平成28年度 山梨大学教員免許状更新講習開設講習一覧(選択領域) 【 全20 講習 】 (注) 表中の「主な受講対象者」は、受講者が講習を選択しやすいように情報提供する趣旨から記載しています。 受講者を制限するものではありません。(「対象職種」については限定します。) ◆ 「受講者が任意に選択して受講する領域」 講習 番号 講 習 名 講 習 概 要 担 当 講 師 ① 曲線の長さや領域の面積といった身近な題材を取り上 げ、きれいに見える図形の性質を考える。そして、そこに現 【選択】 れる対称性やそれらの持つ幾何学的な性質を探る。また、 「曲線と曲面の幾何学」 それらにまつわる歴史、また、そこに潜む解析的な概念と 武藤 秀夫 (大学院総合研究部教育学域教授) 11 のかかわりを学ぶ。 「文字式と多項式の理 成瀬 弘 (大学院総合研究部教育学域教授) 論的背景」 ② 文字式と多項式の扱い方について、数学的な背景を 知り適切な学習指導ができるようになることを目指す。ま た、多項式の背後にある代数学の理論について知る。 12 ① 「教育の情報化に関する手引き」をもとに、校務の情報 【選択】 化と情報セキュリティの知識を深め、多忙化の解消や個人 「教育の情報化に対応 情報等の適切な取扱の能力を高める。また、情報モラル教 する知識と指導」 齊藤 和裕 (山梨県総合教育センター主査・指導主事) 育と情報端末指導の具体的な実践力を身に付ける。 対象 職種 募集 人員 時間数 期 日 6時間 平成28年7月23日(土) 小学校、中学校、高等学 教諭 校、特別支援学校の教諭 100人 (算数・数学科教諭向け) 6時間 平成28年7月23日(土) 教諭 小学校、中学校の教諭 6時間 平成28年8月2日(火) 小学校、中学校、高等学 教諭 校、特別支援学校の教諭 100人 (英語科教諭向け) 6時間 平成28年8月2日(火) 教諭 主な受講対象者 50人 「教科指導におけるICT 中村 英彦 (山梨県総合教育センター主幹・指導主事) ② 教科指導でICTを効果的に活用するポイントを学び、授 の効果的活用とした授 業づくりにおけるICT活用の具体的事例から、指導方法の 業づくり」 改善と学力の向上について考える。 【選択】 「イギリス文学に親し む」 13 ① 英語教育に関わる中で、言語の背景となる英語圏文 化や英語話者のメンタリティを理解することは非常に重要 である。そのような理解を深める一助となるよう、イギリス の現代小説を取り上げ、そのテーマや構造を論じる。 澤田 知香子 (大学院総合研究部教育学域准教授) 「”英語のリズムとイント ② 英語のリズム・イントネーション(プロソディー)の基本 長瀬 慶來 (大学院総合研究部教育学域教授) ネーションー小学校か 原理について、①小学校:語及び区レベル&定型表現の ら高校までの英語プロ プロソディー、②中学校及び高等学校:文及び談話構造の ソディーの指導ー”」 プロソディー、について概説し実技演習を行う。 【選択】 「日本近世の大道芸 14 人」 「音楽の聴き方」 ① 日本近世、民間レベルにおける音楽・舞踊などを主な テーマとし、各ジャンルがどのように成立・普及したのかに ついて考える。瞽女、巫女、願人、虚無僧、旅役者など、各 ジェラルド・グローマー (大学院総合研究部教育学域教授) 種の芸人の実態と役割を説明する。 酒匂 淳 (大学院総合研究部教育学域教授) ② 「音楽の聴き方、味わい方について考えてみる。 様々な鑑賞を通して-」 1 / 5 ページ 中学校、高等学校の教諭 50人 (音楽科教諭向け) 講習 番号 募集 人員 時間数 期 日 対象 職種 6時間 平成28年8月4日(木) 教諭 中学校、高等学校の教諭 100人 (理科教諭向け) ① 今日の子どもの体の問題、特に体力・運動能力の低下 の実態とその背景を踏まえ、園や学校で実践すべき教育 【選択】 のあり方について考える。新学習指導要領にも焦点を当 「健やかな体を育む教 て、事例をもとに解説する。 