企業不祥事防止に向けた 監査役スタッフの取組

第38回 監査役スタッフ全国会議のご案内
主
題
企業不祥事防止に向けた
監査役スタッフの取組
この一年、改正会社法の施行及び上場企業の行動規範「企業統治指針」(コーポレートガバナンス・コ
ード)の適用開始等を受けて、我が国の企業はコーポレート・ガバナンスに関する一連の制度改革への実
践対応に注力してきました。その一方で、大規模会社を中心に会計不正やデータ偽装等の不正が次々と発
覚するなど、世間の信頼を裏切る企業不祥事が後を絶ちません。
本会議では、「ガバナンス改革元年」とも称されたこの一年余の監査役・監査役スタッフの業務の振り
返りを行うと共に、真にコーポレート・ガバナンスの充実を図り実効性を確保していくため、「内部統制
システムの構築・運用に係る監査の在り方」、「企業不祥事防止への監査役スタッフの関わり方」等につ
き議論を深め、今後の実務への取組を展望します。
■ セッションのポイント
基調講演
法制審議会会社法制部会の幹事を務め会社法制の見直しの議論に携わった経験もある名古屋大学大学院
法学研究科教授 中東正文氏より、近時のコーポレート・ガバナンスを取り巻く動向や昨今の企業不祥事
にみる問題点、求められる企業統治、監査役・監査役スタッフに求められる役割等についてご講演いただ
きます。
分科会
監査役スタッフとして求められる知見の向上、情報交換によるネットワークの拡充を図るべく、1日目
及び2日目にそれぞれ同じテーマの分科会を4つご用意しました。2日間で計2つの異なるテーマの分科会に
ご参加いただきます。ご関心のある分科会をご選択いただき、ご参加ください(分科会の概要及び申込方
法の詳細は後掲「分科会の選択」「申込方法」及び別紙「参加申込書」の注意事項等をご参照ください)。
講演Ⅰ
危機管理、リスク管理、企業不祥事研究の分野に造詣が深く、企業・公共団体等で年間30件以上の講演
活動も行っている警察大学校警察政策研究センター教授 樋口晴彦氏より、具体的な企業不祥事の原因分析
を踏まえて、既存の不祥事防止対策がどうして機能しないのかについてご説明いただくと共に、対策の実
効性を担保するために、監査役・監査役スタッフが果たすべき役割や対応等につきご示唆をいただきます。
講演Ⅱ
監査論、公認会計士制度、内部統制制度などを専門とし、金融庁企業会計審議会専門委員を務める青山
学院大学大学院会計プロフェッション研究科教授 町田祥弘氏より、コーポレートガバナンス・コードに
よる新たな連携や会社法改正による会計監査人の選任議案の決定権付与の問題等につきご解説いただくと
共に、監査役スタッフに求められる機能についてご講演いただきます。
日
程
会
場
参加費
1日目 2016年9月15日(木)13:00~18:20(18:40~20:10 参加者交流会)
2日目 2016年9月16日(金) 9:00~16:20
ウエスティンナゴヤキャッスル
〒451-8551 名古屋市西区樋の口町3番19号
TEL 052-521-2121 (代表)
【会議のみ参加】1名につき25,700円※1
【会議・参加者交流会とも参加】1名につき36,000円※2
※1
※2
1日目・2日目の会議・資料代、2日目の昼食代、消費税を含む
1日目・2日目の会議・資料代、1日目の参加者交流会代、2日目の昼食代、消費税を含む
公益社団法人 日本監査役協会
Japan Audit & Supervisory Board Members Association
<1日目>9月15日(木)
<敬称略>
13:00~13:15
会長挨拶
13:15~13:30
企画委員長挨拶
13:30~15:00
基調講演
日本監査役協会会長 広 瀬
雅 行
監査役スタッフ全国会議企画委員会委員長 吉 川
敦
「コーポレート・ガバナンスの潮流と監査役スタッフへの期待」
<講師> 名古屋大学大学院 法学研究科 教授
15:00~15:20
15:20~18:20
中 東
正 文
休憩20分
分科会(各分科会とも、適宜休憩あり)
第1分科会「監査役スタッフ業務の概要と基礎知識」
[対象] 主に新任または経験4年までの方
[方式] 講義
