“ラジオハウスペンダント”のオリジナルデザインが、甦り

P r e s s
r e l e a s e ・ J u l y 2 0 1 6
VL 45 – RADIOHOUSE PENDANT
Design: Vilhelm Lauritzen
“ラジオハウス ペンダント” のオリジナルデザインが、甦ります
ルイスポールセンでは、1940年代にラジオハウス(デンマーク放送局)のためにデザインされたペンダン
トランプを、「VL45 ラジオハウスペンダント」として再発売いたします。ラジオハウスペンダントは、デン
マークモダニズムと機能主義建築の代表的アーキテクトだったヴィルヘルム・ラウリッツェンがデンマーク
放送局を設計した際に作られました。当時、ラウリッツェンはラジオハウスで使用された照明をすべて
ルイスポールセンとのコラボレーションでデザインしています。以来、ラジオハウスペンダントは、公共建
築のみならず住宅やレストランでも名作照明として愛され続け、そのオリジナルランプは、今もアン
ティークマーケットやオークションでの人気を保つ名作デザインです。
ラジオハウスペンダントは、直径25センチと37センチという、使いやすい2つのサイズで発売します。勿
論、デザインはオリジナルそのままです。下側に開口部がある特徴的なフォルムのガラスシェードは、ハ
ンドメイドの吹きガラス。内側と外側の2層の透明なガラスが、真ん中の乳白色ガラス層をはさみこむ
3層構造です。そのため、内部の電球イメージを見せることなく、ガラスの全体が滑らかに発光します。
光のマエストロ
「ラジオハウスペンダントとラジオハウスとの歴史的つながりは、そのデザインにはっきり見て取れます。こ
のペンダントは、ラジオハウス内のさまざまな場所で全般照明器具として使われました。つまり、強い
下向きの直接光で下方にある物をくっきり照らし、乳白色ガラスを通した柔らかいトーンの光で空間
を照らすという、2つの機能を果たすデザインです。あらゆるものを美しく照らそうという意図が、シンプ
ルなフォルムに表われています 控えめな装飾としての美しさがあり 時間に持ちこたえる名品とモダン
ルなフォルムに表われています。控えめな装飾としての美しさがあり、時間に持ちこたえる名品とモダン
なものを組み合わせようとする、現代のインテリアスタイルにもマッチします」と、ルイスポールセンのデザ
インマネージャー、ラスムス・マークホルトは語ります。
ラジオハウスペンダントは70年前に発売され、ルイスポールセンのベストセラーとなりました。しかし流
行は移り変わり、徐々にルイスポールセンのカタログから姿を消していきましたが、今でもオリジナルの
Collage 450
ラジオハウスペンダントにたいする需要は高く、ラウリッツェンのランプの特別な魅力を証明しています。
こうした背景を受け ラスムス・マークホルトは VL45 ラジオハウスペンダントの復活がデンマークだけで
こうした背景を受け、ラスムス・マークホルトは
なく、世界中で歓迎されると予想しています。
ルイスポールセン ジャパン株式会社 東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル3F 〒106-0032
tel: 03-3586-5341 fax: 03-3586-0478 [email protected] www.louispoulsen.com
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マークホルトは、次のように付け加えます。「ヴィルヘルム・ラウリッツェンは、素材と光を融合するマエス
トロでした。彼は1920年の早くに自然光について徹底した研究を行っており、アーキテクト人生を通
して自分が設計する建築物に調和するランプの開発と改善に取り組んでいました。ラジオハウスペン
ダントの人気が今も衰えないのは偶然ではないのです。彼の代表作を復活させることができ、とてもう
れしく思っています。」
VL45 ラジオハウスペンダント 発売予定日: 2016年10月
デザイン: ヴィルヘルム・ラウリッツェン (Vilhelm Lauritzen)
色/仕上: 乳白ガラス(光沢)
材質: 3層吹きガラス、真鍮(無塗装)
電球: E26 100W型LED電球 または 白熱電球100W(Φ250)、200W(Φ370).(同梱は白熱電球)
サイズ/質量: Φ250mm (H 328mm) 1.7kg. Φ370mm (H 448mm) 3.8kg.