中村 和彦 (大学院総合研究部教育学域教授) 16 育のあり方」 ② 校内外の教育活動の中で児童・生徒の健やかな成長 小山 勝弘 (大学院総合研究部教育学域教授) 「健康教育の意義」 を促し、生涯にわたり充実した人生を歩むための素地を作 る「健康教育」は、教科の枠を越えて全教員が取り組むべ きものである。健康教育の今日的重要性を考える。 6時間 平成28年8月4日(木) 教諭 幼稚園、小学校、中学 校、高等学校、特別支援 学校の教諭 (保健体育科教諭向け) ① 私たちが日常生活のなかで何気なく使っている日本語 【選択】 の語彙や表現、文章、会話などから、ことばの背景にある 「日本語を考える: こと にものの捉え方について考える。ことばに関する反省をう ばを成り立たせている ながし、言語力について考えていく。 仲本 康一郎 (大学院総合研究部教育学域准教授) 17 もの」 ② 小・中学校国語科書写及び高校芸術科書道の学習指 宮澤 正明 (大学院総合研究部教育学域教授) 「文字を書くことの意義 導内容を解説し、書写力・書表現力向上を図るとともに授 と表現方法」 業のあり方を考える。また、文字文化的側面から今日の手 書き文字の意義にも触れたい。 6時間 平成28年8月5日(金) 小学校、中学校、高等学 教諭 校、特別支援学校の教諭 100人 (国語科教諭向け) 6時間 平成28年8月5日(金) 中学校、高等学校の教諭 教諭 (社会科、地理歴史科・公 100人 民科教諭向け) 6時間 平成28年8月8日(月) 教諭 講 習 名 【選択】 「実験における安全管 理」 15 講 習 概 要 担 当 講 師 ① 様々な試薬や器具を扱う化学実験では、誤った使用法 や不注意による事故を防ぐことが肝要である。事故防止の 観点から、実験室における安全確保について考えていく。 佃 俊明 (大学院総合研究部教育学域准教授) ② 先ず、エネルギーや運動量などの力学に関する基礎 「単位系・次元から見た 概念を整理する。次いで、電流の単位 [A] を定義し、それ 長島 礼人 (大学院総合研究部教育学域准教授) 力学,電磁気学の基 以外の電磁気特有の単位を導出する。各論的な暗記に陥 礎」 り易い電磁気の諸法則が次元という視点から理解できるよ うになる。 【選択】 「社会科の授業構成」 ① 社会科授業の分析検討を通して、自らの社会科授業 構成を相対化し向上させることを目指す。 服部 一秀 (大学院総合研究部教育学域教授) 18 「哲学の考え方と諸問 題」 【選択】 「生物多様性(生態系 多様性、種多様性、遺 19 伝子多様性)とその保 全」 「理科指導のあり方」 主な受講対象者 ② 哲学者たちの探究の歴史をふまえて、さまざまな問題 佐藤 一郎 (大学院総合研究部教育学域教授) を哲学ではどう捉えるのかをともに考える。 ① 生物の在り方と分類、環境問題を概説した上で、生物 多様性(生態系多様性、種多様性、遺伝子多様性)とその 保全を、生態学の観点から説明する。 平田 徹 (大学院総合研究部教育学域教授) ② 小中学校理科における望ましい学習指導方法につい て取り上げるとともに、児童・生徒の認識や教材研究など についても具体的に触れていく。 佐藤 寛之 (大学院総合研究部教育学域准教授) 2 / 5 ページ 小学校、中学校教諭 (理科教諭向け) 50人 100人 講習 番号 講 習 名 講 習 概 要 担 当 講 師 対象 職種 募集 人員 時間数 期 日 6時間 平成28年8月8日(月) 小学校、中学校、高等学 教諭 校、特別支援学校の教諭 100人 (英語科教諭向け) 6時間 平成28年8月9日(火) 教諭 中学校、高等学校の教諭 100人 (国語科教諭向け) 【選択】 ① 日本古代史研究についての最新の研究成果を紹介し 「古代史研究の最前線 ながら、教科書の記述を主体的かつ多角的に検討し、歴 -歴史的思考力を養う 史的思考力を養うために必要なことは何かを考える。 大隅 清陽 (大学院総合研究部教育学域教授) ために-」 22 ② 美濃部達吉の法理論を梃子として、近年の法学・歴史 森元 拓 (大学院総合研究部教育学域准教授) 「美濃部達吉から見る 学の研究動向をふまえつつ、明治憲法体制の構造と問題 明治憲法体制の法思 点を明らかにする。