窃盗犯罪の手口と対策:2016 年7 月の邦人被害

窃盗犯罪の手口と対策:2016 年 7 月の邦人被害
7月、パスポートの盗難・紛失が 3 件ありました。一般犯罪は減少傾向にあるとのことですが、スリ、置き引き(オスロ中央駅付近のホテル/レ
ストランでの朝食時の被害が数件報告されています)、強盗の被害が相変わらず発生しており、被害に遭った日本人旅行客もいるとのこと
です。また、最近は世界各地でテロ事件が発生しており、日本人・日本権益が標的となる可能性もありますので、日頃から身の回りの安全に
十分注意してください。
【置き引き(レストラン(特に朝食時のホテルのビュッフェ)、ホテルや空港でのチェックイン・チェックアウト)】
1.
椅子の背や足元などに置いているバッグを狙う。時には物を落とす、或いは地図を見せながら道を尋ねるなどして注意をそらし、その
隙に置いてあるバッグを盗む。又は、チラシを配布するようなそぶりをしてテーブルの上の携帯電話などを盗む。
対策:バックは足元や椅子に置かずに常に身体から離さない。携帯電話はテーブルに置かない。
2.
朝食時、ホテルのビュッフェにおいてテーブルの上に置いたままのルームキーを盗まれ、部屋に置いていた貴重品を盗まれた。
対策:ルームキーをテーブルに置いたままビュッフェの食事を取りに行かない。
【置き引き(列車(特にベルゲン行きの列車、ストックホルム-オスロ間の列車及び長距離バス))】
網棚に置いていた荷物がなくなった。車内で目を離した隙に荷物がなくなった。
対策:パスポートなど貴重品の入ったバッグは常に身体から離さない。網棚などはなるべく視界に入る場所を利用する。
【スリ】
1.
話しかけスリ
多くの場合に複数で、上着が汚れていると声をかけたり、電車を降りる時など鞄を持ってあげると親切そうに手を貸したり、片言の日本
語で親しげに話しかけたりしている隙に仲間がバッグやズボンのポケットから貴重品をすって逃走する。
対策:声を掛けられても会話に集中しすぎず、携行品にも気を配る。
2.
男性を狙ったスリ
ズボンの後ろポケットに入れていた財布をすられた。
対策:ズボンの後ろポケットに財布など貴重品を入れない。
3.
空港、観光スポット、商業施設などの人混みでのスリ
観光スポットを散策中、ショルダーバッグから旅券の入ったポーチをすられた。
対策:鞄のチャックは閉めておく。身体の前で持つなど視界に入れておく。
【強盗】
強盗は減少傾向にあるとのことですが、各地、特にオスロ市内で依然として強盗事件が発生していますので、御注意ください。
【参考情報:テロ】
最近のテロ等の治安情勢を踏まえ、ノルウェー警察は警察官の拳銃常時携行を認め,警備を強化しています。不特定多数が集まる場所(イ
ベント、観光地、繁華街)を訪れたり、公共の場所や交通機関を利用するときには周囲の状況に十分注意し、警察による規制区域等に不要に
近づかない、また、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等安全確保に注意を払ってください。また、テロ等の不測の事態
に巻き込まれないよう、最新の関連情報の入手に努めてください。
安全対策のために、ノルウェー国外への旅行を予定されている方は「たびレジ」への登録をお願いいたします(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/#
参照)。また、外務省海外安全ホームページ (http://www.anzen.mofa.go.jp/ 又は携帯版 http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp)を御参照ください。
【参考情報】
1. オスロ中央駅付近は治安が良いとは言えず、特に夜は危険です。
2. 夜遅くの一人歩きは避けてください。また、特に女性は人通りの少ない道、公園などを一人歩きしないよう注意してください。
3. 夜、繁華街で酔客の喧嘩などに巻き込まれないよう注意してください。また、組織的犯罪が増加傾向にありますので、注意してください。
4. (DNB 銀行のホームページの注意喚起から)銀行からのメールを装った偽メールに記載のリンクを開いたり、口座番号などの個人情報
を返信しないよう御注意ください。偽メールを受信した場合は取引銀行に御相談ください。
5. 住居への侵入窃盗
当地の警察は、長期間留守にするときは、親しい御近所の方に郵便物の回収を依頼したり、照明器具にタイマーをセットして在宅してい
るように工夫するなど用心すること、また、保険会社が推奨している鍵を取り付けたり、警備会社と契約することを勧めています。
6. ノルウェーではシェンゲン域内の国境検問の強化、フェリーでの ID 検査を実施していますので、ノルウェー国外へ旅行される際は旅券
を携行する等留意してください。
7. ポケモン Go(オスロ警察署 Facebook に掲載された注意喚起)
ポケモン Go で遊んでいる間も常に周囲に気を配ること。
道を渡るときには注意をし、
またトラム優先であることを忘れないこと。
保護者や大人は子どもに対して「知らない人と一緒にフィギュアを探しにいかないこと」
、
「ゲームに夢中になりすぎないこと」
、
「写真共有等のサ-ビスを使うために、他人を騙したり強制したりしないこと」についてよく言い聞かせること。
●ポケモントレーナーへのお願い(日本の内閣府セキュリティーセンターからの注意喚起) http://www.nisc.go.jp/img/ic-t-pdf.gif