看護の対象としての家族 家族ケアについて

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平成28年7月25日
緩和ケア病棟看護師
70代 女性
病名:腰部悪性軟部腫瘍
本人の思い:地元に帰りたい、家族の負担が
心配であり転院希望
家族の思い:地元に充実した医療施設がない
ため転院希望なし
本人転院希望があることを知り家族に本人
より転院希望あったことを本人には内緒で、
家族の意向を確認。
家族の表情硬く、現時点で確認する必要は
なかった。
本人より転院希望=家族の意向の確認
本人は転院希望があることを家族、医療従
事者になかなか伝えられずにいた。
家族、患者さんの思いを十分理解できてい
なかった。
フリードマン
「相互に情緒的に巻き込まれ、地理的に近
くで生活している人々」
広辞苑
「夫婦の配偶関係や親子、兄弟などの血縁
関係によって結ばれた親族関係」
家族がもっているセルフケア能力を高めること
患者様だけではなく、家族自身も、身体的、
精神的、経済的に多くの負担を抱えており、
その負担が家族自身の健康状態にも影響する。
① 精神的影響
・予期悲嘆
・症状告知に関するストレス
・無力感
・患者の死後の生活に対する不安
・病院という環境から受けるストレス
② 身体的影響
・予期悲嘆としての身体的症状
・介護による身体的負担
③ 家族成員間の関係性への影響
・患者と他の家族成員との間の葛藤
・他の家族成員間の関係
・同居家族と別居家族との関係
看護師は、家族へ関心を示し、患者に関す
る情報提供も含め日頃からのコミュニケー
ションを通じて信頼関係を構築する。
対象者の現状を把握しながら支援の方針を
決定していく。
ウィーデン
①
喪失の事実を需要する
②
悲嘆の苦痛を乗り越える
③
故人のいない環境に適応する
④
故人を情緒的に再配置する
① 遺族にとっての真実を尊重し、傾聴
② 悲しむこと、泣くこと、亡くなった人へ怒り
や罪責感をもつことは自然な反応
③ 語り、泣き、怒るといった感情表出を支える
④ 気持ちを語ることに抵抗を示す人には無理に
焦点づけないように配慮する
何かをしてあげるのではなく
寄り添っていく。
患者、家族の「話を聴く」存在。
患者、家族と一緒に悩み、考える。
傍に寄り添う看護