本講では、天皇機関説論争から新憲法 想」 の制定までを範囲とする。 6時間 平成28年8月9日(火) 教諭 中学校、高等学校の教諭 100人 (社会科教諭向け) ① 心理学の観点から、子ども及び子どもを取り巻く人々 【選択】 のコミュニケーションのあり方、いざこざやいじめ等、対人 「子ども及び子どもを取 的困難への対応や介入、それに関わる専門職間の連携に り巻く人々のコミュニ ついて解説する。 東海林 麗香 (大学院総合研究部教育学域准教授) 23 ケーション」 ② 現代の子どもたちは様々な心理的問題を抱えており、 藤田 博康 (大学院総合研究部教育学域教授) 「学校教育におけるカ 教員には的確な理解と対応が求められている。そのため ウンセリングマインド」 に役立つ「カウンセリング・マインド」のありようと、それを具 現化するための要因や方法について考える。 6時間 平成28年8月18日(木) 教諭 小学校、中学校、高等学 100人 校、特別支援学校の教諭 ① 磁石の基本的なことから、身近な応用例までをわかり 【選択】 やすく解説する。また間違った磁石の認識についても触れ 「いまさら人に聞けない る。 磁石の基本から最新磁 佐藤 博 (大学院総合研究部教育学域教授) 24 石の情報まで」 ② 進展著しい情報技術の中でもコンピュータの小型化、 山際 基 (大学院総合研究部教育学域准教授) モバイルコンピューティング、クラウドコンピューティングに 「情報技術の発展と利 焦点を当て、基礎となる技術や事柄を説明するとともに現 用形態の変化」 在利用される機器やサービスについて紹介する。 6時間 平成28年8月18日(木) 教諭 ① 英語のリスニング技能について、音声の情報処理のメ 【選択】 カニズムや学習者が英語を聴き取ることの困難の理由、さ 「英語リスニング技能 らには困難点別の指導法や訓練方法を概観する。リスニ のメカニズムと指導・訓 古家 貴雄 (大学院総合研究部教育学域教授) ングのストラテジー指導の意義についてもふれる。 20 練方法」 滝口 晴生 (大学院総合研究部教育学域教授) ② イギリスの童謡、いわゆるマザーグースの詩を材料に 「イギリスの童謡から学 して、英語の基本的な発音、リズム、文法、語法を再学習 ぶ英語の基本」 する。 【選択】 「文章理解のメカニズ 21 ムとその指導」 「日本の古典文学」 ① 近年の認知心理学における文章理解研究をたどること を通して、授業者の読解観の変更を図るとともに、それにと もなう、学習者の発達に応じた国語科における読みの指導 岩永 正史 (大学院総合研究部教育学域教授) のあり方や教材分析のポイントに触れる。 ② 日本の古典文学の読み方を考える。文法、現代語訳 に加えて、文学史や時代背景を踏まえることにより、作品 を生き生きと伝える方法を探る。 池田 尚隆 (大学院総合研究部教育学域教授) 3 / 5 ページ 主な受講対象者 中学校の教諭 (技術科教諭向け) 50人 講習 番号 講 習 名 講 習 概 要 担 当 講 師 ① 発達心理学の見地から幼児の認知発達の様相につい て乳児研究の知見も取り入れながら解説する。また、子ど 【選択】 もが認知した世界をどのように意味づけるのかについて考 「幼児期の認知発達と える。 塚越 奈美 (大学院総合研究部教育学域准教授) 心的世界」 25 ② 幼児期の子どもが「賢く」なるとは、どのような過程を経 秋山 麻実 (大学院総合研究部教育学域准教授) 「幼児の『賢さ』を考え て、何を身につけることだと考えればいいのだろうか。「経 る」 験」「思考」「創造」「友だち」をキーワードに、個人の「能力」 に限定されない幼児期の育ちと、そのために必要な保育に ついて考える。 