医師の一歩は、 ここから始まる。 ここから始める。

医師の一歩は、
ここから始まる。
ここから始める。
Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital
研修医が語る、
名古屋第二赤十字病院の
臨床研修。
人として、
社会人としての
素養があり、
医師となる。
Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital
野口 善令
大堀 友記子
白石 佳孝
副院長
基本プログラム責 任 者
臨床研修 管 理 委員長
2年目研 修 医
1年目研 修 医
noguchi yoshinori
ohori yukiko
shiraishi yoshitaka
どのような状況下でも
「自分に何ができるか」を
考え続ける医師に。
ある日突然、
伸びるときが
必ずやってくる。
愛のない話をしたり。笑顔でおはようございます!と毎
野口 研修医1年目では、
「自分はまだ何もできな
日会いに行くだけでも、患者さんの小さな変化に気
い」
と自分自身を過小評価してしまうところがありま
づけるようになります。むしろ、研修医の先生のほう
すね。決してそんなことはありません。
「 今の自分に
がゆっくり会える時間が長くて患者さんのよい話相
何ができるか」
を考え続けることが大切です。患者さ
大堀 初期研修も2年目となると1年目では分から
手になっていることもあるみたいですよ。
んのためにできることはたくさんあるのです。人とし
なかったことが分かるようになり、
自分の知識や症例
白石 普段働いていて、患者さんが私たちに求め
て、社会人としての素養があって、医師になる。
の引き出しが増えていきますが、白石先生は1年目を
ていることに対して責任を感じることはよくあります。
大堀 初期研修の2年間を通して、医師は人の誕
終えようとしている今、
どんな感想を持っていますか。
期 待に応えたいと空 回りしてしまうことも多いです
生から終りまで関わる、責任の重い仕事であること
白石 最初の数カ月は毎日勉強していても、
はたして
ね。でも患者さんに対して自分の家族と同じくらい大
を実感するようになりました。ここでの基礎を活かし、
自分のものになっているのだろうかと自問することがあ
切に接することで、
自然ともっと自分の能力を高めな
引き続き当院で後期研修を受け、いかなる場面でも
りました。それがある日、野口先生の木曜カンファレン
きゃと感じさせられることがたくさんありますし、
自分に
「 今の自分に何ができるか」
を考え、実践する医師
ス
(E R-G I Mカンファレンス)
に出席したとき、先生の
できることは、医療に関することだけではなく、いろん
おっしゃっていることがものすごくよく分かったんです。
な面から全力で助けたいと思うようになりました。
になりたいと考えています。
質問の答えがすらすら出てくる。自分でも驚きました。
野口 そうですね。学習曲線というものがあります。
日々の勉強が少しずつ身についていくというよりは、
白石先生が言われるように、
ある日突然いろいろなこ
とが分かるときが必ずきます。自分のなかで蓄積して
きたものが一気に開花する瞬間と言ってもいいかも
しれません。
しかし、
それは日々の努力なしでは決して
訪れないものなので、やはり毎日の勉強、実践に一
所懸命に取り組むことが大切です。
医師は
〈人の誕生から終り〉
まで
関わる責任の重い仕事。
大堀 研修医1年目のときは、知識、技術、経験に
乏しく、上級医のすることを見ながら
「自分は何をした
らいいんだろう」
と悩んだことはないですか? 患者
さんは少なからず不安感や緊張感を持って病院に
来ています。医師である私たちが患者さんに寄り添
う気持ちを持つことは、患者さんとの信頼関係を築
く上でとても重要で、
それは経験がなくてもできるこ
とだと思います。病気に対する患者さんの気持ちを
小児科プログラム
産婦人科プログラム
iwasa mitsuji
yamamuro osamu
岩佐 充二