<報告者> 本部監査役スタッフ研究会メンバー、AIG富士生命保険㈱ 大 津 正 也
<報告者>
ブラザー工業㈱
小 林 浩
之
<報告者>
日本ガイシ㈱
橋 本 光
明
第2分科会「会計監査人との連携等の実務―企業不祥事防止に向けて―」
[対象] 全員
[方式] 論点解説+グループ討議+討議結果発表
<報告者> 関西支部監査役スタッフ研究会幹事、関西電力㈱ 猪 早
<報告者>
サカタインクス㈱ 齋
明 彦
藤 格 也
第3分科会「企業不祥事を未然に防ぐための監査役監査の実効性向上に向けた取組」
[対象] 全員
[方式] 論点解説+グループ討議+討議結果発表
<報告者>
キヤノン㈱ 前
田 陽一郎
<報告者>
㈱資生堂 佐
藤 公 俊
第4分科会「『監査等委員会設置会社』および『指名委員会等設置会社』の実務」
[対象]
監査等委員会移行会社(今後移行予定、又は移行の是非を検討中の会社を含む)及び
指名委員会等設置会社(今後移行予定、又は移行の是非を検討中の会社を含む)の方
[方式] 論点解説+グループ討議+討議結果発表
<報告者>
18:20~18:40
移動20分
18:40~20:10
参加者交流会
エーザイ㈱ 平
林 征 則
<報告者> 三菱重工業㈱ 野
口 能 弘
<2日目>9月16日(金)
※ 2日目分科会は1日目分科会と同内容です(1日目と異なる分科会をご選択ください)。
<敬称略>
9:00~12:00
分科会(各分科会とも、適宜休憩あり)
分科会A「監査役スタッフ業務の概要と基礎知識」
[対象] 主に新任または経験4年までの方
[方式] 講義
<報告者> 本部監査役スタッフ研究会メンバー、AIG富士生命保険㈱ 大 津 正 也
<報告者>
ブラザー工業㈱
小 林 浩
之
<報告者>
日本ガイシ㈱
橋 本 光
明
分科会B「会計監査人との連携等の実務―企業不祥事防止に向けて―」
[対象] 全員
[方式] 論点解説+グループ討議+討議結果発表
<報告者> 関西支部監査役スタッフ研究会幹事、関西電力㈱ 猪 早
<報告者>
サカタインクス㈱ 齋
明 彦
藤 格 也
分科会C「企業不祥事を未然に防ぐための監査役監査の実効性向上に向けた取組」
[対象] 全員
[方式] 論点解説+グループ討議+討議結果発表
<報告者>
キヤノン㈱ 前
田 陽一郎
<報告者>
㈱資生堂 佐
藤 公 俊
分科会D「『監査等委員会設置会社』および『指名委員会等設置会社』の実務」
[対象]
監査等委員会移行会社(今後移行予定、又は移行の是非を検討中の会社を含む)及び
指名委員会等設置会社(今後移行予定、又は移行の是非を検討中の会社を含む)の方
[方式] 論点解説+グループ討議+討議結果発表
<報告者>
12:00~13:00
13:00~14:30
エーザイ㈱ 平
林 征 則
<報告者> 三菱重工業㈱ 野
口 能 弘
<講師> 警察大学校 警察政策研究センター 教授 樋
口 晴 彦
昼食(各分科会会場にて)・移動60分
講演Ⅰ
「不祥事防止対策が機能しないのは何故か」
14:30~14:50
14:50~16:20
休憩20分
講演Ⅱ
「会計監査人との連携及びその評価・選任と監査役スタッフの機能」
<講師> 青山学院大学大学院 会計プロフェッション研究科 教授
町 田 祥
弘
<講師略歴>
中
東 正 文(なかひがし・まさふみ)
名古屋大学大学院 法学研究科 教授
1965年生まれ。1989年名古屋大学法学部卒業、91年名古屋大学大学院法学研究科博士課程(前期課
程)修了。2000年に博士(法学)。1991年名古屋大学法学部助手などを経て、2005年名古屋大学大学院
法学研究科教授。現在に至る。
主な著書として、「企業結合・企業統治・企業金融」(信山社、1999年)、「商法改正〔昭和25年・
26年〕GHQ/SCAP文書」(信山社、2003年)、「企業結合法制の理論」(信山社、2008年)、「会社法
の選択」(共編著)(商事法務、2010年)。
樋
口 晴 彦(ひぐち・はるひこ)
警察大学校 警察政策研究センター 教授
1961年広島県生まれ。東京大学経済学部卒業、国家公務員上級職に採用。愛知県警察本部警備部長、
四国管区警察局首席監察官のほか、外務省情報調査局、内閣官房内閣安全保障室に出向。ペルー大使公邸
