Reserved Alternative Investment Fund (Japanese version) (日本語版) あらゆる投資のために 2016年7月 kpmg.lu ルクセンブルクは、オルタナティブ投資の世界におい て利用可能な既存の幅広い投資ビークルに、新たな ファンドストラクチャーである、Reserved Alternative Investment Fund (RAIF)を加えました。 RAIFは以下の様な投資先を求める投資家にとって 魅力的です。 AIFMDは、その規制のフォーカスをファンドから 運用者に移してきています。 AIFMDの下で認可され たAIFMsのみがRAIFの運用を許可されるため、 RAIFはこの規制環境によく適合しています。 EUにおける販売パスポートが利用可能なファンド 短期間に組成可能なファンド 高レベルの投資家保護と透明性を持つファンド AIFMDにおける投資家保護を必要とする洗練された 投資家にとって、RAIFは魅力的なものとなり、また、 RAIFはファンドそれ自身の直接の規制上の監督を 必要としません。 RAIFは、既に一般的となっているSIFやSICAR といったファンドストラクチャーと共通する多くの特性 を持っています。 運用者 (AIFM)とファンドの2重規制がないファンド。 このことは、SIFやSICARとは別に、RAIFが明確に 規定しているものです。 SIFやSICARと多くの同じ特性(例えばコンパート メント)や、組成の柔軟性を持つファンドストラクチャー Made in Luxembourg ファンド品質ブランド ターゲットとなる投資家 RAIFの利害関係者 機関投資家/プロ投資家/洗練された個人投 資家(最低投資額:€125,000). RAIFは、EU内においてプロ投資家への 販売が可能となるパスポートが利用可 能となる。 投資家向け販売促進資料 (目論見書) は、AIFMDの開示基準に準拠していな ければならない。 認可AIFM (ルクセンブルク / EUメンバー地域 / 適格第三国) CSSF又はスーパーバイザリー・ ピアによる監督 ポートフォリオ マネジメント リスク マネジメント 独立した 評価 強固な ガバナンス EUプロ投資家のための 販売パスポート 大会社、保険会社、 ファンド、年金ファンド 及び銀行を含む機関 投資家 投資 managed 運用委託by RAIF 預託機関、会計 及び管理 ルクセンブルクで 規制される会社 認可された 法定監査人 サービス委託 被監査 RAIFをなぜ選ぶのか? 主たる利点は 組成の機動性。RAIFはルクセンブルク規 制当局(CSSF)による認可を必要としません。 EU販売パスポートが利用可能です。 組成の柔軟性 投資戦略 全ての資産クラスと投資戦略が許容されます。 RAIFは30%の分散化基準を遵守する必要が あります。 「リスク資本」投資のみに投資する RAIF に つ い て は リ ス ク 分 散 化 ル ー ル は ありません。 ‘Made in Luxembourg’ フ ァ ン ド 品 質 ブランド AIFMD基準の品質(透明性、リスク管理 及び保有資産の独立した評価) 商品とシェアクラスの 特徴 単一のファンドとして組成されることも、サ ブファンド間の負債を分別したアンブレラ・ ファンドとして組成されることもあります。 サブファンドは同一アンブレラの中の他の サブファンドに投資することができます。 複数のシェアクラスを持つことが許容され ます(異なる通貨エクスポージャー、報酬 など)。 12ヶ月以内に最低資本 € 1,250,000に到 達することが求められます。 法的形態と設立 パ ー ト ナ ー シ ッ プ (SCS 又 は SCSp) – リ ミ テ ッ ド ・ パ ー ト ナ ー シップ契約 会 社 型 フ ァ ン ド (SICAV) – 定 款 契約型ファンド (FCP) – 約款 ファンドの認可を当局(CSSF)に求める 規制は適用されません。 税務 RAIF に は NAV の 0.01% の 登 録 税 が 課されます。登録税の免除規定は、一定の マネー・マーケット・ファンド、年金ファンド 投資家のための専門ファンド、マイクロ ファイナンス・ファンドについて適用が可能と なります。 RAIFが 「 リスク資本」 のポートフォリオに 投 資 し 、 SICAR の 形 態 を 採 用 し た 場 合 、 完全な課税対象会社となります。しかし、譲 渡可能有価証券から生じる収入及びキャピ タルゲインは免税となります。加えて、将来 投資のために保有されるキャッシュは1年間 免税となります。 それ以外のあらゆる収入は通常の所得税 が課されます。 管理サービスについてはVAT(付加価値税)の 免除が適用されます。 RAIFは、税務上透明なビークルとして、又は 投資ストラクチャーについて利用可能な場合、 ルクセンブルクの租税条約による便益を利 用可能な課税エンティティとして設立すること ができます。 RAIF への転換 現地会社法の下で組成されている既存の AIFsは、持分保有者の承認を前提として、 RAIFへ転換する選択肢があります。 RAIFはプライベート又は公正証書によって 設立され、Registre de Commerce et des Sociétés (企業登録)のリストに登録され、 管理されます。 投資家向け報告 目論見書 AIFMDの投資前開示基準に沿って作 成されます。 投資家がファンドのリスクを評価する ために十分な情報を提供します。 年次財務諸表及び投資家向けディスクロー ジャーはAIFMDの基準に従って作成するこ とが求められます。 財務諸表は認可された法定監査人の監査を 受けます。 遵守すべき会計基準は、通常ルクセンブル クLuxembourg GAAP又はIFRSとなります。 KPMG のサービス RAIFについてのより詳細な情報については、弊社の専門家チームまでご連絡下さい。以下について支援致します。 売り出そうとする新ファンドを理解し、貴社ビジネスへの影響を評価すること 貴社の既存のストラクチャーを吟味し、あらゆるギャップを識別し、企図した環境を達成するためのロードマップを 策定することにより、規制上及び税務上の条項の遵守状況を評価すること 独立評価サービスにおける支援 AIFMDにおける報告やRAIFの監査など、オペレーション上必要となるあらゆる要求事項の実行 報酬ポリシーの再デザイン、正式化、採用を進めること Contacts Victor Chan Yin Alternative Investment Head of Japan Desk KPMG Luxembourg Masanobu Ishikawa 石川 雅敦 Business Development Manager Global Japanese Practice KPMG Luxembourg Tel: 22 51 51 6514 [email protected] Tel: 22 51 51 6423 [email protected] Dee Ruddy Director, Regulatory Advisory KPMG Luxembourg Tel: 22 51 51 7369 [email protected] KPMG Luxembourg, Société coopérative 39, Avenue John F. Kennedy L-1855 Luxembourg Tel: +352 22 51 51 1 www.kpmg.lu The information contained herein is of a general nature and is not intended to address the circumstances of any particular individual or entity. Although we endeavour to provide accurate and timely information, there can be no guarantee that such information is accurate as of the date it is received or that it will continue to be accurate in the future. No one should act on such information without appropriate professional advice after a thorough examination of the particular situation. © 2016 KPMG Luxembourg, Société coopérative, a Luxembourg entity and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with KPMG International Cooperative (“KPMG International”), a Swiss entity. All rights reserved.
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