平成27年度 北海道壮瞥高等学校 自己評価書

平成27年度 北海道壮瞥高等学校 自己評価書
*4段階評価 【 4:成果を上げている 3:ほぼ成果を上げている 2:あまり成果を上げていない 1:成果を上げていない 】
職員
教
育
目
標
学
習
指
導
農
業
教
育
指
導
生
徒
指
導
特
別
活
動
進
路
指
導
健
康
安
全
指
導
そ
の
他
壮
高
⑱
生徒 保護者
1
自発的に学習する態度をもつ生徒の育成(知)
3.11
3.13
2
自分に厳しく、正しい行動を心がける生徒の育成(徳)
3.61
3.17
3
強い意志と体力をつくり、逞しく生きる生徒の育成(体)
3.44
3.25
4
創ることを喜び、進んで実践する生徒の育成(技)
3.44
3.09
5
知・徳・体・技を調和させ、豊かな未来像を築く生徒の育成
3.28
3.22
6
学力向上や基礎基本の定着を図る指導
3.38
3.28
7
シラバスの活用法の指導
2.85
2.97
8
評価方法の指導
3.54
3.35
9
「地域農業科」としての教育課程の充実
3.33
3.12
10 授業改善の取り組み
3.13
11 学習意欲が高まる授業(授業改善)
3.27
12 家庭学習の指導
2.69
3.14
13 個に応じた指導
3.40
3.19
14 教員の研修活動
3.06
15 実験実習やプロジェクト活動
3.44
3.38
16 地域の特性を生かした農業教育
3.72
3.43
17 自主性や主体性を育てる農業クラブ活動
3.33
3.10
18 異年齢交流による自己有用感の高揚
3.44
3.38
19 販売実習によるコミュニケーション能力の高揚
3.22
3.30
20 挨拶・身だしなみ・礼儀等の指導
3.67
3.43
21 いじめの未然防止・早期発見・早期解消
3.56
3.14
22 教員の連携による問題行動の防止
3.56
2.91
23 基本的生活習慣の確立
3.39
3.41
24 家庭と連携した生徒指導
3.78
25 教育相談体制
3.72
3.20
26 地域に貢献する活動
3.83
3.49
27 部活動の積極的参加
2.94
3.01
28 地域の教育力の活用
3.44
3.43
29 3年間を見通した進路指導
3.33
3.46
30 進路情報の提供
3.44
3.36
31 望ましい職業観・勤労観の育成
3.56
3.46
32 家庭と連携した進路指導
3.67
3.35
33 資格取得・各種検定の指導
2.94
3.43
34 健康状態の把握やけがや疾病の予防
3.61
3.36
35 災害や天災に遭遇時の身を守る行動の指導
3.44
3.33
36 美化活動の推進
3.39
3.20
37 学校の広報活動の充実
3.94
3.09
38 地域や保護者の協力
3.61
3.29
39 学校設備・備品の充実
2.22
2.96
40 活発なPTA活動
2.94
41 家庭との連携
3.50
42 学校行事の円滑な運営
3.39
3.35
43 目指す生徒像の共有化
3.00
2.95
44 生徒の成長の可視化による効力感
2.65
3.07
考察・分析
改善策
3.20 生徒や保護者が学校教育目標を覚えていないこともあり、低い評価となっている。特
に、「自ら学ぶ」という目標については低い評価となっており、本校においては、学習指
3.36 導が弱みとなっていることが推察される。また、「創ることを喜び、進んで実践する」と
いう目標では、職員と生徒・保護者で評価が分かれた。これは、本校生徒および保護者は
3.32
かなり控えめな評価を行い、職員は入学してからの成長により評価したものの違いによる
3.20 ものだと考えられる。全体的な目標である「豊かな未来を築くことを目指して」という点
についても、あまり高評価になっておらず、本校生徒に、「知・徳・体・技」を調和させ
3.16 ながら学校教育目標を達成させるためには、継続した指導必要である。
・学校教育目標を生徒や保護者に周知する機会を設ける。
・自発的に学習を行う生徒を育成するために、各教科においてアクティブラーニングを導
入する。
・農業高校の生徒として、食料の生産を意識させ、その喜びを育成する。
・知・徳・体・技を調和させるために、壮高18を活用したキャリア教育を推進する。
・豊かな未来を築くことをめざし、キャリア教育の全体計画を活用する。
