宿根かすみそうの挿し芽苗生産のための母株管理法 南部分場, 野菜花き

宿根 かすみそ うの挿 し芽 首生産 の ための母株管理法
南部分場 ,野 菜花き部
い
1、 背景 とね ら
宿根 かす みそ うは,近 年,夏 秋 ど りを中心に作付拡大されているが ,生 産に
必 要 な挿 し芽首の安定確保が栽培 上の課題 となって いる。
挿 し芽首 の良吉生産は,母 株 を温度管理す ることによつて行 うが ,苺 株 の加
温開始前 の低温遭遇時間については未検討 であつた。
また ,母 株 の利用年数 について も明 らかでなかった。
そこで,良 首生産 のため ,母 株 の低温遭遇童及び母株 として利用できる株齢 ,
増殖回数につい て検討 したところ ,成 果が得 られたので指導上の参考に供す る。
2、 技術 の 内容
1)採 稲用母株 は5℃以下 の低温 に300∼400時間遭遇 させることによつて,早 期
の採穏数,総 採穂数が多 くなる。
2)採 穂用母株 として利用 できる株齢は4年株 までとす る。
なお,株 齢 1∼2年の母株から採穂 ,増 殖 した株 を母株 として利用で きる。 こ
の場合 の母株 の継代増殖 は1回とす る。
3)適応地域
下全域
県
3、 指導上の留意事項
1)品種はプ リス トルフェア リーとす る。
2)母株は5℃以下 の低温 に300∼400時間遭遇後 ,ハ ウス内で加温を開始す るが ,
最低温度 10℃に管理 し,日 中は25℃を超 えないよ うに換気す る。
3)電照に よる採穂数 の早期確保効果 は認め られ ないため ,電 照は不要であ る。
4)採穂 は対葉数が5∼6対程度になつた ら2対残 して行な い,室 長 を伸ばさないよ
うに母林 の株仕立を実施す る。
4、 当該事項 にかかる研究課題名
宿根 かす みそ うの優良母株大量増殖法 の解明
宿根 かす みそ うの夏秋 ど り栽培法 ② 押 し芽首生 産 の良吉育成法
5、 参考文献,資 料
昭和61年 夏 秋 どり宿根かすみそ うの良苗育成法 岩 手園試 野菜花き部
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Rの 概要
6、 試 験成 杵
表 1 採 穂 時調査 な らび に切花 品質 ,収 穫期 (元年 ,3年 株)
3/29
5/3
6/10
墓長 採穂数 菫 長 採稲数 室 長 採穂数
(cn)(本 ) (cm)(本 ) (cm)(本 )
区
①O 時 間 6.8 11.3
9.9 16.8
②100
11.8 18.3
③200
12.8 21.8
300
④
14.6 21,7
⑤400
11.6 12.5
12.5 14.5
10。1 10。8
9.9 11.5
8.1
8.5
25。 8 15.3
20,8 17.3
27.3 23.0
22.8 23.3
18。3 27.0
採穂数
合計
( 本)
切花長
39.1
48.6
52.1
56.6
57.2
101.1
100.8
94.3
100.8
102.1
(cm)
開花
枝数
(本)
6
7
7
7
8
収穫期
( 月, 日)
. 6
。
9
. 2
. 8
. 0
注)供 試 音 :購入 首 か らの増殖 回数 1回
表 2 採 稲時調査な らびに切花品質 ,収 穫期 (元 年 )
林 齢
区
母株
増殖
回数
3/29
対葉数 茎長 採穂数
)
(枚)(cm)(本
8
5
0
4
7
3
7
7
1
1
6
9
4
6
2
59。
7.9
8.4
(cn)
1
9
1
2
8.5
8,3
8,7
4
0
2
4
2
① ② ③ .④ ⑤ ⑥ ①
1
2
3
4
切花長
96.9
96.4
87.8
99.6
5 . 6 100.7
7
97.8
10。
1 1 . 1 94。1
開花 収穫期
複数
(本) 月 . 日
9 , 4 8.15
4 . 8 8.23
4 . 7 8.22
6
7
6
7
.
.
.
.
5
9
8
3
8.22
8.20
8.24
8.21
注)供 試苗 :①②③ は岩手固試培養苗 ,④ ⑤⑥② は種苗会社から購入。
母株増殖回数 :1回は、培養首からの採穂による増殖,2回 は1回増
殖株からの採穂増殖 (継代増殖)。
-151-
8.22
8 , 1 8
8.20
8.18
8.19