第一小児科部長
小 児 科プログラム責 任 者
山室 理
第一産婦人科部長
産婦人科プログラム責任者
社会にとって貴重な
〈小児科医〉、
その第一歩を確実に
踏み出してください。
充実した体制による
きめ細やかな指導を
実践しています。
小児科プログラムでは、初期研修1年次に1カ
当院産婦人科は、愛知県指定の総合周産期母
月間、
2年次には3カ月間以上の小児科研修が
子医療センターであり、ハイリスク妊娠の管理に
あります。救急、循環器、腎臓、アレルギー、血液
定評を持ち、腎移植後妊娠の治療では、全国有
疾患、小児精神、神経、内分泌などの専門医も充
数の症例数を誇ります。新専門医制度の基幹施
実。NICUは総合周産期母子医療センターとして
設に認定されており、産婦人科専門医の取得の
中核的な役割を担い、小児救急は一次から三次
ため、第一線の関連施設と協力体制を整えてい
救急まで対応し、小児集中治療室(PICU)
も2床
るところです。日本周産期・新生児医学会、
日本
備えています。小児腎臓病科は慢性腎臓病の治
婦人科腫瘍学会の専門医指導施設でもあり、各
療、小児腎移植などを行っています。
また、初期研
分野の専門医の取得にも、当院の勤務経験が
修から専門までの一貫した研修が可能であり、研
有利に働きます。将来産婦人科医を志している
修後は、
どこの医療機関でも頼りにされるすばらし
学生さんは、ぜひ当院の産婦人科プログラムで
い小児科医になっていることを確信します。
初期研修を受けてください。
傾聴したり、患者さんの手を握って声をかけながら他
Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital 02
最新の技術・
知識を身につけ、
多くの症例数を
経験。
Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital
横江 正道
赤尾 まり
服部 渉
臨床研修 部 部 長
第二総合 内 科 部 長
2年目研 修 医
1年目研 修 医
yokoe masamichi
akao mari
hattori wataru
自ら
「伸びよう」という思いがあれば、
名古屋第二赤十字病院の教育システムは
その思いに応えてくれます。
救急外来でのファーストタッチ。
上級医、指導医の見守りと
〈緊張〉が成長を促す。
横江 初期研修1年目では、すべてが初めての経
経験していただくことを一つの目的としていますが、
決してまかせきりにはしません。緊張感を持ちながら、
患者さんに対しては、安心・安全な医療を提供できる
システムを作りあげています。
服部 患者さんへの安心・安全は、僕たちにとっても
ログラムではないでしょうか。
( 詳細はP7)
濃密でやりがいを
感じられる初期研修を、
ぜひ当院で。
験で何かと戸惑うことが多かったのでは?
安心・安全なんですね。研修中はプライベートな悩み
横江 お二人から医学生に向けて当院の良さをア
服部 はい。救急外来では緊張します。でも2年目
もありますが、
そういうときには、横江先生みたいな頼
ピールしていただけませんか。
の先輩研修医と一緒にファーストタッチを行うので、
もしい存在がいてくださるのでありがたいですね。
服部 ここは各診療科が最先端の医療を実践して
心強く感じました。たった1年しか違わないのに、
とて
横江 臨床研修部の責任者として、皆さんの研修
いますので、
どの診療科に進むにせよ、たえず最新
も大きな差があるように思いました。
生活が充実したものとなるよう日々取り組んでいるだ
の技術・知識を身につけることができます。そして救
赤尾 服部先生、
この1年間でハッとしたことってあ
けに、頼ってもらえるとうれしいですね。実は私自身も
急外来をはじめ初期研修の2年間で鍛えられますか
りますか?
当院で臨床研修を受けたので、当院の研修の持ち
ら、医師として自分の成長を実感できると思います。
服部 救急外来へ救急車ではなくご自身で来院さ
味を最大限引き出せるようなアドバイスをするよう心
ぜひ私たちと学びましょう!
