大雨対策と江尻排水機場改修の緊急要望 私が 2 期 8 年間角田市政を預かってきて最も重視したのは災害対策でした。市民の安全 と安心を守るのが市長として最も重要な仕事だからです。市長就任直後の平成 20 年 8 月末 の大雨による住宅や農地の浸水被害、翌 21 年 4 月の島田の山林大火災、23 年 3 月の東日本 大震災、昨年 9 月 11 日には線状降水帯が角田市を襲って豪雨をもたらし、野田地区と長瀞 地区に避難勧告を発令するなど、災害対策に追われた 8 年間でした。 特に、大雨対策は角田市にとって重要な課題で、大雨被害常襲地域の被害を少なくした いという思いで、最も力を入れて取り組んで来ました。まず、市役所周辺の大規模な雨水 排水路を新設し、田町地区の浸水被害を防ぐことができました。小田地区で道路が冠水し て孤立する集落には避難道路を整備しました。横倉地区の舛沢には排水ポンプ場を整備し 左関ポンプ場の改修も行いました。中島地区の雨水を排水する裏町ポンプ場の排水能力を 高めるため、排水ポンプの増設工事も間もなく始まります。特に野田地区には、小田川に 強制排水するための大規模な雨水排水ポンプ場の整備を始めました。他にも急いで対応し なければならないところがありますが、なかなか仕事が追いつきません。 角田市で最も重視しなければならない雨水対策は、何と言っても江尻排水機場の排水能 力を維持向上させることです。江尻排水機場は市内西部一帯と丸森町の一部を受益とする 農地約 3 千ヘクタールの排水を担う水利施設で、現在の施設は国営施設として昭和62年 から平成4年にかけて整備されました。老朽化が進みこれまでポンプの緊急停止が数回発 生しています。原因としての機能低下等が想定されています。江尻排水機場が万一ストッ プするようなことがあると、農地はもちろんのこと中心市街地の住宅等が浸水する恐れも あり深刻な事態となります。あぶくま川水系角田地区土地改良区からも強い要望がありま したので 6 月 7 日上京し、宮城県選出国会議員と農林水産省の官房長(角田市出身)はじ め関係部課長等に緊急要望活動を行ってきました。梅雨空を見上げては大雨にならないよ うにと祈るばかりです。 農林水産省で、江尻排水機場改修の緊急要 望活動を行いました。(6 月 7 日)
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