Φ250タイプ 54,000円 (税込 58,320円)
Φ370タイプ 72,000円 (税込 77,760円)
ラジオハウスペンダントは、現在はデンマーク王立音楽アカデミーとして使用されている、コペンハーゲンのフレゼ
レクスベアに建築されたラジオハウス(デンマーク放送局、1945年竣工)のために、その建物の設計者である
ヴィルヘルム・ラウリッツェンとルイスポールセンとのコラボレーションによって開発されました。
直径25センチと37センチの2つのサイズで発売します。ガラスシェードには、内側と外側の2層の透明ガラスが真
ん中の乳白色ガラス層をはさみこむ3層の吹きガラスを使用しています。そのため、内部の電球イメージを見せ
ることなく、ガラスの全体が滑らかに発光します。
ルイスポールセン ジャパン株式会社 東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル3F 〒106-0032
tel: 03-3586-5341 fax: 03-3586-0478 [email protected] www.louispoulsen.com
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資料
ヴィルヘルム・ラウリッツェンについて
ヴィルヘルム・ラウリッツェン (1894-1984) はデンマークの歴史の中でも最も有名な建築家の1人で、デンマーク
機能主義建築の先駆者です。名建築ラジオハウスのほか、ノーレブロ劇場 (Nørrebro Theatre) や、現在はサ
ンクトペトリホテル (Skt. Petri Hotel) となっているデールス・デパート (Daells Varehus)、そしてモダニズム建築の
傑作であるコペンハーゲン空港のターミナル39(歴史的建築として空港の敷地内に永久保存)など、数々の名
作を手がけました。そのほかの代表作としては、現在はコンサート会場ヴェガ (Vega) として知られる市民会館、
ワシントンのデンマーク大使館であるシェルハウス (Shellhuset) などが挙げられます。特にラジオハウスとコペン
ハーゲン空港のターミナル39は、ヨーロッパの建築における近代主義の象徴と言われています。
ラウリッツェンが設計したラジオハウス
ラウリッツェンは、1934年にラジオハウスの設計を任されました、それは建築コンペティションで勝ち取った仕事で
はなく、彼の大胆な行動の結果でした。当時あったデンマーク放送局の建物(“巣箱”と呼ばれていた)は、オー
プンからわずか数年で 早くも建築界の恥として有名になっており スタジオには外部の騒音が忍び込み コン
プンからわずか数年で、早くも建築界の恥として有名になっており、スタジオには外部の騒音が忍び込み、コン
サートホールと劇場を兼ねたホールは、音楽と演劇のどちらの面でもアーティストの期待に応えられませんでした。
ラウリッツェンは行動的な建築家でした。この状況を絶好のチャンスとみた彼は、自ら放送協会にアプローチし、
新しいラジオハウスの計画を提案し、契約を得たのです。戦争の勃発のため建物の完成は遅れ、竣工までに
は約10年を要しましたが、そうした遅れも建築家にとっては、細心のデザインを作り上げ、あらゆるディテールの
完成度を高める の に 必要な時間が取れることを意味しました。例えば、彼と彼のスタッフは、スタジオと大きなコ
ンサートホールの音響を、まるでストラディヴァリウスを扱うかのように細やかに調整し、そのプロセス全体を通じて、
彼らは実物大でパネルをテストし、必要に応じて形状や素材に手を加えながら、1:1のスケールで音響実験を
行うという滅多にない機会に恵まれたのでした。現在では、デンマーク放送局は新しい場所に移転し、ラウリッ
ツェンのラジオハウスはデンマーク音楽大学の建物として生まれ変わっています。ラジオハウスから音楽大学への
コンヴァージョンは、ラウリッツェンへの深い愛情をもって行なわれ、彼の建築のクオリティーは可能な限り保存され
ました。
ラウリッツェンとルイスポールセン社
ヴィルヘルム・ラウリッツェンは、デンマークの長い歴史の中で最も知られ、尊敬された、作品数の多い建築家の1
人であるだけでなく 素材と光とを融合させる天才でもありました 自身が手掛ける建築に調和する照明を求
人であるだけでなく、素材と光とを融合させる天才でもありました。自身が手掛ける建築に調和する照明を求
め、引退するまでランプの開発と改善に取り組みました。1920年代、ラウリッツェンは自然光の綿密な研究を行
ないましたが、直射日光のような強い光と、穏やかな天空光(スカイライト)のような拡散光とを組み合わせるな
どの手法を通して、彼独自の照明理論を作り上げていきました。例えば、反射した光の効果や、光がどのように
物体に到達して影をつくり、柔らかな色調を生むかといったことを、ラウリッツェンは非常に意識していたのです。
彼が残した照明器具は独創的かつ科学的なアプローチで設計されており、そのデザインは80年たった今も新鮮
な魅力をたたえています。
ルイスポールセンは、ラウリッツェンの多くのプロジェクトで照明のパートナーとなり、このコラボレーションから数々の
ランプが誕生しました。その多くは40年代から50年代にかけて多くの店舗で販売されましたが、その後徐々に市
場から姿を消しました。しかし、アンティークマーケットやオークションでは、その人気は今でも衰えていません。また、
ラウリッツェンはかつてワシントンにあるデンマーク大使館のために作られた、「Ambassadekrone」と呼ばれるシャ
