緩和ケア病床のご案内 *** 患者さま用パンフレットです *** 医療支援室: ℡082(232)6123 にご連絡ください 日本消化器外科学会認定施設、外科学会専門医修練施設、小児外科学会教育関連施設 〒730-0844 広島市中区舟入幸町 14 番 11 号 Tel. 082(232)6195 (代表) Fax.082(234)7302 当院では、悪性腫瘍(がん)と診断された方で緩和ケアを望まれる方を対象とした外来を行っており、入院の窓口と しております。当院外来通院中の患者様だけでなく、当院以外で治療中の方の症状緩和も行っておりますので、治療 中の病院からの紹介状をご持参の上、受診ください。今受診されている医師に連絡をとらせていただきながら診療に あたっていきます。お気軽にご相談ください。 ■緩和ケアとは? 緩和ケアとは、生命を脅かす疾患に伴う痛みをはじめとする身体のつらさ、気持ちのつらさ、生きている意味や価 値についての疑問、療養場所など、患者様やご家族の方々が直面するさまざまな問題に対し援助する医療のことで す。 緩和ケアは、病気の時期や治療の場所を問わず、いつでもどこでも提供される必要があります。 ■緩和ケアがなぜがん医療で重視されているのか? 日本では、緩和ケアを行っている専門的な機関が少ないことが問題とされています。緩和ケアチームやホスピス・ 緩和ケア病棟などの、緩和ケアを専門的に提供する機関を利用しているがん患者様は 10%以下にすぎません。その ため、多くのがん患者様やご家族の方々が希望する場所で安心して生活することが難しい状況になっており、今、緩 和ケアが非常に重視されています。 ■緩和ケアが必要な時期とは? 従来、緩和ケアは「看取りの医療」ととられがちでした。2007 年に施行されたがん対策基本法の中で、生活の維持・向 上のために、治療の早期から緩和ケアが適切に導入されることの重要性が述べられています。具体的に「緩和ケア が必要な時期」とは、患者様・ご家族の方々が何らかの苦痛や心配をもち、解決が必要になったときであり、そのとき が緩和ケアの開始時期です。緩和ケアを施行するかどうかは、患者様の状態が「終末期」であるから、という状態に よって決まるのではなく、患者様に「苦痛」があるかどうかという点が重要なのです。 ■当院の緩和ケアの特徴 治癒を目標とした治療に反応しなくなった患者様を主な対象としているホスピスと異なり、当院では、そのような患 者様のみならず、症状がごく初期の段階でも、術後や療養の過程でのつらいとき、食事が十分とれないとき、在宅療 養されている方がご自分やご家族の都合で短期入院をご希望されるときなど、対象を広くしております。なお、緩和ケ ア科としての病床は常設しておりませんので、一般病棟に入院していただきますことをご了承ください。また、「緩和ケ ア病棟」に入院される場合よりも、一般的な診療費の自己負担は安価になっております。 病棟ご案内 ■「最後まで自分らしく生きたい」 その願いをサポートします 緩和ケアとは、がんの終末期で治ることが難しくなった患者さまに一人ひとりを大切にしたケアを提供すること 少しでも苦痛が和らぎ、不安が軽減できるようにお手伝いします ■私たちスタッフの願い 患者さまとご家族のお考えに基づいて緩和ケアをさせていただきます 患者さまとご家族の悩み苦しみを軽減し、より癒されることを願います 私たちは、医師、看護師だけでなく、その他の専門スタッフと共にチームケアを提供させていただきます ■当病棟の特色 当院は専門の緩和ケア病棟ではなく、一般病棟で緩和ケアチームで対応しています。 緩和ケア病棟ではないため、部屋の広さや附属設備等は、通常の一般病棟とほぼ同じになっています。 自宅での療養を希望される場合でも、かかりつけ医師や、訪問看護ステーションとの連携を図ります 面会時間は、原則 15 時から 20 時になっていますが、希望に合わせます 治療方針は患者さんとご家族、病棟スタッフと話し合って決めています 催し物として季節の行事などを行っています ★ 足湯: ★ リンパマッサージ:症状に合わせてリンパマッサージを行っています リンパマッサージとは、体内の循環を良くし、老廃物や水分の回収・運搬 排泄を促します むくみやだるさが解消され、とどまっていた老廃物を、取り除くことができます とても安らいだ気持ちになります ★ 食事:患者さまの希望に合わせて食事を考慮しています 季節に合わせて筍ごはんや松茸ご飯なども食していただけます ★ 散歩はこちら:病院の隣には公園があり、天満川沿いには遊歩道が整備されています ■病棟の紹介 病室は、患者さまとご家族の大切な空間です 患者さまやご家族ができるだけご自宅でくつろいでいる時と、同じような環境に近づけるようにしたいと考えて います ★有料個室 (窓からは瀬戸内海の美しい風景が望めます) ★ 特殊浴室 寝たままでも入浴ができる特殊浴槽を完備しています。 ■ 病棟の Q &A 緩和ケアとは? 治療の場ではなく、患者さまの意思を尊重した生活の場です。したがって患者さまの望まない形での検査、処置 は行いません(症状の変化に伴い必要と感じる検査は、患者さま・家族と話し合いの上、行っていきます) 面会付き添いの制限はありますか? 面会時間や規則は、病院で決められていますが、緩和ケアの方はできるだけ自由にしています。 ただし患者さまが希望されれば、面会時間を制限することもできます。 患者さま・ご家族の希望によりいつでも付き添うことができます 外泊や退院はできますか? 症状が改善されれば外泊・退院もできます。退院後は外来通院することもできます 再入院もできます 入院するためにはどうしたらよいですか? 緩和ケア入院を希望の際にはご本人あるいはご家族と事前に打ち合わせをさせていただき、病室等の見学の上、 十分に納得いただいて入院を決めていただくよう心がけています。 詳しくは医療支援室(082-232-6123)までお問い合わせください。 緩和ケア 電話相談 開業医紹介 外来予約 施設見学 情報提供 入院予約 入 院 入院の費用はどうなりますか 通常の一般入院と変わりはありません。加入されている健康保険等の負担割合によって異なります。 また、高額療養制度により申請すれば、1 か月の上限費用以上の額は払い戻しを受けることができますし、 事前に申請して限度額適用認定書の交付を受けると、病院窓口での支払いが 1 ヶ月の上限額となります。 ただし、有料個室では室料差額が必要になります ◎各室室料◎ 有料個室 5,400円/日 一般病室 無料 4,400円/日
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