れた男性の患者さんが、
「なんとなく頭が痛い」
と言
がけています。
赤尾 当院の地域研修では、北海道の十勝地方
われるんです。日頃から上級医、指導医の先生から
にある赤十字病院に行くことができ、私も希望して
総合内科は
平成29年度より必修に。
「 軽症に見える患者さんでも、
どんな病気が隠れて
いるか分からないし、重症かもしれないぞ」
と教えら
れていました。先輩医師のその言葉をよく覚えてい
います。名古屋から遠く離れた北の大地で地域医療
を学べるのも当院の特色かと思います。後期研修も
引き続き当院で行うのですが、北海道で学んだこと
ましたので、慎重にファーストタッチを行いました。何
服部 僕は産婦人科医をめざしていますが、外科・
も活かしていきたいと思います。
か状況がおかしいなと思い、詳しく調べようと考え、
内科の知識も絶対に必要になると思うのです。特に
横江 都会の大きな病院で学ぶだけでなく、医療
頭部C T検査を依頼したところ、
〈くも膜下出血〉
であ
内科管理を学びたく思い、2年次は総合内科を選択
資源の限られた地域の病院で勤務することにより、
ることが分かりました。その画像を見た瞬間にはすご
する予定です。
日本が抱えている医療問題を知ることもできると期
くびっくりしましたが、教えられた通りの対応ができ、
横 江 それは良い考えですね。
「 理 由は分からな
待しているんです。赤尾先生のように「自分はこうし
ホッとしました。
いが最近体重が減っている」
「 発熱が持続する」
と
たい」
という意思さえあれば、
それに応えられるシステ
横江 それは貴重な経験をしましたね。現実に、歩
いった診断のつけにくい症状、臓器別に診ようにも
ムが、当院にはあります。もう一つ、付け加えるなら、
いてくる患者さんでも
〈くも膜下出血 〉
ってありますか
どこへかかったらいいのか分からない症状を総合内
当院は赤十字病院ですから、災害医療や国際救援
ら。聞いた話だけでなく自分自身でファーストタッチを
科で診る。こうした症状は、高齢化の進行による複
活動に積極的に取り組んでいます。そうした訓練や
したことで、
より深く実感されたのではないですか。
合的な疾患の増加もあり、今後、日本ではどんどん
報告会などを通じて、関心が高まり、
「いつか自分も」
赤尾 救急外来では研修医にまずファーストタッチ
需要が高まってくるでしょう。総合内科は平成29年
という意識が芽生えてきます。濃密でやりがいに満
をしてもらうので、確かに緊張する場面にも遭遇しま
度からは必修になり、皆さんに回っていただきます。
ちた初期研修をぜひ当院で受けていただければと
すが、一方で、研修医にまかせられるように上級医
赤尾 研修プログラムで言いますと、毎日お昼に行
思います。名古屋第二赤十字病院で医師としての
や指導医の先生たちがちゃんとバックアップしてくだ
われる
〈 研修医教育カンファレンス〉
や総合内科の
第一歩を踏み出していただくことはきっと、将来の大
さっていますね。
野口副院長の〈 木曜カンファレンス/E R-G I Mカン
きな財産になると信じています。
横江 研修医の先生たちには、
たくさんの症例数を
ファレンス〉
などは、
日々の積み重ねを実感できるプ
Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital 04
上級医、
指導医、
そして同期。
すべての先生が
私たちの成長を
支えてくれる。
Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital
中島 拓真
漆川 恵未
2 年目研 修 医
1年目研 修 医
nakashima takuma
shitsukawa emi
研修医同士が切磋琢磨し
ともに伸びていける環境がある。
楽しく、
たくましく。
初期研修で
はっきり見える
自分自身の医師像。
早い段階で主治医に。
上級医が見守り、
フォロー。
感じたことがないのですが、中島先生はどうですか。
中島 いや、当院では、
それはないと思います。
漆川 私は、同期が多いことで、いろいろな考え方
を知ることができ、刺激も受け、お互いに切磋琢磨し
漆川 中島先生は初期研修を終えられて、後期研
中島 漆川先生のように初めから糖尿病の専門医
修では脳神経外科へ進まれるとお聞きしましたが、
になりたいという志望を持っている人にとっては、研
中島 同感ですね。自分自身、研修医の数が多い
初期研修中にお決めになられたのですか。
修医1年目からでも、糖尿病・内分泌に集中したい
から、何か不利益を被ったかと問われれば、
そんな経
ながら、
ともに成長していけるように感じています。
中島 ええ、
そうなんです。入職した当初は他の科
気持ちはありませんか?
