2016年度 第4回 REC BIZ-NET研究会 「磁気冷凍デバイス、マイクロ発電、蓄電技術が拓く 新しい未来」 磁石・磁気の発見、発明、そしてその利用におい て、人類は大きな恩恵を受けてきました。我が国、 本田光太郎博士による強力磁鉄鉱「KS鋼」の発明か ら、100年を迎えます。また、本学の理工学部開設 以来、磁石・磁気に関する研究が続けられ、基礎研 究から実用段階への展開が進んでいます。一方、地 球温暖化等の環境問題の大きなうねりの中で、自然 エネルギーの利用に多くの関心が集まっています。 本研究会ではオゾン層保護や地球温暖化防止に役 立つ磁気冷凍技術が注目を集めている現状から、 「磁気冷凍技術について」と題し、ホイスラー合金 が磁場変化中に置かれたときに示す磁気冷凍効果に ついて最初に紹介します。次に、電力の質の向上と 安定供給を目的にした集中・大規模発電から、自然 エネルギー利用発電との共存が求められている現状 に鑑み、その一例として、流れている水の持つエネ ルギーを有効活用する分散型発電の役割を担う「超 低落差型マイクロ水力発電」について事例を含めて 紹介します。更に、自然エネルギー利用発電では蓄 電技術が必要不可欠です。ボルタの電池発明以来 200年余が経過した現在、蓄電技術といえば高エネ ルギー密度、長寿命化、急速充放電化等の要求を満 たす技術革新が進み、電気を「蓄える」と「上手に 使う」を実現するスマートシステムが求められてい ることから、「蓄電技術による新規事業立ち上げと 今後の展望」と題して、実施例を紹介します。 【日 時】 2016年 9月 27日(火) 14:00~17:00 (受付開始 13:30) 【場 所】 龍谷大学 瀬田キャンパス REC小ホール (大津市瀬田大江町横谷1-5 JR琵琶湖線「瀬田」駅よりバス約8分) 【申込方法】 裏面申込書をFAX.いただくか、E-mail([email protected]) にて 必要情報(裏面参照)送信、またはこちらのサイトから申込みください。 → http://rec.seta.ryukoku.ac.jp/fukushi/page/biz-net-201604/ 【参 加 費】 無料 ◆◇◆プログラム◆◇◆ ◆開会の挨拶 (14:00~14:10) ※講演詳細は裏面参照 <講演> 1 「磁気冷凍技術について」 (14:10~14:50) 龍谷大学 理工学部 機械システム工学科 教授 左 近 拓 男 氏 2 「超低落差型マイクロ水力発電」 (14:50~15:30) JAGシーベル株式会社 取締役 海 野 裕 二 氏 休 憩(15:30~15:40) 3 「蓄電技術による新規事業立ち上げと今後の展開」 (15:40~16:20) ニチコン株式会社 NECST事業本部 技師長 古 矢 勝 彦 氏 ◆名刺交換会 (16:20~17:00) ※講演に関するパネルなどの展示を行う予定です(飲み物をご用意しております)。 講演者への個別質問や情報交換の時間としてご利用ください。 主催 : 龍谷大学 龍谷エクステンションセンター(REC) ■2016.9.27 開催(2016年度 第4回 REC BIZ-NET研究会「磁気冷凍デバイス、マイクロ発電、蓄電技術が拓く新しい未来」) 参加申込書★締め切り: 2016年9月 20日(火) 龍谷大学REC宛(送付状不要) FAX: 077-543-7771 申し込みの際は、必要事項をご記入の上、FAX(送付状不要)でいただくか E-mail([email protected])またはこちらのサイトから申込ください。→ ( http://rec.seta.ryukoku.ac.jp/fukushi/page/biz-net-201604/ ) 会社名 所在地 (〒 - ) TEL E-MAIL 所属 役職 氏名 名刺交換会 所属 役職 氏名 名刺交換会 参加・不参加 参加・不参加 ※1組織で3名以上ご参加される場合、お手数ですが本用紙をコピーしてお申し込みください。 <講演概要> 1 「磁気冷凍技術について」 龍谷大学 理工学部 機械システム工学科 教授 左 近 拓 男 氏 ホイスラー合金では磁場を変化させたときに温度が降下する「磁気冷凍効果」があらわれる合金があり ます。この効果を利用した磁気冷凍技術は、 固体の磁性体を冷媒として利用するために、気体冷凍技術 のようにコンプレッサーが不要となり構造がコンパクトなのが特徴です。ホイスラー合金以外にも、希土 類磁性体や遷移金属磁性体で大きな磁気冷凍効果を示す物質が多種類開発されています。最新の研究成果 とともに、磁気冷凍技術の展望について紹介します。 2「超低落差型マイクロ水力発電」 JAGシーベル株式会社 取締役 海 野 裕 二 氏 今まで単に流れているだけであった水の流れを有効活用して発電する、「超低落差型マイクロ水力発 電」およびその利用例について紹介します。この発電機は水車・発電機部と発電制御盤を基本構成とした 垂直二軸型水車構造のマイクロ水力発電装置であり、流水のエネルギーを効率良く水車に作用させて、発 電エネルギーを得ることができます。設置において貯水池や導水管などを必要とせず、従来の水力発電の 設置工事のような多大な工事費用は不要で、設置工事自体も短期で完了できるため、低コストで設置する ことができます。上下水道、工業排水路、農業用水路、河川水路、あるいは無電化地域での利用など利用 場所は多岐にわたります。 3「蓄電技術による新規事業立ち上げと今後の展開」 ニチコン株式会社 NECST事業本部 技師長 古 矢 勝 彦 氏 社会が抱える課題を解決することが新規事業創出のチャンスですが、CO2排出増大に伴う地球温暖化は 人類が抱える問題になっており、エネルギーの安定供給と環境保護の両立が望まれているものの、課題も 多いのが現実です。この課題解決の一翼を担うことを目指し、自社のコア技術を中核に産学公連携などア ライアンスを活用することで蓄電関連新規事業を素早く立ち上げた実施例を紹介します。人々が幸せにな る明るい未来社会を実現するため、必要とされる今後の指針と展望を提起します。
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