-1- 平成28年度司法書士試験講評 午前の部 憲法全般 難易度:易 通常

平成28年度司法書士試験講評
平成28年度司法書士試験講評
●午前の部
○憲法全般
難易度:易
通常の受験勉強によって解答可能なものであった。
○民法全般
難易度:易
概して、通常の受験勉強によっ容易に解答できるものであった。
○刑法全般
難易度:易
通常の受験勉強によって解答可能なものであった。
○商法全般
難易度:中(難易度上昇)
かなり細かい知識を問う肢が増えた。また、個数問題も二問出題された。非常に容易な
出題であった昨年に比べると、難易度が上昇したといえる。
●午後の部
○民事訴訟法全般
難易度:中(難易度やや上昇)
最終的に正解には至ったとしても、非常に容易な出題であった昨年より一回り上の知識
を問うものが目立った。難易度はやや上昇したといえる。
○民事保全法・民事執行法
難易度:中(難易度やや上昇)
民事執行法は基本的な条文を問うものであったが、民事保全法の解答にはやや手こずっ
たかも知れない。難易度はやや上昇したといえる。
○司法書士法
難易度:易
基本的な条文知識を問うものであり、解答は容易であった。
○供託法全般
難易度:易
通常の受験勉強によって解答可能なものであった。
○不動産登記法全般
難易度:易(難易度緩和)
難易度が非常に上昇した昨年に比べ、「中」「難」は減少した。一部解答困難なものも
あったが、概して通常の受験勉強によって解答可能なものであった。
○商業登記法全般
難易度:易
第34問を除けば、通常の受験勉強によって解答可能なものであった。
○不動産登記法記述式
難易度:易(量的に「難」)
抵当権と根抵当権の抹消の一括申請については、多くの受験生がとまどったことであろ
う(登記不要と記載すべき欄に記載した受験生が大半であろう。)。それ以外は、内容的
には、ごく基本的な出題であるが、なにぶん量が膨大であり、深く考える時間は全くなか
ったものと思われる。深く考えずに、問題文に現れた内容をそのまま書式にしていけば解
答できた問題でもあった。
○商業登記法記述式
難易度:易(不動産登記法と合わせると量的に「難」)
近年の改正点である監査等委員会設置会社の登記をおさえておけば(三毛猫倶楽部では、
平成27年度の答練で出題)、内容自体はオーソドックスなものであった。しかし、この
登記と新株予約権に関する登記、さらに吸収分割による変更登記まであったのであるから、
量的にはハードな出題である。
●全体の講評
午前の部は昨年より難易度が上昇しているから、足切点が下がる可能性がある(昨年は
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平成28年度司法書士試験講評
逆だった)。これに対し、午後の部の択一式は、全体としては、難易度は昨年と同レベル
であろう。記述式は、不動産登記法、商業登記法とも、分量の点で困難であった昨年以上
に分量が増えた。不動産登記法でほとんど時間を使い切ったところで、商業登記法の量が
これまた半端ではなく、量的に(時間的に)大変困難な出題であった。そうした中で、商
業登記法の出題方法が非常に素直であったことは救いであった。深く考えずに「とってだ
し」で解答するしかない出題であった(また、それで解答できる内容でもあった。)。
なお、解説の執筆においては、択一式については三毛猫倶楽部のテキストからの引用、
記述式については三毛猫倶楽部の答練の解説からの引用でほとんど間に合った。したがっ
て、三毛猫倶楽部のテキストや答練をきっちりやることが合格につながることをあらため
て再確認した次第である(例年通り)。
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