験は全くないと断言できます。お互いにどんなことで
を志望しておりましたが、ローテートでいろいろな診
漆川 自分の希望する科だけを学ぶのであれば視
躓いているか分かるから、励まし、励まされの関係が
療科を勉強していくなかで、脳神経外科に、
より強く
野が狭くなっていく気がします。いろいろな診療科を
自然と築かれていきますし、率直に話し合える同期
惹かれるものを感じました。自分の領域はもちろんで
知り、各科の先生方の考え方を聞くのは将来の自分
が大勢いることは楽しくもあり、頼もしくもありますね。
すが、
リハビリテーションをはじめ他科の診療科の先
にとり、役に立つと思います。また、当院の場合は、
生方と連携した治療や、退院後も継続したご家族と
診療科にもよりますが、希望すれば主治医となり、
よ
入って分かる、
出身地も出身大学も
さまざま。
の関わりなど、
コミュニケーションをしっかりと取りな
り積極的に患者さんと関わることができますね。
がら進めていくやり方は、
自分の性格に合っていると
中島 おそらくどの診療科でも「主治医にしてくださ
思い、脳神経外科へ進むことにしました。漆川先生
い」
と希望すれば、叶えてくれるような気がします。主
漆川 私は香川県出身で岐阜大卒、中島先生は
はもうご自身の進路は決めているのですか。
治医の責任は重大ですが、
それでも上級医や指導
岐阜県出身で熊本大卒ですけれど、当院って結構
漆川 私の出身地である香川県は人口に占める糖
医の先生が、自分たちを見守っていて「 何か困った
いろいろなところから集まっていますよね。
尿病患者数の割合が全国トップレベルにあります。
ことはないか?」
「あの件は大丈夫か?」
と気にかけ
中島 そうですね。先輩の先生たちもいろいろな出
そんな背景もあって糖尿病の専門医をめざしたいと
てくださる。こちらの自主性を重んじながら、
ちゃんと
身地、大学から、
ここに集まっていますし研修生活に
考えています。当院の糖尿病・内分泌内科は先生
フォローしてくださっている。こうしたバックアップのな
おいて出身の違いを感じたことはありませんね。逆に
方の人数も多く治療法も充実しています。それだけ
かで、自分の足りなさを気づかされることが多々あり
お尋ねしますが、漆川先生のように他県から名古屋
でなく、内分泌系疾患において、
この地域の中核病
ます。
に来られて、何か暮らしにくい点などはないですか。
院でもあります。研修を通して「ここでもっと勉強した
大勢の同期と
率直に話し合える
環境がいい。
い」
という思いが強くなり、糖尿病・内分泌内科に進
む決心をしました。糖尿病は放置しておくと脳卒中
や心筋梗塞など大きな病気の引き金になりますの
で、予防医学の観点から患者さんと一緒に考え、生
活改善していける医師をめざしたいですね。
漆川 初めは少し心配しましたが、住んでみてとても
安全な街だなあと実感しています。名古屋駅周辺や
栄は、
ショッピングや飲食を楽しめるビルやお店がたく
さんあり、物足りなさを感じることはありません。当院に
漆川 よく聞く話ですが、研修医の多いところでは、
近い、八事、本山、星が丘などはお洒落なエリア。病
たとえば外科手技を経験する機会が少ないのでは
院周辺の住環境はいいし、夜でも安心して歩けます。
ないかなどと言われます。私自身は、
あまりそのように
暮らしという点でも当院での研修はお薦めですよ。
各診療科の研修月数 (各科をローテートする順番は研修医ごとに異なります)
1年目
2年目
6カ月
1カ月
2カ月
1カ月
1カ月
1カ月
内科領域
外科
救急部門
小児科
整形外科
選択
1カ月
2カ月
1カ月
2カ月
6カ月
産婦人科
院外研修
(精神科・地域医療)
総合内科
救急部門
選択
※小児科プログラムの場合は、選択4カ月分、総合内科1カ月分が小児科となる。
※産婦人科プログラムの場合は、選択3カ月分、総合内科1カ月分が小児科1カ月、産婦人科3カ月に割り当てられる。
Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital 06
Japanese
Red Cross
Nagoya Daini
Hospital
さまざまな経験を積む機会がある。
それをつかみ、
活かすのは、
自分次第。
研修医教育
カンファレンス
当院初期研修の特色の一つが毎日行われる
〈昼カンファレンス〉。最初の3
カ月間は、救急外来で診療にあたるための勉強をします。4カ月目以降は、救
急のほか、一般臨床に必要な知識を上級医が講義、研修医はディスカッショ
ンしながらお互いに症例を共有できる場ともなっています。
また、毎週木曜日は
〈ER-GIMカンファレンス〉
として、病歴の取り方から鑑別診断のあげ方まで、
実臨床に則した症例検討会を実施。指導には、
『 誰も教えてくれなかった診断
学』
の著者である総合内科の野口善令副院長が自らあたっています。
このカン
ファレンスでは、診断へのアプローチや緊急性の判断などを学びます。
〈日経メ
ディカル〉
にも定期的に掲載されています。
Dr. Stein
招聘プログラム
当院では年に一度、
日本での臨床研修教育に定評がある、Dr. Gerald H.