人質事件、ナホトカ号重油流出事件、オウム真理教事件、東海大水害など様々な危機管理に従事。現在、
警察大学校教授として、危機管理・リスク管理分野を担当し、企業不祥事研究についての第一人者。米国
ダートマス大学MBA、博士(政策研究)。危機管理システム研究学会理事。
主な著書として、「組織不祥事研究 組織不祥事を引き起こす潜在的原因の解明」(白桃書房、2012)、
「悪魔は細部に宿る 危機管理の落とし穴」(祥伝社、2015)、「なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか-
有名事件13の原因メカニズムに迫る-」(日刊工業新聞社、2015)等。
町
田 祥 弘(まちだ・よしひろ)
青山学院大学大学院 会計プロフェッション研究科 教授
早稲田大学商学部卒業、同大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得後退学、東京経済大学経営学部
を経て、現在に至る。博士(商学・早稲田大学)。
主な著書として、『会計プロフェッションと内部統制』(税務経理協会、2004年)、『会計士監査制
度の再構築』(共編著、中央経済社、2012年)、『わが国監査報酬の実態と課題』(共著、日本公認会
計士協会出版局、2012年)、『内部統制の法的責任の研究』(編著、日本公認会計士協会出版局、2013
年)、『監査基準のポイント』(共著、同文舘出版、2013年)、『公認会計士の将来像』(共著、同文
舘出版、2015年)、『企業集団の内部統制』(共著、同文舘出版、2016年)等。
第38回監査役スタッフ全国会議企画委員会
◎SMBC日興証券㈱
吉 川
敦
○エーザイ㈱
平 林
野 口
三菱重工業㈱
日本車輌製造㈱
藤 井
俊 博
征 則
平和不動産㈱
溝 渕
英 之
能 弘
パナホーム㈱
三 好
弘 之
◎…委員長
○…副委員長
<敬称略>
<分科会の概要>
分科会は1日目と2日目、計2回行われます。1日目分科会と2日目分科会は同内容です。両日を通じ
て計2つの異なるテーマの分科会にご参加いただきます。分科会のご選択に際しては、別紙「参加申込
書」の注意事項も十分にご確認ください。
* 1日目は「第1~第4」、2日目は「A~D」と表示していますが、テーマ(内容)はそれぞれ同一です。
第1分科会/分科会A 「監査役スタッフ業務の概要と基礎知識」
新任、または経験4年未満のスタッフの方を対象とした講義形式の分科会です。
1年間の監査役監査活動とスタッフ業務の概要、更には監査役スタッフとして兼ね備えておくべき基本
的な知識について現役のスタッフより事例等を交えながら解説します。併せて本部監査役スタッフ研究会
メンバーより、同研究報告書「監査役監査と監査役スタッフの業務(中間報告書)」(※8月上旬当協会
ホームページに公表予定及び会議当日配布予定)から関連するポイントを適宜紹介・解説します。また、
参加者の皆様から事前に質問を受け付け、解説の内容に反映するとともに、質問の内容によっては個別具
体的に回答する予定です。当分科会を通じて、新任のスタッフの皆様には監査役監査活動とスタッフ業務
に対する理解を深めていただき、2年目から4年目のスタッフの皆様にはスタッフ業務について今一度整理
していただき今後のスタッフ業務に役立てていただくことを主な目的とします。
第2分科会/分科会B 「会計監査人との連携等の実務―企業不祥事防止に向けて―」
会計監査における監査役の役割をテーマに、監査役自らが実施する会計監査や会計監査人との連携に関
する各社の実務について、関西支部監査役スタッフ研究会メンバーより、同研究報告書「監査役の会計監
査と監査役スタッフの役割~会計不祥事の防止に向けた実効性のある監査とは~」(※会議当日配布予定、
当協会ホームページ公表は10月上旬予定)から関連ポイントについて適宜解説を加えながら幅広く情報・
意見交換することを目的とします。
具体的には、会計不祥事の防止を念頭に、会計監査人との期初、期中、期末の各段階における情報・意
見交換、監査役の会計監査の実態とあるべき姿、会計監査人や内部監査部門との役割分担、財務報告にか
