何かっていうと、いろんな見方がありますけど、まず、自分を愛す
ることなんですよね。だから、「いいことしたい」と言いながら、実は「自分なんか嫌
いだから、いいことしないと認められない」っていうのは、自分を愛してないじゃない
ですか。「なるほどな」と思って、収入が上がった人って、全部自分を愛したんですよ
ね。だからこそ、感謝の気持ちも出てきたし、人に対しても余裕が出てきたんだと思う
んですけども、「なるほど」ってすごい思ったんですよね。
それで、じゃあ、そのお金、愛のほうに流れたがってんだってことを、どうやって普段
意識するかというと、例えば、私の体験談なんですけども、私、よくタクシーに乗るん
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ですよね。ちょっと何か寝坊したとかよくあって、タクシーに乗るんですけど・・・笑
いすぎなんですけど(笑)。
杉本
(笑)、失礼。
佐藤
昔からよくタクシーを使っていて、そのとき、すごい昔の話なんですけど、「ちぇ」っ
て思うんですよね。「何か、700 円、600 円を損した」みたいに思って払ってたことに
ある日気づいたんですよ。リンさんの話を聞く全然前ですけどもね。
「待てよ」と思って、そのタクシーの運転手さんからしたら、それが仕事で、お金をい
ただくお客さんが「ちぇ」っていう感情のお金って嫌だろうなって、ある日、はたと気
づいたんで、損したみたいな、嫌だなと思って、私がその仕事をしたら「すごいよかっ
たよ」「ありがとう」っていって、感謝の気持ちをもらいたいなと思ったので。
「あ、そうか」と思って、私の払ったお金はタクシーの運転手さんの生活の何か基盤に
なったりとか、誰かにプレゼントしたいなっていうときの何かの足しになってるかもし
れないじゃないですか。
というふうに、自分の払ったお金が、どこに行くんだろう、どんな思いで行くんだろうっ
ていうような、その先の人間まで思いを馳せるように、何年か前にしたんですよね。そ
れをやったら、本当に収入がすごい上がったんですよ。それも何年も前の話なんですけ
ど。
鳥垣
でも、自分のことしか考えてなかったら、歩いたらタダなのにって。ちょこちょこ取ら
れて、くそーって、思っちゃったりすると笑顔で渡せないですよね。
佐藤
そうなんです。だから、そんなことがあったときに、ますますリン・ツイストさんの話
がすごく腑に落ちて、そうだよなと思って、私もコンサルして、「高いな、ちぇっ」と
思ってお金をいただきたくないじゃないですか。
「よかったよ、おかげさまです」って、
やっぱりいただきたいじゃないですか。そうだよなと思って、自分が払うときにそうい
う意識で払うってすごい大事だなあって。
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鳥垣
払った先のことも考える。
佐藤
そうです。しかも、この払うお金、実は、私がコンサルでいただいたお金だから、やっ
ぱり背後もあって、そして私から流れてくって、この後ろからも前からもみたいな、そ
ういう思いを馳せるようになったんですよね。
鳥垣
じゃあ、佐藤先生が払ったそのタクシーのお金が、その人の食費になり、リフレッシュ
費になり、それでまた養育費になるかもしれないし、どんどん子どもとかに循環していっ
て、その子どもが教育を受けられたり、ということを思うと、そういう感情が自然に変
わった。
佐藤
そうですね。視界がやっぱり広がるっていうか、点だけで見ると、「何だ、歩いたほう
がよかった」とか、そういう話になるのが、もっと幅を広げて見られるようになったっ
てことだと思うんですよね。
鳥垣
なるほど。まず、人間関係を変えるには、人間関係とお金というのは、すごいリンクし
ているっていう、お金の流れというのにフォーカスしてみて、その上で、そのお金を払っ
た先まで考えて見ると、今までの意識が変わっていくっていうことなんですね。
佐藤
そうなんですよ。これをやって、私、気づいたのは、すごくちょっと嫌だなと思う人が
何人か、何人かって 1 人ぐらいいたんですけど、でも、その人のおかげで、あの人に知
り合って、そして、この人に知り合ったみたいな、やっぱり人間関係の流れと全部同じ
だなと思ったんですよね。
鳥垣
でも、すごいですね。その意識を変えるだけで、すごい収入もアップされて。
佐藤
本当に上がったんですよね。
鳥垣
やっぱり意識っていうのは大きいんですね。
杉本
要は、別の言い方したら、人間関係を受け入れられる幅が、お金が流れる幅になるわけ
ですから。
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佐藤
そうですね。
鳥垣
じゃあ、タクシードライバーさんも枠に入ったんですね。
佐藤
そうですね(笑)。
杉本
要は、感謝であったりとか、そこに意識が向けれたんじゃないですかね。
佐藤
全部、本当「お金って流れてんだな」ということがすごく腑に落ちたので、これから皆
さん、多分コンビニとか、この数日以内でお金を使うことがあると思うので、そのお金
