列車運行電力シミュレータの開発

力,運転操縦なども
武内陽子 小川知行 森本大観 今村洋一 美濃部晋吾 杉本祥一
含めた設定試験条件
電力 [kW]
に対応する入力デー
タのすべてが揃うと
などの各種省エネ地上設備や,省エネ車両の導入・省エネ
いう条件のもと,良
運転の工夫などが進んでおり,どのような施策を実施すれ
好な精度で測定結果
3000
2000
3000
2000
1000
0
要です。そのため,鉄道総研では,実規模の複数路線を対
計算結果とが対応す
象とした多数の列車の消費エネルギーを推定することを目
ることを確認しまし
標として,地上設備・車両・運転操縦を模擬する列車運行
た。本研究の一部は,
電力シミュレータを開発しています。シミュレータの計
国土交通省の鉄道技
速度 [km/h]
とシミュレーション
御幣島SS−測定
新福島SS−測定
新福島SS−計算
第1編成−計算
2000
1000
0
-1000
75
ば,どの程度の省エネ効果があるのかを予測することは重
御幣島SS−計算
1000
0
-1000
-1000
電力 [kW]
近年,鉄道事業者では,電力貯蔵装置・上下タイポスト
電力 [kW]
列車運行電力シミュレータの開発
大阪天満宮 北新地
新福島
海老江
御幣島
第1編成−測定
第1編成−測定(実線)
50
第1編成−計算(破線)
25
0
03:24:15
03:26:15
03:28:15
03:30:15
03:32:15
03:34:15
03:36:15
時刻[hh:mm:ss]
第1編成(誤差11.2%)
計算
測定
新福島SS(誤差-1.0%)
御幣島SS(誤差12.6%)
算手法を検証するため,き電区間を限定した地上設備と車
術開発費補助金を受
両の同時測定試験結果と,測定状況を再現したシミュレー
けて実施しました。
ション計算結果とを比較しました。その結果,車両,電
SS合計(誤差3.6%)
0
10
20
30
40
50
消費電力量[kWh]
60
70
図 測定結果と計算結果との比較例