Stein を招聘し、研修医への教育プログラムの一環として、米国式診療の考
え方を学んでいます。具体的にはPOS
(Problem Oriented System/問題
志向型システム)
に基づき、患者さんの視点に立ち、問題を解決していく思考
を身につけていきます。同じ疾患であっても患者さん一人ひとりによって症状
や受け止め方は異なるため、
そうしたときPOSの考え方は有用な手段となりま
す。
また、身体所見の上手なとり方などを学ぶ良い機会にもなっています。
さら
に、英語でのプレゼンテーション能力を高め、赤十字としての国際性を常に意
識した教育プログラムと位置づけられています。
07 Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital
。
私たちがご紹介します!
災害訓練・
国際教育・
国内救援
当院は災害拠点病院として位置づけられており、
また、赤十字病院の使命と
して災害医療にも積極的に取り組んでいます。全病院を挙げての災害訓練
では、研修医も最前線で参加。救急隊や地元医師会の先生方とともに、
トリ
アージおよび院内での診療訓練を行います。日常の救急外来や一般診療と
は異なる緊張感のなか、災害時に備えて被災地ですぐに活動できるよう身体
で覚える、
良い機会にもなっています。
また、当院には国際医療救援部もあり、
日本赤十字社、赤十字国際委員会
(ICRC)
を通じ、世界各国へ赴き、医療
活動を実施。
これまでに多くの実績を残しています。関心のある研修医は、勉
強会に出席し、将来の国際救援に向けて研鑽を積むことが可能です。
海外研修
(フロリダ大学)
2011年度から導入された研修で、一定の選考基準を満たした希望者は、初
期研修の自由選択期間を使って、海外の病院で研修することができます。将
来の選択肢の幅を広げる良い機会となるだけでなく、海外の医療や研修に
触れることで、
自分自身のスキル向上にも繋がります。初期研修で海外研修
がある病院は全国でも少なく、当院での海外研修は貴重なチャンスといえるで
しょう。研修先となるフロリダ大学は1858年に開設された伝統校。アメリカ大
学協会のメンバー校でもあり、
全米州立大学トップ校で構成される名門グルー
プ
〈Public IVY〉
の一校に数えられ、同大医学部もアメリカで高い評価を受け
ています。
Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital 08
Japanese
Red Cross
Nagoya Daini
Hospital
プライベートも充実の福利厚生。
そして仲間と過ごす愉しい時間。
高橋 まり
takahashi mari
1 年目研 修 医
勤務後にスポーツジムへ。
ると思います。
休暇もしっかりと。
る会議室もあります。研修医がリラックスできる
間を取ることができます。年末年始は12月29日
ホームのような部屋ですね。同期同士で楽しく話
から1月3日までが休日、
ゴールデンウィークはカレ
せるので「今夜飲みに行こうか」
って話はすぐにま
ンダーどおりのお休みとなります。ただ、
日直や当
とまります。同期が20人いるということを、
とても
心強く感じられる場所です。
当院の福利厚生はとても充実していると思い
直がありますので、業務を行いつつ休みを取る形
です。また、所定の手続きを行うことで慶弔休暇
用補助のあるスポーツジムをよく使います。そこは
なども取得できます。
遅くまで営業しているので、勤務後に変速ギア付
す。各種講義や研修医ミーティングなどが行われ
年次有給休暇は、1年目10日間、2年目11日
ます。私はスポーツ好きなので、当院が契約し、利
き自転車で出かけます。この辺りは丘陵地で坂が
に机 、本 棚 、ロッカーがあり、
しかも結 構 広いん
です。電子カルテ端末も複数台配置されていま