がどこに行くんだろうな、しかも、このお金ってどこから来たんだろうなってことを、
よくよく考えると人間関係にまで応用できるんじゃないかなあと思うんですよね。
杉本
ちょっとだけいいですか。ちょっと思い出したんですけど。今回のこのレクチャー1 の
冒頭の動画で、悩みトップ 5 で、一番、お金の悩みがすごく多いっていう、圧倒的な話
ですけれども、要は、お金の悩みって本当はお金で悩んでないんですよ。
「お金があれば」とか、「お金があれば、こんな人と一緒にいないのに」というのは、
それはその人の自分のパートナーとの問題を、お金にすり替えているだけなんですよね。
「お金があれば、こんな会社辞めれるのに」っていうのは、自分が会社に立場がないと
いう問題をお金に転換してるだけなんですよ。
鳥垣
「お金があれば、離婚するのに」っていう人も、夫婦関係がよくないのをお金のせいに
してる。仕事もそうなんですね。
杉本
はい。じゃあ、所得が一緒で、全く変わらず、ラブラブなパートナーになっていたら、
「お金が入って離婚するんですか」って言ったら、「いえいえ、そんなとんでもないで
す」となりますので、そういう意味では、佐藤先生が今おっしゃってる、お金を払うと
きの感情を逆に追いかけることで、周りに関する人間関係の感情とかにも気づけるかな
と。いわゆる、鏡の裏と表かなあと思いましたね。
鳥垣
今の方法だとすごい簡単に感情を変えられそうですね。ちょっと意識するだけで、意識
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を変えられそうな感じがして、すごい面白いなあと思いました。
杉本
できる範囲でやるっていうのがポイントだと思います。
佐藤
そうですね。
鳥垣
なるほど。ありがとうございます。今日もちょっと長くなってしまって。
杉本
本当ですね。いつもいつも(笑)、ついつい。
鳥垣
今日は冒頭のほうで、人生が変わるにはキーパーソンとの出会いが絶対あるっていうお
話、どうやったらキーパーソンに出会えるのか、集合無意識の話とか、あとヌミノース
現象。
杉本
ヌミノース現象ですね。
鳥垣
ヌミノース現象の話、感動とか震えることがあると、いろんな出会いが引き寄せられて
いくという仕組みがあるっていうお話。人間関係ってお金がすごい対になっている。人
間関係が広がると、ただ、名刺を配るだけじゃなくて、意識の段階でもブロックをはず
していくと、お金の流れも、すごく収入も変わっていくというお話いただきました。
先ほども、お金は愛の方向に流れたがっているという話とタクシーの話ですね。その先
まで考える。こうすることによって収入もアップするというお話いただいたので、ぜひ
皆様も、コンビニやタクシーとか、ちょっとしたところでお支払いするときにその人の
生活にどういう足しになるのかとか、想像しながら払っていただくと、意識も変わって、
お金の流れも変わっていくんじゃないかなと思います。今日もありがとうございます。
次回は、いよいよ最終回となります。今までいろんなステップ、土台を作って本物の願
いっていうか方向性を定めたり、それから現実を変えて、キーパーソンに出会っていっ
たとか、いろいろ教えていただいたんですけども。もっと詳しく佐藤先生のメソッドの
全貌について、どういうプログラムになっているのか、次回はお話しいただく予定になっ
ております。
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また、今回もコメントをお願いしております。コメント、感想の一言でもいいですし、
先生方への質問でも構いません。毎日、先生方もコメント全部チェックされております
ので、ぜひ質問とかあれば、どしどし書き込みいただければと思います。
コメントをいただいた方には、今回も特別なプレゼントをご用意しております。今回は
お金と人間関係の秘密という動画をプレゼントいたします。これには佐藤先生の意外な
一面がわかる事例も入って。
佐藤
はい、珍しく怒ったっていう事例ですね。
鳥垣
すごい面白いので、ぜひ、これは手に入れていただきたいと思います(笑)。
佐藤
実話です(笑)。
鳥垣
これは印象的でした。ぜひコメント一言でもいいのでお願いいたします。では、本日も
長時間ありがとうございました。
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今回は、できれば、下記の①∼③すべての質問に回答をいただきたいですが
たった一言でも OK ですので、あなたの素直な気持ちや感想をお書きください。
まずはコメントすることが大事ですので、1 つだけでも投稿してみてください。
コメントを頂いた方には、その行動に感謝して特典を用意しております。
レクチャー3へのコメントには、佐藤先生の特別動画をプレゼントいたします!
▼今すぐコメントを書いて、特典を受け取る
http://www.forestpub.co.jp/jikuryoku_s/3warp/
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