かる内部統制監査の必要性、会計監査人の監査の相当性判断や評価の実務など、多様なテーマから各グル
ープにて関心のあるテーマを取り上げ、情報・意見交換していただきます。
第3分科会/分科会C 「企業不祥事を未然に防ぐための監査役監査の実効性向上に向けた取組」
当分科会は監査役監査活動を総花的に議論するのではなく、経営の最大のリスクである企業不祥事を内
部統制システムやそれに係る監査役監査で実際に防ぐことができるのか、という視点で各社の事例を共有
し議論していただきます。
まず、論点解説では、昨今の代表的ないくつかの企業不祥事についてその内容を整理・確認し、これを
踏まえて資生堂、キヤノンの内部統制システムと監査役監査の事例を報告します。次にグループ討議では、
各社の内部統制システムについて内部統制の構成要素を切り口にして情報交換を行うほか、監査役監査の
実効性を高めるために工夫していること、重点を置いて取組んでいること、今後強化が必要と感じている
ことなどについて意見交換を行い、さらにこうした活動で企業不祥事を実際に防ぐことができるかどうか
を議論することで、各社の抱える課題の見える化を図り、課題解決に向けたヒントをつかんでいただきた
いと考えます。なお、会計不祥事については,第2分科会/分科会Bのテーマですので、当分科会の討議
対象外といたします。
第4分科会/分科会D「『監査等委員会設置会社』および『指名委員会等設置会社』の実務」
監査等委員会設置会社(今後移行予定、又は移行の是非を検討中の会社を含む)及び指名委員会等設置
会社(今後移行予定、又は移行の是非を検討中の会社を含む)のスタッフの方を対象とした分科会です。
新しい機関設計として導入された監査等委員会設置会社の実務、及び指名委員会等設置会社の監査委員
会実務の事例を参考に、監査役設置会社での監査活動との違いや実務上の留意点等を中心に、取締役及び
執行役の職務の執行状況の監査、社外監査委員との情報共有、コーポレートガバナンス・コードへの対応
等、各社のコーポレート・ガバナンスの強化に繋がる知見を得ることを目的とします。
【重要事項】
各分科会の詳細、参加にあたっての留意事項につきましては、当協会ホームページ内の「第38回
監査役スタッフ全国会議のご案内」を必ずご確認ください( http://www.kansa.or.jp )。
ご選択の分科会によっては当日ご持参いただく資料がございますので、必ずご確認のうえ、ご準
備をお願いします。
<申込方法>
z
z
z
z
メール又はFAX・郵送にてご案内申し上げました「参加申込書」に必要事項をご記入のうえ、FAX
にて事務局宛ご送信ください(申込締切日:8月31日(水))。電話による申込は一切、受け付
けておりません。
送付先FAX番号:03-5219-6120(お間違えのないようお願いいたします。)
申込書のFAXを受信後、先着順に受付番号を付し、8月下旬より順次「参加票」をFAX送信いたし
ます。
参加費のご請求については例年どおり、会議の後、9月末日に他の事業における費用と一括して、各
社の議決権行使者(当協会に法人登録されている代表の監査役等)宛にご請求申し上げます。
会議参加を取り消される場合は、必ず電話(03-5219-6125)でご連絡の後、参加申込書に取り消しの
旨をお書き添えのうえ、FAX(03-5219-6120)にて事務局宛ご送信ください。9月8日(木)ま
でにFAXを受信したと認められる場合は、参加費用は発生いたしません。9月9日(金)以降にF
AXを受信した場合は、参加費用全額をご請求申し上げますので予めご了承ください。
<宿泊の手配について>
ホテル宿泊の手配については、㈱JTBコーポレートセールスがお手伝いをいたします。ご希望の方は当協会ホー
ムページよりご案内の手続きに従って各自ご自由にお申込みください(当協会では取り扱っておりません)。
会議に関する問い合わせ先
公益社団法人 日本監査役協会
<電話:03-5219-6125>
担当: 事業部業務第二課 上遠野(かとうの)
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1 丸の内中央ビル13階