平成28年7月29日 規格開発ユニット 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 1 • 経済産業省・日本工業標準調査会の標準化方針に沿い、質 の高いJIS原案及び迅速な規格開発に資するため、日本規格 協会では、平成10年度から工業標準化法第12条に基づく民 間団体における自主的なJIS原案作成活動を支援するため の「JIS原案作成公募制度」を実施しております。 • この制度の趣旨は、民間団体と当協会とが共同してJIS原案 作成を行うことにあります。特に、日本規格協会は工業標準 化事業を通じて得られた規格作成ノウハウ、JIS Z 8301に 基づくJIS原案作成、JIS原案の電子申請手続きなど一連の 支援をしつつ、応募された原案作成団体様と共同でJIS原案 作成を行います。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 2 • JISの制定又は改正のための原案作成 (追補改正及びTS、TRは対象外です。) 【参考】 公募制度を活用したJIS原案作成件数 ・27年度/ 470 件 121団体 ・26年度/ 540 件 139団体 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 3 次の観点などからJISの制定・改正の必要性を確認する。 1)現状の技術的水準、ユーザニーズなどから早急にJISの改正が必要な もの。 2)対応する国際規格が改訂され、該当JISとの技術的差異、国内実態など を検討し、改正が必要なもの。 3)国際規格を基礎としてJISを新たに制定しようとする際には、国内の実 情・国際商取引において国家規格としてJISが必要不可欠で普及促進に資 するもの。 4)該当JISの中で、引用しているJIS又は関連JISが改正又は廃止され、改 正が必要なもの。 5)応募しようとするテーマは、既存JISとの重複がない。 6)強制法規、公共調達基準などとの関連で制定又は改正が必要なもの。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 4 原則として、以下の要件を満たすことが必要です。 1)JIS原案を作成するための運営基盤が確立していること。 2)JIS原案を作成・検討できる体制を整備でき、技術的 知見を有していること。 3)JIS原案(解説含む)の規格の構成要素に対する指摘 事項に迅速に対処できる体制を保有すること。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 5 1)JIS原案作成における手続き・手順に関する相談・指導 2)JIS原案作成における様式などに関する相談・指導 (JIS原案作成委員会出席も含む) 3)JIS解説作成に関する相談・指導 4)JIS原案の電子申出作業 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 6 1)原案作成委員会の適切な運営 2)JIS原案の技術的内容の審議 3)JIS原案の中間チェックをJSAへ依頼(契約書第16条参照 ) 4)JIS原案及びJIS解説のテンプレートによる作成 (JSAでは、テンプレートの操作方法を指導いたします。) ★成果物を納品頂いた後の対応★ 5)規格調整分科会でのJIS原案に対する指摘事項への対処 6)JISC審議での説明とJISCによる指摘事項への対処 7)意見受付公告で頂いた意見への回答案の作成 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 7 応募区分、応募書類の締切、成果物の納品、契約期間は、以 下のとおりです。 区分 応募締切 ヒアリング 内示 成果物の 納品 契約期間 29A 28.11.30 29.1~2 29.3 30.2.28 29.4.1~30.3.31 29B 29. 3.31 29.5~6 29.7 30.6.30 29.8.1~30.7.31 29C 29. 7.31 29.8~9 29.11 30.10.31 29.12.1~30.11.30 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 8 JSAホームページから以下の応募書類1~4をダウン ロードし、必要事項をご記入の上、公募担当までご郵送くだ さい。併せて、各応募書類の電子データを[email protected]へご 提出ください(CD-Rでも可)。 1.JIS原案作成公募制度応募用紙 1部 2.JIS原案作成概要調査書 1部 3.JIS原案作成委員会開催日程及び構成員 名簿 1部 4.JIS原案作成委員会運営費見積書 1部 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 9 (必ずホームページからダウンロードしてください。) • 見積書の紙媒体には貴団体印をご捺印ください。 • 概要調査書の電子データは、1規格につき1ファイルをご提 出ください。その他の三つの書類は、複数規格分をまとめ て記載いただいて結構です。 • 電子データはPDFではなく、Word・Excelのままでご提出く ださい。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 10 1.制定・改正の内容に関する事項 ・制定・改正の別 ・制定・改正する必要性及び期待効果を明確に記入。 ・制定する規格の場合は規定項目、改正する規格の 場合は改正する事項、改正内容などを明確に記述。 【特に重要な点】 必要性:記載が具体的、かつ、明確に記載されているか? 主な改正点:ポイントを絞って記載されているか? 期待効果:上記の必要性に応じた、制定・改正を行うことで どのような効果が期待されるか? 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 11 ●必要性に記載すべき事項 必要性には、どのような課題、問題点などがあり、JISを制定・改正する必要 があるのか記載する。例えば、次の事項に対応するために、JISを制定・改正す るという観点で記載する。 ・社会環境変化対応 ・新技術導入 ・試験方法・分析手法改良 ・安全性向上 ・作業効率化 +国際規格の制定・改正に伴う対応 (国際規格の制定・改正に伴う対応の場合も、なぜ国際規格が変更された のか、技術的根拠・社会環境の変化などの説明も必要) 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 12 ●必要性に関する好ましくない例 ①対応国際規格の制定・改正だけが制定・改正の理由となっている。 ②長年改正していないため改正を行うとだけ記載している。 ③非常に曖昧な理由であり、具体的に記載されていない。 ④必要性、期待効果、制定・改正点の記載が混じっている。 1)【対応国際規格の制定・改正だけが、JIS制定・改正の理由となっている】 「〇〇に関する国際規格であるISO〇〇〇〇が2016年に制定された。この国際規格 に整合した規格を制定する必要がある。」 ⇒なぜ国際規格が制定・改正されたのか、技術的根拠、社会環境の変化などを 説明する必要がある。 2)【長年改正していないため改正を行う。】 「前回の改正から10年経ち、その後の状況変化に対応する改正を行う必要があ る。」 ⇒前回の改正から年月が経ったことにより、どのような課題・問題点があり、規 格を改正する必要があるのか、具体的に記載する必要がある。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 13 ●必要性に関する一般的記載例 例① この規格は◎◎について規定している。従来は〇〇が多く使われていたが、その後の技 術の進歩によって、現在では▽▽が主流になっているため、現行規格は現状と乖離している。 このため、対応する国際規格も改正された。したがって、この規格の〇〇の部分を国際規格に 合わせて改正する必要がある。 例② 昨今〇〇の製品が急速に普及したが、既存の測定法である〇〇では正確に測定できず に、市場の取引に不都合が生じている。そのため、新たな測定方法が開発されたことを受け、 この測定方法を取り込んで○○の製品規格を改正する必要がある。 例③ 近年、〇〇の用途は、当初想定していなかった▽▽にまで広がっている。そのため、 ▽▽における状況下での性能特性について、市場から標準化が切望されてきたため、当該JI Sを改正し、◎◎特性を規定する必要がある。 例④ 現在、〇〇の測定は、XXXXを使っているが、この方法は熟練が必要で機材も高価なため、 より簡便な□□法が開発され、急速に市場に普及している。現行の○○測定と□□簡便法と の相関も確認がとれたことから、この規格も、□□法を取り込んだ改正を行う必要がある。 例⑤現在、〇〇法を用いているが、試験器具の技術向上により、簡便な手法の試験方法が実 態では使われている。対応国際規格は2015年に改正され、この試験方法を採用した。JISも対 応国際規格と整合した改正を行い、市場の実態に即した改正を行う必要がある。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 14 ●主な改正点の記入方法について 最終的には審議報告書作成時点で内容を固めればよいが、 原案作成 前に想定している範囲で、以下のように記載するとよい。 ①以下の項目のうち、影響力の大きいものから3~5点ほど記載する。 a)適用範囲の拡大・縮小 b)規格値の変更、品質項目の追加 c)種類・等級の追加 d)試験方法の変更 e)試験方法の追加 ②「何を、何から何に、何故、変更する。」といった形での 箇条書きが望ま しい。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 15 ●期待効果に関する記載について 必要性に応じた、規格の制定・改正を行うことで、どのような効果が 期待されるかを記載。 ・鉱工業品の品質の改善 ・生産能率の増進その他生産の合理化 ・取引の単純公正化及び使用又は消費の合理化 ・効率的な産業活動又は研究活動の基盤形成に、特に寄与すると 認められるとき ・技術の普及発達又は国際産業競争力強化に寄与すると 認められるとき など 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 16 7.適合性評価制度との関係 ⇒「JISマーク表示制度」との関係を記載します。 ・改正の場合:JISCホームページで登録認証機関が存在するか ご確認ください。http://www.jisc.go.jp/ ・制定の場合:品質・性能、試験方法、表示が規定されるJISか ご確認ください。また、JISマーク認証を取得する予定の事業者が あるかご確認ください。 8.生産状況等 ⇒製品規格及び商取引に関係する試験方法規格の場合は必須 です。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 17 全ての実質的な利害関係を有する者で構成する。 ●基本的な考え方(外れる場合は、説明できること) ①委員構成数:20名以内 ②生産者数と使用者数との比率=1:1 ③生産者数+使用者数>中立者数 ④中立者の比率は、生産者/使用・消費者の比率の半数以 上、ほぼ同数までとする。 ⑤販売者の比率は、原則として全体の2 割以下とするが、販 売者による直接取引の量が少ない場合は、販売者を除くこと ができる。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 18 ①可能な場合、業界団体を代表する委員を選任する。 以下の②~⑥は関係するものを委員として選任する。 ②強制法規引用:強制法規に関する省庁関係者* ③製品規格:所管する省庁関係者* ④消費者保護に関する規格:消費者団体関係者 ⑤中小企業保護に関する規格:中小企業を代表するもの ⑥適合性評価制度に用いられる規格:登録認証機関又は JISCBA(JIS登録認証機関協議会)代表 *:必要に応じて、試験機関に委員をお願いする。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 19 • 応募期限までに提出いただいたテーマの概要調査書・委員 会構成表は、JIS等原案作成マニュアル(JISC標準部会)に 基づき、公募テーマ選考及び工業標準化法12条に基づく申 出事前調査のため、応募団体、JSA、(経済産業省担当官) とのヒアリングを実施します。 • その際、改正の場合は、必要性・期待効果、改正点、委員会 構成などを、制定の場合は、国家規格としての必要性・期待 効果、委員会構成などを確認します。 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 20 1.JIS原案作成委員会(JSA担当者の参画は必須) JIS原案の技術的内容の審議、スケジュール管理(原案団体) 原案作成委員会への参加・支援(JSA) 2.中間チェック(JSA担当者へ提出) 原案の最終とりまとめに近い適当な時期に適宜依頼(原案団体から) 原案の構成・様式(用字・用語)を確認します(JSA)。 3.原案及び関連書類の提出(JSA標準チームに提出) JIS原案及びJIS解説と審議経過報告書には、制定・改 正の要点を 明確に記載するとともに電子申出に必要な書類も提出(原案団体) 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 21 (成果物) 1.JIS原案及び解説 各2部 2.JIS原案審議経過報告書(制定・改正) 2部 [※委員会開催状況(日時、出席人数、氏名、所属、種別)必須] 3.審議経過報告書(廃止の場合) 2部 4.(特許権等の扱いに係る声明書) 1部(捺印必須) 5.著作権の扱いに関する確認書 1部(捺印必須) 6.JIS原案の内容等に関するチェックシート 2部(捺印必須) 7.原案作成委員に関する個人情報の保護について(報告) 1部 8.JIS解説書における原案作成委員に関する個人情報の保護に ついて(報告) 1部 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 22 9.上記1.~8.の電子データ(CD-ROM等) 1部 (※電子データはword/excelのもの) 10.JIS原案作成委員会運営費請求書 1部(捺印必須) 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 23 ●審議経過報告書 ≒概要調査書+原案作成委員会の審議結果報告 (主な改正点、原案作成の審議中問題となった事項、委員会開催状況等が追加される) <参考:JIS原案作成と主な書類の流れ> METI JSA 事前調査 (+ヒアリング) ・概要調査書 ・委員構成表 JIS原案作 成委員会 規格調整 分科会 ・審議経過報告書 ・申出書 主務大臣 への申出 JISCへの 付議 審議経過 報告書 ↓ 三つの手続き の基礎資料 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 JISC技術専 門委員会 意見 受付 公告 24 ①規調整分科会に参画し、委員からの指摘に対する回答を説明する。 ②JISC専門委員会に参画し、委員からの指摘に対する回答を説明する。 ③ WTO/TBT協定に基づく意見受付公告で頂いた意見への回答案を作成す る。 METI JSA 規調整 分科会 ①委員へ の回答 主務大 臣への 申出 JISC への付 議 ②JISC委 員への回答 JISC技 術専門 委員会 意見 受付公告 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 主務大 臣への 答申 主務大 臣によ る公示 ③意見への回 答案を作成 25 ご静聴、ありがとうございました。 JIS公募制度に関するお問合せ先、応募書類・成果物などの提出 先は、以下のとおりです。 一般財団法人 日本規格協会 規格開発ユニット規格管理グループ 標準チーム 〒108-0073 東京都港区三田3-13-12 三田MTビル9階 電話:03-4231-8530 FAX:03-4231-8662 E-mail: [email protected] 平成29年度JIS原案作成公募制度説明会 26
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