女医が多いのは働きやすいから。
病院主催のイベントを通じて
他職種とも仲良くなり。
病院主催の医療従事者対象の講習会などの
多く、上り下りだけでもいい運動です。当院の先
病院全体の医師数は231名で、
その内女性
イベントがたくさんありまして、
イベントを通じて他
生たちとジムで顔を合わすこともしばしばです。大
は53名。研修医は40名中、女性は17名(平成
職種の方と仲良くなることも。私は薬剤師の方と
抵2時間ほど、いい汗をかいて帰ります。アミュー
27年4月1日)
です。女医の割合は他病院と比べ
仲良くなり、
それがきっかけでいろいろな職種の
ズメントパークの割引利用などもありますよ。
個人的な旅行でも
5,000円の援助が。
て多いのではないでしょうか。もちろん産休・育休
方々の視点で病院や患者さんのことを考えるよう
もあり、先輩の先生たちも利用しています。職場
になりました。一緒に食事に行ったりして横の繋
復帰もスムーズにできるように配慮していただけ
がりも大切にしたいと思っています。
るようです。私も子どもができたら、
こうした制度を
研修医の姿をよく見ると
病院の中身が分かります。
個人的な小旅行でも、5,000円の援助がある
有効に利用したいと思います。制度が整っている
んです。気 分 転 換に、同 期の先 生たちや、自分
ので、女性にとって働きやすい病院といえるので
の友人とよく旅行に出かけますが、
この援助はと
はないでしょうか。
病院選びは、医療の内容はもちろんですが、働
研修医室は、
ホームのような場所。
く環境も重要です。見学にこられたら研修医をよ
ても助かります。行先はこれまで行ったことのない
ところとか、何かイベントで盛り上がっているとこ
ろを選んでいます。また、病院旅行もあります。
リ
フレッシュすることで業務にも好影響を与えてい
09 Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital
初期研修医だけの研修医室があります。各自
く見てください。いきいきと働いていると思います。
それは研修内容も働く環境もいいからです。研修
医の誰にでも、気軽に何でもお尋ねください。
Japanese
Red Cross
Nagoya Daini
Hospital
FAQ
よくあるご質問に
お答えします。
私たちがお答えします!
Q
採用試験は、応募時に
志望診療科が決まっていないと
受験できませんか?
受 験できます。もちろん志 望 科が 決
まっている場合は、
その思いを伝えて
いただければと思いますが、決まって
いなくとも、採 用 試 験の評 価 判 定には関 係しませ
ん。実際に、初期研修中に進路を決める方や、先輩
や上級医に相談して決める方も多いです。
Q
Q
採用試験は
どのような形式で行われますか?
例年約1.5倍ですが、年度により異なります。当院
で医師としてのキャリアを積みたいという意欲的な
方は、ぜひ倍率等はお気になさらずにご応募いただ
きたく思います。
Q
人の人間性と学力を総合的に評価して判断します。
当直体制を教えてください。
年+1名ずつに加え、準夜勤が2名程加わります)
に、管理当直者(診療科部長クラスの中堅以上の
医師)
が1名、3年目以上の医師が2名、
さらに各診
筆記試験は英語(語学Ⅰ・語学Ⅱ)、小論文。その他
に、適性検査を実施しています。
(平成27年度実績)
Q
下のとおりです。
藤田保健衛生大学/三重大学/滋賀医科大学/
大阪市立大学/鳥取大学/広島大学/香川大学/
一切問いません。
しかし、一度は見学にお越しいた
り、研修医や先輩医師から話を聞くなど、
ご自身で確
2∼5回(時期や全体のローテートの
バランスにより異なります)。休日日勤が1回程度です
(平成26年度実績)。
山形大学/福島県立医科大学/独協医科大学/
自治医科大学/金沢大学/岐阜大学/
できないのでしょうか?