ンデリアのデザインも手掛けました。何百点もの小さなガラスのベルで飾られたこのデザインは、現在、デンマーク
王立劇場のロビーで見ることができます。
なお、ルイスポールセンはVL38
なお
ルイスポ ルセンはVL38 シリーズに加え、同じくラジオハウスのためにラウリッツェンが制作した、VL45
シリ ズに加え 同じくラジオハウスのためにラウリッツェンが制作した VL45 (ラ
Collage 450
ジオハウスペンダント)も同時に復刻発売します。
ルイスポールセン ジャパン株式会社 東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル3F 〒106-0032
tel: 03-3586-5341 fax: 03-3586-0478 [email protected] www.louispoulsen.com
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ルイスポールセン社について
確固としたライティング・フィロソフィーを持った照明メーカー
ルイスポールセンは、会社創業140年の歴史を持つデンマークの照明メーカーです。ポール・ヘニングセン、アー
ネ・ヤコブセン、ヴァーナー・パントン、ヴィルヘルム・ラウリッツェン、オイヴィン・スロット、nendo/佐藤オオキ、内山
章一、アヌ・モザー、ルイーズ・キャンベルといった、歴史的巨匠から才気あふれる現代作家まで、優れたデザイ
ナー、アーキテクトたちとの緊密なパートナーシップを通して、「PHアーティチョーク」や 「PH 5」 をはじめとする PH
シリ ズ 「コラ ジ
シリーズ、「コラージュ」、「エニグマ」、「AJ」シリーズ
「エニグマ 「AJ シリ ズ などを発表してきました。クラシックなデザインから洗練された
などを発表してきました クラシ クなデザインから洗練された
モダンなデザインまで、また、家庭から建築施設におよぶ照明まで、幅広い照明ソリューションを手がけています。
実は、ルイスポールセン製品には、固有の建築プロジェクトに使うことを目的に開発されたものが多くあります。デ
ザイナーによる美しいランプの多くが、特定の照明条件へのソリューションとして生まれました。そのため、すべての
ルイスポールセン製品にはそれぞれの誕生ストーリーが隠されています。このような製品はすべて、デザイナーや
アーキテクトのヴィジョン、デザインコンセプトと、ルイスポールセン独自の“ライティング・フィロソフィー”が融合して
生まれたものです (このフィロソフィーについては後ほど紹介します )
生まれたものです。(このフィロソフィーについては後ほど紹介します。)
ルイスポールセンのおもな歴史
• ルイスポールセンの歴史は1874に始まりました。1900年代初期、ルイス・ポールセンがその叔父が経営する事
業を引き継ぎ、彼の名が社名となりました。
• 1924年、パリの万国博覧会のデンマーク館の照明計画契約を結んだポール・ヘニングセンと、ルイスポールセ
ン社との提携がスタ トしました ヘニングセンのランプは博覧会で賞を受賞しています
ン社との提携がスタートしました。ヘニングセンのランプは博覧会で賞を受賞しています。
• 1926年、ルイスポールセンとポール・ヘニングセンは、完成したばかりの展示場施設「フォーラム・コペンハーゲ
ン」のための照明計画の入札に成功します。このプロジェクトのために製作されたのが、今では世界的に有名に
直接光
なった、3枚のシェードで構成されるPHランプです。同年、PHランプは既製品として発売され、以降、世界中に
間接光
輸出されました。ルイスポールセン初の、デンマーク語、英語、フランス語、ドイツ語の製品カタログが印刷された
のもこの年です。
• ポール・ヘニングセンは1920年代にルイスポールセンのライティング・フィロソフィーを確立させましたが、彼の良質
な光についてのアイディアがタイムレスな基礎となり、その後のルイスポールセンの歩みを支えました。機能、快適
さ、雰囲気。 この3つの要素が、ルイスポールセンのライティング・フィロソフィーを構成します。どの製品も、すべて
のパーツが機能的役目を持ち、光自体も、まず照明としての機能を十分果たします。次に、目に不快な光を
発せず、最終的には、部屋や場所の雰囲気と空間の質を高める光とデザインでなければならない、という考え
方です。
• 2005年、ルイスポールセンはそれまでのコペンハーゲン・スルセホルメンにあった工場を、ユトランド半島のヴァイ
2005年 ルイスポ ルセンはそれまでのコペンハ ゲン スルセホルメンにあった工場を ユトランド半島のヴァイ
エン(Vejen)に移します。工場従業員数は180名。
• 現在ルイスポールセンでは、ヴァイエン工場とコペンハーゲン・ガメルストランドの本社のほか、ストックホルム、
東京、オスロ、ロサンゼルスなどの都市にショールーム、子会社を持ち、合計420名が働いています。
• 製品開発、営業、マーケティング部は、本社・ショールーム (どうぞ見学にお越しください) のあるコペンハーゲ
ン・ガメルストランド28番地にあります。
Collage 450
ルイスポールセン ジャパン株式会社 東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル3F 〒106-0032
tel: 03-3586-5341 fax: 03-3586-0478 [email protected] www.louispoulsen.com