栃木県との広域連携の 可能性

視
点
栃木県との広域連携の
可能性
茨城県企画部長
今瀬 肇
現在、我が国は、急激な人口減少と超高齢化の進行、社会経済のグローバル化の進
展、情報通信技術の劇的な進歩等、大きな時代の転換期に差し掛かっております。
こうした中、茨城県では、「みんなで創る 人が輝く元気で住みよい いばらき」を基
本理念とする茨城県総合計画「いばらき未来共創プラン」
(計画期間:2016∼2020年度)
を策定し、生活や産業等様々な分野において新たな価値が創出される「イノベーショ
ン大県いばらき」の実現を目指しているところです。
イノベーションの創出には、本県の際立った強みである最先端の科学技術や高度な
ものづくり産業の集積等を活かすことはもとより、地域内外の人・もの・情報等が活
発に行き交う“対流”を湧き起こすことが必要です。
こうした対流には、県域を越えた広域的な相互連携が重要となります。北関東地域
においては、北関東自動車道の全線開通により、交流が活発化してきており、県産品
の海外プロモーション、農産物の鮮度保持実証試験等の輸出促進、茨城空港を活用し
た観光誘客等、様々な分野で連携が進んでおります。また、栃木・福島両県の県際地
域とで構成するFIT地域においても、ブランド確立や移住・二地域居住の推進等に取
り組んでおります。
このような中、隣接する栃木県とは、茨城空港就航先への共同観光キャンペーン
や、インバウンド旅行商品の造成促進等に連携して取り組んでいる他、関東二大古窯
である笠間と益子を「陶の里」として包括するブランドイメージの構築等についても
進めております。
物流の面では、日産自動車栃木工場の完成自動車が茨城港日立港区から北米方面へ
輸出されており、茨城港常陸那珂港区においても、北関東自動車道と直結しているこ
と等の優位性を活かし、北関東一円の企業による利用が見込まれているところです。
また、茨城港日立港区にはLNG基地が建設され、栃木県真岡市を結ぶ高圧ガスパイ
プラインが完成した他、今後、真岡市内におけるガス火力発電施設建設が計画される
等、茨城・栃木両県への供給エネルギー源の多様化はもとより、東京圏へのバックアッ
プ機能としての役割に期待が高まっております。
さらに、国においても1都10県を周遊する広域観光周遊ルート「東京回廊(仮称)」
の形成計画の認定が行われる等、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据
えた新たな動きも出てきております。
今後とも、県内はもとより、栃木県をはじめ各県とも連携しながら、多様な主体が
連携・協働し、生活と産業の未来を拓くイノベーションの創出に取り組んでまいりま
す。
16.8
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