3.38 特に評価が低かったのは「シラバス」と「宿題」に関わる項目についてである。「シラ
バス」については、「作成はしたが活用がなされていない」という職員の評価に対して、
3.23 「シラバス」の存在や意味すら知らないという生徒・保護者からの意見が目立った。この
ことから、「シラバス」については職員の中で形骸化していることがうかがえる。また、
3.35 「宿題」については、職員・保護者・生徒のどの評価においても低い評価となっており、
3.68 特に職員において最低の評価となっている。本校生徒の実態を考えると、家庭学習の定着
は大きな課題であるが、義務教育段階の学習の不足や学校生活の不適応等を考えると、難
しい課題でもある。「教育課程」については、保護者の評価が高く、生徒の評価が低いと
いう結果が出た。生徒からの意見では、「授業が楽しくない」であるとか「自分の興味に
あっていない」等の意見があり、もともと勉強が嫌いであったり、入学する以前の問題も
3.24 ある。「授業の難易」については不満を訴えるような意見はないものの、「個に応じた指
導」については生徒の評価において低くなっているが、保護者の評価は良好であった。
3.50 職員の研修体制については、公開授業週間の実施方法を改善する等の授業改善を進めて
いるが、学習意欲を喚起するような授業の実践や特別な支援を必要とする生徒を対象とし
た「個に応じた指導」への対応が必用と考える。
・学校を休まない、提出物を遅れずに出す、ノートをきちんと取る等の授業規律を再確認
するとともに基礎学力を定着させるような方策を検討する。
・「シラバス」を年度当初に生徒に指導する機会をつくり、教科担当者が年度途中にシラ
バスを生徒とともに活用する方策を検討する。
・週末課題や教科に関する検定(漢字検定や英語検定、数学検定)を活用し、生徒が放課
後や家庭 で学習できる方策を検討する。
・教育課程を見直し、「学び直し」が実践できるようにするとともに、基礎基本の定着を
図る。
・特別支援が必用な生徒に対応するために、「個別の指導計画」を活用し、社会生活にお
いて本人が困らないような指導を行う。
・公開授業週間の実施方法の更に改善し、教職員の授業改善を進める。
・ジオ学習を更に充実させ、生徒に地域の自然環境を理解させる。
3.55 園芸科から地域農業科へ学科転換を行い、地域に貢献できる人間を育成することを目標
とした教育活動が定着しつつあり、地域の特性を活かした教育活動は高評価を得ている。
3.67 異校種間交流である「アグリレッスン」や「ジャガイモ交流」も同様である。しかし、保
護者からはこのような活動の評価が低くなっており、宣伝活動の不足が感じられる。ま
3.55
た、このような活動の実践により、生徒のコミュニケーション能力が向上した等の保護者
3.35 からの評価も得ている。唯一低めの評価となったのは、「農業クラブ活動」である。活動
を活性化させることが必要であるが、「自分で考えて行動することができない」という生
3.57 徒への指導や活動時間等を考えると難しいところも多い。
・生徒の実態に応じて、「農業現場実習」の実施方法の改善を行う。
・「アグリレッスン」や「ジャガイモ交流」等の生徒の活動を保護者へ周知する。
・アンテナショップ「めぐみ」の運営方法を改善し、より生徒のコミュニケーション能力
が高まるように工夫を図る。
・農業クラブ活動の活性化を図るとともに、個々の生徒の参加意識を高めるために、「学
校農業クラブ活動記録簿(グリーンブック)」を利用した活動の振り返りを行う。
3.59 今年度の重点指導項目として「身だしなみ指導と意識の高揚」を掲げて取り組んだが、
評価は良好であった。しかし、挨拶をしない生徒とする生徒に分かれるなど、今後も粘り
3.35 強く指導するしかない項目もある。また、「問題行動への対応」や「いじめへの対応」で
は、生徒の評価はあまり高くなかった。中には、「世の中ありもの」というような書き込
3.50 みもあり、生徒の意識を変革する必要性もあり、「アンケートだけでは防止にならない」
3.54 等の職員の取り組み不足を指摘するような意見もあった。デートDVに関する講演会も
行ったが、伝わってほしい生徒に伝わっておらず、今後も継続的な指導が必要である。
3.63 家庭との連携については、保護者も職員も高評価であったが、「教育相談の体制」につ
いては、「話しにくい」、「言ったところで解決しない」等の否定的な意見もあり、体制
