愛知大学人文社会学研究所主催ワークショップ マテリアリティの政治と 「インフラ論的転回」 ―社会の近代性を支えるヒト‐モノへの問い― 2016 年 開 催 日 時 9 月 17 日(土) 13:00 ~ 17:00 開場 開 催 会 場 12:30 より 愛知大学 豊橋校舎 本館 5 階 第 3.4 会議室 豊橋鉄道渥美線「愛知大学前」下車 ※ご来場の方は公共交通機関をご利用ください。 社会の近代性を可能ならしめる基盤とは何か? 近代社会のあ り方を規定してきたのはヒトか?モノか? 本ワークショップは、社会の近代性の基盤をヒト-モノの集合から なるインフラストラクチュアにおいて捉える新たなアプローチ(「イン フラ論的転回」)について理論的に検討し、近代社会のあり方をめ ぐるマテリアリティの政治に迫る領域横断的な知を構想する。 報 告 西川純司(神戸松蔭女子学院大学文学部,講師) 森 元斎(九州産業大学・国立熊本高等専門学校,非常勤講師) 申込不要 植田剛史(愛知大学文学部,助教) 岩舘 豊(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程) 森 須永 啓輔(日本学術振興会特別研究員(PD)・国際基督教大学) 咲(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程・日本学術振興会特別研究員(DC2)) 入場無料 三浦倫平(東京大学大学院人文社会系研究科,助教) 難波美芸(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程・日本学術振興会特別研究員(DC2)) 主 催 人文社会学研究所 共 催 「社会と基盤」研究会 (Study Group on Infrastructure and Society) 連絡先 愛知大学人文社会学研究所事務室 〒441-8522 豊橋市町畑町 1-1 T E L : 0532-47-4167 : [email protected] U R L : http://taweb.aichi-u.ac.jp/irhs/ マテリアリティの政治と「インフラ論的転回」 ――社会の近代性を支えるヒト‐モノへの問い―― 企画主旨 B. Latour や M. Callon らによる Actor Network Theory(ANT)は、科学技術知の成立過 程の記述という当初の応用範囲を超えて、人文社会諸科学の知に地殻変動を引き起こし てきた。〈社会なるもの〉の存在を自明 視せず、また、人間主体の特権性を排除して human と nonhuman とを等価に扱い、あらゆるものをそれらの集合(assemblage)として扱う その基本発想は、これまでの人文社会諸科学の前提に根本的な問い直しを迫っている。 そしてそこでは、〈近代なるもの〉や〈社会なるもの〉の存在を実現し、そのあり方を決定する 位相として、マテリアリティが(再び)せり出しつつある。一方で、こうしたマテリアリティの政治 に切り込むことのできる思考への要請は、資本蓄積の危機だけには還元されない〈危機〉 の様相が東日本大震災とともに具現化し、さらに、それを掛金として統治の構造転換が進 行しつつある現在の日本社会においては、とりわけ切実性を増している。 「社会と基盤」研究会(Study Group on Infrastructure and Society)による英文電子ジャ ーナル Disaster, Infrastructure, and Society No.6 では、こうした思想転回と現実社会の 状況とをふまえ、哲学・社会学・地理学の諸領域で最先端の研究を進める気鋭の研究者 の参加を得て、社会の近代性の基盤をヒト-モノの集合からなるインフラストラクチュアにお いて捉える新たなアプローチ(「インフラ論的転回」)について、理論的水準での議論がなさ れた(近日公開予定)。はたして、社会の近代性を可能ならしめる基盤とは何か? 近代 社会のあり方を規定してきたのはヒトか? モノか? 本ワークショップは、この特集企画の 成果をふまえつつも、さらに広い領域から研究者を招聘し、ヒト-モノの集合から近代社会 のあり方をめぐる決定の位相に切り込む新たなアプローチについて理論的検討を試みると ともに、それを可能にする領域横断的な知のプラットフォームの構築を模索する。 主 催: 愛知大学人文社会学研究所 http://taweb.aichi-u.ac.jp/irhs/ 共 催: 「社会と基盤」研究会 (科学研究費補助金 基盤研究(A) 課題番号 26245057) https://sgis.soc.hit-u.ac.jp/index.ja.html
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