26 【選択】 「子どもの描画による 子ども理解」 「「造形遊びをする活 動」の理論と実践」 27 【選択】 「地域に根ざした住ま い・まち学習の動向」 時間数 期 日 対象 職種 主な受講対象者 募集 人員 6時間 平成28年8月19日(金) 教諭 幼稚園の教諭 50人 6時間 平成28年8月19日(金) 教諭 小学校の教諭 (図工・美術科教諭向け) 50人 6時間 平成28年8月22日(月) 教諭 小学校、中学校、高等学 校の教諭 (家庭科教諭向け) 50人 6時間 平成28年8月22日(月) 小学校、中学校、高等学 教諭 校、特別支援学校の教諭 50人 (保健体育科教諭向け) 6時間 平成28年8月23日(火) 教諭 ① 子どもたちの描画を紹介しながら、そこに示された形 態や色彩の発達特性・情緒特性、表象物の意味、評価方 法、子どもを理解するための姿勢、そして子どもに寄り添う 教師や大人の役割について考える。 栗田 真司 (大学院総合研究部教育学域教授) ② 図画工作科の内容 A表現(1)の「造形遊びをする活動」 新野 貴則 (大学院総合研究部教育学域准教授) の基本的な考え方を解説し、模擬授業を行う。受講者自身 が造形遊びにおける学びを体験してもらうことを通して、授 業改善のあり方を探る。 ① 家庭科における住教育の意義と課題について解説す るとともに、気候・風土やライフスタイルに対応した地域の 住まい・住生活・まち学習のユニークな事例を紹介し、授業 実践や教材作成上の工夫について考える(演習を含む)。 田中 勝 (大学院総合研究部教育学域教授) ② 「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文 時友 裕紀子 (大学院総合研究部教育学域教授) 「「和食」のおいしさと伝 化遺産に登録された。一方、日本人の「食」は多様化し、和 え継ぐ地域の食事」 食の存続が危ぶまれている。本講習では和食のおいしさを 知り、地域の味や食事を伝え継ぐ意義を考える。 28 ① 運動学習を促進する単元計画の在り方を提案する。提 案にあたっては近年の運動学習・制御研究を簡単に紹介 【選択】 し、これに基づいて学習段階間の機能的なつながりを解説 「運動学習の段階的仕 する。頭と身体の双方向から共通理解を深めたい。 木島 章文 (大学院総合研究部教育学域教授) 組み」 「日本における健康問 題とその対策」 ② 日本では高齢化がさらに進行するため、単に長生きす 安藤 大輔 (大学院総合研究部教育学域准教授) るのではなく健康寿命を延伸することの重要性が高まって いる。そこで主に生活習慣病について取り上げ、現代にお ける日本の健康問題とその対策について考える。 【選択】 ① 義務教育段階で12万3千人(平成26年度)前後存在す 「学校に来られない・来 るとされる、長期欠席児童の実態と、その教育支援、今後 ない子どもへの教育支 の傾向について解説する。 小畑 文也 (大学院総合研究部教育学域教授) 29 援」 ② どのようにして障害のある子どもたちを教育に迎えてき 廣瀬 信雄 (大学院総合研究部教育学域教授) 「けっして子どものせい たのか、歴史的にふりかえりながら、現代の特別支援教育 にしない障害児教育」 を問う。 4 / 5 ページ 小学校、中学校、特別支 100人 援学校の教諭 講習 番号 30 講 習 名 【選択】 「統計的な見方・考え 方」 講 習 概 要 担 当 講 師 ① 大量で複雑な構造をもつ量的・質的データからパター ンを見出し、情報を読み取る統計手法について解説する。 小中高校における統計教育カリキュラム・教材についても 成田 雅博 (大学院総合研究部教育学域准教授) 説明する。 「算数・数学における多 ② 多様な見方により種々の算数・数学的概念がつなが 様な見方」 り、新たな展望が開ける。このことを小・中・高で扱う具体 的事項を通して考えてみる。 中村 宗敬 (大学院総合研究部教育学域准教授) 5 / 5 ページ 時間数 期 日 6時間 平成28年8月23日(火) 対象 職種 主な受講対象者 募集 人員 小学校、中学校、高等学 教諭 校、特別支援学校の教諭 100人 (算数、数学科教諭向け)
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