3.51 の在り方や生徒の意識の改革が必要である。
3.48 「lりんごまつり」でのボランティア活動は定着しており、高い評価を得ている。「農業
現場実習」や「インターンシップ」等の地域の教育力を活用した活動も本校の強みの1つ
3.23 である。しかし、「部活動」についは評価が低く、生徒数の少ない本校においては、部活
動の数が少ないのは仕方ないことではあるが、できるだけ多くの生徒が活動できるような
3.56 方策を検討することが課題となる。
3.58 進路指導に関しておおむね良好な評価を得ているのは、本校が4年連続して進路決定率
が100%であるということであろう。また、家庭と連携した進路決定のプロセスや各学年に
3.53 おいて三者面談を実施するなど、きめ細かい進路指導がもたらした結果でもある。しか
し、1つだけ改善を要する点を挙げるとすると、資格取得に関する部分である。これにつ
3.57
いては、職員の評価が特に低くなっており、改善が必要である。本校では学科転換と同時
3.55 に「食品衛生責任者」の講習を受けることが可能になったが、それ以外の資格を取得させ
る指導も必要と思われる。しかし、生徒の学習レベルや履歴書に記載できる級など様々な
3.45 課題がある。
・全職員による継続した身だしなみの指導を行う。
・講演会やアンケートをタイムリーな時期に実施し、生徒の指導に活かす。
・生徒の小さな変化を見逃さず、「いじめ」や「問題行動」を未然に防止する指導体制を
つくる。
・「いじめ」に対する考え方等の意識改革をするような指導を行う。
・生徒が相談しやすいような教育相談体制をつくる。
3.57 けがや疾病から身を守ることについては、保護者・生徒・職員のいずれにおいても高評
価である。また、災害において身を守る指導については、火山噴火を想定した避難訓練に
3.40
参加するなど、生徒にも定着しつつある。美化意識については、校舎の古さの割にはきれ
3.51 いに使用されているという意見もあり、徐々に生徒に浸透していることが推察される。
・学校保健委員会を活用し、保健指導の充実を図る。
・火山の噴火を想定した避難訓練を継続して参加し、防災意識の高揚を図る。
3.55 一番評価が低くなったのは、校舎の老朽化の問題である。教材・教具については、引き
続き町教委へ予算要求等の働きかけを行い、古くなった物は買い換え等により改善する必
要がある。
PTA活動については、あまり高い評価とはならなかった。中には、「どのような活動
3.21 をしているのか知らない」という意見もあり、広報活動を含めた改善が必要である。ま
3.34 た、学校ホームページは今年度に大幅にリニューアルされ、情報量・更新回数が大幅に改
善された。「壮高だより」とともに、本校の情報発信源として引き続き活用をしたい。
行事の運営については、本年度も新たに町内のイベントに生徒が参加する機会が増える
など、地域との連携が行われた。しかし、本校の行事が多すぎるという意見もあり、行事
3.40 の精選を行うとともに、生徒が活躍する場の確保を行うことも考えたい。
3.15 実施してから2年目ということもあり、また、実施している学年が2つの学年というこ
とで、評価が定まっていない。本校の強みであるキャリア教育の観点から、評価方法の改
3.15 善や生徒・保護者とのデータの共有や活用等、今後改善することが望まれる。
・町教委と連携し、老朽化した教材・教具の入れ替えのための予算措置を図る。
・PTA活動を保護者へ周知するため、「壮高だより」や学校ホームページを活用する。
・よりタイムリーな学校ホームページの更新を行う。
・行事の精選を行い、授業時数の確保に努める。
・業務の見直しを行い、行事や学校運営の充実を図る。
・部活動の勧誘を促進する。
・生徒がやってみたい部活動について調査を行い、可能なものを活動させる。
・進路シラバスや進路の手引きを作成し、3年間を見通した指導を行うとともに、学校全
体として一貫した指導ができるようにする。
・資格試験に取り組む意識を高揚させるとともに、放課後等における指導を検討する。
・上位層の生徒に対しては、難易度が高い資格や検定の受検を進める。
・キャリアの全体計画や壮高18を活用し、保護者や生徒のキャリア意識の改革を行う。
・評価方法を改善するとともに、データの活用方法を検討する。
・キャリア教育の全体計画との結合を図る。