だき、当院の雰囲気やそこで働く職員たちの姿を知
じる方もいます。
1カ月当たり当 直が
2013∼2015年度 採用大学
(北∼南)
愛知医科大学/名古屋市立大学/名古屋大学/
応募の際、説明会や見学会の参加有無や回数は
かめることをお勧めします。
Q
特定の大学からの採用枠はありませ
採用試験に応募は
当直に臨むことができます。
症 例 数が多く、慣れるまで大 変に感
などの噂を聞きますが…?
説明会や見学に参加しないと
療科には院内待機の医師が控えており、安心して
当直は大変ですか?
「特定の大学から何名採用がある」
ん。過去3年間の採用出身大学は以
筆記試験・面接・グループディスカッションを行い、
その
研修医1年目・2年目が各2名ずつ(時期により各学
Q
Q
採用試験の倍率は
どのくらいですか?
福岡大学/熊本大学/宮崎大学/琉球大学
Q
初期研修後の進路を
教えてください。
2013年 2014年 2015年
職歴や年齢は関係ありますか?
職歴の有無や年齢の高さなどが採用に不利になる
ことはありません。現に、職歴を持つ比較的年齢の
高い方々も毎年のように採用されています。
当院で引き続き
後期研修
15名
18名
17名
他施設、大学へ
8名
4名
5名
※平成29年度から新しく専門医制度が始まりますが、当院
ではそれに備えた専門研修基幹プログラムを用意。初期
研修修了後もスムーズに専門研修に進める体制を整えて
います。
Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital 10
もっと知りたい「あなた」、
ぜひ一度、
見に来てください。
病院見学に行こう!
1
夏休みや冬休みだけでなく年間を通じて見学ができます。お気軽にお申込みください。
当院のホームページにアクセスしてください。アドレス http://www.nagoya2.jrc.or.jp/
2 トップページから
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3
見学申込みフォームをクリックし、必要事項(見学希望日、希望診療科等)を入力し送信。
▶ 受付確認のメールが届きます。これで完了!
見学対象診療科
血液・腫瘍内科、
糖尿病・内分泌内科、腎臓内科、総合内科、神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、小児科、一般消化器外科、
移植外科・内分泌外科、整形外科、脳神経外科、呼吸器外科、血管外科・心臓外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、
麻酔・集中治療部、
病理診断科部、救急科
注意事項
① 診療科との調整が必要になりますので、見学申込は希望日の2週間前までにお願いします。
② 1日1診療科とさせていただきます。
③ 土日・祝祭日・5/1
(日本赤十字社創立記念日)
・12/29∼1/3は見学できません。3/31∼4/3は病院行事の都合により見学できません。
④ 見学希望科について、内科は
(血液・腫瘍内科、糖尿病・内分泌内科、腎臓内科、総合内科、神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科)
の専門科に分
かれていますので、
ご希望の内科を選択ください。
⑤ 見学申込は原則先着順とさせていただきます。受け入れには最大限の努力をいたしますが、
申込者多数などの場合、希望日を変更するなどの調整をさせていただく
ことがございますのでご了承ください。
⑥ 見学当日は指定された時間までに管理棟1階「教育研修推進室」
までお越しください。
⑦ 白衣・聴診器・学校で使用している名札・筆記用具等必要なものをご持参ください。
⑧ 当院には見学者用の駐車場がございません。公共交通機関をご利用ください。
ACCESS
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公共交通機関を
ご利用の場合
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神宮前
JR
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丸の内
近鉄
戸線
瀬
名鉄
八事日赤病院
バス停
瑞穂
運動場東 赤池
名鉄豊田線
浄水
豊田市
名鉄・JR・近鉄名古屋駅より
地下鉄東山線本山駅乗り換え、
名城線八事日赤駅下車。
名鉄・JR金山駅より
地下鉄名城線八事日赤駅下車。
または市バス金山12号系統妙見町行、
八事日赤病院停下車。
地下鉄鶴舞線八事駅より
地下鉄名城線乗り換え、
八事日赤駅下車。
栄 バスターミナルより
野並
徳重
市バス栄18号系統妙見町行、
八事日赤病院停下車。
名古屋第二赤十字病院
〒466-8650 名古屋市昭和区妙見町 2-9
TEL 052-832-1121 FAX 052-832-1130 http://www.nagoya2.jrc.jp/
2016年4月発行